No.84429

真・恋姫†無双~西涼を照らす光~ 第2話

茶々零さん

第2話です。
やっと出会い編が終わりました。

2009-07-15 05:52:33 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:12379   閲覧ユーザー数:9510

一刀「……………」

 

 

鳳徳「……………」

 

 

馬休「……………」

 

 

馬騰「翠ちゃ~ん、もう許してあげたら~?」

 

 

馬超「い~や!! 母様がなんと言おうと今日と言う今日は絶っ対に許さないからな!!」

 

 

あの後馬超を引き上げる事が出来たのだけど、すぐに馬岱と馬鉄の二人を捕まえて説教が始まった。 二人は並んで正座をさせられ、頭には大きなコブがあった。 

最初の内は何度か止めようとしたが、そのせいで怒りの矛先がこっちに向くのでやめた。 さっき携帯の時計を見たら説教が始まってから30分経っていた。 ちなみに携帯を取り出した時馬騰さんがそれは何かと興味津々に聞かれた。

 

 

鳳徳「埒が明かんな……椿、もう夜も遅いし北郷殿の処遇はまた明日にしないか?」

 

 

馬騰「ん~……そうね~。 さざんかちゃんも限界みたいだしそうしましょうか」

 

 

馬休「ん……すい…ませ…ん……お母…様……」

 

 

馬休を見ると眠いのかフラフラしていて立ってるのがやっとって感じだ。

 

 

馬騰「一刀くんもそれでいいかしら~?」

 

 

一刀「あ…はい、それでいいです」

 

 

馬騰「じゃあ楓ちゃん、一刀くんを客間へ案内してあげて。 じゃあさざんかちゃん行きましょ~」

 

 

馬休「はい…楓様、北郷様……おやすみなさい」

 

 

鳳徳「うむ……また明日」

 

 

一刀「おやすみなさい」

 

 

挨拶を交わし、二人は城に入っていく。

 

 

鳳徳「さて……では我々も行こうか北郷殿」

 

 

一刀「はい」

 

 

馬超達が気になったがここにいてもどうしようもないので素直に鳳徳さんに着いてく事にした。

 

 

鳳徳「翠よ……ほどほどにしておけよ」

 

 

一刀「……頑張れ」

 

 

馬岱「えっ!? 行っちゃうの!?」

 

 

馬鉄「おやすみなさ~い♪」

 

 

怒られている二人の両極端な反応を聞きながらその場を後にする。

 

 

馬岱「おいてかないで~~!!」

 

 

後ろから馬岱の悲痛な叫びが聞こえてきた。

鳳徳「ここが北郷殿に使ってもらう客間だ」

 

 

一刀「ありがとうございます」

 

 

鳳徳「問題無いとは思うが一応見張りを付けさせてもらう……気を悪くしないでほしい」

 

 

一刀「気にしなくていいですよ、当然の事だと思いますし」

 

 

鳳徳「そう言ってもらえるとありがたい……明日私が起こしに来る。 朝議の時に北郷殿の事を話すはずだからそのつもりでいてくれ」

 

 

一刀「わかりました」

 

 

鳳徳「ではな」

 

 

一刀「おやすみなさい」

 

 

部屋に一人になりこれからの事を考えようと思ったが疲れているのか頭が思うように働かなかった。

 

 

一刀「今日一日いろいろあったからな……」

 

 

どうにもなりそうにもなかったので寝台に横になり寝る事にした。 横になったら睡魔が襲いすぐに寝てしまった。

 

 

 

 

 

翌日

 

 

昨日言った通り鳳徳さんが起こしに来てくれて、朝議があるからと玉座のある部屋に連れて行かれた。

 

 

部屋に着くと俺達が最後なのか馬超達がもうならんでいた。 馬岱と馬鉄を見ると半目になりながら眠そうにしていた。

一体いつまで説教されてたんだ?

 

 

しばらくすると馬騰さんが来て玉座に座った。 なんとなく昨日と雰囲気が違うな~と思っていたら……

 

 

馬騰「ではこれより朝議を始めます」

 

 

…………………………………………あれ?

