No.82074

メルト

柊 ハクさん

初音ミクの名曲≪メルト≫をまったく文章構成が下手な自分が小説にしてみましたwwwww

ってか、一日だけで3つくらい小説うpしてるよ(笑)
どんだけってね♪

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2009-07-02 00:56:59 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:760   閲覧ユーザー数:712

チュンチュンチュンと小鳥の囀りが聞こえる。

…新しい今日がやってきた。

「ルンルンルン♪」

 

 

私は心を躍らせながら髪形をチェックしていた。

 

 

「前髪よぉし!!」

 

 

昨日切った前髪はイイカンジだ。

 

『気付いてくれるかな…。』と私は少しドキドキしながらも用意をした。

 

ピンクのスカートをはき、彼から貰ったお花の髪飾りをして用意を終えると、私は待ち合わせ場所へと向かった。

 

なんの待ち合わせだって?

それは…

デートの待ち合わせ。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「……。」

 

 

周りは仕事や学校に行く人達であふれていた。

 

 

「おーい!!こっちこっち。」

 

 

その人込みの中から一際大きな声で呼ぶ一人の男性。

私の彼氏だ。

 

 

「ごめん。待った?」

 

「大丈夫。全然待ってないよ。」

 

 

そう言うと彼はおもむろに私の頭に手を置き、撫でながら言った。

 

 

「…前髪切った?」

 

「えっ!?あっ、うん。」

 

 

気付いてくれた…。

嬉しい!!

 

 

「やっぱり。見て、始めに気付いたよ。」

 

 

彼は微笑みながら言った。

 

 

「じゃあ、そろそろ行こうか?」

 

「うん!!」

 

 

それからは様々なお店に行ったり、ご飯を食べたりした。

お店で買い物をしていて、ふと外を見ると雨が降っていた。

 

 

「うわっ。土砂降りだね…。」

 

 

私は彼を見て言った。

 

 

「しょうがない。傘を買って帰るか。」

 

 

彼は売り物の傘をひとつを手にとった。

 

 

「あれ?ふたつなんじゃ…」

 

「ひとつでじゅーぶん。」

 

 

彼はその傘を買うと外へと出た。

 

「バサッ」彼が傘を開いた。

するといきなり彼が私を引き寄せ、強引に傘の中に入れた。

 

 

「えっ!?なっ!?」

 

「なっ?ひとつで十分だろ?」

 

 

私は恥ずかしくて彼の顔を見ることが出来なかった。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

私達は帰るために駅に向かっていた。未だに雨は止まない。

彼はすぐ横について歩いていた。

 

こんなにも彼が近い…。

 

 

「……。」

 

 

手が近い位置にある。

 

……。手、勝手に繋いでいいの、かな?

悩んでいると彼が突然「もうすぐ駅に着くよ。」と言った。

 

 

「えっ?」

 

 

ふと前を向くと駅が小さくだが見えてきていた。

 

『えっ!?もうすぐで駅に着いちゃうの?嫌だな…。』と私が勝手に落ち込んでいると彼が話しかけてきた。

 

 

「なぁミク。」

 

「えっ。あっ、なっ、何?」

 

 

私はあまりに不意にだったので少し焦りながら返事をした。

 

 

「今日は楽しかったか?」

 

「うん!!とても楽しかったよ!!」

 

「そうか。ならよかった。」

 

 

彼は少し淋しげに微笑んだ。

 

 

「どうかしたの?」

 

「いや…。もうすぐお別れだなぁ…、ってな。」

 

「あぁ。もうすぐ駅に着いちゃうからね…。」

 

 

彼はふと立ち止まりこう言った。

 

 

「なぁ。手、繋ぐか?」

 

 

不意に言われ、私は戸惑ってしまった。

 

 

「えっ!?あっ、うっ、うん!!」

 

 

彼は笑いながら「動揺しすぎ。じゃあ、はい。」と手を差し延べてきた。

私はその手を恐る恐るに握った。

 

暖かい…

人の…

彼の温もりが伝わってくる。

 

私達は再び歩きだした。

駅はもう目の前だ。

 

駅に着いた。

もうお別れだ。…嫌だなぁ。

 

 

「ミク。ひとりで大丈夫か?」

 

「うん。大丈夫だよ。子供じゃないしさ。」

 

 

私は笑って答えた。

本当は一緒に来てほしかったけど迷惑をかけるわけにはいかない。

 

 

「そうか。まぁ子供じゃないもんな。」

 

「うん。」

 

 

淋しいよ。本当はまだ一緒にいたいよ。

でも、今日はここまでなんだ。

 

 

「ミク?」

 

 

私は気付くと涙を流していた。

 

 

「泣くなよ。」

 

 

彼は心配そうに私の頭に手を置き言った。

 

 

「俺だって別れるのは嫌だよ。でもしょうがないだろ?また明日学校で逢おうぜ?」

「うん。私…。」

 

 

私は涙を拭いた。

 

 

「逢うの楽しみにしてるからね!!絶対に逢いに来ないと許さないんだからね!!」

 

 

私は、プイッと涙をばらまきながら横を向いた。

 

 

「あぁ。任せとけ!!」

 

 

彼は自信満々にそう言って私に近づき

 

 

「!?」

 

 

キスをしてきた。

 

それから私は彼に抱き着き泣いた。

 

 

「……。」

 

 

彼は微笑みながら頭を撫で言った。

 

 

「また明日な…。」

 

 

~END~


 
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