No.852773

真・恋姫†無双 異伝「絡繰外史の騒動記」第六話


 お待たせしました!

 華雄の紹介で住居も決まり、一刀達の

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2016-06-11 22:40:17 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:5655   閲覧ユーザー数:4039

 

「よし、こんなものかな?」

 

 俺は完成した部屋の中を見回しながらそう呟く。

 

「しかしさすがは元貴族の屋敷、結構な規模の離れまであるとはね…そしてそのおかげで

 

 自前の工房を造る事が出来た。これだけの物を造るのに今まで稼いだ金の大半を使って

 

 しまったけど…これでもっと大がかりな物も造りやすくなるぞ!」

 

 俺は部屋の中でそう一人ガッツボーズを取る。今まではどうしても間借りしていた部屋

 

 のそのまた片隅でという感じだったので、結構な広さの工房が出来たから我ながら結構

 

 テンションが上がりまくりだ。

 

「さて、それでは…『ガランガラン!!』『シュパパパ!!』『うわっ、危なっ!何で門

 

 を開けただけで矢が飛んで…のわっ!?何やこれ!!何でこないな所に落とし穴があん

 

 ねん!?』『ちょっと、大丈夫、霞!?』…やれやれ、誰だ勝手に門扉を開けたのは?」

 

 ・・・・・・・

 

 物音を聞いて俺が門扉の所に向かうと、そこには穴の中を覗き込む眼鏡の女の子の姿と

 

 穴の中から聞こえる女の子の声があった。

 

「霞、登ってこられる?」

 

「結構深いで、この穴…ああ、段々腹立ってきた!!このまま地面ごと破壊しちゃる!!」

 

「…ええっと、とりあえず破壊されるのは困るんですけど?」

 

「「…えっ!?」」

 

 ・・・・・・・

 

「いや~っ、えらい眼におおたわ~。まさか扉を開けた途端にあないなもんがあるなんて、

 

 さすがのウチも予想外やったで!!」

 

 俺が差し出した梯子を伝って登ってきた関西弁の女の子はそう言って豪快に笑っていた。

 

「一応聞きますけど、門の所に『御用のある方は門の所にある獅子の口の輪を引っ張って

 

 下さい』って書いてありましたよね?」

 

 

 

「ああ、書いてあったけど、そないなもん怪し過ぎてよう触れんで!!」

 

「ボクは一応その通りにした方が良いんじゃないかって言ったわよね?」

 

「何や、賈駆っちはウチが悪いんいうんか?」

 

「いや、だからボクが言いたいのは…」

 

 そして関西弁の女の子は一緒に来た眼鏡の女の子とやいのやいのと言い争いを始める…

 

 ええっと、俺は置いてきぼりっすか?

 

「あの~、ところで我が家に何か御用でしょうか?」

 

「そうだったわ、言い争いをしに此処まで来る程、暇じゃなかったんだったわ。ボクの名

 

 前は賈文和、月…董相国様の下で軍師を務めている者よ。そして、こっちは同じく相国

 

 様に仕えている張文遠、一応ボクの護衛で来てもらってる」

 

「一応って何気にひどい事言うなぁ…まあ、そういうこっちゃ。よろしゅう」

 

 賈駆と張遼って…あれ?どっちも確か曹操に仕えて…ああ、そうか。そういえば曹操に

 

 仕えるのはある程度後の事だったな。確か最初は董卓に仕えていたんだっけか?しかし、

 

 これまた随分と大物が来たものだ。(ちなみに女性である事に関しては段々と抵抗感は

 

 薄れてきていたりする)

 

「それで、文和様と文遠様におかれましては我が家にどのようなご用件で?わざわざ来て

 

 いただけるのは大いに光栄な事ではありますが…ええっと、申し遅れました。おr…私

 

 は北郷と申します」

 

「ああ、あなたが北郷だったのね。丁度良かった、あなたに用があって来たのよ」

 

 俺に?あの賈駆が?何故にまた?

