No.873802

魔法少女リリカルなのは~光との邂逅~ 第2話

yuukiさん

更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。


2016-10-10 21:55:33 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2785   閲覧ユーザー数:2678

 

―前回までのあらすじ―

なのはと五代の出会い(プロローグ)から4年の月日が流れた

決戦を終え、世界に旅立った五代 その彼が再び日本に帰国した際、

不思議な波動を感じ、その場所、海鳴市を目指した

一方なのはは小学3年生となり、家族、友人とともに幸せな生活を

送っていた だが不思議な声に導かれ、なのはは怪我をしたフェレットを

見つける、そしてその日の夜、再び声に導かれフェレットのいる病院へと

やってきたなのは そこで彼女はフェレットを追う化け物と遭遇する

何とか化け物から逃げるなのはとフェレット その時、その場に海鳴市に向かっていた

五代が到着、なのはの前でクウガへと変身し、化け物に向かっていった

 

SIDE なのは

今、文字通り、私の目の前で雄介さんが『変わった』

まるで雄介さんの中からクウガが浮かび上がってくるようにして

でも、私はちっとも怖くなかった

だって、あの背中が、瞳が、とても強い力とやさしさを持っているように

見えたから だから信じられる 雄介さんを...クウガを信じられる

 

SIDE フェレット

あの人が、そうだったのか

僕の声に答えてくれた最初の人

ノイズまじりでよくわからなかったけど、確かにクウガと言っていた

…でも、あれは魔法じゃない…質量兵器とも違う

あれは一体何なんだ?

 

SIDE 五代

俺は戦う、みんなに笑顔のために!だから、俺はクウガになる!なって戦う!

俺は目の前の黒い物体に向かって走り出した

向こうもこっちに気づいたみたいだ

俺に向かって突撃してきた

でも、そうゆうのの対処の仕方は大体覚えてる

俺はその横を通り抜け、すれ違いざまに裏拳を叩き込んだ

化け物は横に吹き飛ばされ、民家の塀に激突した

怒ったそいつはさらに突っ込んできたけど

今度はその勢いを利用して巴投げの要領で投げ飛ばした

五代「うおりゃぁぁぁっ!」

なのは「嘘…」

フェレット「そんな馬鹿な…」

黒い巨体が宙を舞い、背中から道に落ちた

五代「良し!」

今度は俺の方から仕掛ける!

倒れたそいつに掴みかかって殴る 2発 3発と拳を叩き込む

俺は暴力を振るうのは好きじゃないけど、今はこいつをどうにかしないと!

5発目で化け物を吹き飛ばすクウガ

化け物はふらふらになりながらも立ち上がった

  「これで!」

俺は腰を落とし、両手を広げ、足に力を込める が、その時…

フェレット「待ってください!あれは破壊してはいけません!」

五代「え!?何で!?」

驚いて振り返る五代

フェレット「あれは『ジュエルシード』。あの中にはとてつもないエネルギーが

      入っています!うかつに爆発させるわけには行きません!

      下手をすればこのあたり一帯が吹き飛んでしまいます!」

五代「えぇ!?って事は下手にクウガの力を流し込めないし……んじゃ

   どうすれば…うわっ!」

考えている間に体制を立て直した怪物がクウガに体当たりをかました

それを受けて吹っ飛ばされるクウガ

なのは「雄介さん!」

五代「大丈夫!」

倒れながらもサムズアップをするクウガ

  「ここは俺に任せて!」

立ち上がったクウガは再び怪物との格闘を始めた

 

SIDE なのは

クウガは今だに戦い続けているが必殺技を決められないため

どうしても戦いを終わらせる事ができなかった

それを見ていたなのは

どうしよう?何か、何か私にもできる事は…何か、何か…あ!

