洋食の店・白亜亭…。
「こんにちはー!」
「ちはー!」
いつものように乗務の合間を縫ってやってきた油木佑と溝之口千夏。
席には、先にやってきていたホンドタクミリュウのカイナ、藍、ヒイロタクミリュウの紅葉、クロバネタクミリュウの黒羽、
それにトロオドン型サウリアンスロゥピィの豊田ダイナ、パラサウロロフス型サウリアンスロゥピィの比治山みずほが並ぶ。
店主の高幡美春もまた、ヴェロキラプトル形サウリアンスロゥピィであるから、
この場にいるのは佑以外が恐竜…ということになる。
「…こりゃまた、今日も今日とて恐竜ぞろいでw」
「いや、ホント偶然ですw」
談笑する一同。
「なーんか、狙ってるようにしか見えないけど…」
などとややメタっぽい発言をするダイナ。
「そういえば奥のボックス席に見かけない子がいるけど。アレ何なの?」
佑が訊ねると、藍が答える。
「ああ、なんかもとは一頭のヤトウリュウだったらしいんだけど、いろいろあってうろたえまくってたみたいだから拾ったのよ」
「拾ったって藍さんが?」
「そうそ。せっかく人間っぽい姿になっちゃったんだから教育がてら店の手伝いなんかもさせてるのよw」
「へーぇ」
すると、その話に反応したもとヤトウリュウのサウリアンスロゥピィ少女が声を上げる。
「あ、みんなはじめましてー!若菜は、若菜っていうんだぞー!いぇぃ!」
「こ、こら若菜!口に物をほおばりながらしゃべるんじゃないの!…すみません店長、まだ人間としての生活に慣れてないらしくて」
「いいのよ藍さん。手のかかる子ほどかわいいっていうじゃない」
「うんうん」
などと話していると、ダイナがふとため息をつく。
「…そりゃ子供が相手ならまだかわいいと思えるんですけどねー…」
「え!?ダイナちゃんもひょっとして手のかかる子供を抱えてるとか?」
「なワケないでしょカイナさん!あたしはまだ高校生!結婚もしてないのに子供なんて…。はぁ、母の話ですっ」
説明せねばなるまい。
豊田ダイナにも一応、血のつながった母親はいるのだが、酒は飲みまくるわ廊下でスケボーは乗り回すわ、
おまけに実の娘はともかく客人にまでイタズラを仕掛けるわで、ダイナ本人は大変な目に遭っているらしい。
「…こないだなんかカレーのときあたしの皿にだけハバネロ入っててさ…死ぬかと思った…」
「あー…」
「あの店長、ちょっといいですか?」
「なんですか佑さん」
「…この店ちょっとしたジュラシックパークになってません?」
「ハハハ、それ言うなw」
ちゃんちゃん。
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なんかもう思いつくままダラダラと。
■出演
美春:http://www.tinami.com/view/791901
佑:http://www.tinami.com/view/748897
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