No.829361

エブリデイえーゆー譚!~恋姫達とのドタバタ生活!~ 番外編2

XXXさん

XXX「久々に投稿したわー」
一刀「はいはい、言い訳とかは後書きコーナーでやるぞ。と言う訳で今回は番外編で恋姫要素が0ですてかポケモンです」
XXX「注意書きをよく読んで見ましょう。つー訳で番外編:『サトシの愉快なポケモン達+α』スタート!」

2016-02-08 00:12:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2189   閲覧ユーザー数:2147

※注意

 

・今回恋姫要素ないです、むしろポケモンです。

 

・ポケモン喋ってるしキャラ構造してるっぽいけど作者なりに頑張りました。

 

・無駄に長いので流し読みしても大丈夫だと思います。

 

・別に見なくても今後にそんなに影響はないはず…多分。

 

 

それでもおkなら下にお進みください。

 

 

 

 

 

さて、今回はとある家の事を中心に物語は始まる。

と、言ってもその家はごく普通の一般家庭だった。

そう、だったのだ。約一年前までは。

 

原因としてはその家の双子の弟のポケモンが多すぎな所だった。

双子の兄はそれほどでもないのだが、弟のは異常だった……だって同じ種類のポケモン30匹いるし。

しかもそのすべてが弟になついており、他の所に預ければ暴れる始末。

困ったなと思っていた時、その家の大黒柱はこう言った。

「引っ越せばいいんだよ」、と。

 

そして現在…その家こと真白家は広い、それは広い場所に家を移した。

そこらへんの牧場よりも広く、山や川が近くにある自然豊かな場所……現在の風都の外れにあるのにも関わらず買い物や登校に邪魔にならない場所だ。

場所を紹介したのはたまに川柳するポケモンの博士なのだ……まぁ、週に何回かポケモンの生態の研究でやって来る程度だが。

 

今回はそこにいるポケモン……主に真白 智のポケモン達の様子を見て行くとしよう。

 

 

 

リオウ「うぉら!!」←インファイト

オコリザル「オラァッ!!」←メガトンキック

 

早速だがここではポケモン同士バトルしていた。

自作であろう縄と木製の杭で作られたリングで二匹のポケモンの技が激突する。

そしてその後、使い道のない金属で出来たゴングが鳴った。

 

ゴウカザル「はいそこまでーーー!そろそろ時間だから交代だぞーーー!」

リオウ「チッ、結局は決着つかなかったな」

オコリザル「お互い様だろ。たく、白黒つかねぇとはな。腹立たしいぜ!」

ブイゼル「そんな事より次だ!ルチャブル、わたしの冷凍パンチで氷漬けにしてやる!」

ルチャブル「ふっ。ならば我がフライングプレスでマットに沈めてくれよう!」

 

どうやらここでは戦闘狂どもが試合をしているらしい。

…ものすごく暑苦しい、凄く暑苦しい。

ここはもうしばらくこんな感じの風景が続くので場所を移そう。

 

 

 

ミジュマル「なぁなぁ、いいじゃん。君の失恋談聞かせてよー」

ジュカイン「…他を当たれ」

 

木の上で寝転がるジュカインに声をかけるのはBWでのギャグ担当のミジュマルだ。

どこから聞いたのか、ミジュマルは依然ジュカインが失恋したと言う情報を手にし、詳細を聞きに来たらしい。

おそらく変な仲間意識を持ったのだろう…もっとも、ジュカインは話すことに何のメリットもないので黙りこくっていた。

それでもしつこいミジュマルに後ろにいたチャオブーは呆れている。

 

チャオブー「…ミジュマル。言っておくけど誰だって失恋した時の事なんて話したくないんだよ?」

ミジュマル「ちょっとぐらいいいじゃん。俺なんて星の数ほど失恋したんだぜ?」

チャオブー「いや、殆ど相手にされなかったじゃん」

ミジュマル「うっさいチャーシュー!」

チャオブー「チャーシューいうな加齢臭!」

 

頭を押し付けあってケンカし始める二匹。

ジュカインは正直煩いと思い、場所を移そうとしたのだが……その前に弾丸がやって来た。

 

