No.839673

閃次元ゲイムネプテューヌFirst 15の決起

ヒノさん

この話には多大なアンチヘイトが含まれております。
そのことをご理解の上で読んでください。

2016-03-28 23:47:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:628   閲覧ユーザー数:615

「これ、直せる?」

ある日少年は、刀身がほぼ無い錆付いた黒色の剣を老人に渡した。

「こいつぁまた派手にぶっ壊したなぁ・・・・破片は回収してねぇんじゃ良くて二週間ってとこだなこりゃ」

「二週間・・・・二週間で出来るの!?」

「数年前からこいつを見つけて以降、こいつの研究をしとるからな。成分や材質等も揃っとるし・・・・もう一週間もらえりゃ更に良いのが」

「じゃあそれでお願い!」

「おう、儂に任せとけぃ」

少年は嬉しそうに「ありがとう」と言って走り去って行った。それを見て老人は微笑んだ。

「・・・・あの頃はつまらん表情(ツラ)したガキだったのに・・・・いいや、あれこそが本来のアイツか・・・・・」

その微笑みには、まるで余命を宣告された子供を見るかのような悲しみが隠れていた。

<約二年前>

老人は外部通信でとある人物と話していた・・・・・それはとある国の首相代理で、彼に新型の人用プロセッサユニットを作って欲しいと「お願い」をしてきた。

「ったく・・・・四大国(おたくら)と儂じゃノリが合わねぇって事で勝手に追い出した口で何をほざいとるんだ」

「君の作り手としての技術は他を凌駕している・・・・僕らもそれを買っているし、君としては造り甲斐があるんじゃないかな?」

「前にも言っただろう、儂ぁ量産品を作るつもりは無い。特に効率主義のてめぇの要望とあっちゃあ尚更だ。」

通話の相手は何でもかんでもビジネスにしようとする性格である事を知っていたため、どうせ大量生産させようとするに違いないと思って断っていた。

この老人、物作りの腕は世界一といわれるぐらいのものだが浪漫主義の為、安定したものを作ろうとせずにピーキー且つ高コストな物を作るのに拘っているのである。

とある組織の首領が装着した人用プロセッサユニット、鎧骨(がいこつ)も彼が手がけたものの一つである。

「・・・・最近、生産工場に数人の新人が来たんだ。君ほどではないが腕も立つし、将来は一つの工場を任せられるかもしれない人材だ。」

「そんじゃその自慢の新人に造らせりゃあ良いじゃねぇか。」

「何でそんなに上手いのかと聞いてみたら、彼らの師匠はなんと不思議な事か、君と同じ浪漫思考だそうだ・・・・最近喧嘩別れしたとも聞くね」

「・・・・・・・・」

老人は殆ど表情を変えずに沈黙した、しかし心の中は「ま、まさか!」と動揺していた。

首相代理は確信していた、自分達の所に来た新人達が彼の弟子であることに。

老人は弟子達とは親子のように仲が良かったが、拘りから生じる売れ行きの悪さが元で喧嘩してしまい、それ以降連絡も取り合ってなかった。

彼はまさか大国で働いていたとは思っていたが、まさか首相代理に目を付けられるなんて思いもしなかった。

「もしその新人の師匠が我々に宣戦布告した男に協力していたと言う噂が広まったら・・・・・どうなってしまうだろうね」

「・・・・・・・何が言いたい」

「いや、ただの例え話さ・・・・・ただのね」

「じゃあまた連絡するよ」と言って通信が切れた後、老人は拳を強く強く握っていた。

自分の信念をないがしろにすると言う事は、作り手としての、職人として失格と思っていた老人だったが、それと同等以上に弟子達の事も大事にしていた。

その為、老人は自分の誇りより少し大事な弟子達の将来の為に、職人を辞めて歯車になる覚悟を決めようとしていた・・・・・が、その時だった。

