政府通知、科学的に様々な意味で相性が良いと判断された男女を、政府を仲介人とした結婚前提のお見合い。それは晩婚化、少子化対策として提案された法律。但し、反対意見が多く、敢え無く廃案となる。

着眼点は悪く無く、対象を国子と国民とした。国子とは、親からの虐待を受け、親権剥奪相当と判断される被虐待児を、国主導で保護を行い超一流の教育を受ける子供達。親権を国が持っている事から、国の子……つまり、国子と呼ばれる。

そんな国子の問題点、人間不信や恋愛・家族不信に陥っている事、恋愛や結婚したとしてもDVや虐待を行う、自身の受けた苦痛や辛い記憶などがフラッシュバックしてしまい発狂する。それにより、国子が冷遇されたり白眼視されたり、兎に角悲惨な目に合う。国子も更に警戒し、不信感が高まって行く、という悪循環が出来つつあった。

国子の心身共の救済、国民からの理解、両者の融和を目的とし、政府通知を利用した新たなる法案、国子国民政府結婚法が可決した。

コレは、原作終了後のバカテスで、キング・オブ・バカの少年と完璧優等生で実は国子の少女、その2人と取り巻く人々の物語である。