オニゴーリ「あっそぼーーーー!!」←頭突き

ミジュマル「ほぎゃーーーー!?」

 

体当たり(頭突き)してきたオニゴーリだった。

まだ幼さが残る彼は口にした通り無邪気にやって来る……じゃれ方が凶悪だが。

その証拠に頭突きが当たったミジュマルは吹っ飛ばされ、近くでハサミ技の特訓をしていた甲殻類二匹の内一匹にぶつかった。

 

ヘイガニ「あだっ!?」

ミジュマル「いぎゃっ!?」

キングラー「む」

チャオブー「うわ、いたそー…」

ヘイガニ「なにしやがんだ、コラァ!」

ミジュマル「いてて…俺じゃないから、オニゴーリだから!」

オニゴーリ「僕がどうしたの?」

ジュカイン「オニゴーリ、お前加減を間違えただろ…」

オニゴーリ「えー、したよー?」←公式戦不敗

キングラー「無自覚か。末恐ろしい」

 

冷静にいいながらもキングラーはどこから取り出したのか、大きめの絆創膏を怪我した二匹に貼り付ける。

何気にフォローできる子である。

 

ミジュマル「とにかく、モテないポケモン同士語り合おうじゃないか!」

ジュカイン「断る」

チャオブー「いや、失恋した=モテないは違うんじゃ…」

キングラー「そもそも、それを話す得が無い。黒歴史を暴露するだけ、だな」

ヘイガニ「…あり?そういやジュカイン。オメェ、ハルカんとこのバシャーモといい雰囲気だったよな?」

ミジュマル「 」

ジュカイン「あ、おい待」

オニゴーリ「僕知ってるー!なんかねー、前に二人っきりできのみ食べてたんだって!」

ジュカイン「待てって言ってるだろ生首!?別に俺は…」

ミジュマル「こんの…裏切り者ーーーーー!!」←アクアジェット

ジュカイン「メガニュッッ!?」←鳩尾激突

チャオブー「急所に当たったーーー!?」

キングラー「ふぅむ。かなり重い一撃だ」

 

ジュカインは打たれた場所を押さえながらびくびくと木から落下する。

ミジュマル……それ、公式戦でもやれよ。

そしてそんなたまラッコな彼に庭の帝お…ゲフンゲフン!

庭のリーダーが制裁に来るまであと三分。

 

 

 

更に場所が変わって高い大木の上…ここには六匹の鳥ポケモンと一匹のドラゴンポケモンがいた。

鳥ポケモンは皆さんご存知偵察役の鳥ポケモンであり、ドラゴンタイプはアパートのツッコミ担当のライライだ。

ちなみに鳥ポケモン達は仲間意識が強く、一種の兄妹のようになっている。

 

ライライ「どうして俺って不幸なのかなー」←遠い目

ピジョット「ん?どうしたライライ?またメッタンにのし掛かられたか?」

ムクホーク「いやピジョット兄貴、それぐらいで暗黒面に落ちそうにならねぇよ?」

オオスバメ「暗黒面っていうよりダークポケモンじゃない?」

ヨルノズク「オオスバメ、いったい何時のゲームの話をしているのですか、お前は」

ファイアロー「ダークポケモン?」←知らない

ケンホロウ「なんだかとっても怖そうですね…」←やっぱ知らない

 

世代が世代なので知らないのも無理がない。

それはともかく、ライライは体育座りしながらも溜め息を吐くようにポツリ告げる。

 

ライライ「アパートの最終進化してる奴等で俺だけメガシンカ枠じゃない…」

全「「「ああ、うん……」」」

ヨルノズク「そうですね、ライライさん…というよりフライゴンがメガシンカできない理由としては『デザインが決まらない』からと言う所謂大人の事情と言うものです。別に種族としての性能や人気と言ったものは理由になって無いのでご安心を」