 

 

馬騰「まず初めに最近増えている盗賊の報告ですが……」

 

 

誰だあれは!?

 

 

一刀「ね、ねぇ鳳徳さん」

 

 

訳がわからなくなって隣にいる鳳徳さんに小声で話し掛ける。

 

 

鳳徳「ん? なんだ?」

 

 

一刀「今玉座に座って喋ってるのは……誰?」

 

 

鳳徳「何を言っているんだ、昨日会っただろうが……ここの領主である馬騰だ」

 

 

俺にわかりやすくだろうか真名ではない名前で馬騰さんを呼んだ。

 

 

一刀「いや……だって昨日と全然雰囲気とか喋り方とか違うし、本当に同一人物?」

 

 

鳳徳「まぁ…公私によって喋り方は少し違うが間違いなく同一人物だぞ?」

 

 

一刀「少し違うってあれじゃまるで」

 

 

二重人格じゃないか……

 

 

馬騰「そこ!! うるさいわよ!! 私語は慎みなさい!!」

 

 

鳳徳「む……すまん椿」

 

 

一刀「す、すいません」

 

 

仕事モードの馬騰さんはすごく怖かった。

馬騰「では最後に昨日、翠とたんぽぽが連れて来た者の処遇を言い渡します。 北郷一刀、前へ」

 

一刀「は、はい」

 

馬騰さんに言われ一歩前に出ると一気に俺に視線が集まる。

 

 

馬騰「翠とたんぽぽから聞いた状況と、今民達のしている噂が似ている事、見た事の無い服装や道具を持っている点、字や真名が無いと言う事から考えた結果。 彼を天の御使いとし、我が城に迎えようと思います。 異論のある者はいますか?」

 

 

鳳徳「私は特にない……と言うか椿の決めた事に異論を唱える者などここにはおらんよ」

 

 

みんなを見ると当然と言う顔をしながら頷いている。

 

 

鳳徳「と言う訳だが何か言う事はあるか? 北郷殿」

 

 

鳳徳さんに俺は今思ってる事を言う。

 

 

一刀「正直…自分が天の御使いかどうかはわからない……拾ってもらった恩返しって訳じゃないけど自分が出来る精一杯の事をしていきたいと思うのでこれからよろしくお願いします」

 

 

そう言い頭を下げる。

 

 

馬騰「わかりました……ならば私達の真名を授けましょう」

 

 

馬超「か、母様それはいくらなんでも……」

 

 

馬騰「これから生活を共にするんですから、いつまでも他人行儀はまずいでしょう?」

 

 

鳳徳「それもそうだな……では改めて……私は鳳徳、真名は楓と言う。 よろしく頼むぞ」

 

 

馬岱「たんぽぽは馬岱、真名はたんぽぽだよ。 ほらお姉様も!!」

 

 

馬超「わかったよ……あたしは馬超、真名は翠だ」

 

 

馬休「わ、私は馬休……真名はさざんかと申します」

 

 

馬鉄「ぼくは馬鉄、真名は琥珀。 よろしくねお兄ちゃん♪」

 

 

馬騰「私は馬騰、真名は椿です。 これからよろしく一刀さん」

 

 

そう言った椿さんの顔は昨日見たやさしい笑顔だった。

どうも茶々零です。

 

第2話いかがだったでしょうか?

 

今回で出会い編は終了です。

 

この後は拠点を書こうかなぁとか思ってます。

 

今回の話で明らかになった設定を載せます。

 

 

椿:はい、二重人格です。この話を書こうと思った時一番最初に考えた設定です。でも別に精神が二つある訳ではなく、公私で性格が変わるだけです。

 

楓:本当は前の話の時に書かなければいけなかったんですが忘れてました……orz

指摘していただいた鳳徳と言う名前ですが、鳳は当て字です。本来の字は常用漢字ではなく、書いてる時に表示されません。実は蜀の鳳統も同じ字なのですがゲーム中『鳳』の字を使っていたので鳳徳にも使わせていただきした。

 

こんな感じです。

 

ではまた第3話でお会いしましょう。

 

 

~新しくなったTINAMIに思った事~

………重過ぎない?


 
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