No.829693

九番目の熾天使・外伝 ~改~

竜神丸さん

反管理局勢力

2016-02-09 19:49:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4509   閲覧ユーザー数:1239

「おやまぁ、これまた酷い状況ですねぇ。ワイルドハントは血も涙も無いようです」

 

「はん、散々人体実験を繰り返してきたテメェが何をほざきやがる…」

 

某次元世界××王国、王都の某サーカス一団のテント。そこにやって来た竜神丸とZEROは、目の前に広がっている血生臭い光景をつまらなさそうに見渡していた。頭部がグチャグチャに潰れている死体、バラバラに斬り裂かれている死体、ミイラの如く干からびている死体、服を剥かれ全裸で倒れている女性や子供の死体など、どの死体も無惨過ぎる状態で放置されていた。最も、OTAKU旅団における二大危険人物の二人からすれば、今更こんな光景を見たところで同情の感情など微塵も湧いて来たりはしないのだが。

 

「それで? ワイルドハントってのは何処にいやがるんだ」

 

「残念ながら、奴等は既にこの場から移動してしまったようですね……まぁ、残留思念を読み取ってしまえば問題は無いのですが」

 

竜神丸は足元に倒れていた男性の死体を首根っこから掴み上げ、過去視(サイコメトリー)で数時間前に発生した一部始終を映像として自身の脳内に送り込む。その抜き取った情報から答えが導き出されたのか、竜神丸は男性の死体を乱暴に放り捨て、男性の死体が壁にぶつかりグシャッと更に惨い粉砕死体になる。

 

「まだ遠くには移動していないようですね。ここから北西の方角、王都の中央辺りにワイルドハントの存在が確認出来ました」

 

「はっはぁ、そりゃちょうど良い……せっかく楽しめそうなブツをさっき手に入れたばっかりなんだ、思う存分楽しまなきゃ損って奴だよなぁ…!!」

 

「せっかく与えた戦極ドライバー、乱暴に扱って壊すようなマネはしないで下さいよ? 修理が面倒なので」

 

「ふん、言ってろ…!!」

 

ZEROは取り出した戦極ドライバーを早速、自身の腰に装着。楽しそうに舌舐めずりするZEROの後方で、竜神丸はタブレットを使い、とある人物にメールを送信しようとしていた。

 

(今はまだ、“彼”の事を知られる訳にはいかない。早い内に立ち去って貰うとしましょうか…)

 

-ピピッ!-

 

「む?」

 

そんな時だった。竜神丸のタブレットに通信が繋がり、竜神丸はそれに応答する。

 

「こちら竜神丸。どうかしましたか?」

 

『こちらイーリス。現在、とある反管理局勢力(レジスタンス)の構成員が数名、ワイルドハントに追跡されている模様です』

 

「で、だから何ですか? 無名の勢力なんかに興味はありませんよ、そんな奴等の為に時間を割けるようなつもりも無いですし」

 

『いえ、その構成員の事なのですが…』

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『その構成員の中に一人……“高嶺舞”を使っている人間がいる、という情報が入りまして…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ほぉ?」

 

その言葉を聞いた瞬間、竜神丸が面白そうな表情を浮かべたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、王都の外れの森では…

 

「―――で、この先の王都にワイルドハントがいる訳だな」

 

「そのようだ。急ごう、さっさと奴等を捻り潰してやりたいからな」

 

ロキ、二百式、げんぶ、蒼崎、ディアーリーズ、そして朱音や青竜といったナンバーズメンバー七名。そしてアカメ、チェルシー、ラン、ボルスといったナイトレイド&イェーガーズから四名。以上の十一人で、王都で好き勝手しているワイルドハントの殲滅にやって来ていた……最も、ドライブから帰って来たばかりの二百式は相当不機嫌そうな表情をしていたが。

 

「全く、何故俺までお前等を手伝わなきゃならん……お前等だけでも何とかなるだろうに」

 

「すまんな式。ワイルドハントの連中を仕留めた後は、お前がいたぶってやっても良いからさ」

 

「そういう問題じゃなくてな…」

 

ロキの言葉を聞いても不機嫌なままの二百式は、数十分前までドライブをしていた時の事を思い出す。

 

(そういえば、げんぶなら何か知ってそうだな。あの男(・・・)が乗っていた車について…)

 

「…げんぶ、少し良いか?」

 

「ん、何だ?」

 

「実は…」

 

二百式とげんぶが話している一方、ディアーリーズは今回の任務に同行しているアカメ逹と話をしていた。

 

「え、じゃあ同行を最初に志願したのってランさんですか?」

 

「はい。今回の任務で、少しばかり確かめたい事がありまして」

 