 

「この間ウチの華雄があなたにこの屋敷を貸した時に『矢立』とかいうのをあげていたわ

 

 よね」

 

「はぁ…はい、確かにお礼変わりに」

 

 まさかこっちの世界でも官に仕えている人にああいう事をするのは具合悪かったのだろ

 

 うか?賄賂という意味合いは無かったんだけど。

 

 

 

「それで、一度使わせてもらったんだけど、とても便利だったからもし買えるんだったら

 

 ウチの文官の分を注文させてもらいたいと思ってきたのよ。とりあえず百ばかり揃うと

 

 嬉しいんだけど」

 

 何と、洛陽に来ていきなりの大量発注!?しかもお偉いさんからの発注ともなれば今後

 

 のはずみにもなりそうだし…。

 

「それはありがとうございます。よろしければ今ある種類をお見せしますが…」

 

「種類はいくつかあるの?」

 

「はい、華雄様には竹製の物を進呈しましたが、他にも陶器や金属製の物もございまして

 

 …詳しいお話は中で」

 

 ・・・・・・・

 

「へぇ…色々あるのねぇ」

 

 賈駆さんは眼の前に並べられた矢立を見て感嘆の声を洩らす。

 

「向かって右側が銅製、真ん中にあるのが陶器製、左側が華雄様に進呈した物と同じ竹製

 

 になります。もしお時間を頂けるのでしたら木製の物も準備出来ます」

 

「今あるこの三種類ならすぐ数を用意出来るの?」

 

「はい、どれか一種類の場合は少々お時間を頂きますが、三種類取り混ぜでよろしければ

 

 今すぐに」 

 

「種類によって値段は変わるの?」

 

「いえ、この三種類に関しては全て同価でさせていただいております。価格は…」

 

「へぇ、結構お手頃なのね。それじゃ三種類取り混ぜで百個、このまま持って帰れるよう

 

 にしてくれる?」

 

「はい、ただ今!!」

 

 

 

「お買い上げありがとうございました!!」

 

「もし他に何か便利そうな物があったらまた連絡して、北郷の名前はボクの方から連絡し

 

 ておくから」

 

 賈駆さんはそう言うと結構上機嫌な感じで帰っていった(ちなみに、荷物のほとんどは

 

 張遼さんが持っていたのは言うまでもない)。

 

 ・・・・・・・

 

「…という事があってね」

 

「おいおい、洛陽に来ていきなりお偉い方に名前とか覚えられるとか凄ぇ話だな」

 

「さ、さ、さすが、ほ、ほ、北郷の兄貴なんだな!!」

 

 その日の夜、夕食の席で俺は皆に賈駆さん達とのやり取りを話していた。

 

(ちなみにその時、他の皆は買い出しで外出していた)

 

「一刀さん、その方達は本当にそれだけの為に来ていたのですか?」

 

「人和の懸念ももっともだし、俺もそれを考えたから少し周りを探ってみたけど、そうい

 

 う事を疑ったり調べたりした形跡は無かった…無論、俺が分かる範囲ではだけどね」

 

 俺がそう言うと人和は少しだけホッとした顔をする。

 

「しかし、相国閣下の懐刀ともいうべき人間と若干でも繋がりを持てたのは幸いかもしれ

 

 ないな…少なくとも、余計な言いがかりとかつけられて搾取とかされる心配はかなり減

 

 るだろうからな」

 

「でも、それなら矢立一つじゃ少し足らないかもしれないな…何か他に役に立つような物

 

 でも献上出来れば良いんだが」

 

「この間造った無尽灯とかは?」

 

「無尽灯を造るには今の手持ちの金じゃ少し足りなくてな…工房を造るのに結構使ってし

 

 まったもんでね」

 

 

 

「おいおい、随分と無計画な話じゃねぇか、それじゃ」

 

「いやいや、本当はもっと細かい物から徐々にやっていく予定だったし。いきなり宮中の

 

 偉い人から声がかかるなんてさすがに想定外だって」

 

「それもそうか。まあ、今日の所は矢立が百本売れた事で良しとしておこう」

 

 ・・・・・・・

 

 それから数日後。

 

『ガランガラン!!』『あれ?今日は矢も落とし穴も無いんか?』

 

 …あの声は張遼さんか。だから勝手に扉を開けるなって、もう…。

 

 ・・・・・・・

 

「お~っ、北郷やんか。今日は鳴子だけなんてつまらんやんか~、扉を開けたらいきなり

 

 火薬がドカーンとか期待してたんに~」

 

 …さすがにそれじゃ家を破壊してしまうと思うのは俺の気のせいだろうか?

