「銅鑼三つ!すみやかに後退せいッ!」
ジャン!ジャン!ジャン!
錬兵場にくまなく鳴り響く金属音に押し流されて、数千という人間が一斉に 元来た道を駆け戻る。
「太鼓三つ!ひるがえって前進せいッ!」
ドン!ドン!ドン!
獣の皮が空気をビリビリ揺らす中、兵士たちは追い立てられて目前へ走る。
「右翼、前進!左翼、後退!」
ドン!ドン!ドン!
「前曲、散開!後曲、密集!」
ジャン!ジャン!ジャン!
「よぉしッ、上出来じゃ!では全員 旗の下に集まり、方形陣!陣が完成した後……全軍、停止ッッ!!」
――――――――ピタッ!
きっちり長方形になって停止する人の群れ。何千もの人間が列をなして作り出す四角の図形は、さながらエンジンを切ったばかりのスポーツカーのような機械仕掛けの美しさがある。
その一糸乱れぬ錬兵の様を、高台の上から眺める部外者が一人。
「おぉ~!すっげ~!」
俺だった。北郷一刀だった。
この世にも奇妙な三国志の世界、女だらけの呉の世界にやってきた一般人。
今日は、呉の宿将・黄蓋こと祭さんに誘われて、兵士の調練の見学に来ている。敵国との天下を賭けた いくさに備えて、将の命令によって勇敢に戦う 命知らずの兵士たちを養成する作業だ。
錬兵を指揮しているのは、俺を誘った張本人である祭さん。こちらが本職であるせいか、軍議のときとは比べ物にならないほど元気溌剌としている。
「――――どうじゃ北郷、ワシの指揮っぷりはッ?惚れ直したじゃろうッ?」
一兵残さず存分に動かしきった祭さんが、ホクホク顔で歩み寄ってくる。
「うん、スゴイよ祭さん!いつも飲んだくれて冥琳に怒られてる人とは思えない!」
「う、…なんか引っかかる物言いじゃが、…まあ よかろう。…では、この黄蓋の宿将具合を、もそっと小僧に見せ付けてやろうかのう。………者ども、よく聞けいッ!」
祭さんが高台の上から、兵士たちに呼びかける。
「ここまでの動きは一糸も乱れぬことなく見事、………これより続いて、『鶴翼の陣』の調練を行う!」
「かくよく の じん?」
「鶴翼の陣とはの、陣形を左右に大きく広げ、さながらツルが翼を広げるような形にして敵陣を押し包む陣形のことじゃ。それによって敵を半包囲し、前や左右から袋叩きにする。敵より味方の兵数が多いときに使う陣じゃ」
祭さんが説明してくれた。
「……その鶴翼の陣を、実戦に備えて これより訓練しておく!…アレを見よ!」
ドドドン!と太鼓の音。
それを合図に、祭さんの指し示した方角から、新たな一軍が錬兵場へ入場してくる。
「こやつらは、今日 敵軍に扮してくれる うぬらの先輩方じゃ!うぬらヒヨッ子のために時間を割いてくれたこと、謹んで感謝せい!」
祭さんが檄を飛ばす。
「うぬらは、これより鶴翼の陣をとりつつ敵陣を取り囲み、包囲殲滅する。敵方の指揮官を倒した時点で うぬらの勝ち、制限時間内にできなければ負けじゃ。もし負ければ罰として腕立て千回、それでは―――――」
―――――始めッッ!!!
ドドドン!ドン!ドンドン!ドドドドド…………ッ!!