「で、私達はランの付き添いで来たって訳」

 

「はぁ……しかし、ランさんの確かめたい事って?」

 

「えぇ……そのワイルドハントに所属している可能性があるんです。私が探し続けていた男が」

 

「…!」

 

物腰の柔らかそうな表情から一変し、獲物を見つけた肉食動物の如く獰猛な表情を見せるラン。そんな彼の表情の変化にロキと蒼崎も気付き、チェルシーやアカメ逹に小声で話しかける。

 

「なぁ、ランの探している男って…」

 

「あ、そういやロキ君と蒼崎君はまだ知らないんだっけ……ランが探してるのはね。ランが教師をしていた時の、彼の教え子達を殺した殺人鬼だよ」

 

「「!?」」

 

「ピエロの恰好をした太った男という情報までは掴めていたが、これまで行方は分からずにいた……その男が管理局の非正規部隊、しかもワイルドハントに所属しているのではないかと踏んでな」

 

「それを知った時のラン君、凄く怖い顔してたんだよね。心配だったから、僕等もラン君に付いて来たんだ」

 

(((アンタの顔も充分怖いって)))

 

ロキ、蒼崎、チェルシーがボルスに対して同じ考えを持ったのはきっと悪くない。しかしそんな事は口が裂けても本人に言う訳にいかないのもまた事実だ。

 

「それに、私達のボスがこんな事を言っていた。ここ最近、ワイルドハントを含めた非正規部隊が、何やら妙な新戦力を加えているという情報をな」

 

「ナジェンダさんが?」

 

ナジェンダが言う新戦力……その正体は後にロイミュードだと判明する事になるのだが、今の彼等はそんな事などまだ知る由も無かった。

 

「…何にせよ、それがランの果たしたい目的だってんなら止めはせんよ。個人の復讐に俺達がいちいち口を挟むなんざ余計なお世話だろうしな……が、その怒りで相手の罠に嵌められたりなんかすりゃ本末転倒だ。今回は複数の人数でチームを組んでんだ、一人の行動がチーム全体の動きに響く事も忘れんなよ」

 

「…大丈夫ですよ。今はむしろ、怒りの所為で逆に冷静な気分になれていますからね……自分でも不思議に思えるくらいに」

 

「(目が明らかに冷静そうに見えんがな)…まぁそれは良いとして……何やってんだあそこの二人は」

 

ロキの見据える方向には…

 

「瑞希、どちらがより任務に貢献するか勝負しようじゃないの。勝った方が、アン娘の『××××』を極限まで搾り取れる権利を手に出来る……どう? 悪い条件じゃないでしょう?」

 

「上等よ朱音……これでも私は双子の姉ポジションよ、たかがナンバーズメンバーになっただけの妹なんぞに調子には乗らせ続けるつもりは無いわ」

 

「あ~ら、所詮戸籍上は姉ってだけでしょう? 私はアンタを姉として見た事だって微塵も無いわよ? kaitoちゃんに何を唆されたのかは知らないけど、アンタ如きにアン娘は渡さないから」

 

「ふ~ん? あなたが本当にアン娘の全てを知っているのかしら? ねぇ知ってる? アン娘様はねぇ、寝ている最中でも『×××』は硬いままなのよ?」

 

「へぇ~……私の知らないところでそんな事をしていたのねぇ~……いつか潰すわよ?」

 

「あらあら、あなた如きにそんな事が出来るのかしら? 疑問が尽きないわねぇ~」

 

「「…殺す」」

 

((((双子なのに何で怖過ぎる会話してるんだろう))))

 

火花を散らしに散らしている朱音と青竜の姿があった。二人の背後に見える邪神のようなドス黒いオーラに、危ない雰囲気を感じ取れたロキ逹は「今は話しかけない方が吉だな」と考え、敢えて二人の会話に首は突っ込まない事に決めた。彼等とて、自分から命を捨てに行くような馬鹿なマネはしたくないのだ。

 

-ピピッ!-

 

≪バディ、FalSig様から通信です≫

 

「ん、FalSigから?」

 

こんな時に一体何の用だろうか。ロキはバディに通信を繋げるよう頼むと、バディが出現させた巨大なディスプレイにFalSigの顔が映し出される。

 

≪どもっす。今、ちょっとばかし良いっすか?≫

 

「用件は何だFalSig、こっちはこれから任務なんだが」

 

≪その事なんすけどね。今アンタ逹が向かってる王都で、旅団と合流予定だった筈の反管理局勢力(レジスタンス)の構成員達が、何か知らないけどワイルドハントに追われてるみたいだしさ≫

 

「!? 何だと…!」

 