なのは「えっと、フェレットさん!教えて、私には資質があるんだよね!」

フェレット「うん、確かに君には資質がある、僕の声が届いたのが証拠だ。」

なのは「だったら、力を貸して!私は、私に出来る事をしたいの!」

フェレット「わかった、じゃあこれを。」

そう言ってフェレットは首から下げていた宝石をなのはに渡した

なのは「暖かい。」

フェレット「それを手に。目を閉じて、心を澄まして。僕の言う通りに

      繰り返して。」

赤く光る宝石を握りしめるなのは

     「良い?」

なのは「うん!」

フェレット「行くよ……我、使命を受け者なり、」

なのは「我、使命を受け者なり、」

宝石が光り出した

フェレット「契約の元、その力を解き放て、」

心臓のように、宝石が脈動する

なのは「えっと、契約の元、その力を解き放て、」

フェレット「風は空に、星は天に、」

なのは「風は空に、星は天に、」

フェレット「そして、不屈の心は!」

なのは「そして、不屈の心は!」

な・フェ「「この胸に!魔法をこの手に!レイジングハート!セット、アップ!」」

宝石『レイジングハート』を掲げるなのは

その中に文字が浮かび上がった

レ『standby ready set up!』

すると、光が、桜色の光があふれた

五代「っ!?なのはちゃん!?」

これには戦いを続けていたクウガと五代も手を止め、そちらに顔を向けた

これにはフェレットも驚いているようだった

フェレット「すごい魔力だ。……なのは、落ち着いてイメージして。君の魔法を制御する

      杖の姿を!そして、君を守る強い衣服の姿を!」

なのは「えぇ、急にそんな事言われても…」

瞳を閉じてイメージを浮かべるなのは

杖は、こんな感じで…服は、これで

   「とりあえず、こんな感じで!」

レイジングハートに口づけをするなのは

するとなのはの着ていた服がまるでピンク色の数多の蝶となって離れていった

五代「やばっ!」

咄嗟に五代は自分の両目を手で押さえた

レイジングハートを掲げるなのは

するとそこに金属のパーツが集まってきて、一本の杖へと変化した

それを左手で握るなのは 

すると杖から左手に、体に、光る繊維がなのはの新たな衣服となっていった

それは白を基調とし、青のラインなどが入った服だった

変身が終わるとともに、辺りには桜色の羽が舞った

フェレット「成功だ。」

しかし、肝心のなのははと言うと...

なのは「えぇ!?なにこれ!?一体なんなの!?」

3人の中で一番テンパっていました

えぇ!?なにこれ!?服が変わっちゃってるよぉ!

驚くのも束の間、怪物は目標を五代からなのはへと変更し、襲い掛かった

だが、五代、クウガがその間に割って入り、ハイキックをお見舞いした

五代「大丈夫!?なの、は、ちゃ、ん?...どうしたのその恰好?」

振り返った五代はなのはの服装の変わりように驚いた

なのは「私にもわかりませ~ん!なんかイメージしたらこんなのになっちゃいました~!」

五代「見た感じは魔法使いだけど、なんか随分未来的な杖だよね~それ。」

顎に手を当てて杖を見る五代

  「でも…うん!かわいいよなのはちゃん!」

そう言ってサムズアップして、褒めてくれる五代さん

なのは「ほ、本当ですか!?えへへ!」

五代さんがかわいいって言ってくれた ちょっとうれしいな

フェレット「気を付けて!来るよ!」

そう言ってなのは達がいたところ目がけて怪物が突進してきた

五代「ちょっとごめん!」

五代はなのはを抱きかかえた状態、つまり『お姫様だっこ』の状態で

それを回避した

  「あいつは一体何なんだよ、グロンギでもないし…」

フェレット「あれ自体はエネルギー体と言っても過言ではありません。

      あれの中には僕の探し物であるジュエルシードが入っていて

      そのエネルギーで形を成しているだけなんです。」

五代「ってことは幽霊みたいなもの?」

フェレット「わかりやすく言えば、そうです。」

なのは「じゃあどうやったら倒せるの?」

フェレット「コアであるジュエルシードの暴走を止める、つまり封印するしか

      方法はありません。」

五代「封印って、できるの?」

フェレット「はい、彼女の力ならなんとかできるはずです。」

五代「そうか、わかった。」

と、言うと五代さんはお姫様抱っこしたままの私を下ろした

…ちょっと残念だったなぁ

  「俺がアイツの注意を引くから、封印はお願い。」

と言うと私達の前に出た五代はポーズを取って

  「超変身!」

するとベルトの中央が青くなって、五代の体は青い姿『ドラゴンフォーム』

へと変化した

なのは「えぇぇ!?クウガってそんなこともできたんですか!?」

五代「そ!スピードと跳躍力の青いクウガだよ!」

そう言って手直にあった木の棒を拾う すると

棒が光に包まれ、ドラゴンロッドへと変化した

なのは「そ、そんな事までできたんですか~!?」

フェレット「物質変換!?」

五代「それじゃ、封印は任せたよ!」

そう言って化け物に接近してロッドによる打撃戦を始める五代

なのは「えっと、フェレットさん、私はどうすれば良いの?」

フェレット「簡単な攻撃や防御の魔法は心に願うだけで発動できますが、

      より大きな魔法だと、呪文が必要なんです。」

なのは「呪文?」

フェレット「心を澄まして、心の中にあなたの呪文が浮かぶはずです。」

なのはは目を閉じて集中し始めた

集中…心を澄まして……わかった!