やかましいほど打ち鳴らされる太鼓のリズムに乗って、訓練兵と先輩兵に分かれた二軍が、互いに向かって激走する。
負ければ腕立て千回、是が非にも勝ちたいところだろう。
訓練兵側は、最初から言い含められていた通り、陣形を大きく左右に伸ばして翼を広げたツルの形態を取る。逆に先輩兵側は一丸になったままだ、後輩に鶴翼の陣を訓練させるため、最初に言い含められているのだろう。
丸い巨岩を鶴翼が覆いつくそうとしている。
高台から見下ろせば、両軍の状態は まさにそういう状況だった。
このままツルは岩を覆いつくせるか、それが勝敗を分ける鍵と思われた、そのとき、
ピョン、と、
ツルがノミを吐き出した。
「は?」「ほ?」
俺と祭さんが同時にスットンキョーな声を上げる。
大きく広がる鶴翼の陣から一人抜け出た一兵卒、その様まさにツルの羽から飛び出したノミ。
そのノミは、なぜか敵陣目掛けて つたかたったーー、と一直線に ひた走る。
「おいおいおいおい……ッ!」
祭さんが高台の欄干を握り締めて 兵士に行方に食い入った。
その一人の兵士は、躊躇なく敵陣に突入。
だけにとどまらず、敵兵(役の先輩たち)を ことごとく蹴散らし、敵指揮官(役の先輩)まで いとも容易く辿り着くと、その頭を戦戈で捻り伏せて、声高に一言。
「敵将、この潘璋(はんしょう)が討ち取ったッ!」
えええぇーーーーーーーーーーーーッ!
会場は騒然となった。
一体なんなんだ あの兵は。その姿、正規兵と呼ぶにはあまりに粗暴、使い古して あちこち欠けた鎧は古色蒼然で、その古い鎧の端々からは呉人特有の小麦色の肌と、豊満な柔肉が惜しげもなしに垣間見える。
「お、女の子…?」
そう、たしかにアレは女性兵だった。
そんな実用に耐えられるのか疑わしいボロ鎧の上に、対照的なほど鮮やかな虎の毛皮が左肩に掛けられている。黄色と黒、王者の色と死の色が織りなす縞模様の毛皮は、それを まとう者をも妖艶な獣にするような魔力を匂わせる。
事実、その女性兵の肢体は、豊満でありながらも しなやか。その俊敏性は、自陣から ひゅっと飛び出して、あれよと言う間に敵将まで辿り着いたのを見て察して知るべしというところだ。
左肩だけに豪勢な毛皮を引っ掛けた左右非対称の女獣は、倒れた敵将の上に腹ばって、瑞々しい唇をペロリと舐めた。
「さっ、祭さんッ、いいのッ?コレいいのッ?」
慌てふためき俺が尋ねる。祭さんはワナワナと肩をわななかせて、
「いいわけがあるかいッ!これは陣形を整える訓練じゃぞ、一人突出したら その訓練が台無しじゃッ!」
さもありなん。
祭さんは、この一人勝手を起こした一兵に向かって、伝家の宝刀・鬼教官の怒声を浴びせようとしたところ、
「(祭)何をやっとるかキサ……!」
「(?)何をやっているんですか潘璋ーーーーーーーッ!」
呆然とする訓練兵の陣から、祭さんの怒声すら押しのけてしまうほどの鋭い声。
「なにっ?今度は何?」
先ほどと同じように、鶴翼から新たな一兵が飛び出し、最初の兵の来た道をそのまま辿り、問題の一点にたどり着く。
今度の兵は、最初のとは対照的に何もかもキッチリした様相をした、いかにも正規兵というべき女性だった。
「…やっぱ女の子だよな、アレ」俺の独り言。
赤色に統一された真新しい鎧は、襟口から爪先まで何処も欠けることなくキッチリと固められ、全身隙なしと言わんばかりの重々しさをかもしている。
それなのに女性兵というのがわかるのは、一つだけ素肌の見える頭部だけが、女性の丸み、少女のあどけなさを隠そうとしてないからだ。そこだけ見れば蓮華畑に囲まれたような少女の可憐さに、戦場ですら和みの吐息を漏らさざるをえない。
しかし首から下の物々しい鎧装束が、この可憐さを台無しにしていた。あんな無骨な鎧を着ては、その下にあるプロポーションを計ることもできない。
上から下まで統一的な鎧、そんなシンメトリーな女武官は、暴挙を働いた同僚へ向かって厳しく言う。
「潘璋ッ!」
「…ちっ、またオメエかよ、朱然(しゅぜん)」
青い左右非対称と、赤いシンメトリーが睨みあう。
「『また』などというのは私のセリフです潘璋、アナタは自分が何をしているのか わかっているんですか?」