「あの・・・・すいません、技術局のおやっさんってアンタっすか?」

これが少年と老人の、担徒(ニナイト)有座(ユウザ)と技術局のおやっさんの出会いだった。

おやっさんはユウザに「今の話を聞いたのか?」と聞くと、ユウザは「何のこと?」と返した。

それを聞くと、おやっさんは安堵した後、「もういいや」と諦めるかのような感じで、自分の半生と今の状況を語った。

なぜおやっさんがあの時安堵し、全てを語りだしたのか・・・・その当時でも良く分からなかった。

ただどこか懐かしい雰囲気(ここちよさ)がユウザの中にあったとしか今から思い出しても言えないようだ。

話を聞いたユウザは「どっちも大事ならどっちも取れよ」と言った。更にユウザの言葉は続く。

「相手が一つしかくれないんなら、どっちも奪えばいいんだよ。それで世界がどうなろうが国がどうなろうがなんて、アンタが考えることじゃ無いだろ?」

「だとしても儂は物を作ることしか・・・・「なら俺に依頼しろ。」・・・・は?」

素っ頓狂な声で思わず返事をしてしまったおやっさんにかまわずユウザは言葉を続ける。

「アンタらは家族なんだろ?そして喧嘩別れをした・・・・なら仲直りするんだ。」

「そんな簡単に出来るわきゃ・・・・!」

「売れ行きが悪くて喧嘩別れしたんだろ?それはアンタの事を心配したんだと思うぞ?それに・・・・・」

「『それに・・・・・』何だ?」

「自分の親分を散々虐めてきた所に好き好んで就くと思うか?」

「そういうことかどうかも分からんのに・・・・・お前に何が!「わかるよ、家族がいたから」・・・・・っ」

おやっさんは何も言えなかった、「そんなに言うなら勝手にしろ」しか言えなかった・・・・そしてユウザは本当に勝手に心境を確かめに弟子達の所に変装して行った。

生産工業の清掃員の制服と社員カードを盗み、本物には睡眠薬を盛って寝てもらい、弟子達の顔はおやっさんの秘蔵アルバムの写真で覚え、準備を整える事を忘れずに。

同業にも目立たず清掃員のふりをしつつ、休憩中の弟子達を「仕事が終わったらここに来い」と言ってとある公園に集めた。

「一体何のつもりだ!おやっさんに何をした!」

弟子の一人が問い詰めると、ユウザは正体を明かし、おやっさんと仲直りして欲しいと頼んだ。

弟子達は「そんな簡単にできるわけじゃない」「あの浪漫思考がちょっと直るまでヘコませるつもりだったし・・・・」「金がなけりゃ研究も発明も出来んし・・・・」

そんな帰るに帰れない弟子達の事情に対してユウザはすっぱりと事情を話した。それを聞いた弟子達は唖然とした。それでも帰れないと言った。

仕事は抜ける事は伝えてほしいが、それでもそんな直ぐには帰れない弟子たちは語った。それを聞いたユウザは「何でそんなに強がってるんだ?」と言った。

反論しようとした弟子達にユウザは続けて語る。

「師弟共々似た者同士と言うかなんて言うか・・・・・それでもそこまで強がる事はないと思う。何かするにしたって理由は人それぞれだ、だから喧嘩しても良いし、それで別れてもありだと思う。」

「じゃあなんでそこまで頑なに仲直りさせようとするんだ。無理やりされても出来るものじゃないんだぞ」

「アンタらのはただ引くに引けなくなってるだけだろ?お互いにさ「そもそも俺らの話も聞いて欲しいんだよ!」・・・・・ふぅん」

弟子の一人が叫んだ。自分の心の中にあるものを吐き出すかのようだった。

「あの人はいっつも俺らの事未熟者扱いして!少しも認める気なんてありゃしねぇ!」

「・・・・・それが本音か?」

ユウザは問いかけた。弟子達の表情を見て、声を聞いて、さっきまでとは違う感じがしたから。

「あ・・・・ああそうだ!そうだよ!」「一度も褒めた事がねぇ!超えられてないからって腕が良くなってないわけじゃないのに!」「僕らなんておやっさんにとってはただの道具としか・・・・!」

