No.86084

真・恋姫無双外史~沈まない太陽~ 第02話

じぺさん

北郷一刀が弁皇子に憑依転生する話です

暇だったので2話目も書いてみました

自分でもどう進んでくのかわかりませんw

2009-07-24 01:50:15 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:14275   閲覧ユーザー数:11227

一体何がどうなってるんだ?

 

美人に抱かれてる??

 

朝陽??誰??

 

我が子?? うちの親父はもっと歳くってますが??

 

 

 

 

頭の中が疑問符だらけだ…

 

 

OK、まずは落ち着こう。爺ちゃんもよく言ってたっけ。

 

 

「何が起ころうとも動じない胆力を身につけろ。薩摩隼人として恥じぬ漢になれ」

 

 

そうだな。まず現状の確認からいこう。

 

 

 

「………ひ」

 

 

 

えーっと 

 

名前は北郷一刀。うん。

 

聖フランチェスカの2年生。うん。

 

部活で剣道、爺ちゃんに剣術を習ってる。うん。

 

んで昨日実家に帰る途中に公園から飛び出した子供を助けて…

 

 

 

「……さひ」

 

 

 

 

あー なるほど そこからの記憶がないなぁ…

 

思いっきり跳ね飛ばされたから… こりゃ死んだと思ったんだけど…

 

生きてるんだよなぁ…

 

 

これはあれか?

 

 説明しよう!北郷一刀は不慮の事故で死を迎えたが、改造人間として生まれ変わったのだ!

 

 

…そうか… 俺はこれから悪の組織と戦う運命を背負ってしまったのか…

 

 

 

 

「…朝陽、ほらこっち向きなさい」

 

 

 

……うぅぅ、

 

 

「おっぱいの時間でちゅよ~ いっぱい飲みまちょうね~♪」

 

 

 

……現実逃避してもダメか…

 

 

 

気づくと何故か体が赤ん坊になっていたワケで…

 

しかも親父は霊帝…後漢末期の皇帝なワケで…

 

母親は美人さんの何皇后様なワケで…

 

つまり自分は弁皇子になっているというワケで…

 

そんな自分に満面の笑みを浮かべながら、たわわに実った果実を近づけてくる美人さんなワケで…

 

正直たまりま…ゲフンゲフン これなんて羞恥プレ…ゲフンゲフン 

 

さっきからずっとお腹がくぅくぅ鳴ってるワケで…

 

 

仕方ないので、おっぱいに仕方なく吸いつく自分であります。大事なことなので2回言いました。

 

 

 

「ん~ よちよち おいちいでちゅか~♪」

 

「ちゅ~ ちゅぱっ あぅ~///」

 

 

母親って言われても照れちゃうのは仕方ないよね?よね?

 

役得なんて思ってないんだからねっ!

 

って俺は誰に言い訳してるんだろう?

 

何度頂いてもこればっかりは慣れないかも…

 

 

「けぷっ」

 

「はぁい お腹いっぱいでちゅね~♪」 

 

 

空腹が満たされると瞼が重くなってきた…

 

うぅ これじゃまんま赤ん坊だなぁと思いつつも、欲求に逆らえない。

 

 

「ではかかさまと一緒にお昼寝しまちょうね~♪」

 

「まぅ~」

 

「~~~♪ ~~~~♪」

 

 

不安を消してくれるかのように紡がれる子守唄を聴きながら眠りについた。

 

ん?なんだここは?

 

眠ったはずだし夢の中?

 

辺り一面真っ白な霞がかかったような…

 

 

ん?

 

何か向こうから近付いてくるような?

 

 

 

 

 

 

<<ズドドドドドドドドドドド┣"┣"┣"┣"┣"┣">>

 

 

「ごぉぉぉおおおお主人様ぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

 

 

ぎゃああああああああ!!!!

 

 

 

 

何だあれ何だあれ何だあれ何だあれ何だあれぇぇぇえええええ!!

 

筋骨隆々の黒光りした禿のおっさんが!!

 

フンドシ一丁で!!!

 

迫ってくるぅぅぅああああああ!!

 

どっからどう見てもガチじゃねえか!!!

 

冗談じゃない!食われる!捕まったら間違いなく食われる!

