No.80794

一刀の恋物語3

ルークさん

再び載せます

2009-06-24 21:49:47 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:24393   閲覧ユーザー数:17322

 

 

一刀「はっ!」

 

 

一刀が目を覚まし辺りを見渡す。

 

 

一刀「・・・・・どこだ?ここ・・・・。」

 

 

見慣れない部屋だ。

 

 

一刀「えっと、確か華琳達に出会ってそれから・・・・・・。」

 

 

 

 

愛紗「北郷様。目をお覚ましになりましたか?」

 

 

突然ドアの向こうから声が聞こえた。

 

一刀はあわてて答える

 

 

一刀「あっ、はい!」

 

 

愛紗「失礼します。」

 

 

そう言って愛紗はドアを開いた。

 

 

一刀「あなたは・・・・関羽さん?」

 

 

黒く綺麗な髪に凛々しい姿の関羽さんが部屋に入ってきた。

 

 

愛紗「はい!あなた様とはあまり顔を合わせておられなかったのに・・・わたしのことを覚えていらしてくれていたとは光栄です!!」

 

 

関羽さんは改まった態度でそう言った。

 

それに俺のことを様付けで呼ぶことにも驚いた。

 

 

一刀「い、いやそんなに改まってくれなくてもいいんですよ?様付けで呼ばなくてもいいし・・・」

 

 

愛紗「なにをおっしゃいますか!あなた様のおかげで今の我々がいるのです!!謙遜なさらないでください!」

 

 

と少し大きな声で関羽さんは言った。

 

 

一刀「か、関羽さん?」

 

 

自分の大きな声に驚いたのか関羽さんは

 

 

愛紗「す、すいません。大きな声を出して・・・」

 

 

一刀「い、いえ。気になさらないでください。ところで、ここは?」

 

 

愛紗「はい。ここは蜀の都『成都』です。北郷様が気絶した後、ここに運ばせていただきました。」

 

 

気絶?・・・・・・・・・・

 

 

一刀(思い出した!!確か華琳を怒らせておもいっきり殴られたんだ!・・・・『絶』で・・・・)

 

 

いわれてみれば頭がズキズキとする。 

 

 

まだ怒ってるかな・・・・・あいつ。

 

 

一刀「・・・・・・華琳達は?」

 

 

愛紗「華琳殿達は、ぱーてぃーの続きをやっておられます。」

 

 

パーティーか・・・・・

 

 

はあ、どうせなら、目が覚めた瞬間、俺のベットに潜りこんでいて・・・・・・っていうハッピーな展開はないのかよ!!

 

 

と心の中で叫ぶ一刀。

 

 

関羽「北郷様?どうかなさいましたか?」

 

 

一刀「い、いや。なんにも。」

 

 

関羽「そうですか。北郷様、目を覚ましたなら大広間に行きましょう。皆が待っています。」

 

 

一刀「・・・・え?」

 

 

 

 

 

 

関羽さんに連れてこられ俺は大広間へと向かった。

 

 

そこで・・・・・

 

 

 

 

 

雪蓮「おっそ~~~い!一刀。」

 

 

桃香「待ってましたよ~~~。」

 

 

春蘭「遅いぞ北郷!!我等を待たせるな!!」

 

 

季衣「兄ちゃん!おはよう!」

 

 

 

そこには魏・蜀・呉の武将たちがいた。

 

 

一刀(そっか・・・みんな・・・)

 

 

皆の顔はとても輝いているように見えた。平和になったから・・・・良い顔でいられる。

 

 

一刀(なんか、俺もうれしくなるな。)

 

 

と思う一刀であったが、一人機嫌が悪そうな娘がいた。

 

 

一刀「えっと華琳・・・・まだ怒ってる?」

 

 

華琳「別に」

 

 

一刀(絶対怒ってるよ・・・・・ハァ・・・・)

 

 

雪蓮「さあさあ一刀!ここに座って」

 

 

孫策さんが指差す場所は・・・

 

 

一刀「・・・・・え?ここって上座だよね?」

 

 

雪蓮「そうよ?」

 

 

一刀「いやいや、まずいだろ?俺なんかが。」

 

 

雪蓮「いいから。今日はあなたが主役なんだから。座った座った!。」

 

