No.837398

英雄伝説~焔の軌跡~ リメイク 改訂版

soranoさん

外伝~ジェニス王立学園解放作戦~前篇

2016-03-15 00:06:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:806   閲覧ユーザー数:766

~ジェニス王立学園~

 

学園に潜入したエステル達はまず最初に裏門に一番近いクラブハウスの中に入り、2階に上がった。

「な!?」

「お前たちは……!」

「居たわね!」

「行っくよー!」

自分達の登場に猟兵達が驚いている中、エステル達は猟兵達に戦闘を仕掛けた!

 

「炸力符!!」

「「うおっ!?」」

「ガッ!?」

戦闘開始早々銀が投擲した爆発効果を持った符に命中した猟兵達や装甲獣は怯み

「おぉぉぉぉ……!」

「ク、クソ……!?」

「う、動けん……!?」

「グル!?」

その隙を逃さないかのようにヨシュアはクラフト―――魔眼で猟兵達の動きを封じ込めた。

 

「うおぉぉぉ!!」

「「グアッ!?」」

「ガアッ!?」

さらにそこにクルツがクラフト――夕凪を放って、敵達にダメージを与え

「はあっ!!」

「グアッ!?………」

「たぁ!ごめんねっ!」

「ガハッ!?………」

エステルは棒で、アネラスはスライディングで空中へと打ち上げた後裏拳で猟兵達の頭を攻撃してそれぞれ気絶させた。

「そこだっ!!」

一方ヨシュアは神速の速さで装甲獣を攻撃して装甲獣を怯ませ

「来い!―――斬!!」

その隙を逃さない銀はクラフト―――龍爪斬で止めを刺した。そして猟兵達を無力化したエステル達は近くの部屋に入った。

 

「おや、あんたたちは……!?」

「エステルさんにヨシュア君……どうしてこんな所にいるの!?」

エステル達の登場に部屋に軟禁されていた学園の職員達は驚いた様子でエステル達を見つめた。

「あはは……ビックリさせちゃったかな」

「実は……」

事情がわからない様子の猟兵達にヨシュアは事情を説明した。

「そう、あなたたちが……。ありがとね、助けに来てくれて。」

「それで……学園内の様子はどうかしら?まだ戦闘は続いているの?」

「正門付近での戦いを含めていまだ予断を許さない状況だ。先生方も、安全が確認できるまでここで待機をお願いしたい。」

「そう……仕方ないわね。」

「生徒たちのこと……どうかよろしくお願いします。」

クルツの忠告を聞いた職員達はそれぞれ残念そうな表情をした後エステル達に生徒達の救出を頼んだ。そしてエステル達は”人質リスト”にチェックをした後、他の所を占領している猟兵達を次々と無力化し、部屋にいる職員や生徒達を見つけて、現状待機を頼んだ後、本館に向かった。また、途中の男子寮で重傷を負ってベッドに眠っている職員にはクルツがクラフト――方術・白波を放って、傷を治癒した。

 

~本館~

 

「貴様ら……!?」

「ゆ、遊撃士だと!?」

「出たわね!」

「速やかに調伏する!」

いよいよ本館を解放する為にエステル達は本館を占領している猟兵達との戦闘を開始した!

 

「方術、貫けぬこと鋼の如し!!」

「喰らえっ!!」

「ちょっと痛いけど……こんなのへっちゃらよ!―――翔舞煌爆破!!」

銃弾を受けたエステルだったがクルツの方術によって防御力が上昇していた為、怯むことなく跳躍して猟兵目がけて棒を叩き付けて衝撃波を発生させた。

「!!」

エステルの攻撃に気付いた猟兵は回避し

「もらった!!」

「グルッ!!」

もう一人の大剣を持った猟兵と装甲獣がエステルに攻撃を仕掛けた。

 

「はいっ!はいっ!はぁいっ!!」

「グワッ!?」

「グルッ!?」

その時アネラスが迎え撃つかのようにクラフト――剣風閃を放って猟兵達を怯ませ

「闇走破!!」

「グッ!?」

エステルの攻撃を回避した猟兵にはヨシュアが影のような速さで音も無く近づいて攻撃すると共に猟兵の背後へと駆け抜けた。

「鎌鼬!!」

「「ガアアアアアッ!?」」

そこに一瞬で猟兵達に近づいた銀が斬魔刀を神速に振るって広範囲に真空波の刃を発生させて追撃するとともに猟兵達を怯ませた。

「瞬迅爪!!」

「絶影!!」

「グルッ!?…………」

そしてエステルとヨシュアは同時に攻撃して装甲獣を撃破し

「雷電!!」

「「グアッ!?」」

「蒼牙刃!!」

「方術、儚きこと夢幻の如し!!」

「ガアッ!?……」

「グフッ!?……」

銀が投擲した命中すると雷が落ちる暗器を受けて怯んだ猟兵達にはアネラスとクルツがそれぞれクラフトを放って気絶させた!そしてエステル達は近くの教室――ジル達がいる教室に入った。

 

「来たわね、2人とも!」

「や~、今か今かと待ちくたびれちゃったぜ。」

「えへへ……。ゴメンね、待たせちゃって。」

「あれから状況に変わりは?」

「うん、実はね……」

ヨシュアに訊ねられたジルとハンスは偵察に来たヨシュアが去ってからあった出来事をエステル達に小声で伝え始めた。

 

(さっきギルバードが来て王家の姫がいないか聞いてたのよ。素直に名乗り出れば特別待遇にしてやるとか抜かして。)

(あっちゃあ~……)」

(……見込み違いもいいところだね。)

ギルバートの行動を知ったエステルとヨシュアはそれぞれ呆れた表情をしていた。

(ま、何とか俺たちで適当にあしらっといたけど……。ありゃあ、業を煮やしたら何をするか分からねえぞ。)

(うん、そっちは何とかする。)

「な、なあ……」

「それで、私達はどうすればいいのでしょう?」

エステル達とハンス達が小声で会話していると他の生徒達が話しかけた。

 

「あ、ゴメンゴメン。悪いんだけど、安全になるまでここで待っていてくれる?まだ外で戦闘が続いているから。」

「了解しました。

「ふう……もうカンベンして欲しいよ。」

「こ、心細いけどがんばって待ってます!」

「ごめん、なるべく早くケリをつけるつもりだから。ハンス、ジルさん、君たちも……」

「はいはい、分かってますって。下手に動いてあんたたちの足手まといにはならないわ。」

「ケリが付いたら来てくれ。その後の対応は俺たちがさせてもらうからさ。」

「うん、その時はよろしく。」

「それじゃあ、また後でね!」

その後エステル達は本校舎内に残っていた猟兵達を無力化した後2階にいた生徒達や学園長室にいたコリンズ学園長と受付の女性の確認をした後、中庭に出た。

 

~中庭~

 

「いや~~~~っ!」

「今の声……!」

「この方向は……学園の裏手からだ!」

突然聞こえてきた悲鳴を聞いたエステルは真剣な表情になり、ヨシュアは旧校舎に視線を向け

「リストの残りは1人……その人物ということか!」

「まだ首謀者が姿を現していない事からして、恐らく敗色が濃くなって来た事を悟った首謀者の仕業だろう。」

「急ぎましょう!」

クルツと銀の推測を聞いたアネラスは仲間達を促し、エステル達と共に急いで旧校舎に向かった。

 

 

 

 

 


 
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