「ケッ、ガキに言い聞かせるみてーな言い方すんなよ。敵将を討ち取った、今日の功一等はオレッちに決まりだな」
「何が功一等ですかッ?本日の訓練は鶴翼の陣に慣れることが目的です、敵を倒すことは二の次ですよ!」
「でもよ、あっちの大将は、敵将を討ち取ればオレッちらの勝ちとか言ったじゃねえか」
と、潘璋とかいう虎の毛皮着た方の人が、俺たちのいる高台を指差す。
「なら、陣形がどうだの何て言わず、まっすぐ敵をブッちぎっちまえばいーのさ。でもまあ、オメエみてーなのがバカ正直に陣形だの守ってくれたおかげでオレッちが動きやすかったんだけどな。手柄はオレが全部頂いたぜ」
「そんなものは武功とは言いません!命令無視は極刑に値する重罪です!」
「バカ野郎、戦場てのは生き物だぜ、常に変わり続ける状況に命令なんてグズグズ待ってたら、いつ巡ってくるかわからねえ勝機を逃しちまうだろ。そーいうときは臨機応変に動くんだよ、それが兵士の能力だろうが!」
「違います、アナタが言っているのは将の判断で、兵士の仕事ではありません。状況の分析は将が行い、その結果出た判断の下に兵士が動く。兵士の能力とは、将の命令をいかに正確に実行するかを言うのです。アナタのように自分勝手に動くことなど、愚中の愚です!」
「だから!その命令をいちいち待ってたら勝機を逃すっつってんだろ!」
「上からの命令を迅速かつ的確に伝達できれば間に合わないことなどありません!」
彼女ら二人の口論はギャーギャーとここまで聞こえてくる。
…俺の隣で祭さんは、指揮棒をベキリと折って、
「…………………またアヤツらか」
と呟いた。
え?また?
眼下の訓練兵の陣からも、オイオイまただよ、というムードが無言さながらに伝わってくる。
どうやらあの二人がこうして訓練を中断させるのは一度や二度ではないらしい。
どういうことですかソレ?一体あの二人は何者なのか。
………その後、
結局あの状況は、祭さんが直々に地上に降りて、例の二人にゲンコを食らわせることによって収まった。
当然ながら訓練はその場で中止。
俺は祭さんに伴われて、錬兵場の脇にある高官専用の待機所へと入る。
「……ええいッ、あの二人」
祭さんは椅子に座るなり、用意されていた酒をガブガブと仰ぎ飲んだ。
いつもなら「こんな昼間から」と諫めるところだが、今日ばかりは仕方あるまい。あんな風に錬兵をブチ壊されたらヤケ酒もしたくなるだろう。
「………北郷」
「は、はい~」
俺は極力 祭さんの危険を損なわぬよう答える。
「見たろう、あの二人」
「うん、まあ……」
「アレが、今期の訓練兵の問題児二人じゃ。ガラの悪い方が潘璋(はんしょう)、もう一方のカタブツなのが朱然(しゅぜん)という」
ガラの悪さで言えば、今の祭さんも かなりのもんです。
「潘璋は、見た目どおりの札付きでのう。この間の徴兵の時に志願してきた一般兵の一人なんじゃが、その前から どこぞで悪さをしておった暴れ者らしい。…だが、それならば実戦経験もあって即戦力になるかと思ったんじゃが、うまくいかんのう、あのとおり手柄一辺倒で命令に服する気もない。アイツの頭の中には、他者を押しのけて手柄を取ることしかないんじゃ」
「あー」
俺は くたびれた返事をした。
「それと朱然の方じゃが、あれは名門朱家から出た才媛での、幼い頃から よく勉強して、鳴り物入りの入隊といったところじゃ。冥琳からもよろしく頼むと言われとるんじゃが…、いかんせん勉強のしすぎで頭が固くなっとっての、軍紀に外れることは頑として聞き入れようとせん。あの潘璋なんぞとは まこと水と油じゃ」
「あ、あはははははは………」
俺は笑うしかなかった。
「あの二人が来てからというもの、ことあるごとに いがみあっては衝突し、そのたびに錬兵はブチ壊しじゃ。これでは いくさになんぞ到底間に合いはせん。ワシはもう心労で腹は痛むわ、頭は痛むわ、熱は出るわ……」
「それ生理痛じゃあ…」
「うるさい!酒が切れた!注げ!」
「はは、はいッ!」
余計な一言は身を滅ぼしかねない。
「…でな、ワシも一計を案じたわけじゃ」
「はあ…」
なぁんだ。祭さんてば問題児への対抗策ちゃんと考えてるんじゃないですか。さすがは年の功…、いやいや、とにかく その一計とは!?