その時、五代の攻撃を回避した怪物がなのはに向かって触手を飛ばした

五代「っ!なのはちゃん!」

なのはは杖を前に突き出す

レ『protection』

杖からシールドが形成され、触手を粉々にした

それに狼狽する怪物

五代「でやぁぁぁぁ!」

飛び上がった五代が怪物の上からドラゴンロッドを叩きつけた

地面にめり込む怪物

なのは「雄介さん!下がってください!」

五代「OK!任せた!」

杖を構えるなのは

なのは「リリカル、マジカル!」

フェレット「封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!」

なのは「…ジュエルシード、封印!」

レ『Sealing Mode set up』

するとレイジングハートの基部から桜色の翼が上にV字状に2枚、下に1枚

形成された

レイジングハートから伸びた桜色の帯が怪物を捕縛する

するとその額部分にローマ数字の『ⅩⅩⅠ』が浮かび上がった

レ『standby ready』

なのは「リリカルマジカル!ジュエルシード、シリアルⅩⅩⅠ!封印!」

レ『Sealing』

化け物は呻きながらも桃色の光に包まれ、消滅した

五代「……ん?何だこれ?」

そう言って五代が拾い上げたのは青い菱形の宝石

それを見ながらこちらに歩いてくるクウガ

フェレット「それがジュエルシードです。」

クウガの前に集まる2人

     「レイジングハートで触れて封印してください。」

五代「こうかな?」

レイジングハートの杖の先端 丸い部分にジュエルシードを近づけるクウガ

すると溶け込むようにジュエルシードが吸収された

レ『№ⅩⅩⅠ』

やがてなのはの体が光に包まれ、元の服装に戻り、レイジングハートも球体上に戻った

それを見た五代も、変身を解除した

五代「ふぅ、終わったぁ。」

なのは「え?今ので終わり?」

フェレット「はい、あなた達の、おか、げ、で...」

すると安心したのかフェレットが倒れてしまった

五代「おい、フェレット君、大丈夫か?」

フェレットを抱き起すなのはと心配そうな顔をする五代

と、その時、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた

周りの惨状を目にする二人

しばらくして顔を見合わせ、五代は乗っていたビートチェイサーに跨り...

五代「ちょっとここにいると不味いから…乗って。」

なのは「は、はい!」

ハンドルと五代の間にフェレットを抱いたなのはが乗ると、五代は

ビートチェイサーを発進させた

なのは「えっと、とりあえず…ごめんなさ~い!」

走り出す直前に叫ぶなのは

 

SIDE 五代

しばらくビートチェイサーを走らせているとフェレットが目を覚ました

なのは「あ、気が付いた?」

五代「その子、起きた?ゴメンね、バイクだからうるさかったかな?

   怪我してたみたいだけど、大丈夫?」

フェレット「いえ、大丈夫です、おかげ様で残っていた魔力を

      傷の回復に使う事ができました。…あの、これを取ってもらって

      良いですか?」

なのは「あ、ちょっと待ってね。」

片手で器用にフェレットの包帯を外すなのは

   「ホントだ、もう怪我が治ってる。…そうだ、自己紹介がまだ

    だったよね、私は高町なのは、家族や友達とかからはなのはって

    呼ばれてます。」

五代「俺は五代雄介、2000の技を持つ男だ!よろしく!」

ユーノ「僕はユーノ・スクライア…スクライアは部族名だから、ユーノで

    良いです。」

なのは「ユーノ君かぁ、かわいい名前だね。」

しかし、当の本人はすまなさそうな顔をしていた

ユーノ「すみません、あなた達を巻き込んでしまった。」

五代「良いって気にしなくて。俺は進んで自分から来たわけだし。」

ユーノ「やはり、あなただったんですね、最初に僕の声に答えてくれたのは。」

なのは「じゃあ、やっぱりあれは夢じゃ無かったんだ。」

五代「それに俺、実質役に立たなかったみたいだしね。」

俺じゃ封印できないみたいだし…

なのは「そんな事ありません!五代さんがいてくれたからあんなに簡単だった

    んですよ!」

ユーノ「…そう言えば、あなたは一体何者なんですか?

    あの力は、魔法じゃないですし…」

五代「これはクウガって言うんだ、俺も細かい事は知らないけど、

   グロンギって化け物を倒すために昔の人が作ったベルトで

   変身するんだ。」

ユーノ「そんなものがこの世界には存在したんですね。」

なのは「ところで雄介さん、どこに向かってるんですか?」

五代「ん?どこってなのはちゃんの家だけど?」

なのは「えぇ!?お母さんに知らせてあるんですか!?」

五代「うん、え~っと電話した時はちょうどなのはちゃんが

   飛び出して行った少し後だったみたいだよ?」

なのは「そ、そうだったんですか。」

 

その後、しばらくバイクを走らせ、無事に高町家に到着した

ヘルメットを取り、ビートチェイサーを止めた俺は

なのはちゃんと彼女に抱っこされたユーノ君と一緒に敷地に入った

その時、横から声を掛けられた

恭也「こんな時間にどこに行っていた?」

びくっとなって咄嗟に後ろにユーノ君を隠すなのはちゃん

なのは「お、お兄ちゃん!ど、どうして外に?」

恭也「それはお前が心配、で、……ひょっとして五代さん?」

恭也の視線がなのはから後ろの五代に移った

五代「おぉ!恭也君久しぶり!大きくなったなぁ!」

恭也「五代さん!お久しぶりです!元気でしたか!」

恭也はすっかりなのはの事を忘れて五代と握手を交わしている

美由紀「お兄ちゃん?なのは帰って来た?」

と言って玄関の扉を開けて美由紀が出てきた

五代「おぉ!美由紀ちゃん久しぶり!美由紀ちゃんも大きくなったし、綺麗になったね!」

美由紀「って五代さん!来てたんですか!?」

五代「あれ?桃子さんから聞いてない?」

美由紀「いえ、懐かしい人が来るっては聞いてましたけど……ちょっとお母さん!

