No.816186 宝城双斗のIS学園生活 第6話IS学園生活初日destinyさん 2015-11-28 21:51:37 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:488 閲覧ユーザー数:486 |
side双斗
「(覚悟はしていたけど、やっぱりきついな・・・)」
入学式も終わり、今は教室の自分の席に座って机に顔を伏せていた。ちなみに僕のクラスは4組で、簪と同じクラスだった。そのおかげで少しほっとしていたりする。
「(まぁ、席が真ん中じゃないだけ、まだましか・・・)」
僕の席は窓側から2列目の後ろから2番目の席でそれほど目立つ席ではない。あと簪の席が窓側から1列目の後ろから2番目、つまり僕の隣の席だったのは僕にとっては救いだった。
僕がそんなことを思っているとチャイムが鳴り、前のドアから1人の女性が入ってきた。
「皆さん、はじめまして。私はこのクラスの担任を務める結城アイリスよ、よろしくね」
結城先生は自己紹介を終えると、今度は僕たちに自己紹介をするように促す。
その後、出席番号順に自己紹介は進み、簪の番になった。
「更識簪です。趣味はアニメ鑑賞で、日本の代表候補生をしています。これからよろしくお願いします」
簪が自己紹介を終えると僕を含めた4組のみんなが拍手をした。
その後も自己紹介は進み、ついに僕の番になった。
「次、宝城君」
「はい」
僕が立ち上がるとみんなの視線が僕に集まる。無理もない。クラスで唯一の男子生徒、注目されない方がおかしい。僕は覚悟を決め、自己紹介を始める。
「宝城双斗です。趣味は読書で、特技は我流で剣術をやっています。いろいろと至らないところもあると思いますが、よろしくお願いします」
僕がそう言うと、簪を含めた4組のみんなが拍手をしてくれた。
その後、残りの自己紹介も終わり・・・
「みんな、これから3年間よろしくお願いね」
結城先生はそう言うと、連絡事項を伝え職員室に戻っていった。
休み時間になり、クラスのみんなはそれぞれ他の人と話したり、次の授業の準備をしたりしている。ちなみにここIS学園では入学式から普通に授業があるため他の高校と違い早く帰れるということはない。そんなことを思っているとチャイムが鳴り、一時間目の授業が始まった。
1時間目のIS基礎理論授業が終わり今は休み時間だ。
授業については束さんからISの全てを叩き込まれたこともあり、何の問題もない。
ただし、この休み時間が僕にとってはかなりきつい。
この学園には男子生徒が僕を含めて2人しかいないため注目の的になっている。そのため、廊下には他のクラスの女子だけではなく、2、3年生の先輩たちまでいるという状況だ。
「双斗、顔色悪いけど大丈夫・・・?」
そんな僕を心配したのか、隣の席にいる簪が話しかけてきた。
「大丈夫だよ、簪が隣にいてくれてるからね」
僕はそう言うと簪の頭を撫でる。あー、落ち着く。本当、簪が隣でよかった。じゃなきゃとてもじゃないけど持たない。
「双斗、恥ずかしいからやめて・・・///」
簪は僕に頭を撫でられて照れている。そんな簪が可愛くて撫でるのをやめたくなかったが、次の授業まで時間もなかったこともあり、やめる。
「も、もう・・・。双斗の馬鹿・・・///」
「あはは、ごめんごめん」
ちなみにだが、この時僕と簪の様子を見ていた周りの女子たちが僕たちを羨ましそうに見ていたらしいのだが、僕と簪は気づいていなかった。
「それじゃあこの時間は実戦で使用する各種装備について説明するわね」
そう言い、担任である結城先生が教壇に立ち、2時間目の授業が始まる。
しばらく授業を進めていると、何かを思い出したかのような顔をした。
「そういえば、再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないわね」
結城先生はそう言うと、クラス代表者について説明し始めた。
「クラス代表者っていうのはそのままの意味でクラスの対抗戦だけじゃなく生徒会の会議や委員会への参加そのほかにもいろいろあるけど、簡単に言うとクラス長みたいなものよ。あと、クラス代表は1年間変更できないからそのつもりで考えてね」
結城先生がそう言うとクラスのみんながざわつきはじめた。少しして
「はいっ、私は更識さんを推薦します」
「私は宝城君を推薦します」
それをきっかけに僕と簪が4組の代表候補の名前に上がった。ちなみに最終的な結果としては僕が15票、簪が15票で同じとなった。
その後、僕と簪で話し合った結果4組の代表は簪になり、代表補佐を僕がやるということで決まった。
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ようやく原作突入