No.814932

真・恋姫†無双 外史 ~天の御遣い伝説(side呂布軍)~ 第七十八回 第五章A:御遣処刑編⑦・落ちぶれた元幽州牧さ

stsさん

みなさんどうもお久しぶりです!初めましてな方はどうも初めまして!

今回はついに彼女が本編に満を持して堂々登場です!

果たして陳宮高順がどのような影響を受けるのか、、、!

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2015-11-22 00:00:03 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3759   閲覧ユーザー数:3318

 

<みんな、ここで一度別れよう>

 

<何言ってんですか姐さん!?>

 

<そうでさぁ、水臭ぇこと言わんとってくだせぇ姐さん!>

 

<わいら最後まで姐さんについて行きまっせ!>

 

 

<お前たちの気持ちは嬉しいよ。けど、今は大所帯でいるよりも、散らばって伏せている時だと思うんだ。そうでなくても、お前たちは

 

目立つからな>

 

 

<姐さん・・・>

 

<最後のは冗談だけど、とにかく、再起の時は必ずやって来る>

 

<くぅ・・・わいらぁ・・・悔しいですわ・・・>

 

<あんなアホの名族なんかに何でわいら白馬義従が・・・!>

 

<泣かないでくれ、悪いのは全部指揮官の私なんだ。お前たちは自分たちの力を誇りに思っていい>

 

<それは絶対ありえませんわ!わいらの力不足が全てですわ!>

 

<そうや、趙雲はんが出ていく前やったら、わいらは敗けへんかったんや・・・>

 

<・・・子龍のことはいいんだ。私にそれだけの実力がなかっただけなんだから・・・>

 

<姐さん・・・>

 

<とにかく、私たちだけだと再起の望みは悔しいけど薄い。だから、機を見てある人物を頼ろうと思う>

 

<ある人物・・・?>

 

<ああ、お前たちは天の御遣いって知っているか?>

 

<天の御遣い?何ですかいそりゃ?>

 

 

<大陸で流行りの占い師が予言した乱世を治世に導く英雄のことだよ。風の噂では流星に乗って大陸のどこかに降臨したらしい。まぁ、

 

どこにいるかも分からないような人物だけど、何か、頼るだけの価値があるんじゃないかって思うんだ>

 

 

<それは、姐さんの直感でってことですかいな?>

 

<まぁな、けど、天の力に頼らないといけないほど私たちは弱ってしまった。これは動かぬ事実だ>

 

<くぅ・・・仰る通りでやんす・・・>

 

 

<だから、私が何とか天の御遣いを見つけ出す。そうでなくとも、どこに現れたとか噂も立ちそうだしな。それで、上手いこと接触して、

 

もし占い通りの人物だったら、仕官するなりして私たちが再起するために力を借りようと思う。お前たちとはその時になって改めて合流

 

しよう。だから、その時まで待っていてほしい。必ず、お前たちを迎えに行くから>

 

 

<けど、それやったらやっぱりわいらも手分けして探した方が―――!>

 

 

<だからお前たちは目立つんだって!幽州とはわけが違うんだ。幽州の外はあまりお前たちにとって居心地がいいとは言えない。虎牢関

 

に遠征に行っていた数日間でそれはお前たちも実感しただろう?」

 

 

<そりゃ・・・まぁ・・・>

 

<だから、今回は私に行かせてくれ。それくらいの責任はとらせてくれよ。これでも、お前たちの大将なんだ>

 

 

<・・・わかりやした。ほんなら、わいらはいったん故郷の方で大人しくしてしてますわ。いくら幽州獲ったからって、そっから更に北に

 

入る勇気あるんは姐さんくらいのもんやろし追い打ちとかはあり得ませんわ。ほんで、幽州がめちゃくちゃされんか見張っときます!>

 

 

<・・・姐さん、わいら、ずっと待ってますしね!>

 

<みんな・・・ありがとう!それじゃあ、しばしのお別れだ!>

 

 

 

 

 

 

??「・・・・・・もう朝か・・・」

 

 

 

赤い髪の女性が目覚めた時には、そこには一癖も二癖もある、

 

少し野蛮で豪快だが気のいい仲間たちの姿はどこにもなく、ただ木造造りの天井があるだけであった。

 

