「タイラー姉妹は私達の希望だよね!」
「うん?」
デッキ調整(なぜかバディファイトのヒーローワールドデッキ)していたコナミは顔を上げた。
「どうした、いきなり?」
「だって考えてみてよ!」
宇里亜はニコニコ笑いながら顎を上げ天井のシミを一枚一枚、数えた。
「タッグフォースSPが発売されてからかなり経つよ」
「お前さん、なぜかデュエルアカデミアにいたな」
「新作が出るかどうかまだ謎のタッグフォースシリーズ」
「違うシリーズでDSで出るがな」
「まさかアニメがタッグフォースルールをアニメが推すなんて」
「過去に遊星とクロウがセキュリティ相手にやったな」
「もうこれは新作の準備がバッチリだねぇ!」
「新作の準備ねぇ……?」
実際は5D’sの監督が一緒だからその繋がりが強い気もしたがコナミは一人勝手に盛り上がっている女の子を無視する気にはなれず頷いた。
「近いうちにアプリ版も配信するしな」
「アプリ版だとフィールドは全部で三つ、魔法トラップゾーンも三つで合計六つ……」
未邪気な美少女には似合わないほど難しい顔をした。
「これは配信後の評価が別れそうだね!」
「モンスター三体しか出せないとスケープゴートもつかえないしな」
「しかもPV映像、かなり素人くさいデュエルしてたよねぇ……」
「わかりやすさ優先だろうう」
「でも、見慣れてる人間から見ればかなりスローペースだよ」
「まぁ、確かに上級者から見ればあの遅さは瞬殺の対象だろうな……」
「ねぇ、現実のカードとか使えるかな?」
「たぶん、無理じゃないなぁ……タッグフォースでは多少可能だったけど」
「使えるとうちのカエルとか結構、ハマると思うんだけどなぁ……無駄にレアカード持ってるから」
「そういえば、そのカエル、最近、バディファイにハマってるらしいぞ……」
「なんで?」
「ヒーローワールドがかなりツボにはまったらしい」
「ああ、あのカエル、ロボットとドラゴンと美少女が大好きだからね……」
最近、新属性「ヒロイン」が追加され萌え豚ならず萌えカエルとかしたこの作品の作者に宇里亜は呆れ返った顔をした。
「ドラゴン=青眼の白龍、ロボット=マシンナーズ、美少女=霊使い」
キャハッと笑った。
「遊戯は全部揃ってるね!」
「狙ったデザインならヴァンガが一番けどな」
「アレはヴィジュアル重視のゲームだからね」
「最近はデッキを作る楽しみも増えてるらしいし、久しぶりにカエルもヴァンガに復帰しようかと考えてるよ」
「アニメももうそろそろ終曲に近づいてるし、コナミ、次は私達の番だよ! キャハッ☆」
「そういえば、雪乃が映画で登場したっけ?」
「私も出たいぃ……!」
頭を撫でた。
「拗ねるなよ。俺達はゲームでこそ輝くキャラクターなんだから!」
「そうやって、コナミはたくさん女の子をナンパして楽しむんだね!」
「……」
「否定してよ!」
「……」
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サイトで後日談的なものを書きました。
良ければ読みに来てください!
サイト:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7631/
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