    どうして教えてくれなかったの!?」

と言って奥のリビングに行ってしまった

桃子「あら?どうしたの美由紀?顔が真っ赤よぉ~?ひょっとしてうれしいのかな~?」

美由紀「な!?そんなんじゃないもん!」

と、言い争う声が聞こえてきた

恭也「と、本来の目的を忘れる所だったが…とりあえず中で話そう

   外は寒い。」

なのは「う、うん。」

その後、リビングになのはと五代、ユーノを交えた全員が集まった

士郎「それで、なのは、どうして、こんな夜更けに外に出て行ったんだ?」

なのは「それは、この子が心配だったから。」

と言って抱えていたフェレットを見せるなのは

と、それを見せた瞬間…

なのはの手の上からユーノ君が…消えた!?

っていつの間にか桃子さんがユーノ君を頬ずりしてるし!?

桃子「かわいい~~!」

その後、結果的にユーノ君のかわいさと俺が来た事でなのはの

夜間の外出についてはそれほど議題に上がらなかった

 

SIDE なのは

そして次の日の朝

いつもの携帯のアラームで起きるなのは

なのは「ふぁぁぁ」

カーテンを開けて、なのはの机の上の籠で寝ていたユーノ君に朝のご挨拶

   「おはよう、ユーノ君。」

ユーノ「あ、その、おはよう。」

まだちょっと固いけど何とか返事をしてくれるユーノ君

なのは「昨日はお疲れさま…で良いのかな?」

ユーノ「あ、うん、多分…」

朝食を食べた後、戻って来たなのはは着替えながらユーノと会話していた

なのは「名前で呼ぶの、慣れてくれた?」

ユーノ「あ、うん、なのは…」

なのは「良かったぁ…それじゃ私、学校に行ってくるから、帰ったらまたお話しようね。」

ユーノ「その必要はないよ。ちゃんと離れた人を会話する方法があるから。」

なのは「え?」

ユーノ『なのははもう、魔法使いなんだから。』

不意に、なのはの頭の中にユーノの声が響いた

なのは「これって、私や雄介さんを呼んだ時の…」

ユーノ『そう、レイジングハートに触れて、心で僕に喋って見て。』

なのはは机の上に広げたハンカチの上に置いてあったレイジングハートを手にした

なのは「えっと……」

   『こう?』

ユーノ『そう、簡単でしょ?』

なのは「わぁ!ホントだ!」

と驚いていた時

五代『な~んかさっきから2人の声が頭に響くんだけど……何でだろ?』

雄介さんの声も聞こえてきた

ユーノ『五代さん、ちょうど良かった。僕の声が聞こえますか?』

五代『おぉ!?なぜかユーノ君の声が聞こえる!?幻聴か!?いかん、何とかせねば。』

ユーノ『お、落ち着いてください!これは念話と言って一種のテレパシーです! 

    以前五代さんとこれを使って話したじゃないですか!』

五代『あぁ!一昨日の!こんなことも出来るだな魔法って。』

なのは「にゃははは…雄介さんって面白いね。」

ここは雄介さんに聞こえない様に声で話しました

   『それじゃ、私は学校に行くから、後で、『念話』だっけ?

    それで3人でお話しようね!』

ユーノ『わかった、いってらっしゃい。』

五代『わかったよ、後でね!いってらっしゃい!』

なのは「いってきま~す!」

 

その後、登校したなのはは、友人のすずかとアリサにフェレットの事を

話した後、授業の中でこっそりと、ユーノ、五代と念話をしていた

五代『それでさ、結局あの宝石みたいなのって何なの?』

ユーノ『あれは、ジュエルシード……僕達の世界の古代遺産なんだ。

    本来は、手にした者の願いを叶える魔法の石なんだけど、力の発現が

    不安定で、昨日みたいに単体で暴走して使用者を求めて周囲に危害を

    加える場合もあるし、たまたま見つけた人や動物が間違って使用してしまって

    それを取り込んで暴走する事もある。』

なのは『何でそんな物がこの町に?』

ユーノ『…僕のせいなんだ。』

五代『え?』

ユーノ『僕は、元の世界では遺跡発掘の仕事をしているんだ。

    そして、ある日、遺跡の中であれを見つけたんです。』

五代『それが、ジュエルシード?』

ユーノ『はい。調査団に依頼して保管してもらったんですけど、

    運んでいた時空艦船が事故か、何らかの人為的災害にあってしまって……

    この世界に散らばったシードの数は21個。僕が集めたのは、

    昨日のを入れてまだ2個だけなんだ。』

なのは『あと19個もあるんだ。』

五代『そうなんだ……』

と、話している内に授業が終わりを迎えた

 