時々夢に出てくる、仲間たちと別れてからすでに数年の時が経過している。

 

 

 

??「事前に掴んだ情報が本当なら、今日が天の御遣いの公開処刑の日だな・・・」

 

 

 

女性は大きく伸びをしながらそのようなことをつぶやくと、寝巻を着替えはじめた。

 

 

 

??「さて、揺さぶりや情報かく乱のための偽情報か、それとも本物の天の御遣いが出てくるか・・・お願いだから、本物は出てこないで

 

くれよぉ・・・」

 

 

 

そして、白銀の鎧を身につけ、最後に長い赤髪を器用にポニーテイルに結いつけると、

 

祈るようにつぶやきながら、処刑が行われる広場へ向かうため部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

【豫州、潁川郡、許県、とある宿】 

 

 

謎の赤いポニーテイルの女性に連れられて、陳宮たちは町のはずれにある小さな宿屋に案内された。

 

陳宮・高順と二人の衛兵は、女性に言われるがまま椅子に座って待っていると、

 

女性が人数分のお茶を用意し、それぞれに配り、そして自身の椅子に座った。

 

 

 

女性「ひとまずこれで落ち着こう。落ち着いている場合じゃないけど、一度落ち着かないと、作戦の立案に支障が出てしまうからな」

 

陳宮「・・・そうですな、では、お言葉に甘えて頂くのです」

 

 

 

女性の言葉によって折れた心を取り戻していた陳宮は、礼を述べると、女性に倣ってお茶を一口すする。

 

陳宮の行動を見た後で、同じく倣って衛兵たちもお茶に口をつけた。

 

 

 

高順「先ほどはお見苦しい姿を。止めていただき、本当にありがとうございました」

 

 

 

高順は宿に着くまでの間に大方落ち着きを取り戻していたようで、普段のような冷静な面持ちで女性に謝罪すると共に礼を述べた。

 

 

 

女性「いや、皆にとって大切な人だったんだろう?気持ちは痛いほどわかるよ」

 

 

 

その刹那、頭をよぎったのは、かつて同じように女性のとって大切な人が奪われた時の光景。

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

<申し上げます!公孫越様、帰路の際に袁紹軍のだまし討ちに会い、殺害されました!>

 

<な・・・なん・・・だと・・・・・・?>

 

<越殿が・・・袁紹め、使者をだまし討つとはなんと卑劣な・・・!>

 

<越・・・えつぅ・・・・・・おのれ袁紹ぉぉおおおおお!!!>

 

<なっ、落ち着かれよ伯珪殿!感情に任せて動かれては身を亡ぼしますぞ!>

 

<放せ子龍!越は私の妹なんだぞ!仇を討つんだ!>

 

白蓮(●●)殿!!仇を討つにしても、感情的になっては討てるものも討てませんぞ!!>

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

女性は目を閉じそれら苦い思い出をかみしめながら静かに答えた。

 

 

 

陳宮「そういえば、あなたは許の方ではないのですか?見た感じ、その・・・処刑に関してあまりよく思っていないようなのです」

 

 

 

陳宮は女性が広場にいた民衆たちと違い、処刑に対して喜びを見せないのは勿論、

 

むしろ険しい表情だったことから、そのような問いかけをした。

 

 

 

公孫賛「ああ、そういえばまだ名乗っていなかったな。私の名は公孫賛、字は伯珪。落ちぶれた元幽州牧さ」

 

 

 

対して、女性は忘れていたとばかりに、澄ました顔でサラッと自己紹介をしたのだが、

 

 

 

陳宮「な、公孫賛ですと!?」

 

高順「公孫賛といえば、あの幽州の白馬長史ですか?」

 

 

 

突然有名な名前が飛び出し、陳宮も高順も椅子から立ち上がる勢いで驚いた。

 

 

 

公孫賛「ああ、その公孫賛さ。白馬長史か、懐かしい通り名だなぁ」

 

 

 

そのような驚きを見せる二人とは対照的に、公孫賛は落ち着いたままマイペースに、

 

久しぶりに聞いたかつての自身の通り名を懐かしむように思いを馳せていた。

 

 

 