 

「まだこの絡繰は試験段階ですので、色々と試している最中でございますれば」

 

「そうか、じゃ次はもっと派手なのを頼むで!!」

 

 とりあえず今の張遼さんのリクエストは聞かなかった事にしておこう…さて。

 

「ところで本日はご用件で?矢立の追加でございましょうか?」

 

「いやいや、ちょっと北郷に見てほしいのがあって来たんやけど…時間とかええかな?」

 

「何処か遠くへ行くとかですか?」

 

「そないに遠い所ちゃうんやけど…ちょっとややこしい話でな、賈駆っちも困っとるみた

 

 いなんや」

 

「…文和様がお困りになるような事で私が役に立つとは思えないのですが?」

 

「ええから、ちょっとでええし見に来てぇな」

 

 …あの張遼にそこまで頼まれて断る理由も無いか。

 

 俺は人和と胡車児に留守を頼み、張遼さんの後を付いていった。

 

 

 

 張遼さんに連れられてやってきた洛陽の近くの村であった。

 

「あれなんやけどな」

 

 張遼さんの指差す方を見ると、そこには何やら穴の周りに人だかりが出来ていた…何だ

 

 ろう?埋蔵金でも出て来たとかか?

 

「おお~いっ、助っ人を呼んで来たでぇ」

 

 張遼さんがそう言うと、穴の周りにいた人達が一斉に俺の方を見る。そして皆訝し気な

 

 顔を見せる。

 

「どういう事です、張遼様?そっちにいる若造に何が出来るっていうんです?」

 

 そしてその中の一人が張遼さんに向かってそう訴える。

 

「それを確かめる為にも、こいつにそれを見せてやってくれんか?責任はウチが取るよっ

 

 て…な?」

 

 張遼さんがそうお願いすると穴の周りにいた人達はとりあえず道を開けてくれる。

 

「さあさあ、これや」

 

「これは…井戸でも掘ろうっていうんですか?」

 

「大正解!!此処まで一生懸命掘ったんやけど、そこからうまく進まんようになってな~。

 

 北郷なら何かええ方法知っとるんやないか思うてな」

 

「…水脈は大丈夫なんですよね?」

 

「…水脈は問題無い。もう少し深く掘れれば水は間違いなく出る。掘れれさえすればな」

 

 俺の質問に井戸掘りの集団のリーダーらしき人が答えてくれるが…明らかに『俺達が此

 

 処までやってダメだったものをお前如きに出来るわけねぇだろう』みたいな雰囲気を醸

 

 し出しているように感じるのは気のせいではあるまい、うん。

 

 とはいえ、言われるまでもなく難しいのは確かだな。さて、井戸掘り井戸掘り…となれ

 

 ば、あれだな。

 

 

 

「張遼さん、今から言う材料と道具を揃えて欲しいのですが」

 

「何や、何かええ方法があるんか?」

 

「はい、多分大丈夫です」

 

 ・・・・・・・

 

 そして数日後。

 

「何や、随分けったいなもん造ったなぁ…これで井戸を掘れるんか?」

 

「はい『上総掘り』といいます。後は仕上げを御覧じろという所です」

 

 俺は一緒に来た公達や胡車児と一緒に造ってきた装置を井戸掘りの場所に設置する。ち

 

 なみに今まで井戸を掘っていた人達は遠巻きで眺めるばかりだ。まあ、いきなり来た人

 

 間のやっている事を信じろっていうのも確かに難しい話だ。おそらく張遼さんがいなけ

 

 れば、即行で門前払いだっただろうし。しかも、張遼さんの部下が設置の手伝いもして

 

 くれていたりする。

 

「では、井戸掘りを開始する。胡車児、頼む」

 

「ま、ま、任せるんだな!!み、み、皆も行くんだな!!」

 

 俺の合図に従い、胡車児と張遼さんの部下の人達は俺の造った装置を動かし始める。ち

 

