No.810785 リリカルなのは~DXM~ツナまんさん 2015-10-30 10:05:52 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:1063 閲覧ユーザー数:1047 |
3phase. 『 School×Life 其の二 』
今朝の枝豆撃沈から暫くして昼休み。レヴィは頭の使いすぎでオーバーヒートを起こしているが取りあえずは昼ご飯の為に学食に行くことになった。
「とりあえず、日替わり定食の食券だけは何があっても買うな」
「何かあるんですか?」
「ここの日替わりは詐欺だからな」
不思議がるシュテル達を連れて学食へ行くと券売機の前は既に長蛇の列ができていた。その全員が件の日替わり定食を回避するために…
「よっしゃー!今日こそ日替わりを制すぜー!」
…訂正、一部の枝豆を除いた全員が日替わり回避の為に我先にと殺到していた。まあこっちはアリスのサラダと全員分の汁物目当てだからあぶれる事はないけどな。
「メイちゃん、こっちこっち」
学食に着いてすぐにこっちに向かって一人の少女が手招きをしているのが見える。
綺麗な金髪のショートカットで昼間にも関わらず眠そうな目をしている。
とりあえず、食券をカウンターに出して久世が確保していてくれた席に向かう。
「何でコウモリ女が先にきてんのさ?」
「そんなのポンコツより優秀だからに決まってるし」
「なにうぉ~!」
「いやいや、普通に距離的なモンだろ」
学食は一階、三年の教室は三階、二年の教室は二階。当たり前だが俺達三年の方が遠い。
「何やら楽しそうっすね」
「
学食で働いている
「これは、稲荷寿司っすか?」
「おう、昨日のうちに仕込みはしておいたからな。変わり五目稲荷だ」
「くんくん…。うん、大丈夫だな、では早速…」(ぱくり)
「アリスが食べれるってことはそういうことか…」(ぱくり)
「ボクも食べる~!」(ぱくり)
アリスに続いて次々と稲荷に手を伸ばす。ただ、久世だけは食べる前に稲荷をタバスコで真っ赤に染めているが…。
「んま~い」
「美味しいですね」
「そうですね。朝ごはんも美味しかったですけど」
「本当にうぬが作ったのか?」
居候からの反応は思いのほか悪くないようで一先ず安心して俺も一つ手に取る。
「ん~、ひじき、椎茸、筍、人参と…あと何入れたんだ?」
「高野豆腐だ。まあ、鶏肉代わりだな。出汁は昆布のみ」
「おかげで私も安心して食べれるな」
「アリスさんは苦手な物があるんですか?」
稲荷をおかわりしながらユーリが訪ねる。
「アリスちゃんは菜食主義者だからね」
あえて補足するなら、卵も牛乳もNG。出汁も鶏ガラ、鰹節なんかもNGというくらいの徹底ぶりである。
「それでね。皆に聞きたいことがあってね。私達の部活に入ってみない?」
「部活ですか?」
「ああ。ココにいる面子と顧問にさっきの燈さんでやってる部活だ。まあ、早い話が周りにバレると面倒な秘密を持ってる連中の集まりだ」
当然俺も勧誘されて所属している訳だが。
「どんな活動をしているんですか?」
「『創作料理部』だよ」
「ほとんどお茶してばっかだけどな」
「なんだか楽しそうですね。ね、ディアーチェ」
「なぜそこで我に話を振るのだユーリ」
「それは王の料理が美味しいからだと思いますよ?」
「そうなのか?」
まあ、知り合って早々にそんなことを知る由もなかったから、知らなくても当然といえば当然なのだが。
「そーだよ。王サマはボク達が元いた所では毎日おいしいご飯を作ってたから」
「そうか。なら、入部してくれると大分助かるな」
「何故か入部することが決定していないか?」
「別に入部しない理由が無ぇなら入部しといた方が後々楽だぞ」
「じゃあ、これ入部届ね。放課後までに記入しといてね」
≪放課後・調理室≫
「ここが
放課後。ほとんど強制で入部させた四人を連れて部室に入ると既に到着していた久世と燈さんがお茶の準備をしていた。
「皆さんお疲れさまっす」
「どもっす。で?今日はどうすんだ」
「とりあえず新入部員もいるから。自己紹介とお茶会だけにしとこうか」
「では私からしよう」
テーブルを囲み自己紹介の流れになるとアリスが真っ先に名乗り出た。
「美作アリス。
「美少女って自分で言うのかよ!?」
狼の耳とを出し尻尾を振りながら自己紹介するアリスに一応のツッコミを入れつつとりあえず先を促す。
「久世日向。
「ポンコツ言うなし!えっと、逸見衣緒。アンドロイドなんさ」
