No.87401 心・恋姫†無双 第十八話南風さん 2009-07-31 16:51:44 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:12020 閲覧ユーザー数:9004 |
心・恋姫†無双 ~大陸動乱編~
第十八話 ~公孫賛~
今回はオリキャラ・主人公は出ません。
この話は作者が書くか書かないか最後まで悩んだ作品です。
無理をしたと反省中。
駄文とはいえ何かこう・・・・・・・うまく書けませんでした。
感想待ってます。
城のいたるところから声があがる。
兵が慌ただしく動く。
袁紹が公孫賛の城を包囲して数刻。
袁紹軍は策を用いず、突撃を繰り返している。
そんな袁紹軍相手に公孫賛軍は冷静に対処していた。
ただ、一つの懸念は兵達の体力。
兵数は向こうのが上。
どちらが先に力つきるか、ただそれだけであった。
ただ、この時に公孫賛はあることを見落としていたのである。
袁家の二枚看板。
それとは別に袁家随一の将がいない事である。
その名は・・・・・・・
「報告します!!」
「どうした!?」
「城内に敵兵が!!」
「なに!?いったいどうなっているんだ!?」
「地下道をつかってきたと思われます!!」
「くそっ!いち早く敵兵の・・・・・・・「報告します!!城内から火の手が!!」・・・・・・・・なんだって!?」
「どんどん、燃やしてください。姫に勝利を捧げましょう。」
公孫賛の裏をかき、兵をひきいて火をつける指示をしているこの将こそ・・・・・・・・
袁家最強と名高い張儁乂である。
「これはお久しぶりですね、公孫賛殿。」
「やっぱりお前か、張郃!」
「出来ればこういう形で再開したくはなかったのですが・・・・・・・・。」
「あぁ、そうだな。」
互いに得物を構える。
「まだ、そんな剣を使っていたのですか。」
「これが私に一番似合ってるんだ。」
公孫賛の得物は兵達がもっているような剣。
「そうですか。・・・・・・・・・では、参ります。」
かたや張郃の得物は細身の少し刀身が長い両刃剣。
シュ!
シュ!
シュ!
張郃の戦い方はまるで舞踊。
軽いスッテプを踏みながら、舞う蝶ように相手の攻撃を避ける。
そして攻撃は一撃必殺の猛毒の蜂の針。
確実に相手の急所を一突きである。
「うわっ!」
そんな攻撃に公孫賛は押される。
「このぉ!」
ブゥン!
ブォン!
必死に反撃する公孫賛だが、全てが避けられてしまう。
「終わりにしましょう。」
その刹那。
蝶が蜂となる。
張郃は公孫賛の心臓めがけて剣を突く
キィン!
しかし、公孫賛とてそれを防げないわけが無い
辛うじて受け止める
ピシ
鈍い音と共に
公孫賛の剣にヒビがはいった
ピシ ピシ
そして、そのヒビは大きくなってゆく
そして
ついに
公孫賛の剣は
パキンッ!
弾ける音と共に
無数の破片を撒き散らした
そして
張郃の剣は
ドシュッ
肉を引き裂く鈍い音と共に
公孫賛の胸を突き刺した
鮮血が飛び散る
滴り落ちる
ここで昔話をしよう。
そこの私塾には二人の優秀な少女がいた。
一人は乗馬が一番得意で武芸も秀で勉学も出来た万能な少女。
もう一人は武芸や乗馬は万能少女に及ばないものの、勉学は一番で誰より優しかった。
誰よりも明るかった。
他人のために涙する優しい少女であった。
そんな優しい少女に周りは惹かれていった。
優しい少女には天性の人を惹きつける才があったのだ。
そんな優しい少女にもう一人の少女は少し嫉妬していた。
自分には無いものを持っていて、常に人の和の中心にいる優しい少女が羨ましかったから。
そんな二人の少女が唯一無二の親友同士になるきっかけは単純なものだった。
「えっと、わ、わ、わたしとお友達になってください!!」
顔を赤らめなぜか涙目の優しい少女に、もう一人の少女は自分がどれだけ愚かだったか思い知った。
そして、まるで想い人に想いを告げるようなの優しい少女の一言に、少女は笑った。
照れくさくなった。
「これからよろしくな。」
それが優しい少女に対しての少女の答えだった。
この瞬間より二人の交友関係は始まった。
一緒に武芸にはげみ、馬を競い、勉学に勤しんだ。
二人の少女が私塾を卒業して、少女は役人となり出世の道を進んでいった。
もう一人の優しい少女は旅に出た。
この大陸を知るために。
そんな違う道を歩んでいった二人が再開したとき、大陸は、国は、荒れていた。