 ゃんと動いている事を確認して俺もその作業に入る。

 

 それから数時間は経ったであろうか、既に穴は元の深さより遥かに進んでいる。そして

 

 その作業が進むにつれ、周りで訝し気に見ていた人達も続々と手伝い始める。そして遂

 

 に待望の時が…。

 

「水だ、水が出たぞ!!」

 

「やった、凄ぇ!!俺達があんなに苦労しても開かなかったのに…本当に凄いです、北郷

 

 さん!!」

 

 

 

 勢いよく吹き出した水に皆から歓喜の声があがる。俺も自信があったとはいえ、実際に

 

 成功した所を見ると、ホッとしたのが正直な所ではある。

 

「しかし、毎回お前さんには驚かされっぱなしだな。この『上総掘り』とかいうのもお前

 

 さんの国のもんなのか?」

 

「ああ、でも結構廃れかけた技術でもあるんだけどな」

 

「これだけのものが廃れかけるって、北郷の国は余程便利な物ばかりなんだな…一度行っ

 

 てみたいものだ」

 

 公達のその言葉に俺は苦笑いを浮かべる。そこに…。

 

「あなたが北郷さん、ですね?この度はありがとうございました」

 

 何時の間にやら現れた女の子が俺に向かってそう言いながらちょこんと頭を下げる。

 

「え?…ああ、いいえ、その、どういたしまして」

 

 誰だろう?わざわざお礼を言うって事は、この村の村長の娘さんとかかな?

 

「…月!?何でわざわざ此処に?」

 

 しかしその姿を見た張遼さんが血相を変えてそう話しかける。あれ?もしかして結構偉

 

 い人だったりとか?

 

「張遼さん、この娘さんはお知り合いか何かですか?」

 

「アホぬかせ!知り合いどころやない、この人が董相国閣下や!!」

 

 張遼さんのその言葉に俺だけでなく、周りの人達の動きも止まる。そして…。

 

『し、失礼いたしました!!』

 

 俺も含めてその場にいる全員が一斉に平伏する。

 

「へぅ…皆さん、顔をあげてください」

 

 そして董卓様はそう言いながら少し困った顔をしていた。

 

 

 

「今日の所はただの董卓として来ただけですので、一応秘密でお願いしますね」

 

 しばらくして、皆が落ち着いた所で董卓様は皆にそう言っていた。しかし、マジでこの

 

 娘が董卓なのか…絶対女性だとしてもでっぷり太ったおばさんとか出て来ると思ってい

 

 たのに。こんな細っこい身体に灯心を刺して火なんかつけたって変なプレイにしかなら

 

 ないし。何だかこの世界の事が良くわからなくなってきた…俺が言う台詞でもないかも

 

 しれないが。

 

「では改めて…北郷さん、本当にありがとうございました。此処に水源を造るのはずっと

 

 懸案事項だったのです。それと…良ければ、是非この技術を皆に教えていただけません

 

 か?他にももっと井戸が必要な村々があるんです。そこにいる人々を救う為にどうかお

 

 願いします!」

 

 董卓様はそう言って俺に向かって深々と頭を下げる。

 

「いやいや、相国様ともあろうお方が俺みたいなのにそう簡単に頭を下げちゃダメですっ

 

 てば!」

 

「いえ、こちらからお願いしているのですからこちらが頭を下げるのが当然の事です」

 

 董卓様はそう言って俺に向かって頭を下げ続ける。さすがに此処までされて『だが断る』

 

 なんていうわけにはいかないだろうなぁ…。

 

「は、はぁ、分かりました。この程度の事で相国様のお役に立てるのであれば喜んで引き

 

 受けさせていただきます…但し、あくまでも協力という事でよろしければですが」

 

「それで構いません。良かった…本当にありがとうございます!これからもよろしくお願

 

 いしますね!!」

 

 董卓様はそう言うなり俺の手を握る。小さくて柔らかい手だな…こんな娘が相国として

 

 国の為に頑張ってるんだし、俺も出来る事は協力していかなきゃならないな。

 

 

 

 こうして俺は董卓様の依頼で近隣の村々への上総掘りの技術指導を行う事になった。そ

 