「逸見、というと私達の担任の?」
「ああ、あのマッドがロボ子の製作者だ。じゃ次は俺な。橘竜胆、出身が外史つってな。ま、早い話が異世界人ってことになるな」
「英盟依。一応魔女だよ」
「古座野燈。自分は空気っす。後、この部活の顧問もやってるっす」
「最後か、佐伯悠真。風景写真が趣味の普通の人間だ」
「…なんというか、濃いな」
「そうですね」
当然の反応である。確かにこれだけの人種(?)が集中している場所なんて珍しいだろう。というか人外が暮らしているだけでも十分珍しいんだろうが。
「では、次はこちらの番ですね。シュテル・スタークス。理のマテリアルです。以後お見知りおきを」
「ボクはレヴィ!力のマテリアルですっごい強いんだぞ!」
「なに!?なら後で私と勝負するか?」
「やめい!そんで尻尾を振るな!」
勝負事になると途端に楽しそうにしやがって。血とか苦手なくせに血の気が多いのはどうにかならないもんか。
「ユーリ・エーベルヴァインです。柴天の盟主ということになってます」
「ふっふっふっ。そして我がこ奴らの王にたる存在。闇統べる王、ロー…」
「ディアーチェ・K・クローディアです。ちなみにレヴィのファミリーネームはラッセルになっています」
「うをぉい!シュテル!何を我の邪魔をしているのだー!」
「今朝方ここで使う名前を決めたばかりじゃないですか」
「で、この後はどうするよ」
騒がしいのはほっといて取りあえず今後の予定を話し合う為にチカ嬢に話を振る。
「取りあえず一度着替えてから竜胆君の家に集合かな。もう一人の子も起きてるかもしれないし」
「了解、じゃ先に引き上げるか。全員来るなら飯の準備もせにゃならんしな」
「おっけー。じゃあ、また後でね」
「なら私達も同行します。彼女については私達も詳しい話が聞きたいので」
そういえばこいつらその手の厄介事が海山に来た目的だったな。まあ『学校行きたい』のついでだったらしいけど。
その後、結局レヴィとアリスそれに何故か俺まで加わっての腕相撲勝負が行われた。流石に力のマテリアルというだけあって力そのものは強かったが結果はレヴィの一人負けだった。
「うぅ、ボク、強いのに…」
「単純に瞬発力が足りなかっただけだな」
「うぅ…グスン」
「泣くことかよ!?だぁもう、なんか好きなモン買ってやるから泣くなよ」
「ホント!?じゃあボクソーダキャンディーがいい!」
単純な上に子供っぽかった…。
あとがき
ツナ「ハロウィンまで後二日しかない」
白雪「…絶望的だし」
ツナ「いや、ちょっとくらいなら遅れても大丈夫なはず」
白雪「…それより作者。ちょっと言いたい事があるし」
ツナ「はて?なんでしょう?」
白雪「…『Re:道』の四章‐参話のあれ」
ツナ「あれ?あのお出迎えのやつ?」
白雪「…そう。恥ずかしい思いをさせた罰。ちょっと死ぬといいし!」
ツナ「ちょ、ま、それダメ!中身が、具が飛び出るから!」
・
・
・
白雪「…ふう。また次回だし」
以降キャラ紹介
キャラ紹介
《リリカルなのはside》
シュテル・ザ・デストラクター(シュテル・スタークス)
≪属性≫魔導師✖️理のマテリアル
マテリアルズの1人元々はレヴィの我儘に付き合ってエルトリアから地球に来た。地球にいる間は時空管理局の保護観察下扱い並びに有事の際の協力する義務が課せられているが、逆にその程度で済む様にクロノと交渉していたりする。
あまり感情を顔には出さないが感情表現が苦手というわけでも無いので本人も周りも気にしていない。普段はメガネを掛けているが視力が悪いわけではなく唯の伊達メガネ。
最近は、率先して悪ノリする事が増えているらしい。(王様談)
橘家に居候している。本来は必要無いがオリジナルに合わせて容姿を成長させている。
部活メンバーでは料理が作れる側の人物。
レヴィ・スラッシャー(レヴィ・ラッセル)
≪属性≫魔導師✖️力のマテリアル
「ヘイトばっかし学校に行っててズルい!」
とマテリアルズが地球にくるきっかけを作った人物。シュテルがクロノと交渉する際にレヴィのおねだり攻撃が決め手になり、地球行きが決定した。行動や言動に裏表が無くい愛すべき馬鹿。度々、人の名前を間違えるが本人は自覚が無い。
とにかくジッとしているのが苦手で面白そうな事には即座に首を突っ込む。
後に『学園の女神』として男子から支持される事になる。
橘家に居候している。本来は必要無いがオリジナルに合わせて容姿を成長させている。
家でも部活でも料理を食べる専門。