ムクホーク「ヨルノズク兄貴、それ言うなよ!?色々メタいぞ!」

オオスバメ「え、今回番外編だから別に話してもいいんじゃないの?」

ムクホーク「それとこれは別だろ!確実にライライのMP(メンタルポイント)削ってんだろ!察しろド根性ツバメっ!」

ファイアロー「ド根性…?」

ピジョット「ああ、アイツ進化前にピカチュウの電気技何度も喰らっても倒れなかったらしいぞ?」

ケンホロウ「それとドンファンを持ち上げたとか、ピカチュウさんとの合体技で電気纏ったりとか…」

ファイアロー「えぇー…」←ちょっと引いてる

ライライ「……話戻していいか?」

 

一度話して脱線していた……ナニコレ怖い。

それはそれとしてライライは今度は吐き捨てるように言葉を繋ぐ。

 

ライライ「チキショウ、なんで俺だけハブられてんだよ。目か?目がいけないのか?目がシンカできないってのか!?」

ケンホロウ「し、しっかりしてくださいライライさん!ほら、映画で活躍したじゃないですか!」

ファイアロー「姉さんメタい上に古いわよ!何年前の、ってそれよりなんで姉さんわかるの!?第三世代の映画でしょ!?」

ケンホロウ「この前オオスバメお兄様とレンタルしたんです」

オオスバメ「いやー。AG版のイケメンのサトシを見せたくって、つい?」

ファイアロー「せめて兄さんが目立ってる映画を見せようよ!あとで私も見せてね」

ムクホーク「なら波導の勇者プリーズ」

ヨルノズク「蒼海の王子、お願いしますね」

ライライ「………話、戻していいか?」

 

またもや脱線してしまった。

ほんともうなんなのコイツら、話聞いてる聞いてないの?そもそも映画で活躍したの別個体だし!あと列空の訪問者ハブられてる!ハブラレンゲル!

だんだんとライライの心情が荒れてきた…が、ピジョットが手…いや、翼でバンバンとライライの背中を叩いていた。

 

ピジョット「まぁ、いいじゃないか。古参で人気のある一握りの奴がなるんだ、気にすることじゃ無いだろ」

全「「「………………」」」

ヨルノズク「兄上……申し上げにくいのですが、兄上がそれを言うと…」

ピジョット「………あ」←メガシンカ枠

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

ライライ「……ちょっと大気圏突入してくる」←飛翔

 

ヒュンッ、とライライは大空へと飛び立って行った。

……しかもその目が割りとマジだった。

 

ムクホーク「行った、ってか逝きに行ったーーー!?」

ファイアロー「遠回しな自殺予告!?」

ヨルノズク「不味いですね、いくらポケモン言えど宇宙空間で生きられる種は極わずか……種族的に彼が生存できる訳がありません」

ケンホロウ「冷静すぎますヨルノズクお兄様!!」

オオスバメ「ピジョット兄ちゃん追いかけて、すぐ追いかけて!?そして謝ってぇええええ!!」

ピジョット「お、おう!」←追いかけた

 

 

メッタン「僕はねー、この前見つけた公園の石がいいかなー」

ガントル「俺は川にあった砂利が好きだな。こりこりしてうまかったぜ」

ガマガル「いや、石なんだから歯応えとかありまくりっしょ」

コータス「お二人とも、石が本当に好きなんですね」

ドダイトス「いやいや、好きって食用の好きって意味!?」

ケンタロス「そう驚く程じゃ無いだろ。好みなんて誰だって違う」

 

庭の平地……ここでは主に重量級のポケモンがいた。

さっきまでのポケモン達と違ってここは平和である。

ちなみにここにいるケンタロスは30匹いるケンタロスの群のリーダーだ。

 

ガントル「じゃあさ、お前はどうなんだよガマガル?まさか木の実なんてつまらない答えじゃ…」

ガマガル「え?羽虫とか?」

ドダイトス「  」

ケンタロス「……お前、それバタフリーの前で言うなよ?アイツ進化前にピジョットに食われかけてそう言うのに敏感だからな」

メッタン「虫って美味しいの?」

コータス「さ、さぁ…?」

 

なんか地味にグロくなったが気にしては行けない。

と、そんなところに二匹のケンタロスがやって来た。

 

