必要な器材が揃ったということで一刀は城内の人間たちの身体測定及び健康診断を行う事にした。
今日は、その二つを最初に受ける事になったおなじみの面々の様子を見ていこう。
ちなみに、桂花はこの時参加していない。
何かと言いがかりをつけてきて健康診断が進まなくなるのではないかと一刀が危惧したため、後に華琳同席のもとで桂花のみの診断を行う事になったのである。
まずは身体測定。
全員下着姿となり、次々と測定を行っていく。
まずは女子が特に気にする体重から。
「・・・・・・」
ふてくされた様子で秋蘭をみつめる春蘭。
「どうした姉者?」
「どうして秋蘭の方が軽いんだ?」
「姉者・・・・・・」
困った表情の秋蘭。
春蘭の他には沙和も特に気にしていたようだ。
身長においては季衣が・・・・・・
「兄ちゃん、どうしたらもっと背が伸びるかなあ?」
「季衣の場合は言う事は無いな。良く食べて良く動いて良く寝るの体現者だろう」
「そうなんだ。でも、早く大きくなりたいなあ・・・・・・」
「まあ、効果的な食べ物や運動法を教える事も出来なくもないが、どうしても個人差はあるし、楽しめない制限や義務を追加するのは精神面で良くない影響があったりするしな。まあこうして数値も取れたわけだし、これからの成長を見ながらゆっくり考えていこう」
「うん・・・・・・」
不満はあるものの、頷く季衣。
口には出さないが華琳、そして流琉もこの件に関しては思うところがあるようだ。
この後も座高、胸囲と続く。
「真桜ちゃんは本当おっぱいおっきいの」
「別に大きくてええことなんて無いで?仕事でも趣味でも基本邪魔やし・・・・・・」
腕を組んで胸を強調するように支える真桜。
その姿に季衣は羨ましそうな目線を浮かべ、流琉と華琳は自分の胸を見下ろして小さくため息をつくのだった。
ここに桂花がいたなら大きく舌打ちした事だろう。
そしてその他細かい身体測定は終わり、健康診断が始まる・・・・・・
健康診断は淀みなく進んでいき、最後の血液検査が始まろうとしていた。
最初にやる事になったのは華琳。
当然子供のように嫌がる事も無く、採血は終った。
「さて、次は春蘭だな。腕出して」
「分かった」
さっと腕を出す春蘭。
消毒し、一刀は注射器の針を刺そうとしたのだが、その直前で春蘭は腕を引っ込めた。
「・・・・・・おい」
「あ、あれ?」
「腕を動かすなよ」
「わ、分かってる」
再度注射を刺そうとした一刀だが、やはり春蘭は腕を引っ込めてしまった。
「・・・・・・もしかして注射が怖いのか?」
「そ、そんな訳ないだろう!」
「じゃあ何で腕を引っ込める?後がつかえてるんだからおとなしくしててくれ」
三度目の正直とばかりに注射器を持って迫る一刀だったが、結果は同じだった。
「最前線で戦う武将が、注射に負けるのかよ・・・・・・」
「う、うるさい!何か嫌なんだ!」
「仕方無いな・・・・・・」
一刀は華琳に視線を送った。
その意味を察したのか、華琳は春蘭に声をかけた。
「春蘭。今夜は貴女に夜の相手を頼もうかしら?」
「本当ですか!?」
春蘭が華琳に気を取られている間に一刀はちゃちゃっと採血をすませた。
「はい終わり。血が止まるまでしっかり押さえてて」
「お?おお・・・・・・」
まったく気づいていなかった春蘭は頭上に?マークを浮かべながらもそこを退いて華琳のもとへと向かう。
「さて、次は・・・・・・何やってるんだ?」
見ると季衣を流琉が、沙和を凪、真桜が押さえている。
「いえ、季衣が逃げようとしていたので・・・・・・」
「沙和も同じです」
「ウチが精魂込めて作ったものから逃げられてたまるかい」
「・・・・・・ご苦労さん」
ねぎらいの言葉をかける一刀。
「・・・・・・ふふ」
この一連の出来事を、星はニヤニヤしながら見ていたそうな。
こうして多少の進行の遅れはあったものの、健康診断は無事終了。
全員健康で、一刀も一安心したのだった・・・・・・
さて、話は身体測定の時まで遡る。
こういうイベントの時、どのような危険があろうと覗こうとする奴らはどこにでもいる。
そんな不埒者は・・・・・・
「乙女の敵はこの貂蝉ちゃんが許さないわん!」
この時のために待機していていた貂蝉に一人残らず制裁を受けたんだとさ。
めでたしめでたし・・・・・・
どうも、アキナスです。
人間健康がなによりですね。
ちなみに桂花も異常なし。
これからも定期的に行うようですし、魏陣営ではよっぽどの事が無ければ途中で病死などは・・・・・・やべ、これフラグかも・・・・・・
そんな所で次回へ続きます・・・・・・
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