No.852309

ポケットモンスター トライメモリーズ 第38話

フウイさん

トウカジムのリベンジ編です。 やっぱクウヤは動かしやすいですね

2016-06-09 13:19:56 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:318   閲覧ユーザー数:318

第38話:リベンジマッチ!クウヤVSセンリ!

 

「あれから3ね・・・じゃねぇ3日!

オレ達は絶対に強くなってる、今度こそ・・・絶対に勝つぞ!必ず勝つぞぉぉっ!!」

 

四天王のアドバイスやジンキとの出会いからさらに修行を積み、あの敗北から3日経った今日、クウヤは再びトウカジムの前に立った。

目的は一つ、リベンジバトルだ。

 

「たのもーーー!

オレのリベンジを受けてくれーーー!」

「・・・待っていたよ、クウヤくん。

君なら必ず来ると思っていた」

 

扉を開けて早々待っていたのは以前自分が敗北を記した相手、ジムリーダーのセンリだった。

 

「おっちゃん、オレの挑戦をもう一回受けてくれるよな!」

「もちろんだとも!」

 

クウヤの気迫を感じ、バトルフィールドにお互い立つ。

ルールは前回と同じだ。

  

「行け、ザングース!」

「こっちはナークだ!いっけぇ!」

 

真先にザングースがブレイククローで向かってきたがそれをギリギリで回避しりゅうのいぶきをぶつける。

麻痺はしなかったが強烈な一撃となったようだ。

 

「そのまますなじごくだ!」

「かわしてかわらわりだ!」

すなじごくで追い討ちを狙うとかわらわりを食らう。

だがナークはそれに耐え抜きはがねのつばさをそのままザングースに食らわせふっとばし、立ち上がろうとすればすなじごくで動きを抑えこみもう一度りゅうのいぶきをたたきつけ戦闘不能にさせる。

 

「やったぁ!」

「よくやったザングース、休んでくれ。

クウヤくん・・・まさかたった3日でここまで強くなるなんて驚いたよ」

「えっへへ!どうだい!」

 

 

「だが私に勝てるかな?行けヤルキモノ!」

「出たな!戻れ、ナーク!」

「・・・む?」

 

彼が交代という冷静な判断を取ってる・・・。

これも成長した証か・・・。

センリはそう考えるとクウヤの2番手ピーカに向けてヤルキモノにみだれひっかきの指示を出した。

 

「ぴっかぁ」

「よく耐えたな、10まんボルト!」

 

その攻撃は2発当たりピーカはそれに耐え切ると10まんボルトで反撃する。

 

「シャドーボールで反撃しろ!」

 

ヤルキモノは咄嗟にシャドーボールで打ち消すがその電撃は威力が前よりも上がっており、僅かながらに電気を受けてしまう。

さらにアイアンテールで攻撃してくるピーカ。

これには見切ることが出来ずにそのまま受けてしまうヤルキモノ。

 

「・・・ほぅ」

 

ここまではりあえるようになっていることに感心しながらセンリは真剣にバトルを続行する。

そこからは、激しい技と技のぶつかり合いだ。

 

「こんな短い時間の中でも強くなっていくとは、私も負けてられんな!

ヤルキモノ、きあいパンチだ!」

「ピーカ受け止めろ!」

「なにっ・・・」

「今だアイアンテール!」

 

ピーカはヤルキモノのパンチを体全体で受け止めアイアンテールを至近距離から決める。

ヤルキモノも、これで戦闘不能。

 

センリはヤルキモノをボールに戻すとクウヤの方を向き言葉を向ける。

 

「流石だクウヤくん・・・私は久々に3匹目を出すよ。

キミこそこいつの相手に相応しい」

「!?」

「出番だ、ケッキング!」

 

センリが最後に繰り出したのは巨体のポケモン、ケッキングだった。

 

「でけぇ・・・!」

 