「そう見える素振りをやってたって事は、おやっさんは随分とアンタらに強がってたんだな」

「えっ・・・・」と弟子達は一瞬沈黙した後、「あっ」と何か心当たりがあったかのような顔を一斉にした。

「・・・・・・どうやら仲直りする前に、やる事があったみたいだ」

そう言ってユウザは、何かの紙を弟子達に見せた。それを見た弟子達はまるで時が止まったかのように声が、顔が、身体が、一瞬だけ固まった。

<一ヵ月後>

ラステイションの教会内の一室にて、量産型人用プロセッサユニットの発表会があった。

そしてその記念すべき初起動の時、今、遠隔操作用の起動スイッチが押されて稼動する・・・・筈だった。

量産型ユニットは大爆発を起こし、その場にいた全てを巻き込んだ。

何事かと首相代理が駆けつけた時には死屍累々の状況で、彼女と親しい間柄の企業の社長会長の面々が担架に運ばれていた。

爆発に巻き込まれて奇跡的に軽傷だった警備員から事情を聞いた彼女は「ありえない・・・・」と漏らした。

彼女はおやっさんの手抜きも嘘も許さない職人肌を知っていた・・・・それ故に、弟子達が造ったユニット型爆弾に摩り替えられたことは想定外だった。

あり得る事態を想定したが、おやっさんの普段の人柄故に協力者なんて考えられないという所辺りから、生産工業から爆音が鳴り出した。

兵や警備員を救助救命や報道抑制等の事中事後の為にまわさざるをえない状況下では自分が動くしかないと判断した首相代理は、あるものを取りに駆け出した。

<一方その頃・・・・>

「ふぅ・・・・・(良し・・・これでもう使い物にならないな、材料もぶんどって弟子達に運ばせてるし)」

設備が轟々と燃える工場前にて、スーツのような鎧を身にまとい、ヘルメットを被ったユウザがもう少し派手に暴れようとしていた。

具体的には工場という工場の設備を壊し回り、国中を混乱させてから煙に巻こうかとしていた・・・・・その時だった。

「・・・・・・・っ!?」

横から国の首相が纏う装甲に似た鎧を纏った女性が、剣を振り下ろして来た。

ユウザは持っていた大剣で咄嗟に受け止め、大きく後ろにさがった。

「成程、工場を破壊したのは君か・・・・・」と言って鎧を身にまとった女性はユウザに剣を向ける。

「だったらどうする?」と言ってユウザが大剣を構えなおす。

「おとなしく投降してもらおう、さもなくば・・・・っ!」鎧の女性が剣で突いて来た。

ユウザは避けながら大剣で払うが、鎧の女性の持っていた盾に防がれた挙句、謎の斥力によってはじき返された。

よろめいた隙を突いて降りかかろうとしたところを防ごうとするもそれはフェイントで、本命の足払いをモロに喰らって転ばされた。

そこからマウントを取ろうとしてきた所を地面手押しで間一髪のところをかわして立ち上がるが、そのタイミングを狙ったのか突いてきた。

ユウザは横にかわすがかわしきれずに横っ腹を掠った。

「あの斥力・・・・シェアエナジーか!人用ユニットはまだ開発されてないと聞いたけど」

「【完全な人用】はね・・・・ゲイムギョウ界の守護女神と契約し、その恩恵と加護によって強化された【契約者用】プロセッサユニットなら話は別だよ。」

契約者・・・・文字通りその命をゲイムギョウ界の大国の首相である女神に捧げると誓うことで女神の力を使えるようになった人たちの事である。

ただし本物の女神よりも出せる力は弱く、契約した女神が命の危機に瀕した時に生命エネルギーをシェアエナジーに変換して捧げるというデメリットがある。

しかしそれでも通常の人間よりも遥かに強く、何人束になっても適わない程と言われている。

「そうか・・・・アンタがおやっさんを脅した首相代理、いや・・・・ラステイション教祖の神宮寺ケイって奴か!」

「成程、彼をそそのかしたのは君か、と言うことはこの事件の首謀者も・・・・ならば」

鎧の女性・・・否、教祖ケイは素早くユウザの懐に入り、そのまま切り払った。

ユウザは反応することが出来ず、シェアエナジーを纏わせた剣による切り払いをモロに喰らって真っ二つになった・・・・・・筈だった。

鈍器で殴られたかのようにユウザは吹き飛ばされ、ケイは「何っ!?」と声を漏らした。

そして身体が地面に付いた瞬間にユウザは一回だけ転がって体勢を整え、とても低い姿勢から弾丸のように突っ込んで殴りかかった。

ケイは「何度きても無駄だよ」と盾を構えた瞬間、殴りかかった腕を地面を払い、その勢いで自分の身体を回転させつつ回り込みながら足を払った。

予想外の行動にケイは驚きながらも剣を地面に突き立てて何とか転ばずに済んだが、その隙にユウザは払った手とは別の手で大剣を拾い上げて突きの構えをした。

また突っ込むと予想して「馬鹿の一つ覚え」と思いケイは再び盾を構えようとした・・・・が

「・・・・【シェアアウト】」とユウザが細々と呟いた・・・と同時に剣の先端部分に付いていた穴から弾丸のように鉄棒が飛びだした。

それと同時にケイの身体から光の粒子が蒸気のように勢い良く吹き出て身体の力が一瞬だけ抜けた・・・・が、構えをとかずに飛んでくる鉄棒を受け止めた

一瞬だけ力が抜けた直後に避けに入ろうとしても間に合わない、どうせ幻覚か何かだろうと判断したケイの行動だった・・・・が

「・・・・・・・ごふっ!?」

その直後に起きた出来事に、ケイは理解が出来なかった。はじき返せた筈の鉄棒が盾を貫き腕を貫き、そして自分の胸を貫いたのだから。

更に契約者の身体の頑丈さが災いしたのか、鉄棒は通り抜けずに身体に刺さったままになっていた。

そんな状況下では後ろに下がって体制を整える以外に手段が無かったが、発射直後に駆け出したユウザの弾丸のような突進と刃がなく重い大剣の大振りによって、逃げる隙もなく今度は自分が吹き飛ばされた。