ロード・ディアーチェ(ディアーチェ・K・クローディア)
≪属性≫魔導師✖️マテリアルの王
マテリアルズのリーダー的存在だが、地球行きは事後報告で知り取り消そうとするも、ユーリの「私も行ってみたいです」の一言で同行する事になった。
居候先の橘家では「家主に任せきりではメンツがたたない」とシュテルと共に率先して家事をこなしている。特に料理スキルが高く竜胆が朝食を作る隣でディアーチェが全員分の弁当を作るのが橘家の朝の風景になりつつある。
文句を言いながらも人の頼みを断らないので頼られている。
本来は必要無いがオリジナルに合わせて容姿を成長させている。
又、料理スキルの高さから部活の即戦力になっている。
ユーリ・エーベルヴァイン
≪属性≫魔導師✖️紫天の盟主
基本的に素直で純真無垢だが、何かの拍子に色んな意味で黒くなり、その度にディアーチェが止めに入っている。(暴走とは違うらしい)
昼寝と日向ぼっこが大好きで休日は橘家の縁側が定位置になっている。
料理は出来ないが掃除やお使いなどの面で家事に貢献している。
尚、男子の間では密かにファンクラブが設立されているらしく竜胆が目の敵にされているが当の本人は気付いていない。
部活ではマスコット的なポジションを確立しつつある。
《俺ツレside》
≪属性≫無し(一般人)
二年生の時に人外の少女達の存在を知り、その後紆余曲折、様々な体験を経て幼馴染の盟依と付き合うことになり、現在に至る。
人外達が所属する部活、『創作料理部』の部長。海山において一般人の存在を認知している数少ない人物の一人。料理の腕はそこそこ。
《属性》魔女(アルケミー)
海山を纏める極道花房組の一人娘で悠馬とは幼馴染で恋人同士。私服は常に振袖。一応魔女とはなっているが魔力でどうこうする訳ではなく魔法薬や空飛ぶ掃除機など錬金術に近いものを扱う。海山に多種多様の人外が集まっているのも盟依のせいである。『創作料理部』の副部長だが、腕前は「電子レンジは消耗品だよ」という所から察していただきたい。得意料理はゆで卵という名の爆発した卵。
《属性》ライカンスロープ(人狼)
文武両道で3年辺見組の組長(委員長)を務めている。私服はゴスロリで悠馬や竜胆の家に来る時にはよく二階の窓からダイナミックに入って来る。自分のことを『戦闘民族』と言うくらい闘争心があり、それを裏付ける様に無敗の記録を打ち立てている。又、菜食主義であり、一切の動物性蛋白質を口にせず、血が苦手。「私にパンチラはない!」の言葉通りどれだけ動こうが決して見えない。夢は教師になる事。
《属性》アンドロイド
製作者は担任の辺見総司。その総司からは
《属性》ヴァンパイア
竜胆達の1つ下の2年生。となっているが、実際は海山に来る以前の記憶は何度も消去しているらしく実年齢は不明。日光に当たっても平気なのは永い時間をかけて克服したかららしい。喫茶店でバイトをしている。又、食事の時にはケチャップやタバスコをかけまくってから食べるが別に辛党という訳ではなく赤い物が血を連想させるからとの事。(本人曰く赤党)
現在は皆で海に行く事を目標に流れる水を克服するために努力している。
《属性》空気(大気)
空気嫁。花房学園のOBで現在は学食に勤務している。求めればその場に現れたり、その場の空気を読んだり、敢えて空気を読まなかったり(AKY)キャラが確立していそうでしていなかったりと、空気らしくフワフワした人で周りに流され易い。ただ、全体的に面倒見の良いお姉さん的存在。体育会系のノリはバレー部だった頃の名残りらしい。『創作料理部』の顧問でもある。
《オリジナルside》
《属性》外史の人✖️α
外史(恋姫Re:道)の出身和輝の息子。異母兄妹がいて実家の方は割と大家族。海山ではシュテル達が来るまで1人暮らしだったが定期的に食材の仕送りが来る。又、不自由しない様にと和輝からちょっとした国家予算並の金額が渡されているが、出処は不明。氣の扱いや武術等実家の者達に仕込まれており、更には華佗に一時期弟子入りしていたり、卑弥呼からも技を伝授されたりしている。料理も和輝と流流に習っていたので一通りの物とマグロやフグまでなら捌ける。一応夢は医者を目指している。
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最近タブレットPCを購入しました。まだまだ使いこなせてはいませんが、これで少しでも更新速度が上がればいいなと思っています。
注:オリキャラ出ます