そのでかさに驚いたクウヤはとりあえずピーカを下げてナークを出す。

スピードで撹乱しようとはがねのつばさの連続攻撃を指示するがそれに対しケッキングはほとんど動かない上ダメージもそんなにない。

反撃としてひみつのちからをモロにくらってしまい、ナークは戦闘不能となってしまった。

 

「でっけぇだけじゃねぇんだな!」

 

すぐにナークをボールに戻すとピーカを出す。 

 

「一気に決めるぜピーカ!かみなり!」

「ケッキング、まもるだ!」

 

かみなりを防御されめざめるパワーがピーカを襲った。

立ち上がる隙も与えられずついげきのかいりきを食らいピーカまでもが戦闘不能になってしまった。

 

「これでキミのポケモンもあと1匹だ。」

「逆転して見せるぜ!行くぞアーチ!」

 

クウヤが最後に出したのはワカシャモのアーチ。

ノーマルタイプのケッキングには相性は抜群に良いがそれだけでは勝てない、特に相手のレベルが高すぎる場合では。

 

 

それはクウヤも百も承知であり、だからこそアーチのパワーアップのための特訓に力を注いだのだ。

ケッキングのきあいパンチをよけ上からかえんほうしゃを浴びせダメージを与える。

ケッキングはそこにめざめるパワーを狙い打つがアーチはそれに耐え抜く。

 

「確かにそのワカシャモ、以前より強くなっている。

だがケッキングを打ち破れるか?

きあいパンチだ!」

「アーチ、よけろ!」

 

勢いのついたその一撃は回避できず食らってしまいアーチは壁まで吹っ飛ばされてしまった。

 

「アーチ!」 

「・・・キミ達はよく戦った・・・もう棄権しろ」

「なっ!?」

「ポケモンを思い逃げるのは恥ずかしい事じゃない、ポケモンの全ての責任を背負うのもトレーナーだ!」

「じゃあにげねぇよ!」

「!?」

「ポケモンを思うのがトレーナーなんだろ!

ここでオレがこの勝負から逃げたら・・・みんなの頑張ってきた思いを無駄にするのと同じだ!

アーチいくぞ!」

「シャモッ!」

 

アーチはクウヤの言葉をきき、彼の指示に合わせてかえんほうしゃを放つ。

その炎はいつもより威力が高い。

 

「ケッキング、炎を振り払え!」

「その前に決めてやる!

アーチ、スカイアッパーだ!!」

 

炎をまともに受けよろめいたケッキングにスカイアッパーでとどめをさし、勝利した。

 

「ケッキング戦闘不能、ワカシャモの勝利!

よってこの試合の勝者は・・・ルネシティのクウヤ!」

「やったぁ~~~!

勝った、勝ったぞアーチ!」

「シャーモ!」

「アーチっ!?」

 

アーチの体が光だし炎に包まれる。

 

「すばらしいな」

 

ワカシャモの様子を見たセンリがほほえむ。

まさか、と目を見開いているとアーチの形が大きくなり炎が消えた時にまた新しい姿がそこにあった。

 

「進化した!」

「特性のもうかを発動させた上に勝利を収め、バシャーモに進化するとは・・・。

本当に成長したなクウヤくん!」

「バシャーモ、すげぇ・・・!」

 

バシャーモを見上げ感動しているとセンリがクウヤにジムバッジを差し出した。

 

「さぁ受け取ってくれ、トウカジムに勝利した証・・・バランスバッジを!」

「さんきゅ!」

 

クウヤはセンリからバランスバッジを受け取り手にするとアーチと共に見せ合い笑った。

 

「アーチ・・・」

 

思い出すのははじめてこのジムに来た日のこと。

センリだけでなくラカイともであって、 ポケモンリーグに進むことを決めて・・・。

思えばあの時は本当にアーチは小さくて可愛いアチャモだった。

今ではたくましく頼れるバシャーモ。

 

クウヤは最高の笑顔をアーチに向けていた。

 

変わらないパートナーに。

 


 
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