ケンタロス2「頭ァ!休憩そろそろ終わりですぜ!」

ケンタロス3「そろそろ戻ってくだせぇ!!」

ケンタロス「おうよ!じゃあ、またひとっ走りしてくらぁ」

メッタン「いってらー」

ガマガル「ホントアイツらよく走るよな」

ドダイトス「足腰鍛えたいんだって。それに機動力もつけたいらしいよ?」

コータス「そうですねぇ。素早いと次の行動に動きやすいですし」

ガントル「サトシのバトルスタイルもスピード重視…だし…な……」

 

ガントルが言った事にその場の全員が固まる。

そう、この場にいるサトシの重量級ポケモンは勝率があまりよろしく無いのだ。

理由は、簡単に言えば『重い』からだろう。

サトシのバトルスタイルと合ってない部分もあるし。

 

ドダイトス「サトシ、マジでゴメン…!ナエトルから進化してマジでゴメン…!」

コータス「スミマセンサトシさんんんんんんんんんんんんんん!!!」←号泣

ガントル「ぎゃー!?おま、涙かかってるかかってる?!!俺じゃなくてドダイトスの木にぶっかけろ!!?」

メッタン「ガントルくん慌ててるっぽいけど表情よくわかんないね」

ガマガル「今言うことかそれ!?」

 

 

 

ここはとあるお花畑、ここではある意味ガールズトークをやっていた。

一部ガールじゃないのもいるが気にしたら敗けだ。

 

ベイリーフ「それでね、サトシったら私がのし掛かっても笑顔で撫でてくれるの!」

ミミ「そんなの、マスターだって毎日してくれるもん!ね、コン」

コン「うん。りとはね、朝起きた時もごはん食べた後も、おやすみするときもなでなでしてくれるんだよっ」

ツタージャ「へぇ、彼ってけっこういい人間じゃない」

ベイリーフ「当然でしょ。だってサトシの友達なんだし!……それより、最近サトシの周りに女の子多すぎなんだけど。特にセレナ!女子力高すぎ!」

コン「あ、分かる分かる!マスターの周りも他のメスが多すぎ!私達がいるのにマスターにくっつくのやめて欲しいんだけど!」

コン「…りと、誰かにとられちゃう…グスン」

ハハコモリ「ありゃりゃ、泣いちゃダメだよ?はい、これで拭いて?」

コン「ありがと…」

 

そんな感じの風景を見て、花の蜜を吸っている色違いバタフリーはあらあらと笑っていた。

ちなみにこのバタフリー…とあるバタフリーの奥さんだ。

 

ツタージャ「まぁ、あれよ。結局は誰が本人に必要な存在になるか、特別な存在になるかが大切なのよ。意中の相手に必要不可欠な存在になればいいんじゃないの?」

全「「「おぉ~」」」

コン「おれ、りとのもふもふ係だから特別かな…?」

ミミ「大丈夫!私だって抱き枕係だから特別な存在なんだから!」

ベイリーフ「私だってサトシにのし掛かるメスポケモンなんて私位よ!」

ハハコモリ「ボク服作れるよ~…」

 

ツタージャの一言で活気付く……ツタージャマジ姉さん。

というよりツタージャさん、あんた浮いた話ひとつもないじゃん。

そんな時、お花畑の近くを通りかかったワルビアルが立ち止まった。

 

ワルビアル「………おい待てなんかおかしい」

ハハコモリ「あら、やーねー。お父さん、ガールズトークの邪魔しちゃダメよ?」

ワルビアル「誰が父親だ誰が!それよりお前オスだろうがっ!」

ハハコモリ「え、でもボク“ハハ”コモリだし」

ワルビアル「パパコモリに改名しろ!何さらっと女子会に入ってるんだよ!!」

 

どうやら違和感が解せなかったらしい。

ハハコモリはハハコモリで『僕未婚だよー』とか言っていた。

 

 

 

真白家の大きめの池ではまだ幼いポケモン達が遊んでいた。

うん、精神的にも幼いポケモンも…いる。

後リラックスしているポケモンと被害に合ってるポケモンも。

 

