てんくう園。
「よい子のみんなー!てんくう園にようこそ!!」
「「「「わーーーーい!!」」」」
遊園地の園長・メロディちゃんの呼び声に呼応する、元気な子どもたちの声。
ほほえましい光景の脇を、二人の中学生が歩いている。
風天中学校3年生のアンネ・フライベルクと、ムサシ君こと宮本久司だ。
「…いやしかし、てんくう園もなかなかに魅かれるコースターが多いな」
「え?ムサシ君ってばコースター好きなんだ」
「ああ、説明してなかったけど、実は俺、ローラーコースター大好きだからね。富士急ハイランドのFUJIYAMAにもええじゃないかにも乗ってきたし」
「そうなんだ…すごい行動力…。じゃあさ、いつか
「ふふふ、来ちゃうかもよドイツw」
「えーwww」
「お、着いた。マッハコースターARASHI!これは何度乗っても味わい深いぞ!」
「好きだねぇムサシ君もw」
さて、園内の別の場所に目を向けてみよう。
こちらはコーヒーカップ。乗っているのは市内でもきってのイタズラ娘。
堕天使の苦蓬サヤエルと悪魔の出門盟子だ。
「それで思いついたんだけど!思いっきりぐるぐるーって回すんだ!!」
「すごーい!それで!?」
「そうすりゃ他のみんなにものすげー自慢できるんだぜ!そーれーっ!!」
…そして数分後、ライドが回転を停止し乗客入れ替えの時間。
「ゔ~~~~~え゙~~~~~、気持ち悪い…」
「あ、あたしも…うっぷ…」
どう考えても回しすぎな二人であった。
所変わって、アニマルゾーン。
風天区長のウサギ・ユキと、その補佐を務めるエゾオオカミ・アテルイが園内を回っていた。
「しかしこうやって動物園で過ごすひと時もたまにはいいわね、アテルイ君w」
「まあな…ただ周りからみりゃ『動物が動物を見てる』っていうシュールな光景に見えてるんだろうなあ…w」
「それは言えた…w」
ライオンの檻の前。
「…ねえ、あのライオンさんあたしを食べちゃったりしないわよね…」
「大丈夫だ、俺がついてるからな!」
「アテルイ君…///」
「ユキ…///」
そばを通りかかったドラゴ郎。
「はいはいごちそうさま。ライオンがなんか落ち込んじゃってるよww」
「「え…///」」
とりあえずリア獣爆発しとけ。
木造コースター・グランドウッド
「いやーーーーっほーーーーーーーーっ!!」
「う、うわああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「フフ、丼ちゃんったら意外と怖がりなのねw」
「ローラーコースターなんて久しぶりだわ雅行さん」
「そうだね、30年ぶりかな?w」
「すごいわお母さん!他のも乗りませんこと!?」
「そうね。じゃあ今度はARASHIにでも行こうかしらw」
列車には小山ハツ江、足柄つね、足柄丼兵衛、北城チエ子、北城雅行、愛宕寧子、三保ふみ子の姿があった。
「…お母さんたち、すごいタフだわね美歩ちゃん…」
「…まさかあの歳になって、女性陣は今なお絶叫マシン大好きだなんて…ねぇ愛ちゃん?」
と、目を点にして見つめていたのは北城愛と今河美歩。
「…いや、お母さんたちもその血をしっかり受け継いでるわけなんだけど」
「唯ちゃん、それ言ったらあたしたちもそうじゃないwねえ雪歩?」
「だなw」
いつもの三人組こと、北城唯、今河和美・雪歩はその光景を見ながら、自分たちのルーツの恐ろしさをひしひしと感じていたのだった。
最後に中央ステージ。
「まさかここでライブができるとは思ってませんでした!!」
立っているのはエリシア・グレイ、ミュア・ブリーズ、キャメロン・ベルの3人…女子ロックバンド『Emcee』だ!
「にしてもみんなノってきてるみたいだねえw」
「うひょー、看板まで作ってきてくれたwThanks!!」
「みんな盛り上がってるー!?最後までブッチぎってこうじゃーん!!」
…天空市最大のアミューズメントパーク・てんくう園。
ここでは今日も楽しい思い出が作られていくのであった。
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ただ、遊園地の風景。
あの人たちの意外な側面が明らかになったりならなかったり。
あと、実名で実在する遊園地が出てきていますが、間違っても問い合わせはしないように。
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