なのは『あれ?でもちょっと待って。』

五代『どうかしたの?』

なのは『話を聞く分にはユーノ君は全然悪くないんじゃ……』 

五代『そうだよね。……言っちゃなんだけど、不幸な事故だったんじゃ?』

ユーノ『だけど…あれを見つけてしまったのは、僕だから……』

五代『……ユーノ君も男の子だね~』

ユーノ『え?』

五代『俺もさ。男だからわかるんだよ。何かを見つけたい、

   新しい物を自分の目で見てみたい、新しい何かを発見したい。

   そしてユーノ君はそれを見つけた。でも、何かの事故のせいで

   散らばったそれを集めようとしている。……男だね~ユーノ君。』

ユーノ『そ、そんな…僕は……』

五代『うし!俺決めた!』

な・ユ『『え?』』

五代『俺はユーノ君に協力するよ!俺、封印とかはできないけど、俺に出来る事で

   ユーノ君の手伝いをするよ!』

ユーノ『で、でも…無関係な五代さんは……』

五代『大丈夫大丈夫。俺、首を突っ込むのにはなれてるからさ。』

ユーノ『そう言う問題ではなくて……』

なのは『そうですよね。……私も協力するよ。』

ユーノ『なのはまで!?君たちは……』

なのは『……見捨てておけないもん。聞いちゃったし、関わっちゃったし……

    ユーノ君のお手伝い…私達にさせてくれないかな?』

ユーノ『……なのは……五代さん……でも、二人を危険に巻き込んでしまうし……』

五代『大丈夫大丈夫!いざとなれば、俺が体を張って二人を守るからさ!』

なのは『…ユーノ君……私達に、お手伝い……させてくれないかな?

    私も…ユーノ君を助けたいんだよ。

    私に、助けられる力があるなら、迷っちゃいけないんだって、お父さんが

    言ってたんだ。だから…私もユーノ君を手伝うよ。』

ユーノ『なのは……五代さん。…ありがとうございます。』

 

放課後、アリサたちと一緒に下校しながらも、念話で会話をする3人

その時……不意に3人が違和感を感じた

急に立ち止まったなのはの背中に後ろから歩いていたアリサがぶつかった

アリサ「痛ッ!ちょっとなのは!急に止まらないでよもぉ!」

なのは「ご、ごめん!」

   『ユーノ君!五代さん!今のって!』

ユーノ『間違いない!ジュエルシードが発動したんだ!』

なのは『場所は!?』

五代『この気の流れだと……山の方……あ!山にある神社!あそこだ!』

ユーノ『急がないと、被害が出る前に!』

五代『そうだね!なのはちゃん!僕はユーノ君を連れて向かう!

   神社の前で合流しよう!』

なのは『はい!』

それを聞いて、なのはは途端に走り出した

アリサ「あ!ちょっ!なのは!どこ行くのよ!」

なのは「ゴメン!急に用事を思い出しちゃったの!また明日!」

と言って、足早に去っていくなのは

 

そして、残されたアリサとすずかはと言うと……

すずか「なのはちゃん……行っちゃったね。私達も……アリサちゃん?」

アリサ「変ね……なのは……ぜ~~ったい私達に何か隠してる感じがする……

    すずか!」

すずか「な、何?」

アリサ「なのはの後を追うわよ!」

すずか「え~!あ、ちょっと、アリサちゃ~ん!待って~!」

と、なのはを追って走り出したアリサとそれを追うすずかだった 

 

この、好奇心が彼女達を戦いに巻き込むとも知らずに……

そして、なのは、五代、ユーノ、そしてなのはを追うアリサとすずか

…そして、もう一つの影が、神社へと向かって移動していた

 

数分後、ユーノを乗せた五代のビートチェイサーとなのはが

神社の下で合流した 

チェイサーを階段の下に止め、一気に神社の階段を駆け上がる3人

そこで目にしたのは、気絶している女性と、

黒い体表と2対の目、無数の巨大な牙を持った生物だった

五代「これって!」

ユーノ「恐らく……現生生物を取り込んだんだ。」

なのは「それって、どうなるの?」

ユーノ「実態がある分、昨日の相手より強力になっているはず……」

なのは「そんな!」

と、その時、怪物がなのは達目がけて走り出して来た

ユーノ「なのは!レイジングハートの起動を!」

なのは「えぇ!?起動って何だっけ!?」

ユ・五「「え。」」

と言って?マークを浮かべるなのはと、固まってしまったユーノと五代

そんな事もお構いなしに、目の前の怪物は迫っていた

ユーノ「『我の使命は』から始まる起動パスワードを!早く!」

なのは「あんな長いのもう覚えてないよ~!」

五代「え~っと確か……我の使命は……あ~俺も思い出せない!」

ユーノ「じゃあ、もう一度言うから、僕に続いて言って!」

しかし、そうしようとした所に、怪物が飛びかかって来た

五代「危ない!」

なのは「きゃっ!」

咄嗟に、レイジングハートを握っている左手を目の前に出すなのは すると……

 