「【祈りは力に非ず、想いは力に非ず】」と呟きながらぶつけたユウザの一撃によって、頑丈な筈の契約者用プロセッサユニットは砕けた。

そしてユウザはケイに向かって歩き出し、朧気に意識のあったケイは止めをさされることを覚悟した・・・・が、ユウザは「最後に一つ言っておく」と言って続けた

「アンタは弟子を人質に使った時こう言ってたそうだな・・・・『ビジネスは時として非情』だと・・・・・これが国の利益のために人情利用した結果だ」

ケイは反論しようとしたがそんな力もふり絞れずに、気を失った。

そしてケイが気を失った事を確認した後、人だかりの様子を伺いつつ炎上している工場に突っ込んだ・・・・ふりをしつつ国から脱出した。

その最中、弟子達が材料を運びつつインターセンターに無事戻った事を聞くと、最後の仕事として端末を取り出した。

<それから・・・・>

事情を聞いたおやっさんによってユウザと弟子達は怒鳴られていた。

「てめぇら無事だったから良かったもののもしもの事があったらどうするつもりだ!!」

「勝手にしろって言ったのは「物には限度ってもんがあんだろが!!」・・・・・」

「てめぇらもだ!よくもまああんな危ねぇ真似しやがって・・・・・」

その時、おやっさんの目から涙があふれていた。弟子達も泣き出して一斉に謝った・・・・一応ユウザも頭を下げた。

おやっさんは自分の目から出た涙を拭いて後ろを向いた後・・・・

「・・・・・ま、まあてめぇらが造ったユニットと武器を見てみたが・・・・・・・・中々じゃねぇか」と小声で言って自分の作業場に戻って行った。

それを聞いた弟子達は喜びのあまり騒ぎ出したが、「近所迷惑だろうがぁ!!!!」の一括で黙らされた。

四大国はというと、かなり騒がしくなったようだ。ニュースでもそれ関連の話で持ちきりのようだ。

・反政府組織インターセンターの一人とラステイションの教祖が繋がっていたこと

・弟子達を人質に量産型ユニットを造らせようとしていたこと

・偽者をつかまされて企業の重役達に大怪我を負わせたこと

・ユニット生産工場が破壊されて使い物にならなくなった上に資源も根こそぎ盗られたこと

・高位契約者の教祖が組織の一人に負けた挙句、自分も大怪我を負ったこと

・そんなこんなの大損壊によって、各国のシェアが急激に落ちたこと

そんな事ばかりが流れていて且つ、他の国でもデモとか運動とか起きて大変なようだったが、ユウザは「自業自得」と言って気にする様子も無かった。

<そして現在・・・・・>

「・・・・・とはいえ、人騒がせなのは相変わらずだな」とおやっさんは思い出にふけっていた。

「おやっさん、手が止まってるな」「ああいう時は声かけない方が良いな」「仕事の依頼報告どうすんだよ」「お前行けよ」「何でだよ」「俺はいやだからな」

弟子達がざわつく中、おやっさんは再び剣の改修作業を始めた。脅しも条件も含まない【お願い】を果たすために・・・・・・・

<あの日あの時の後・・・・>

教祖のケイは、ラステイション教会の治療室にて眠っていた。