 

必死で逃げようとしたが…

 

 

「会いたかったわん♪ご主人様ん♪」

 

 

悲しいかな自分は赤子…

 

黒くテカテカする胸に容易に抱きすくめられてしまった。orz

 

 

「頼もしいご主人様もいいけど こういうご主人様も可愛くていいわん♪」

 

 

黒光りの上の穴から野太い何かが聞こえる様な気がするがキノセイだキノセイ。

 

これは夢だ。起きるんだ俺。

 

 

「さて、ご主人様もしゃべれないんじゃ困るわね。ぶるぁぁぁあああ!!」

 

「ぎゃああああ!!…ってあれ?しゃべれてる?」

 

「うふふふ 初めまして、かしらねん ご主人様♪」

 

「そのご主人様ってのは何だ?っていうか離せ!この化け物!」

 

「んまぁ~!だぁ~れが一度みたら孫の代まで夢の中に出てくるほどの怪物ですってぇええ!!」

 

「そこまで言ってねぇ!!悪かった!俺が悪かったからその股間のテントを鎮めてくれ!」

 

「んまぁ~イケズ でもいいわ それもご主人様の不器用な愛のカ・タ・チ♪」

 

「あー… もういいや。んであんたは一体何者なんだ?俺のことを知ってるようだけど」

 

 

そう言うと化け物は今までとはうってかわって真面目な表情になった。

 

 

「そうね。まずは自己紹介するわね 私の名は貂蝉、都のしがない踊り子、そして同時に外史の管理者の一人よん♪」

 

「…へ? わ、わるい…もう一度言ってくれるかな?どうも耳の調子が悪いらしくて」

 

「しょうがないわねん♪ もう一度言うわよ?私の名は貂蝉、都のしがない踊り子、そして同時に外史の管理者の一人よん♪」

 

 

 

………嘘…だろ? こいつが董卓や呂布の仲を狂わせた絶世の美女だって? くねくね身を捩じらせてる筋肉ダルマが?

 

それに、なんか聞きなれない言葉もあったな

 

 

 

「外史?なんだそれ?」

 

「世界の歴史には正史と外史の2種類があるの 正史とは当にその国の歴史そのもの。そして外史とは、正史に生きる民の想念が生み出すもの。想念の数だけ無数に存在するもの」

 

「想念の生み出す世界?小説や物語の中みたいなものか?」

 

「それだけじゃないわ。書き手だけでなく読み手の想念からも新たなる外史が生まれるのよ」

 

「なるほど。それは分ったけど… 俺と何の関係があるんだ?」

 

 

そう聞くと貂蝉の顔が苦いものになった。

 

 

「それについてご主人様にお詫びしなきゃいけないの」

 

「…何を?」

 

「公園前で子供を助けたのは覚えてるかしら?」

 

「ああ。見てたのか?」

 

「いいえ 私が見たのはその直後。体がボロボロになって… ご主人様の魂が肉体から出かかっていたわ」

 

「そっか… あ!そうだ!あの子は? あの子は無事だったのか?」

 

「ええ。あの子はちょっと膝を擦りむいただけ。母親がすぐ駆けつけてたわ」

 

「…そっかぁ よかったぁ」

 

「…でね。このままだともうご主人様が助からないと思った私は… 外史へ送ることにしたのよん」

 

「外史って…ここか?」

 

「そうよん 丁度この外史では弁皇子が死産になっていたのよん だから弁皇子の肉体に、ご主人様の魂を定着させたのよん… 勝手なことをしてしまってごめんなさい ご主人様」

 

「お詫びって…そんなことか?」

 

「ええそうよん 聡明なご主人様なら分かるでしょ?この時代、そして弁皇子の生涯… そのまま死んでいた方が幸せだったかもしれないわ」

 

 

 

ん?そんなことで暗くなってたのか?このバケモノは?

 

バケモノってのも失礼だな。命の恩人?なわけだし。

 

 

「んー まぁ毒殺やら転落死やら碌なもんじゃなかった気もするけど… そんなことは自力でなんとかするさ! それより貂蝉、お前は命の恩人だな ありがとう」

 

 

 

誠意を込めた笑顔をむけて礼を言った。言ってしまった…

 

 

 

「んまぁ ぬふふふふふ やっぱりご主人様はご主人様なのねん♪ 愛してるわん ご主人さ・ま♪ ちゅっ♪」 

 

 

 

ぎゃあああああああああああああ!

 

前言撤回!こいつはバケモノで十分だ!

