No.827107 九番目の熾天使・外伝 ~短編EX~竜神丸さん 2016-01-27 13:45:22 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2262 閲覧ユーザー数:981 |
勝った者が全てを決める戦い…
そこには願いはあれど、正義は存在しないだろう…
「じゃあ、この世界にロストロギアが落っこちたって事か?」
「そういう事になるわな。全く、あのアホ魔導師共の所為でこんな面倒な仕事になっちまうとはな…」
「仕方ありませんね、こうなってしまった以上は(って言いたいところだが、めんどくせぇのは確かにその通りなんだよな。クソッタレが)」
「なら、私達は買い物でもしてくるね~♪ 行こうかウル、美空ちゃん」
「すみません三人共……美空さん、行きましょうか」
「は、はい…!」
ロストロギア回収任務中、管理局の魔導師部隊の妨害の所為でロストロギアを紛失してしまい、そのロストロギアを魔導師より先に回収するべく次元世界に降り立ったメンバー達。ロストロギアの回収はokaka、支配人、刃の三人が引き受け、残ったディアーリーズ、こなた、美空はこの次元世界の街で買い物を済ませようとしていた。
しかし…
『グルルルルル…!!』
「んな、ミラーモンスターがロストロギアを…!?」
「逃げたぞ、追え!!」
ロストロギア捜索中、出現したミラーモンスターがロストロギアを吸収。パワーアップしたモンスターはokaka達の追跡を振り切り、街の住人に被害をもたらしてしまう。
そして、問題はここからだった…
「!? 人、が……死んで…」
「ひ、人殺しだぁー!?」
「アンタが殺したのか!!」
「ッ…ち、違い、ます……私じゃ…!!」
「はいはい、弁解は署で聞かせて貰いますので、今は同行願います」
「ちょっと待ってよ、美空ちゃんは何もしてないよ!!」
「待て、その娘を離せぇっ!!」
あろう事か、殺人現場を偶然目撃した美空が、殺人事件の犯人に仕立て上げられていたのだ。一緒に行動していたディアーリーズやこなたの抗議も空しく、美空はそのまま牢獄の中に入れられてしまう…
「くそ、面倒な事になっちまったな…!!」
「あぁ……ここでは例の裁判があるって事、俺もすっかり忘れちまってた…!!」
「支配人さん、どういう事ですか? 面倒な事って…」
okakaや支配人も危惧していた事。それは…
「今回の事件……“仮面ライダー裁判”が実行される事になる!!」
そして始まった、仮面ライダー裁判。
15人の仮面ライダーが戦い、最後の1人まで勝ち残ったライダーが判決を下す。それが仮面ライダー裁判のルールであり、この世界において絶対の掟だった。
『仮面ライダー裁判は最も合理的で、かつ公正で公平だ…』
「ふざけるな!! こんなメチャクチャな裁判があってたまるか!!」
「やめろディア!! ここでは何を言っても無駄だ……こうなった以上、俺達が無罪を勝ち取るしかない…!!」
「ディアと刃の分も、カードデッキは用意してある。俺はこのままプロトディケイドで行かせて貰うぜ」
ディアーリーズ達がいくら反抗しても、裁判の運営側は聞く耳を持たない。こうなった以上、一同も仮面ライダー裁判に参加し、美空を無罪にする事を決断する。
「あなたはどちらですか!? 有罪か、無罪か!!」
慇懃無礼な警察官、蟹沢マサシが変身する戦士―――仮面ライダーシザース…
「私が立件した時点で、判決は有罪以外あり得ない。素人なんぞに判決など下せるか!!」
白を黒にするスーパー検事、牛丘シュウイチが変身する戦士―――仮面ライダーゾルダ…
「人間は誰もが仮面ライダーなんだ……つまり、蹴落とされようが文句は言えないって事だよなぁ?」
大企業の総帥を務める男、舌崎イツロウが変身する戦士―――仮面ライダーベルデ…
「悪い奴は許さない……有罪を勝ち取って、僕は英雄になるんだ…!!」
英雄を目指す歪んだ青年、虎西サトルが変身する戦士―――仮面ライダータイガ…
「私は被告人に、死刑を申し渡す…!!」
運営側の裁判官、青鮫コウイチが変身する戦士―――仮面ライダーアビス…
有罪派の仮面ライダー達が、容赦なくディアーリーズ達に襲い掛かる中…
「俺には、彼女が事件の犯人とはとても思えない。役に立てるかどうかは分からないが、俺も力を貸そう」
凄腕の占い師、赤紫ミユキが変身する戦士―――仮面ライダーライア…
「美空ちゃん、あまり悪い子じゃなさそうだもんね……オッケー、お姉さんが君達を助けてあげよう♪」
元詐欺師だったが更生した女性、白鳥ミホが変身する戦士―――仮面ライダーファム…
「うぇ、こんなに金くれんの!? よぉし、頑張って勝ち残ってやるぜ!!」
金にがめついお調子者な青年、茶川ミツルが変身する戦士―――仮面ライダーインペラー。
無罪派の仮面ライダー達は、ディアーリーズ達に協力してくれるという。しかし…
「判決ぅ? どうでも良いよ。ゲームを楽しむ事さえ出来ればさ♪」
傲慢な金持ちの息子、犀山ジュンが変身する戦士―――仮面ライダーガイ…
「下らん。俺は戦えればそれで良いんだ、あまりイライラさせるなよ…!!」
過去に何度も傷害事件を起こした事のある凶暴な男、蛇蔵タケシが変身する戦士―――仮面ライダー王蛇…
有罪派と無罪派、そのどちらにも属さないライダーも、ディアーリーズ達に対して牙を剥く…
そして事件の裏には、更なる陰謀が存在していた…
「ッ……お前は、オーディン…!!」
「この裁判からご退場願おうか、イレギュラーよ…」
裁判中に突如現れた戦士、仮面ライダーオーディン。彼はプロトディケイドに変身しているokakaを始め、異世界からの来訪者である一同を排除しようとする。
「少しばかり、修正させて貰おうか…」
≪TIME VENT≫
「ッ!? マズい、時間が―――」
繰り返される時間。
繰り返される裁判。
全ては国家の犬であるオーディンによって引っ掻き回されていく…
≪STRIKE VENT≫
『ギャォォォォォォォォォンッ!!』
「俺も力を貸すよ、異世界の仮面ライダー達!!」
「! お前は…」
「僕は辰巳シンジ……仮面ライダー龍騎だ!!」
長引く戦いの中、駆けつけたのは一人のジャーナリスト。彼は所有している筈の無いカードデッキを使い、仮面ライダー龍騎となって一同に助太刀する…
「貴様等、もう許さんぞ…!!」
「決着をつけてやる……皆、行くぞ!!」
「「「「あぁっ!!!」」」」
戦いは終わりへと近づいていく。彼等は事件の真犯人を捕まえ、美空を助け出す事は出来るのか…
この戦いに正義は無い…
しかし、戦わなければ生き残れない!
九番目の熾天使・外伝 ~短編EX7~ 正・義・裁・判
更新日、未定…
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