ラプラス「極楽極楽…」

ヌメルゴン「ミズウマ、ミズウマ…」←水分補給中

ワニノコ「きゃっほーい!冷たいでしょー!」←水鉄砲発射

ドンファン「あぷ!?…やったなー!」←鼻で放水

フカマル「ぎゃうっ、ちべたい…」

ズルッグ「ぁう、やめろよー!」←でも楽しそう

オンバット「ぼくもやる!ぼくもー!」

マグマラシ「ちょ、ワニノコおまっ…俺にまでかけてんじゃねぇよ!?」

 

一見無邪気に見えるワニノコだが、マグマラシに向けて発射された水鉄砲はなんか悪意がある。

そして堪忍袋の尾が切れそうな具合のマグマラシに対してワニノコは言った。

 

ワニノコ「えー、ちょっと水かかった位で騒がないでよー」

マグマラシ「ちょっとじゃないだろうが!?なんで俺まで巻き込んでんだお前は!?」

ワニノコ「暇そうだったから、つい?」

マグマラシ「ついじゃねぇだろ!いい加減普通に接しろやっ!」

ワニノコ「普通ってつまんなーい。……踊る?」

マグマラシ「踊らねぇよ!」

 

終いにはやる気の炎まで出してくるマグマラシ。

たぶんこのままバトルになるんだろう……さっきまで遊んでいたポケモン達は避難していた。

 

ヌメルゴン「騒がしくなりそうだね~」

ズルッグ「う?ふたりともバトル?」

ドンファン「いや、むしろケンカ……だけど確実にレベル上げてるんだよね」

オンバット「ワニノコもマグマラシもすごいんだね!」

フカマル「二人とも、つおい」

ラプラス「そうだねぇ」

ヌメルゴン「三人ともああやって強くなって大きくなるんだよ~」

フカマル「大きく…ぎゃう…」

ドンファン「フカマル、まさかそのまま大きくなるなんてシュールな事考えてないよね。進化して大きくなるって思ってるんだよね?」

ズルッグ「う!おれ、おっきくなって強くなる!さいきょーになる!」

オンバット「ぼ、ぼくね!しんかしたらサトシをのせておそらをとぶの!」

ラプラス「うん。きっと叶うと思うよ」

 

何とも微笑ましい光景だろうか……背景で火炎放射と水鉄砲をぶつけ合う二匹がいなければよかったのになー。

 

 

さらに場所が変わり、滝のある隠れ家的な場所にもポケモン達がいた。

…何で庭に滝があるのかは気にしたらいけない、絶対に。

 

ヘラクロス「蜜~、蜜~~」

ベトベトン「ありゃりゃん?ヘラクロスまーた禁断症状でちゃったよん」

グライオン「この前もフシギダネに怒られたのに懲りないよねぇ」

ゲッコウガ「……そんなにやっていたとはな」←滝に打たれてる

カビゴン「ZZZZZZZ……」

 

ロープで木に縛られてるヘラクロスを見張っているベトベトンにグライオン、修行中のゲッコウガ、あと寝てるカビゴン。

ちなみにヘラクロスは今の禁断症状を抑えるために縛られている。

何ともフリーダムな連中だ。

 

グライオン「あ、ゲッコウガって修業してたからそう言うの知らなかったんだっけ?」

ゲッコウガ「然り。高みを目指す者としては修業あるのみ。日々精進でござる」

ヘラクロス「俺はその後にやるバトルの相手に呼ばれたんだ。でも縛られてる、なんでー?」

ベトベトン「あー、たしかに悪タイプ持ってる君にとって天敵みたいな感じだもんねぇ…」

ヘラクロス「ねぇツッコミは?しないの?て言うか無視?虫だけn」

ゲッコウガ「何事も鍛練あるのみ。それが高みへと繋がる。だと言うのに…」

カビゴン「ZZZZZZZ…」

 

ゲッコウガは滝から出ると飛び上がり カビゴンのいる場所に移動する。

そしてそのまま、カビゴンを起こそうと体を揺らした。

 