 

 

ぬめりをした感触を感じた直後、俺は夢の中であるのに意識を失った…

 

一方そのころ

 

 

「朝陽?怖い夢でもみてるのかしら? ってあら?急に顔が真っ青… 誰かある! 医者を! 医者を早く!」

 

 

 

うなされてる我が子を見ていた何皇后が泣きそうになりながら叫ぶのであった。

 

 

 

あとで聞いた話では、あと少し処置が遅れていたら危なかったらしい。貂蝉のキス恐るべし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ふふふ ご主人様 お詫びの印にちょっとだけ細工しといたからねん その体は鍛えれば鍛えただけ強く出来るのよん 頑張ってねんご主人様♪

 

どこかでそんな声がした

 

それから数日がたったある日のこと

 

 

「失礼いたします。何皇后様。何進将軍がお見えになられました」

 

「そう。お通しして」

 

 

客が来たようだ。

 

何進と言ってたな そっか 何皇后とは兄妹だったっけ?

 

確か肉屋でがっちりした大男の様に描かれてた漫画を読んだ覚えがあるなぁ

 

 

…などと思っていると

 

 

「失礼致します。何進将軍をお連れいたしました」

 

「御苦労さま。下がって結構ですよ」

 

「っは。失礼いたします」

 

 

来たようだ。

 

「ぅ?」

 

そこにいたのは、母親そっくりの美しい栗色の髪をした女性だった。

 

びっくりして思わず声をあげてしまった。

 

 

「お久しぶりね、姉様」

 

「うむ。久しいな 出産のときに傍にいれなくてすまない そして遅ればせながら無事出産おめでとう」

 

「ありがとう姉様 仕方ないわよ 仕事ですもの」

 

「そう言ってもらえると助かる…  その子が?」

 

 

といって俺の方を覗き込んできた。

 

 

「ええ。名は弁 真名は朝陽よ。 抱いてあげて♪」

 

「いいのか? 弁…朝陽様 良い名だな」

 

 

と言いながら手を伸ばし俺を抱きしめた。

 

あ~柔っこくてぬくぬくして気持ちえぇ~ っじゃなくて

 

って顔近い!近いですってば! こんな美人に迫られたら

 

 

「あぅ~///」

 

 

俺の顔は真っ赤になってるだろう

 

 

「ははは 目もとが麗羅そっくりだ。将来は良い男になりそうだなぁ 私の婿になるか? ちゅ♪」

 

 

「あぅあ~//////」

 

 

「まぁ姉さんったら ふふふ 朝陽はかかさまと結婚するのよね~? ちゅ♪」

 

 

「あぅ~///」

 

 

かつての体であれば息子が暴れん坊に変わっていただろうこの状況でも、赤ん坊では照れる以外に何もできないのであった。

 

…しかし、何進さんか…

 

 

そして何皇后である母さん…

 

 

二人とも正史でも演義でも…

 

 

 

昔読んだ漫画では二人とも殺されても仕方ない人物として描かれていたけど、そんなことはない

 

 

今の俺には何も情報は入ってこないけど、確かに今の時代の民衆はきっと悪政に苦しんでるんだろう

 

 

十常侍達による暗殺が行われるのは…確か俺が16歳に成長する頃だろう

 

 

今の体では何もできないけど…

 

 

俺が何もしなければ何も変わらないだろう

 

 

貂蝉にも言った。自力でなんとかしてやると。

 

 

貂蝉に救われたこの命を。そして弁皇子の体を無駄にしない為にも。

 

 

いつまでも引きずっていても仕方がない

 

 

北郷一刀ではなく、弁皇子として

 

 

強くなろう!この家族を守れるように。

 

 

そして賢くなろう!民衆を悪政から救えるように。

 

 

 

そう決意する0歳3か月の弁皇子なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ! キリッとしちゃってかわいいわ~ ちゅ♪」

 

 

「あぅ~///」

 

 

 

でもまだまだ当分は母親のターン!

 

 

<あとがき>

 

えー、すいません思いつきで投稿するもんじゃないですね~

 

先の展開がさっぱり読めません。(マテ

 

どう進めるか候補はいくつかあるんですけどね~

 

 

なるべく支援いただいた方の期待を裏切らないように頑張りたいと思いますので、どうか見捨てないようにお願いしますw

 

 

 

あ、あと何皇后の真名ですが、姉妹間で呼び合うのに無いとおかしいかな~とその場の思いつきで決めておきました。麗羅さんが生きるか死ぬかはまだ自分でもわかりませんw

そのうち何進さんも真名が出てくると思います。またその場で決めることになりそうですがw


 
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