レイジングハートから溢れんばかりの光が、辺りを照らした

   「レイジング……ハート?」

レ『standby ready set up』

レイジングハートの声が響き、宝玉に文字が浮かび上がった

そしてその光がなのはを包み、化け物はその光を警戒してか、なのは達から

距離を取って様子を伺っている

 

光が晴れた時、なのははレイジングハートが変化した杖を握っていた

そんななのはに、再び化け物と化した犬が飛びかかって来た

五代「させるか!」

その犬に対して、横から飛び蹴りをかまして吹き飛ばす五代

ユーノ「なのは!今の内にバリアジャケット!昨日の服を!」

なのは「え!?う、うん!」

レ「barrier jacket」

そんななのはに答えるように、再びレイジングハートの宝玉に文字が浮かび上がり、

先日と同じ白い服装に変化した

五代「良し!じゃあ俺も!」

腹部に両手をかざし、アークルを呼び出した時、

 

アリサ「な、なのは?」

なのはの後ろ、神社へと続く階段の一つ下の踊り場にアリサとすずかが現れた

なのは「え?アリサちゃん、すずかちゃんも……どうして……」

振り返ったなのはと五代だったが、その隙に化け物は跳躍して

なのは達の頭上の鳥居の上に降り立った

アリサ「な、なにあれ!?」

見た事も無い異形にアリサとすずかの表情が恐怖に支配され始めた

そして、怪物がアリサたちの方に視線を向けている事に気づいた五代は、

二人の方に向かって駆けだした

数コンマ遅れて、怪物が二人目がけて飛びかかった

アリサ「き、きゃぁぁぁぁっ!」

咄嗟に事に叫ぶアリサと、恐怖でただ見ている事しかできないすずか

そんな二人の前に、アークルを具現化させた五代が立った

五代「変身!」

ポーズをとるのと同時に、五代の体が、クウガへと変化し

飛びかかってくる犬の化け物をパンチ一つで神社の敷地内の方へと

弾き飛ばした

同じように目の前に現れた異形とも言えるクウガに、二人は驚いている

けれども、その瞳に恐怖の文字は無かった。そう、クウガの名はこの町でも

有名なのだ。

人類を抹殺しようとした化け物たちと戦い、人間を守った異形の戦士、クウガ

すずか「あ、え……ひょっとして……クウ、ガ?」

五代「君たち、大丈夫だった?怪我はない?」

振り返って、跪いたクウガが二人を心配している

アリサ「は、はい。大丈夫、です。」

五代「良かった。」

と、その時、神社の敷地内、踊り場からは見えない位置から化け物の咆哮が聞こえて来た

なのは「雄介さん!」

五代「ッ!!君たち。ここでじっとしてて。危険だから。」

そう言って階段を駆け上がろうとするクウガだったが……

アリサ「ま、待ってください!どうして、なのはが……」

五代「……戦ってるんだ。俺と、なのはちゃんは。」

すずか「え?」

五代「ゴメン、今は話してる時間がないんだ。」

そうして、再び階段を全力で駆け上がると、そこには化け物と対峙しているなのはがいた

だが、化け物の方には変化が生じていた 化け物の体が光に包まれ、『分裂』したのだった

  「なっ!増えてる!」

ユーノ「おそらく……不利を悟っての行動でしょう。」

そこに現れたのは、一対の目と一本の赤い角を持った黒い犬の化け物だった

   「おそらく、ジュエルシードが入っている本体はそのどちらか

    一体です。何とかして、それを見つけないと……」

しかし、当然の如く相手が待ってくれるはずもなく

二体に分かれた化け物はクウガとなのはに向かって飛びかかった

五代「させるか!」

咄嗟にポーズをとる五代

  「超変身!」

青いクウガ、ドラゴンフォームとなり、落ちていた小枝を拾ってドラゴンロッドへと

変化させ、襲い掛かる化け物2体の爪を弾いた

  「俺が動きを止めるから、その間に本体のある方を見つけて!」

そう言って走り出したクウガ 

二体の化け物を相手に、五代は攻撃を加えるのではなく、

ドラゴンのスピードを生かした回避による時間稼ぎを選び、

なのは達が本体を見つけるまでの囮役になった

なのは「それで、どっちが本物か、ユーノ君わかる?」

ユーノ「任せて。」

そういうと、ユーノの小さな体の下に小さな魔法陣が現れた

   「僕が探るから、それまでの僕の護衛をお願い。」

なのは「うん!任せて!」

杖を構えなおし、前方の戦いを見据えたなのは だが……

アリサ「なのは?……やっぱり、なのはなの?」

階段の下から、よろよろとアリサとすずかがなのはの方に近づいてきた

   「なのは?……どうしたのその恰好。一体何してるの?」

なのは「アリサちゃん。すずかちゃん。……ごめんなさい。今は

    話せないの。少しだけ待ってて。私と、五代さんで、

    『二人を守るから!』」

そう叫ぶなのは だが、その言葉は、アリサたちの胸に突き刺さった

 