ゲッコウガ「カビゴン!お主は何を昼間から堂々と寝ておるのだ!サトシと共にいるポケモンであれば修業するべきであろう!?」

ベトベトン「や、カビゴンにとっちゃー、それが修業みたいなもんだよん?だからそっとしときなよー」

ヘラクロス「種族的に最適じゃない?痩せてるカビゴンなんて想像できないし」

グライオン「わわわ、む、無理に起こすなって…」

 

他二匹と違い、グライオンは少し慌てた様子でいる。

それはそれとも本能的な何かだろうか…。

だが手遅れだ、カビゴンは目を覚ましムクリと起き上がり…

 

カビゴン「……うるさいッッッ!!!」←冷凍パンチ

ゲッコウガ「  」←戦闘不能

全「「「だから言ったのに…」」」

 

その巨体に似合わない素早い鉄拳が炸裂する。

素の力が強かったのか、滝で体力を減らしていたのか、急所に当たったのか…… ゲッコウガは氷のオブジェになってしまった。

 

 

ピカチュウ「皆、今日も元気だね」

 

そしてそんな様子を優れた聴覚で把握していたのは皆ご存知、進化しない黄色い電気ネズミこと、ピカチュウ。

彼は真白邸のすぐそばで他のポケモンと様子を眺めていた。

 

ピカチュウ「思えば最初の旅からどのくらいポケモンが集まったかなぁ」

ピカ「本当いっぱいいるよな。大所帯だよ」

チュチュ「クリスさんはお仕事で捕獲していたけど、みんなすごく強いね」

ゼニガメ「あったり前だろ!だってサトシのポケモンなんだぜ!」

リザードン「俺達のトレーニングにも付き合ってくれて、無茶ばかりするがな…」

バタフリー「でもよく死なないよね、サトシって本当に人間なのかな?」

フシギダネ「いや、スーパーマサラ人だろ」

 

と、そこでやって来たのは庭の支配sy…ではなくリーダーのフシギダネ。

彼も何気に凄いことを言ったが間違いじゃ無いだろう。

今までだって(特に映画で)奇跡残してきたし、新人類名乗っていいと思うよ、サトシ。

 

ゼニガメ「フシギダネお帰りー。誰暴れてた?」

フシギダネ「ミジュマル。あのラッコ、非モテポケの恨みは恐ろしいとかほざいてた。お前から後でお灸ぶちこんどけ」

バタフリー「そこ据えるじゃないの!?」

ピカ「理由ひどいな。逆恨みか?」

ピカチュウ「いや、いつもあんな感じだし……ほっとけば治るんじゃない?」

チュチュ「大変なんだね…」

リザードン「同情するならアイツの性格どうにかしてくれ」

 

どうやら皆頭が痛いらしい…やれやれと困り顔だ。

 

バタフリー「それにしても非モテポケかぁ。………僕奥さんいるし、子持ちだしモテなくはないかな?」

リザードン「俺には彼女いるし…」

ピカ「子持ちでーす」

チュチュ「きゃっ♪」

ゼニガメ「ちっ!リア獣共め!」

ピカチュウ「リア獣って、君ね…」

フシギダネ「お前はリアチュウだろうが。いい加減ミミロルとタマゴ温めて末永く爆発しろ」

ピカチュウ「えっと、ありがと、う?」

 

そこ返事しちゃダメだろピカチュウ。

それより古参メンバーリア獣地味に多いよねー。

そのまま水草コンビがピカチュウを弄るのかと思いきや、ここで乱入者が現れた。

 

 

ミジュマル「くっそぉぉぉぉぉ!!?もう進化してダイケンキになるしか手は無いのか!?」←シェルブレード

ジュカイン「おま、その力バトルで出せよ…!」←リーフブレードでガード

チャオブー「それにダイケンキになれても性格的な意味でアウトだと思うけど!?」

オニゴーリ「え、何?バトル?バトルー?僕も混ぜてー!」

 

バトルで発揮しない実力を惜しみ無く使う(さっきフシギダネにやられて復活した )ミジュマルと被害者のジュカイン、ストッパーのチャオブーに戦闘狂オニゴーリ。

 

 