 して、そのついでといえば語弊もあるが、踏車などの技術も教えていく事になっていっ

 

 たのであった。

 

 ・・・・・・・

 

 ~董卓の執務室にて~

 

「月、あの北郷の技術はとんでもないわね…でも、こっちに取り込めたのは幸いだったわ。

 

 井戸掘りだけでなく、踏車もあいつが造った物だったなんてね…これで一気に生産能力

 

 も上がるってものだわ」

 

「うん、後は張宝さんの方だね」

 

「そっちの方も順調よ。ねねからの定時報告だと応募者が一万を超えたみたいだし、これ

 

 からもまだまだ増えるのは間違いないそうよ」

 

「このままうまくいけば、張宝さんが集めた兵力と北郷さんの技術で高まった生産力とで

 

 大幅に国力も増強出来る…そうすれば、陛下もきっと安心してくれるよね?」

 

「もちろんよ、その為に黄巾の首領の一人だった張宝を取り込んだんだから…後は各諸侯

 

 の動向だけよ」

 

「やっぱりあの噂は本当なのかな?」

 

「ええ、袁紹の奴、月が相国になった事に毎日不満ばかり言ってるらしいし時間の問題と

 

 見て間違いないわね…ボクだって戦は避けたいけど、向こうが月の首を取りに来るって

 

 いうのなら受けて立つしかないわ」

 

 賈駆のその言葉に不安そうな顔をする董卓であった。

 

 

 

 ~陳留にて~

 

「北郷と荀攸が見つかった!?」

 

「はっ、どうやら洛陽にいる模様です。しかし…両名共、董相国の下で働いているようで、

 

 不用意に接触しようものなら向こうにも知られてしまう可能性も…」

 

 夏侯淵の報告に曹操は唇を歪ませる。

 

「よりにもよって麗羽からのあんな檄文が来た時に…多分、この檄文の事は董卓側にも知

 

 られているでしょうしね」

 

「どうしますか?戦の折に首尾良く保護出来れば良いですが…」

 

「いえ、保護するなら戦が始まる前によ」

 

「…まさか!?」

 

「ええ、洛陽に潜入するわ」

 

「危険です、華琳様!どうしてもというのなら私が参ります!!」

 

「秋蘭はそんなに洛陽の中の事に詳しくないでしょう、私はお爺様やお父様について何回

 

 も行ってるし、その時におおよその裏道も把握しているから大丈夫よ」

 

「しかし…!」

 

「無論、護衛は連れて行くわ。但し少数で、だけどね。秋蘭は春蘭と共に留守をお願いね」

 

「ならば誰を?」

 

「凪・真桜・沙和の三人を連れて行くわ。真桜も踏車を造った北郷の技術には並々ならぬ

 

 関心を抱いているようだし」

 

「…分かりました、華琳様がそこまで仰るのならば。ただ、くれぐれもお気を付けを」

 

「ええ、分かっているわ」

 

 不安そうな顔のままの夏侯淵とは対照的に曹操の顔は何処かウキウキした感じを見せて

 

 いたのであった。

 

 

                                  

                                     続く。

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 毎回ながら、投稿が大分遅くなりまして申し訳ございません。

 

 今回は一刀達が月陣営に協力していく事になった話をお送り

 

 しました。

 

 ちなみに今回紹介した『上総掘り』は現代でも水道の無い国

 

 とかでは結構使われているとか…当然、この外史でも重宝さ

 

 れる技術です。

 

 そして、一刀達の獲得にご執心の華琳が行動を起こします。

 

 潜入とか言ってますが、果たして何処までうまくいくのやら

 

 …次回以降をお楽しみにという事で。

 

 という事で、次回は華琳洛陽潜入編です。既に麗羽より檄文

 

 が出ていてタイムリミットが迫っている中で如何に一刀達と

 

 接触するのか…乞うご期待!?

 

 

 それでは次回、第七話にてお会いいたしましょう。

 

 

 

 追伸 現在、地和は董卓軍の兵を集める為の活動で洛陽を離

 

    れているので、人和との再会はもうちょっと先になり

 

    ます。

 


 
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