「……で、今日お前を連れてきたわけじゃ」
「は?」
なんと、では俺を今日 錬兵の見学に来させた その真意は、あの問題児二人を俺の目に見せるため…?
「頼む北郷!あの二人の更正、おぬしに任せる!ワシャもうサジ投げた!」
「そういうことかッ!ムリムリ!ムリっすよ祭さん!そんな川藤先生みたいなマネ俺にはできませんよ!」
この人!俺にすべてを丸投げするつもりでいやがった!
「だって仕方ないじゃろう?ワシはこーいうの苦手じゃし、冥琳に相談したら それが一番いいと太鼓判なんじゃ」
「黒幕はあの人か!」
「というわけで、任せたぞ!わしはこれで失礼する!」
「あっ!ちょ……」
俺が止める暇もなく、祭さんはバタバタと部屋から駆け出していった。
ひとり取り残された俺は、祭さんの去っていった方を眺めて呆然とするしかなかった。
「俺が、なんとかするんですか?」
なぜか敬語になった。
悪タレの潘璋と、カタブツな朱然。
彼女らを どうやって呉軍になじませればいいのか?
続く
人物ノート1
潘璋(はんしょう)
字:文珪
真名:青葉(チンイェ)
史実
東郡発干の人。呉の武将。乱暴な無法者で、貧乏な庶民の生まれで飲んだくれであった。これだけだと ただのロクデナシではないか。
孫権に使えて頭角を現し、樊城攻略戦の際に関羽を討ち取るという功績を上げた。
(呂蒙が策をもって関羽を敗北させ、潘璋が直接首を切った)
しかしその功績のために、三国志演義では徹底的な悪役として描かれる。
劉備が関羽の復讐戦として行った『夷陵の戦い』ではボロボロに負けた末に軍からはぐれ、山野を彷徨った挙句 発見した民家に「泊めてください」と入ったところ、そこには先に関羽の次男である関興が訪問していた。
すわ「父の仇!」と襲い掛かってくる関興に、潘璋は慌てふためき手も脚も出ず、武士らしい抵抗もできずにブザマに首を切られてしまった。
関興は見事 父の無念を晴らして めでたしめでたし、というお話。潘璋を哀れと思うか否かは読者各自の判断で。
雑記
ともかく各所の出版物でも育ちの悪い不良としての印象が強い潘璋。
コミック『蒼天航路』では、孫権時代の主力将である『八頭の獣』(呂蒙、甘寧、周泰、陣武、徐盛、蒋欽、凌統、と潘璋の8人)の一人に数えられている。孫権率いる新世代の旗手として、若年層の多い『八頭の獣』の中でも異色の年配格。そのせいか、言葉に詰まった呂蒙の代わりに周瑜の質問に答えるとか、エライおじいちゃんに怒られる呂蒙を 武官を代表して庇うなど、年の功をえた振る舞いが多い。…っていうか呂蒙の弁護しかしてないジャンこの人。
甘寧のような煌びやかなアウトローとは また別の、任侠の親分を思わせる渋い魅力のアウトローとして筆者に印象を与えた。
このお話では……、
史実や演義と同じように不良の悪タレで通っている潘璋ちゃん。真名は青葉(チンイェ)。門地のない叩き上げの武官として、一日でも早く名を知らしめようと功名取りに躍起になる。
イメージカラーは青で、武器は戦戈。左肩に掛けたトラの毛皮をトレードマークとし、その左右非対称性がアウトローさを醸しだす。まとっているのは どこぞから盗んできた古品の鎧で、色んな部分が欠けてヘソやら太腿やらが はみでまくり、呉の濃い遺伝子を受け継いだ豊満なボディーは今にもボロ鎧から零れそうで超きわどいが、青葉は気にしない。だってアウトローだもん。パンツじゃないから恥ずかしくないもん。
性格の方もいたってアウトローで、細かいことは気にせず、多少のルール違反も屁理屈こねて まかり通してしまう。
そんなトラのような彼女を飼いならしてネコのようにするのが今回の一刀くんのミッションです。
一刀「大都督……性欲をもてあます」
人物ノート2
朱然(しゅぜん)
字:義封
真名:紅花(ホンファ)
史実
丹陽の人。少年の頃から呉主・孫権と机を並べて学び、後に名門 朱家へ養子縁組し、呉に仕えた名将。つまり、幼い頃からお偉いさんとの覚えがよく、家柄もバッチリの超エリート。…出世?そりゃしますよ当たり前さ。生まれ持ってのサラブレットなんて何処にでもいます。