 

と無理やり座らされた。

 

 

 

 

 

孫策「みんな準備はいい?じゃあ改めて・・・かんぱ~~~い!!」

 

 

一同「かんぱ~~~い!!」

 

 

みんなが騒ぎ出し、俺にいくつか質問してくる。

 

 

風「それにしてもお兄さん、ずいぶんと変わりましたね~。」

 

 

沙和「そうなの~~。隊長かっこよくなったの~~。」

 

 

真桜「2年でここまで変わるんか?」

 

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

 

2年?そうえばみんな確かに綺麗になったとはいえ、そこまでっていうほど変わりはなかった。

 

 

まさか・・・・・・・・

 

 

一刀「ちょっ、ちょっと待って!2年?こっちは2年しか経ってないのか?」

 

 

華琳「どういうこと?」

 

 

華琳と他の皆も疑問に思う。

 

 

一刀「いや、俺の国ではもう6年経ってるんだ。」

 

 

季衣「にゃ?6年?」

 

 

稟「なるほど・・・だから一刀殿もこんなに変わってるんですね。」

 

 

紫苑「じゃあ、天界とこちらでは時間の流れが違うと?」

 

 

一刀「たぶん・・・・。」

 

 

季衣「そんな兄ちゃんずるい!!!」

 

 

一刀「・・・ずるい?」

 

 

季衣「そんなに大きくなっていきなりかっこよくなるなんてずるいよ!!」

 

 

春蘭「ずるいぞ北郷!!」

 

 

華琳「たしかに・・・・・ずるいわね。」(なんでそんなかっこよくなって現われるのよ!!)

 

と華琳は少し頬を赤く染めて言う。

 

 

 

それに対して一刀は

 

 

ガクッ

 

 

一刀「あのなっ!逆に言えば皆と6年も会ってないことなるんだぞ?こっちは損した気分だよ。」

 

 

華琳「そんなことはどうでもいいわ。」

 

 

いや、よくないだろ・・・・

 

 

 

 

流琉「それにしても兄様。ずいぶんと変わった格好をしてますね。」

 

 

一刀は白いスーツを着ていた。これは親友の結婚式に出たためだからだ。

 

 

一刀「ん?ああ、これ?結婚式だったからな。」

 

 

 

魏一同「「「「「!!!!!!!!」」」」」

 

 

一刀「だからこういう格好を・・・・・あれ?どうしてみんな武器を構えて・・・・」

 

 

華琳「春蘭・・・」

 

 

春蘭「はっ!!!」

 

 

華琳「殺りなさい」

 

 

春蘭「おまかせを!!」

 

 

華琳はそう命令し、春蘭は剣を振るう。

 

 

一刀「ま、待って!ち、ちがう。違うんだ!!」

 

 

春蘭「問答無用!!!!!!」

 

 

凪「隊長~~~~!!!」

 

 

一刀「凪まで~~~~~~~~!!!!!」

 

 

二人はものすごい顔で一刀を襲う!

 

 

だけど一刀はこの6年間、遊んでいたわけではない。皆に追いつくために剣の修行をしたのだ。

 

紙一重で二人の攻撃をかわす。

 

 

春蘭・凪「「!!!!」」

 

 

一刀「ま、待てっ!!結婚は俺じゃなくて友達の結婚式なんだよ!」

 

 

魏一同「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

 

華琳「!!ならそうと言いなさい!!!まぎらわしいのよ!!!!」

 

 

華琳は怒って言う。

 

 

一刀「いや、分かるだろ。」

 

 

華琳「あなた自分がしてきたことを胸に手を当てて考えてみなさい。」

 

 

一刀「・・・・・・・・・・すみません。・・・・なあ俺そんな信用ない?」

 

 

魏一同「「「「「「「「ない!!!!」」」」」」」

 

 

一刀「とほほ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀の結婚のことで騒ぎ少し落ち着いたところで呉の王、孫策が一刀に話しかけた。

 

 

雪蓮「そろそろあなたにお礼を言わないとね。」

 

 

一刀「お礼?」

 

 

雪蓮「ええ、周喩と黄蓋の命を救ってくれたことにね。」

 

 

一刀「!!!!!」

 