≪早く助けに行った方が良さげですぜ? 既に何人か殺されちゃってる上に、数名ほど今もピンチに陥ってるみたいですし……んじゃ、そういう事で≫

 

FalSigの通信が切れた後、ロキ逹は一斉に顔を見合わせる。

 

「…面倒な事になったな。確か今、竜神丸とZEROの奴も王都に先行してた筈だ」

 

「あれ、マズくないですか? あの二人がいるという事は…」

 

「あぁ、間違いない。あの二人…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(((((―――反管理局勢力(レジスタンス)ごとワイルドハントを潰す気だ!!)))))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、王都中心街…

 

 

 

 

 

「クソ……クソクソクソクソクソクソクソクソクソッタレがぁっ!!!」

 

ワイルドハントのリーダーであるシュラは、イライラしたような表情を浮かべながら街を闊歩していた。そんな彼の後ろをドロテアとイゾウが同行する中、街の住民逹は家の窓を閉めたり建物の陰に隠れるなどして、三人に目を付けられないようにしている辺り、既にワイルドハントの悪行は王都全体に広まっているようだ。

 

「何やら機嫌が悪いようじゃの……何があったんじゃ?」

 

反管理局勢力(レジスタンス)の面々を処罰する際、その構成員共から思わぬ抵抗を受けたらしい。その抵抗して来た構成員共は今もまだ、この王都の何処かに隠れている様子」

 

「ふぅん、命知らずな人間がおるもんじゃ……妾の牙で血を吸い尽くしてやろうかの」

 

「我が愛刀、江雪(こうせつ)も血に飢えておる……が、今回はシュラ殿に任せよう。下手に八つ当たりをされては敵わん」

 

「じゃな。全く、一体何処のどいつじゃ? 歯向かって来た反管理局勢力(レジスタンス)の構成員とは…」

 

二人がそんな会話をしているのも聞こえていないのか、シュラは少しでも苛立ちを発散したかったのか、路上のゴミ箱を乱暴に蹴り飛ばし、路上にたくさんのゴミが散乱する。それでも彼の苛立ちが晴れる事は無かった。

 

(クソ、この俺をコケにしやがって!! 片方は奴隷として扱き使ってから、もう片方は存分に犯り尽くしてから嬲り殺しにしてやるぜ、あの眼鏡野郎にデカ乳女…!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ、かなり怒ってるみたいですよ。あのバッテン傷の人…」

 

「情けないわねぇ。あの程度で怒るなんて、カルシウムが足りていない証拠だわ」

 

シュラ逹が移動しているところを、とある人物達が隠れて眺めていた。片方は高校生が着ているような学生服に眼鏡をかけた、容姿に幼さの残っている眼鏡の少年。もう片方は露出度の高い服で豊満な胸が強調された、長い金髪に白いリボンを付けた女性。この二人こそ、シュラを苛立たせる原因を作った張本人逹であり、反管理局勢力(レジスタンス)の構成員だった。

 

「くそ、アイツ等の所為で仲間達がたくさん死んでしまった……真優ちゃん達とも逸れちゃったし…」

 

「ヤニ、あの子達がそんな簡単にやられるタマじゃない事は、あなたが一番分かってるんじゃない? 特にあの子逹の方にはジョシュアも付いてるのよ。あなたが信用出来なくて、一体誰が信用するのかしら」

 

「分かってますよ葵さん、それくらいは……というか、ヤニじゃなくて琥珀です。いい加減その変な名前で呼ぶのはやめて下さい」

 

「何を言ってるのかしら!? 琥珀ってのはヤニが長時間地中にいる事で出来る宝石なのよ!? それでヤニと名付けないで何と名付けるのかしら!? それとも何、木の樹脂とでも名付けろって言うの!? それって名前的に地味じゃない!?」

 

「普通に名前で呼ぶ気は無いんですね!? …何にせよ、あのワイルドハントの連中を振り切らない限りはどうにもなりません。僕も今、言霊はあと一回しか使えませんし」

 

「今はまだ待ちなさい。待って待って待ち続けて、流れを正確に読み取るの。そうすれば、自然と進む道が見える時は来る筈よ」

 

「…えぇ、そうですね」

 

金髪の女性―――葵・泉美(あおい・いずみ)の言葉に、白髪の少年―――坂下琥珀(さかしたこはく)は小さく笑みを浮かべる。二人は今も身を隠し、旅団メンバー逹が駆けつけるその瞬間を待ち続ける―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あらやだ!! 私ったら、何からしくない事を言ってしまってるわ!? 駄目ね私、駄目駄目よ!? キレが駄目過ぎて美しくない!!」

 

(…どうしよう、そろそろウザい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、王都の使われていない教会…

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……何とか、奴等を撒けたかしら」

 