高順(そういえば、虎牢関では旗印を確認しただけで、直接本人とは出会っていませんでしたね・・・)

 

 

 

高順は、かつて虎牢関で反董卓連合と戦った際、公孫賛軍とぶつかっているのだが、その時虎牢関内への敵軍侵入の報を受け、

 

公孫賛軍は臧覇ら仲間たちに任せて自身は虎牢関内へ急行したため、直接公孫賛と出会うことはなく、そのため面識もなかった。

 

陳宮に至っては虎牢関の別の戦場で呂布と共に劉備軍と対峙していたため当然面識はなく、

 

名乗られるまで本人と気づかないのは無理ないことである。

 

 

 

陳宮「しかし、公孫賛殿といえば、確か袁紹に―――」

 

高順「ねね!」

 

 

 

陳宮が思わず公孫賛にとって嫌な思い出であろうことを口走りそうになったところで、慌てて高順が止めに入る。

 

 

 

陳宮「あ、すいませんです・・・」

 

 

 

高順に止められ、自身が空気の読めない発言をしそうになっていたことに気づき、すぐに陳宮は謝罪した。

 

 

 

公孫賛「いや、構わないさ。ご想像の通り、幽州は袁紹に奪われたよ。私は醜く生き残ってしまったけどな。けれど、今はその袁紹も翌年

 

曹操に敗れて、さらに次の年には幽州は曹操の領地になっている。まぁ、この戦乱の世ではよくあることさ」

 

 

 

しかし、公孫賛は特段気にすることはなく、どこか達観した様子で陳宮の口から出そうだった事実を自らの口でそのまま伝えた。

 

 

 

公孫賛「ところで、君たちは天の御遣いとはどういう関係だったんだ?ただ乱世を救う英雄だからっていう感じじゃないみたいだけど」

 

陳宮「申し遅れましたです。我が名は陳宮、字は公台。天の御遣いの元で軍師をしているのです」

 

高順「私の名は高順、同じく天の御遣いの元で将をしておりました」

 

公孫賛「陳宮に高順っていったら、元々呂布軍だったよな。それなら、もしかしたら虎牢関で戦っていたかも―――」

 

 

 

と、陳宮と高順の名前を聞いて、公孫賛はすぐさま虎牢関のことを言おうとしたが、

 

 

 

公孫賛「すまん、あの時董卓は・・・」

 

 

 

すぐさま陳宮の時と同様、自身が二人にとって地雷的発言をしようとしているのではと思い立ち、すぐに謝罪した。

 

 

 

陳宮「いえ、別に気にしなくても良いのですよ」

 

高順「それこそ、この戦乱の世ではよくある話です」

 

 

 

陳宮と高順に先ほど公孫賛が言ったことと同じ返し方をされてしまい、自然とお互い笑みがこぼれる。

 

 

 

公孫賛「お互い、苦労しているみたいだな」

 

陳宮「そのようですな」

 

高順「そして、これからが正念場ということです」

 

 

 

高順の言葉を口火に、再びお互い表情を引き締める。

 

 

 

公孫賛「ところで、今更なんだけど、天の御遣いの首と体の奪取、私にも手伝わせてくれないか?」

 

陳宮「え、良いのですか?」

 

高順「かなりの危険が伴うでしょうし、もはやここにはいられなくなりますよ?」

 

 

 

公孫賛の申し出に、陳宮と高順は心配そうな表情を作った。

 

お互い名前は知っていても、今日まで見ず知らずの間柄。

 

過去を振り返れば間接的に殺し合った間柄ですらある。

 

乗り掛かった舟にしても、あまりにも危険であり、公孫賛にとって割に合わないのは明らかであった。

 

 

 

公孫賛「実は、私は袁紹に敗れて以来、天の御遣いにとても興味を持っていたんだ。管路が占った、乱世を終わらせる救世主。そいつが

 

どんな人物なのか、見定めたかったんだ。そして、あわよくば末席でもいいから仕官を願い出て、力をつけた暁には、散り散りになった

 

かつての仲間たちと合流して、いつの日か幽州を取り戻したかった」

 

 

陳宮「公孫賛殿・・・」

 

 

 

公孫賛はどこか遠い目をしながら叶わぬ目的を語りだした。

 