ライライ「放せぇぇぇぇぇ!俺はこれからフェアリータイプ狩りに行くんだァァァァ!!」

ピジョット「バッカお前、返り討ちになって死ぬぞ!?」

ヨルノズク「場合によってはフェアリータイプの技を持っていないポケモンと当たったとしてもダメージが貯まって瀕死確定ですからお止めください!」

オオスバメ「え、根性でどうにかなるでしょ?」

ムクホーク「オオスバメ兄貴だけだからな、それは!?」

ケンホロウ「と、とにかく落ち着いて下さいぃぃぃぃぃ!!」

ファイアロー「どうしてそこまでネガティブに考えちゃうのよぉ!!」

 

意地でも進もうとするライライにそれを止める鳥兄妹……まだやってたんだ。

 

 

マグマラシ「だぁぁぁぁぁ!!本当お前しつこい!!」

ワニノコ「ふふーん、やっぱり相性がいいから有利だよねぇー」

マグマラシ「ムカつく!ハイドロポンプ覚えてないくせに!」

ワニノコ「…かちーん。ちょっとイラッと来たよ今のー」

 

未だにケンカし続けるマグマラシにワニノコ。

 

 

ヘラクロス「リザードーーン!若しくはマグ、やっぱりリザードーン!ゲッコウガ風邪引くから氷から出して!」

ゲッコウガ「  」←冬眠しそう

 

緊急事態でロープを引きちぎり、氷のオブジェとなったゲッコウガを持って来たヘラクロス。

一瞬マグマラシを見たよね、そうだよね?

まぁ、とにかくいっぱい来た。

 

ピカ「うわっ、多いな…」

チュチュ「あ、あはは…」

ピカチュウ「…なんでトラブルが尽きないのかなぁ、サトシのポケモンって」

ゼニガメ「ゲッコウガー!しっかりしろー!!お前、まだまだこれからだろー!!?サトシの水ポケモン御三家で唯一進化しきったじゃねーかよ!!?せめてアニメのリーグ戦まで死ぬんじゃねぇ!!!」

リザードン「たく、カビゴンめ、本気で殴りやがって…」←とか言いつつ火炎放射

バタフリー「たぶん無理やり起こしたんじゃないかなぁ」

 

傍観者となってる者、色々手伝ってる者と分かれていた。

ちなみにフシギダネは手を下す者だ……リーダー怖いgkbr。

 

フシギダネ「あーもう!おい、ヘラクロス!手伝え!!」

ヘラクロス「隙あり!」←チューチュー

フシギダネ「吸うなバカがーーーー!!!」←蔓の鞭

ヘラクロス「あべしっ!」

 

早速犠牲者が出た、自業自得だが。

というより空気読めヘラクロス。

ヘラクロスは絶賛暴れてるポケモン達とは別の場所に飛ばされ、目を回していた。

軽い脳震盪だろう。

 

フシギダネ「お前ら……」

全「「「……ッッッ!?」」」

 

だがヘラクロスは運がよかったのかもしれない……だってフシギダネの制裁を喰らわずに済むんだし。

でもフシギダネをブチギレさせたのはヘラクロスなんだよなぁ、とピカチュウや関係のないポケモン達は避難しながらそう思う。

そして今日は快晴、お日様が真上にある時間帯………つまり、一番キツいお仕置きがやって来るのだ。

 

フシギダネ「いい加減にしろオオオオオオオオオ!!!」←ソーラービーム発射

 

極太のソーラービームが暴れてるポケモンに向かってくる。

たとえ効果はいまひとつなポケモンでもかなりダメージを受けるだろう。

向かってくるソーラービームを目にし、これからやられるポケモン達は口を揃えてこう叫んだ。

 

全「「「爆発オチなんてサイテー!!」」」

 

 

 

 

ちゅどーーーーーーーーーーーん!!!