「真優お姉ちゃん、ケガは大丈夫…?」

 

「は、はい、大丈夫です…」

 

「くそ、ワイルドハントめ……ユミカ、真優、サヤ、お前達はここで待っててくれ。追手が来てないかどうか様子を見て来る。もしかしたら、旅団のメンバーとも合流出来るかも知れない」

 

反管理局勢力(レジスタンス)の構成員が四名、この教会の中へと逃げ延びていた。右足に傷を負っているのは、大人しげな雰囲気を醸し出している茶髪の少女―――日下部真優(クサカベマユ)。そんな真優を手当てしているのが、外見に反して大人びた雰囲気を醸し出している黒髪ロングヘアの少女―――ユミカ・ナルカミ。手当てされている真優を心配そうに見ているのが、四人の中で一番幼い金髪の少女―――サヤ。そして教会の外へと様子を見に行ったのが、四人の中で最年長である赤髪の青年―――ジョシュア・ケヴィンス。ジョシュアが教会の外へ様子を見に行った後、ユミカは真優の右足の手当てを完了する。

 

「はい、これで良し! ひとまず今は無理をしない事。OK?」

 

「あ、ありがとうございます、ユミカさん…」

 

「良いって事よ。それよりも、早いところ旅団のメンバーと合流しなくちゃね……これまで死んでいった仲間達の為にも」

 

「…そう、ですね」

 

「…もう、そんなに落ち込まないの! アタシ逹が生き残らなきゃ、それこそ仲間達の死が無駄になるわ。あんなワイルドハントとかいう腐り切った奴等なんかに、私達の命は奪わせない……そうでしょ?」

 

「…はい」

 

(…仲間の死を引き摺り過ぎてるわね。どうしたものかしら…)

 

「真優お姉ちゃん…」

 

それでも、真優の表情は芳しくなかった。ユミカはどうしたものかと頬を掻き、サヤが今も心配そうに真優の事を見ていたその時…

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「「「ッ!?」」」

 

教会の入り口にある扉が破壊され、傷を負ったジョシュアが吹き飛ばされて来た。真優逹が傷付いたジョシュアの下へ駆け寄って行く中、破壊された入り口からは三人の人物が現れる。ワイルドハントの一員であるエンシン、コスミナ、チャンプの三人だ。

 

「おぉ、やっと見つけたぜ。反管理局勢力(レジスタンス)の雑魚共さんよぉ」

 

「ッ……ワイルドハント…!!」

 

「ジョシュアさん、しっかりして下さい!! ジョシュアさん!!」

 

「ジョシュアお兄ちゃん!!」

 

「ぐ、がは……ッ…俺、は…大丈夫だ……三人、共、早く逃げ―――」

 

「うっほぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 幼女はっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」

 

「ひっ!?」

 

そんな時、サヤの目の前にチャンプが物凄いスピードで走って来た。サヤが怯えた表情を見せる中、チャンプは恍惚とした表情でサヤを無理やり床に押し倒し、その細い首を片手で押さえつける。

 

「ひ、いやぁ…!」

 

「おぉ~涙目も可愛いねぇ~…♡ 今からオジサンとこの教会で、ラブラブの結婚式を挙げようねぇ~…♡」

 

「ッ…サヤちゃんを離しなさい!!」

 

「…あぁん?」

 

サヤを助けようとチャンプに銃を向ける真優。しかしその瞬間、チャンプは恍惚とした表情から一瞬にして激怒した表情に変化する。

 

「―――うっせぇんだよクソな雌豚如きがぁ!! 俺達のラブラブ結婚式(・・・・・・・・・・)の邪魔をしてくれてんじゃねぇっ!!!」

 

「あぐぁ!?」

 

「真優ちゃ……がっ!?」

 

「おっと、テメェは俺が可愛がってやるよ」

 

「あ、じゃあそこのイケメン君はコスミナちゃんが頂いちゃいま~す♡」

 

真優とサヤを助けようとしたユミカもエンシンに蹴り飛ばされ、傷ついて動けないジョシュアの胴体にはコスミナが乗りかかる。万事休すかと思われたその時―――

 

 

 

 

-ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!-

 

 

 

 

「「「ッ!?」」」

 

「え…!?」

 

「ッ……な、何…?」

 

轟音と共に、今度は教会の天井が破壊された。土煙が舞う中、その空いた天井の穴から二人の人物が現れ、床にズドンと音を立てて降り立った。その人物達の正体は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやま、お取込み中でしたかね?」

 

「やっと見つけたぜぇ、ワイルドハントォ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜神丸とZERO。

 

 

 

 

 

 

 

OTAKU旅団において、絶対に関わりを持ってはいけない危険人物達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…

 


 
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