しかし、怪物に背を向けていたのが、仇となって、一体の化け物が

後ろからなのはを襲った

五代「ッ!なのはちゃん!後ろ!」

彼の声にはっ!となって振り返った時には、すでに化け物の一体が眼前まで迫っていた

咄嗟にシールドを展開しようとするも、間に合うはずもなく、

なのはの両腕を化け物が前足で抑え、上からなのはを睨みつけた

その事で動けなくなるなのは

  「なのはちゃん!」

五代も彼女の救援に行こうとするが、もう一体がそれを邪魔して進めなかった

だが、なのはを押さえている化け物に石を投げる二人が居た

―――アリサとすずかだった

アリサ「離れなさい!なのはから、離れなさい!」

足元に落ちている石を拾って、泣きそうになりながらも必死に化け物に向かって

石を投げるアリサとすずか

なのは「ダメ!二人とも!逃げて!」

その行為に怒ったのか、化け物は標的をなのはからアリサたちに変更した

『グルル』と呻き、なのはから一気にアリサたちに飛びかかった化け物

   「ダメェェェェ!」

その光景を見ながら絶叫するなのは

スローモーションのように流れだした時間 

驚く二人と、叫ぶなのは そして、その二人に飛びかかろうとする化け物

幼い今の二人では、あの体重でのしかかられただけでひとたまりもない。

そして、化け物が二人に届くかと思った次の瞬間

疾風と共に何かが現れ、二人の前の化け物を一撃で弾き飛ばした

飛ばされた化け物は、再び境内の中へと戻され、格闘中の五代の近くに

落下した

そして、二人の前に現れたそれは―――

五代「あれって!!……ゴウラム!」

それは、黒と金の体を持ち、成人男性以上の大きさを備え、赤いつぶらな瞳を

備えた巨大なクワガタのような『装甲機ゴウラム』だった

 

そして、化け物の一体を弾き飛ばしたゴウラムは、アリサたちの方に

向き直った そして……

ゴウラム『汝、ら。力、欲する、か?』

若干片言ではあるが、人の言葉を喋りだした

その言葉と喋りだしたゴウラムを見て硬直するアリサとすずか

    『我、再度問う。汝ら、力、を、欲するか?』

アリサ「私、達に、力を、くれるってどういうこと?」

ゴウラム『汝らの、中に、友を思、う清らか、な、心を、見たり。

     ゆえに、その思いに、我は、答えるため、に、汝らに、

     授けられる、力、がある。』

アリサ「私たちに、なのはを助けられる力をあなたがくれるっていうの?」

ゴウラム『しかり。後、は……汝らの、決断、次第。』

その言葉に、俯くアリサ

すずか「アリサちゃん。」

アリサ「……やってやろうじゃない!友達を助けられるなら!

    だから、私にその力を頂戴!」

すずか「私も……私も友達を守りたいんです!お願いします!」

その言葉は、すぐ近くにいるなのはにも届いていた

なのは「そんな!二人ともダメだよ!」

アリサ「ダメなんかじゃない!私たちはなのはの友達なんだから!

    だから、私たちもなのはを守る!」

すずか「だから……私たちもがんばるよ!」

その言葉を聞いたとき、ゴウラムの背中の羽の付けにあった緑の石『霊石アマダム』が

光りだした そして、そこから赤と青の二つの光が生まれ、その二つが

アリサとすずかの手元まで移動した そして、二人がその霊石アマダムを

キャッチした次の瞬間――――光が二人を包んだ

 

そして、光が静まると、そこには二人の姿があった 

だが、その外見は大きく変わっていた

アリサは、全身を覆う赤い騎士甲冑のようなもの物を身に着け、

背中には純白のマントを垂らし、

頭には羽飾りがついたヘルメットをかぶっている

その手には、赤い片刃の剣『聖剣スサノオ』が握られていた

(モデルはアギトのフレイムセイバー)

すずかは、全身を青と紺色のローブが覆い、脛のあたりまでを完全に隠している

頭部もローブをかぶっているためあまりよく見えなかった

その手には、白と青カラーに刃がついたフルートのような物

『聖笛アマテラス』があった

(こちらは白い魔法使いのハーメルケインのリペイント)

 

アリサは、北欧神話に出てくるワルキューレのような姿に

すずかは、ゲームに出てくる魔導士のような姿に、それぞれ変わっていたのだった

そして、二人の左手の薬指には、赤と青の『霊石アマダム』の指輪が

付けられていた

 