ユウザに倒された後、教会役員の医療班によって運ばれて、教会にて治療を受けた。

女神が万が一の事になった場合、病院だと報道陣に病院を包囲されかねないと読んだ彼女自身があらかじめ用意した所である。

そこを彼女自身が使うことになろうとは思わなかっただろう。

契約者の恩恵で体は常人とはかけ離れた回復ぶりだったが、流石に起きれるような状況じゃなかった。

左腕と胸は抉られ、咄嗟に大剣を防御した右腕は折れて内臓は破裂・・・・普通なら死んでいるが、契約者は死にづらくなっている為、迅速な搬送と魔法による治療によって一命をとりとめた。

起きられない体で、ケイは自分の身に起きた出来事を振り返った。

一時的とはいえ切れなくなった剣、無力化された盾、謎の光の放出と脱力感、更にユニットの破壊・・・・・・

そしてユウザが呟いた「ジェアアウト」と「祈りは力に非ず想いは力に非ず」という言葉・・・・

その時ケイは、自分の力が抜ける直前、自分の足元に魔法陣が展開されていた事に気が付き、そしてそれと似た魔術行使をする人物が脳裏に浮かんだ。

「(まさかあの少年は・・・・【あの男】の・・・・・!)」

ケイが思い出した【あの男】とは、女神によって打ち倒されたインターセンターの首謀者・・・・リンク・ワーカーの事だった。

「(ヤツは・・・・死してなお僕らに盾突くつもりか!)」

それからしばらくして女神が封印から目覚め、ケイは彼女たちにこう告げた「インターセンターはまだ終わってない」と

 

この物語は・・・・一人の少年の生涯と一つの世界の改変の物語である

 

解説

シェアアウト・・・・対象のシェアエナジーを放出させる魔法。女神にとってはダメージになり、加護を受けた人間のパワーダウンにつながる。

祈りは力に非ず、想いは力に非ず・・・・シェアアウト等の対女神魔法に多用される詠唱。これだけでもシェアアウトが発動できる。この言葉には「祈りも想いも力にするものではない、力なんかじゃない、心の表情、声なんだ。」というワーカー自身の思いも込められている。

 

ユウザが使った装備

無頼(ブライ)・・・・弟子たち作の人用プロセッサユニット。装着者の魔力を動力としており、少しの魔力で爆発的な力をもたらすおやっさんが作ったものより負担がかなり減っている・・・・・後に量産化されてインターセンターで売られるようになり、ようやく黒字となった。

アリゲーター・・・・刃のない大剣で、先端部分に鉄棒を飛ばす銃口がある。装填時に刀身がワニの口のように開くことからこの名が付けられた。これも弟子たち作

・・・・双方ともに無骨でシンプルなデザインで、鎧骨を作ったおやっさんとは似たものを感じさせる。

流石似たもの師弟(おやこ)といった所か

 

ケイが使った装備

イージス・・・・・契約者用プロセッサユニット。騎士のような鎧に剣と盾といったシンプルな装備で、その盾はシェアエナジーによって出来た斥力で攻撃を弾き、その剣はシェアエナジーによって出来た刃で防御を切り裂く


 
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