幽州最強の騎馬軍団、白馬義従の再起に不可欠な存在に対する思いを。

 

 

 

公孫賛「天の御遣いが処刑されるって聞いたときはお願いだから偽の情報だって願ったものさ。天の御遣いは人々の希望の象徴。それは

 

私たち幽州の者にとってもそうだったに違いない」

 

 

 

しかし、公孫賛の目の前でそれは滞りなく実行されてしまった。

 

 

 

公孫賛「そんな天の御遣いを処刑した曹操は絶対許せない。けれど、今は天の御遣いの首が晒される方がもっと許せない。天の御遣いは

 

死後も辱められるようなことをしたのか?これ以上の暴挙は絶対許せない。だから、私も手伝いたいんだ。いや、手伝わないといけない

 

気がする。理屈じゃ説明できないけど、私の心が、そう言っているんだ」

 

 

 

それは公孫賛にとって直感的な何かに過ぎなかったのかもしれない。

 

だが、それだけで公孫賛が動くには十分すぎる理由であった。

 

 

 

陳宮「・・・わかりましたです。協力者は多いに越したことはないのですよ」

 

高順「よろしくお願いします、公孫賛様」

 

 

 

公孫賛の話を静かに聞いていた陳宮と高順であったが、やがて、公孫賛の思いを受け取り、共に北郷を遺体を奪取すべく手を差し出した。

 

 

 

公孫賛「ありがとう!私のことは白蓮と呼んでくれ!私の真名を君たちに預ける!」

 

 

 

公孫賛も、二人が受け入れてくれるのか不安だったのか、快い了承の言葉と共に差し出された手を見て、

 

安心した良い笑顔になり、両手を差し出し握手を交わし、礼を述べながら自身の真名を預けた。

 

 

 

陳宮「では、ねねのこともねねと呼んでくださいです」

 

高順「私もどうぞななとお呼びください」

 

 

 

公孫賛に真名を預けられ、陳宮と高順もためらうことなく真名の交換を行った。

 

 

 

公孫賛「ああ、よろしく頼む、ねね、なな」

 

 

 

公孫賛も遠慮なく二人の真名を受け取った。

 

公孫賛と出会って数分、この時点で、すでに陳宮と高順は常時と遜色ないほどまでの落ち着きを取り戻していた。

 

 

 

 

 

 

お互いに真名を交換し合ったところで、さっそく北郷の遺体奪取の作戦会議が執り行われた。

 

 

 

陳宮「まずは一刀殿の御遺体が運ばれた場所を特定する必要がありますな。首を晒すにしても、体の方は処分されるはずですが、恐らく

 

一人一人埋めるのではなく、何人かの罪人をまとめて埋めるでしょうからな。ある程度遺体が集まるまではどこかに放置されるはずなの

 

です」

 

 

公孫賛「少なくとも、この時節はこの暑さだ。首を晒すにしても、長い間放置は考えられない。時間との勝負だな・・・」

 

 

高順「とにかく、遺体置場の特定には兵士を問い詰めるしかありませんね。それこそ、買収するか、最悪の場合口封じをすることも視野

 

に入れて」

 

 

陳宮「・・・ですな」

 

 

 

落ち着きを取り戻したとはいえ、曹操軍に対する怒りの消失を意味しているはずはなく、

 

高順は普段よりもやや過激な発言をしたが、それに対して陳宮がツッコむことはない。

 

それだけのことをする意義が、北郷の遺体奪取にはあるというところか。

 

 

 

公孫賛「たぶん、場所的には市街地から離れているだろうな。臭いの問題もあるだろうし」

 

 

 

公孫賛も特に高順の発言に思うところはないらしく、そのまま話を進めていく。

 

 

 

陳宮「では、流れを確認しますと、まず場所の特定が第一。探索は郊外中心でよろしいですな?あと兵士への接触は目立たないためにも

 

最小限にとどめるです」

 

 

公孫賛「あとは場所の特定をした後だな。たぶん、常駐の見張りがいるはずだよ。墓荒らしじゃないけど、遺体はたくさん恨みを買って

 

いる罪人が多いだろうしな」

 

 

 

墓に死体と一緒に何かしらめぼしいものが埋められているのなら話は別だが、

 