五代「あれって……アマダム、だよな。でも……クウガとは全然違う。」

驚きつつ、五代が下がると、その後ろになのはとアリサ、すずかが集まり、

さらにユーノとゴウラムまでもが集まってきた

ユーノ「これは一体……あの不思議な石の力なのか。」

アリサ「そ、そんなの私にもよく…ん?……しゃ、喋ったぁぁぁ!?」

と、今度はユーノがしゃべった事にびっくりするアリサ

しかし、そんな事も気にせず、化け物は向かってきた

五代「おりゃあああっ!」

その化け物たちを、ドラゴンロッドではじき返す五代

  「なんだかよくわかんないけど、話は後にしよう!まずは

   アイツを生み出した原因であるジュエルシードって石を

   封印して、この騒動を止めないといけないんだ。」

アリサ「そ、そうなの?」

五代「うん。ユーノ君、本体は見つかった?」

ユーノ「はい。今僕たちから見て左の方にジェルシードが入っています。

    右の化け物は、コアがないだけの陰のような存在です。」

五代「って事は、右のアイツは全力で倒しても大丈夫って事だね。」

ユーノ「はい。そうなります。」

五代「良し!なのはちゃん!それと、え~~っと…君たち!」

アリサ「はい!」

五代「……名前教えて。」

と、こんな状況でそんな質問をされたので、少々滑ったアリサ

アリサ「え、え~っと、私はアリサ・バニングスです。」

すずか「つ、月村すずかです。」

五代「アリサちゃんにすずかちゃんね。わかった。二人はジェルシードを封印する

なのはちゃんを守ってあげて。俺は全力で……」

途端に走り出すクウガ

  「こっちを倒すから!」

そう言って、ジュエルシードの入っていない方の化け物、βに殴りかかるクウガ

 

なのは「えっと……それじゃ、アリサちゃん、すずかちゃん。

    私に力を貸して!」

すずか「うん!」

アリサ「任せなさい!」

それぞれの、杖、剣、笛を掲げる3人

その3人めがけて、本体が入った方の化け物、αが襲い掛かってきた

すずか「任せて!」

そう言って前に出たすずか 

すずかは持っていた笛をフルートのように構え、演奏しだした

   『♪~~♪♪~~』

彼女の持つフルートから音色が響き渡り、彼女たちの前に水面のような

シールドが現れた それに飛びかかるαだったが、そのシールドに爪が直撃した

次の瞬間、シールドの表面が揺れる水面のように動いた後、αを弾き飛ばした

アリサ「次は私が!」

叫びながら、剣を指先でなぞるように滑らせるアリサ

すると、指に沿って刀身にエネルギーが集まった

   「いっけぇぇぇっ!」

エネルギーを纏ったスサノオをアリサが振り抜くと、

セイバーから赤いエネルギーの斬撃が飛び出し、αに向かって行った

吹き飛ばされた反動で動けずに、もろに斬撃を食らうα

 

一方のβも、五代のドラゴンロッドの手数の多さに押されていた

五代「これでぇぇ!」

ドラゴンロッドに力を籠め、βの腹部に突き刺す

すると、そこから流れ込んだ封印エネルギーがβの体内へと侵入し、

そして、βは煙のように消滅した

 

分身が消えたことで、同様しているαは、不利を悟って逃げ出そうとした

すずか「ダメ!逃がさない!」

そう言って再びアマテラスを演奏するすずか

すると、アマテラスから虹色の音符のような物が飛び出し、逃亡しようとする

αの体に巻き付いた地に落とした

   「なのはちゃん!今だよ!」

なのは「うん!ありがとう!」

そして、なのはは手に持っていたレイジングハートを構えるなのは

   「レイジングハート、みんなが作ってくれたこのチャンスで、決めよう!」

レ『All right. Sealing Mode, Set Up.』

なのはの声にこたえ、封印モードを起動するレイジングハート

そして、レイジングハートから発せられた光の帯が相手を包み込んだ

化け物の額に浮かび上がるローマ数字のⅩⅥの数字

 『standby ready』

なのは「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル16。

    封印!」

 『sealing』

化け物が桃色の光の包まれ、浄化され、現れたジュエルシードが

レイジングハートの中に封印された

 

数十分後、5人は目覚めた犬の飼い主が戻っていくのを陰ながら確認して、

ため息をついた

アリサ「……なのは。説明、してくれるんでしょうね?」

なのは「う、うん。と言っても……」

五代「時間が時間だからね。週末じゃ、だめかな?」

すずか「そ、それなら、確か今週のお休みの日に私の家に集まる

    予定でしたから……」

ユーノ「なら、その時に説明するよ。僕の事、ジュエルシードの事、

    なのはの事…それに……」

五代「クウガの事と、ゴウラム、さっきのでっかいクワガタね。

   それに、君たちの指輪の方もね」

そう言うと、5人の視線はアリサとすずかの左薬指に嵌められた

朱と蒼の指輪に向けられたのだった。

 

こうして、戦いの炎は多くの人を巻き込んでいく。

それが吉と出るか凶と出るか、それはまだ、誰にもわからないのだった

 

     第2話 END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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