雑記
筆者にとっては地味ぃなんだけど なんだか印象に残ってる人。
一番この人の存在が強いのはゲーム『三国無双4』における『夷陵の戦い』で、プレイ中この人がステージの ある地点に到着すると、陸遜の火計が発動してしまう。
蜀側でプレイすると何としても止めたいプロセスだが、これがまた難しい。
まず、朱然は陸遜の配下武将になるため簡易マップに居場所が表示されず、一回見失うと見つけ出すのが超大変。その上に無双覚醒状態の甘寧・凌統が彼の護衛につくため、朱然を倒すためにはソイツらも一緒に相手にしなくてはならない。
だから陸遜の火計は10回に9回は阻止できず、「しょーがないから火計発動させた後で孫権 倒しちまえ」ということになる。……その方が案外簡単だったりする。
あと、去年の7月ぐらいまで八王子でやってた三国志展に、この朱然が使っていたという木刺(木で作った名刺)が展示してあった。きっと あっちこっちで「私、こういう者でございます」って配り歩いていたのだろう。
このお話では……。
やっぱり育ちのいい良家のお嬢様。真名は紅花(ホンファ)。同じ名門の出として穏、冥琳とも顔見知り。早く一軍の指揮官となるように期待されている。幼い頃から勉強漬けで、頭の固い子ちゃんになってしまった。すべては軍紀や兵法と照らし合わせてからでないと行動に移さず、少しでも反するところがあるとどんなに状況に即していても実行しない。
青葉とは別の意味でヒトの言うことを聞かない人。
イメージカラーは赤、武器は戦戈で、青葉と同じタイプのもの。
「軍人たるもの、いかなるときも戦場にいる気持ちを忘れてはならない」という理屈で、昼夜を問わず常に鎧を着用している。しかもロードス島の人が着るような全身鎧。その鎧は一部の隙もなく紅花の体を覆いつくし、素肌など覗くこともできない。それゆえにプロポーションも測定不可能。彼女が脱いだらスゴイのかどうかは、脱いでみなければわからない。
そんな紅花のカチコチに固まった心を解きほぐし、くぱぁ、と開かせるのが一刀くんのミッションです。
一刀「大都督……性欲をもてあます」
冥琳「アンタはいつも もてあましてるでしょうが!」
~あとがき として言いわけのようなもの~
ども、のぼり銚子です。毎度皆様にはお世話になっています。励ましのメッセージ、いつもありがとう。
さて、今回 掲載させていただいたのは今までと違い冒険作、皆さんのよく知る恋姫無双の彼女らではなく、完全オリジナルキャラクター、略してオリキャラの二人です。
私自身、オリキャラの怖さは身に沁みるほど感じていたはずですが、それを押して登場させてみました。少しでも扱いを間違えば原作の雰囲気をブチ壊しにしかねない、そんな核燃料のように危険極まるアイツらですが、それをお蔵入りのまま私の脳に封印しておくには、あまりにもヤツらは育ちすぎた、大きくなりすぎた、出番はやく もってこーい!ということで どうにも自分の作家欲を抑えることができない!……と踏み切ってしまいます、火中の栗を拾います。
まあ、これもひとえに恋姫無双 及び三国志という物語が、この愚人の妄想力を刺激してやまぬ大作だということなのでしょうが。
とにかくも やりだしたからには この青葉&紅花、最後まで書ききる所存です。今のところ全五話構成 予定で、私自身公私共に忙しく、コンスタントに書いていけるかどうか甚だ不安ですが、皆様に楽しんで読んでいただけるように全力を尽くします。
それでは、しばらくの間 悪タレ青葉とカタブツ紅花にお付き合いくださいませ。
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うわー、やっちまったー。
ということで恋姫無双です、しかもオリキャラです。
好みの分かれるところで、色々意見もおありでしょうが、とりあえず読んじゃってみてください。
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