 

 

 

 

 

サトシ「みんな楽しそうだなー」

レッド「どこが!?なんか一部殺気立ってたぞ!?」

グリーン「………」←スルー

サトシ「俺ちょっとみんなと遊んで来るな!」

リト「おー」

 

遊びに来ていたリトとグリーンと話していたサトシは庭へ飛び出していった。

相変わらず子供っぽさが抜けないのは彼の魅力なんだろう……クラスメイトによく『お子ちゃま』とか『子供ねー』とか言われるのはともかく。

そんなサトシは走っていたケンタロスの群れに吹っ飛ばされ、飛んでいたグライオンに空中で抱きつかれ落下、さらにベイリーフにのし掛かられ、フカマルに噛まれていた、でも笑顔。

本当、頑丈である。

 

リト「…さて、サトシも居ないし本題に入るか」

レッド「ああ。あれか」

グリーン「出来た、と言うことか」

 

空気が変わり、リトは持ってきたケースをテーブルに置く。

厳重なそれに暗証番号を入力し、開ける。

そしてそれを向かい側にいたレッドとグリーンに向けて、開いて見せた。

 

 

リト「これは強力なものだ。少なくとも自己防衛には使えるだろ」

 

 

中に入ってあったモノは見ただけでは身を守れる事はできはしないだろう。

だがレッドとグリーンには、それが存在感を醸し出しているように感じる。

 

リト「けど、これを受け取ったら……もう後には退けないぞ」

 

アルファベットが描かれた六色のUSB型のメモリ。

そして、二つの……赤いL字のドライバー。

 

 

リト「それでも……悪魔(バケモノ)になる勇気、あるか?」

 

それは紛れもない力。

それは人間を越える力。

それは、悪魔達と同じ力。

 

踏み出せば戻って来れない一線がそこにはあった。

戦う宿命から逃れられない、仮面を付ける者の運命。

二人の少年はそれに手を伸ばし、

 

…一線を越えた。

 

 

XXX「作者と!」

一刀「一刀の!」

X一「「後書きコーナー!」」

 

XXX「えー、投稿を地味に待っている方々やそうでない方々もすんません。作者、約一ヶ月前に指怪我してパソコンし辛い状態でした」

一刀「今回の番外編は不馴れな方の手でゆっくり書いてたので時間がかかったらしいです。次の投稿はまだ少し先になります」

 

XXX「まぁ、それはそれとして、今回はポケモン回でした」

一刀「所々メタいけどいいのか?」

XXX「番外編だしそれでいいのサー。性格に関しては目を瞑っていただけると助かります」

一刀「たぶん初めてなんだろうな、恋姫要素がない回って」

 

一刀「…それより一番最後のあれ何!?なんか見たことのあるもの出てなかった!?」

XXX「さーねー、なんだろねー。少なくとも、それを説明するにはまた番外編しなくちゃいけなくなるからまた今度で」

一刀「………まさかな」

 

XXX「では最後に、作者からのクリスマス兼お年玉プレゼントー!」

一刀「纏めるなよ!あと色々遅い!」

XXX「とある事実を言っちゃうよー………実は前作、『仮面の魔神』でもやっていたこの後書きコーナーをやってる場所なんだけどさ」

一刀「?場所?普通の道場っぽいけど……………………ん?道場?」

 

弟子一号「ししょー!この二人、一昨年辺りから道場に不法侵入して何かやってたであります!」

タイガ「くぉるぁあああああああ!何私の道場で好き勝手してんだゴルァ!!」

 

XXX「まぁ、見ての通り、タイガー道場です」

一刀「気が付くか!?って、不法侵入してたんかい!?」

XXX「お前も同罪だぜ☆」

一刀「ちくしょー!!」

タイガ「だりゃああああ!!」←一刀の頭に妖刀虎竹刀

一刀「あべし!?」

XXX「まぁ、今年も何とかやっていきますんで。この駄作を読んでくださる方々、今後ともよろしくお願いします」

 

タイガ「という訳で次回!『謎の美人教師現れる』!皆ー、楽しみにしてるんだぞー♪」

弟子一号「ししょー!自分たちの出番これだけらしいっす!と言うより後書きの住人は本編出られないし!そもそもでる予定なんてないから!」

タイガ「バカヤロー!ここが本編じゃー!!」

 

再見( ゜ω ゜)ノシ

 

タイガ「え、もう終わり?」

 

 


 
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