そうでないのなら誰が好き好んで死体を荒らしに来るのかと思うかもしれないが、

 

恨みを買っていることの多い罪人の死体と言うのは、存外報復と称して死体を傷つけようとする者も中にはいる。

 

もしそれで首が損傷させられてしまえば晒すことに支障が生じ、

 

体をぐちゃぐちゃにされようものなら、腐敗の進行度合いが格段と上がってしまう。

 

それらを避けるためにも、常駐の兵士がいることは想像しうる事象であった。

 

 

 

高順「では、それらの兵の制圧は私に任せてもらいましょう。一瞬で終わらせてみせます」

 

公孫賛「(・・・ゴクッ)」

 

陳宮「頼みますぞ」

 

 

 

一瞬で、といった刹那、高順の瞳が氷点下まで下がり、思わず公孫賛は生唾を呑んでしまったが、

 

陳宮が何事もないように頼むものだから、冗談ではなく言葉通り一瞬なのだろうかと公孫賛は背中に嫌な汗を感じていた。

 

 

 

陳宮「では、すぐに支度するです」

 

 

 

北郷奪取の段取りを確認し終え、陳宮は立ち上がると、衛兵に向かって告げた。

 

 

 

陳宮「成都に急ぎの伝令をお願いしますです。一刀殿が許にて曹操に処刑された。ねね達は一刀殿の亡骸を奪取し、必ず成都に連れ戻す。

 

それらを成した後、しかるべき裁きを受ける。また、奪取の成功率を少しでも上げるためにも、事を穏便に進めたいので、成都から兵を

 

挙げるということはせず、準備だけ進めておいてほしい。報復は機を見て頭は冷静に、心は熱く行うべし、と」

 

 

衛兵2「承知しました!」

 

 

 

本国への伝令を任され、衛兵は拝手しながら陳宮の命を承った。

 

北郷が拉致された時の高順の言葉を肝に銘じていたのか、北郷奪取について行くことが出来なくても一切の文句は言わなかった。

 

 

 

高順「行きましょう」

 

公孫賛「ああ!」

衛兵1「はっ!」

 

衛兵2を見送った後、陳宮、高順、公孫賛、衛兵1は、北郷の遺体を奪取すべく動く出した。

 

 

 

【第七十八回 第五章A:御遣処刑編⑦・落ちぶれた元幽州牧さ 終】

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

第七十八回終了しましたがいかがだったでしょうか?

 

ここでようやく白蓮本編参戦です!私はこの時をどれほど待ち望んだことでしょう、、、!

 

思えは虎牢関の過去編以来、いつか本編で光を浴びる日をと密かに思っていたにもかかわらず、

 

臥竜鳳雛捜索編の冒頭では袁紹との覇権争いに敗れたと一言あるのみ。

 

そこからどうにかと無理やりねじ込んだ感はありますか、割と自然に参加できたかなとも思うわけですがいかがでしょう。

 

個人的に白蓮ってヒロインよりも主人公の方が向いているとか思ってまして、

 

若干本家様より頼もしい仕様になってるかもしれませんがそれはstsの脳内補正の結果ということでご容赦を。

 

(でも本作はあくまで天の御遣い伝説ですから、また機会があれば白蓮伝なんかも書いてみたい、なんて無責任なことを呟いてみたり、、、)

 

ちなみに彼女が辿った歴史を簡単に補足しておきますとこんな感じでございます、、、(【】は白蓮が直接絡んでいないものです)

 

 

虎牢関の戦い→越暗殺→星離脱(メンマ伝道師時代)→【下邳の戦い(一刀君降臨)→益州北郷軍誕生】

→易京の戦い(白蓮麗羽に幽州奪われる)→潜伏期→【官渡の戦い・合肥の戦い→潼関の戦い】→現在

 

 

自分でもこのように書き出さないと時間軸が分からなくなるほど長々ダラダラと話が続いているわけですが、

 

まだまだゴールテープなんて全然見えてませんので、今しばらくお付き合いいただきたく、、、汗

 

 

それでは、また次回お会いしましょう!

 

 

 

荒ふるを鎮め冷むるを奮はす 是れ公の性也

 


 
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