そして、この大陸を、国を、平和にしようと約束した。
唯一無二の親友と、力のない民のために戦おうと。
互いに手を取り合って、助け合おうと。
それが私たちがやるべき事だと。
そんな少女達の一番の思い出。
それは・・・・・・・・。
「これを私にくれるのか?」
「うん。お金が無いから良いのは買えなかったけど・・・・・・・・・。」
「そんなことはないさ。大事に使わせてもらう。」
優しい少女が私塾を卒業し、親友である少女に贈ったのはありふれた剣。
役人として勤める少女にせめてもの贈り物。
「じ、じゃあ、これは私からの贈り物だ。」
「え・・・・・・・これって・・・・・・・・・・・・。」
「いや、私もこういうのは選んだことが無かったから・・・・・・・・・・・その、似合うかは別としてもだな、気に入ってもらえたら・・・・・・・・・・・・・・・「ありがとう!!絶対大事にする!!私の宝物にする!!」・・・・・・・・・・・・・良かった。」
顔を赤らめて喜ぶ優しい少女。
贈り物とは、綺麗な白い羽の髪飾り。
髪飾りを優しい少女はその場でつける。
「私たち・・・・・・・・これからも友達だよね・・・・・・・・・・・・。」
「あ、当たり前だろ・・・・・・・これからも友達だ。」
二人は我慢していた。
別れを綺麗なものにするために。
笑顔で終わらせるために。
けど無理だった。
顔は二人とも笑顔だった。
だけど、それでもその瞳からは・・・・・・・
涙が伝った。
剣が折れた
何かが私の体に入ってくる
痛みは無かった
ただ、力が入らなかった
刺されたと自覚したのは私が地面に倒れた時だ
私の中から何かが大量に出て行った
怖くはなかった
桃香との思い出が私の中をかけめぐったから
共に涙し
共に笑って
喧嘩もした
なぁ・・・・・・
桃香・・・・・・・・・・・・
ごめんな・・・・・・
約束を守れなかったみたいだ・・・・・・・・・・・
桃・・・・・・・・・・・
次・・・・・・・・・・・・・・・
会・・・・・・・・・・・・た・・・・・・・ら
また・・・・・・・・・・・・・・・とも・・・・・・・・・・・・・だ・・・・・・・・・・・
「あれ?・・・・・・・・姫!!」
「どうしたんですの?白蓮さんの城が落ちたんですの?」
「どうやらそうみたいですよ。」
城門があき、城の公の旗が落ちる。
代わりにあがったのは張の旗。
この日、
公孫賛軍は袁紹軍により敗走。
公孫賛は張郃により討ち取られた。
幽州は袁紹の手に落ちたのである。
場所は変わり、
――袁術軍――
「お嬢さまぁ~?」
「どうしたのじゃ?」
「この前、配下にいれた方々がですね、是非今回の戦で自分達を先陣にしてくださいって言ってきたんですよ。でも、もう孫策さん達が出陣しちゃいましたので、どうにもならないんですよ。」
「そのような事、七乃がどうにかすればよかろう。」
真名を七乃。
名を張勳。
袁術軍の大将軍であり、側近中の側近。
「え~、もぅ~わかりましたよ~。」
「うむ。それと蜂蜜水が飲みたいのじゃ。」
「はいはい。」
「お嬢様はあんなことおしゃってたけど、どうしましょうねぇ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。」
「いい事を思いついちゃいました。」
この時の張勳の判断が、
さらに大陸に混乱をもたらすことになるということを、
今は誰も知らない。
第十八話 完
キャラ設定
張郃
腰まである黒い長い髪を持ち、露出が多い舞踏用の服を着ている。
最初は袁家の名に惹かれ仕官したが、袁紹に心では不満を持っている。
普段は冷静で優秀な将だが、その格好からもわかるようにどこか常識からずれている。
一人称は「私」
真名はまだ不明。
予告
正史と呼ばれる世界に歴史があるように
外史と呼ばれる世界にも歴史はある
そう、この外史の世界で
この戦いは歴史に名を残す戦い
次回 心・恋姫†無双 ~大陸動乱編~
第十九話 「荊州の戦い 開幕」
反乱軍VS袁術軍
智と武を競う
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今回は早く投稿できました。次は月曜日を目指しているのですが・・・・・・・・・一人暮らしの家に先輩方が遊びに来るということで・・・・・・・・どうなることかわかりません。
この作品はオリジナル要素・キャラが多い作品です。苦手な方は申し訳ありません。感想まってます!!