 

一刀は驚き華陀の方を向いた。

 

 

華陀「す、すまない。北郷殿。話してしまった・・・」

 

 

一刀「・・・・・・・そうか。」

 

 

翠「なあ、どうして二人を助けたんだ?」

 

 

このことに最初に疑問を持った翠が聞いた。

 

 

一刀は静かに答えた。

 

 

一刀「・・・・いつか三国が手をとりあい、分かり合える時が来る。そう思ったから・・・かな?あと・・・・」

 

 

祭「あと?」

 

 

一刀「綺麗な女性を見捨てることなんて男として出来るわけないからね。」

 

 

と笑顔で言う。

 

 

種馬スキル発生・・・・・・

 

 

冥琳・祭「っ////」

 

 

二人の顔が赤くなる。

 

 

それに対して華琳は

 

 

華琳「・・・・なに口説いてるのかしら!!!」

 

 

一刀「い、いや俺は本当のことをって『ギリギリ』痛い!痛い!」

 

 

華琳が一刀の首を絞める

 

いち早く我に返った冥林は咳払いをし一刀に問う。

 

 

冥琳「一つ聞きたい。北郷はこういうことになることを知っていたのではないか?」

 

 

その質問に一刀は

 

 

一刀「それは買いかぶりすぎだな。俺は神じゃない。すべてを知ることなんて出来るわけがないよ。例え華琳が覇道を歩んでも俺はそれを否定しなかった。」

 

 

冥琳「なるほど・・・・さすがは三国を救った英雄だ。」

 

 

そう言うとここにいるほとんどの者が頷いた。

 

 

だが一刀は・・・・・

 

 

一刀「俺は何もしてないよ。この平和を作ったのは魏・蜀・呉、皆の力さ。俺はただ華琳にほんの少しの助言をしただけだよ。」

 

 

風「お兄さんは少し自分を過小評価しすぎですよ~~。」

 

 

一刀「そうでもないさ。みんなと一緒に戦えたことに俺は自分に誇をもってるよ。」

 

 

そうやって一刀は答える。

 

 

ここにいるほとんどの者は今こう思っただろう。

 

 

外見だけではなく、中身もかっこいいと・・・・

 

 

だが華琳はどこか不安そうだ。

 

 

華琳(なんか嫌な予感・・・)

 

 

 

 

雪蓮「ふふ、いっぱい食わされたわね。」

 

 

冥琳「そうだな。」

 

 

冥琳は笑って言う。

 

 

雪蓮「一刀。わたしの真名は『雪蓮』よ。」

 

 

冥林「冥琳だ。」

 

 

小蓮「あ~~~!二人ともずる~~い。一刀!一刀!わたしの真名は小蓮よ。シャオって呼んで♡」

 

華琳(やっぱり!あの種馬~~!!!)

 

 

 

 

一刀「え?いいのか。大事な真名を俺が呼んで。」

 

 

冥琳「今さらなにを言う?命を救ってくれたんだ。真名を許すのは道理ってものだろう?」

 

 

一刀「・・・・・・・・」

 

 

祭「そうじゃな。北郷!わしの真名は祭だ。お主に真名をささげよう。」

 

 

思春「・・・・・思春だ。」

 

 

明命「明命です。一刀様。そ、そのよろしくお願いします。」

 

 

穏「わたしの真名は穏です~~。これからよろしくお願いしますね~一刀さん。」

 

 

亞抄「え、えと亞抄です。よ、よろしくお願いします。」

 

 

一刀は戸惑ったが

 

 

一刀「ありがとう。みんなの真名受け取るよ。これからよろしく。」

 

 

 

 

雪蓮「ほら、蓮華も」

 

 

蓮華「わたしは・・・嫌です!!」

 

 

全員「!!!!!!」

 

 

一刀「・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

雪蓮「ちょ、ちょっと蓮華。あなた何言い出すのよ!?」

 

 

蓮華「冥琳を助けてくれたことは、お礼をいいます。しかし・・・・」

 

 

一刀はこのことに察しは付いていた・・・・

 

 

蓮華「祭の場合は別です!!北郷は祭に対して長江の下流付近に華陀を配置させただけだった!運が良かったから命は助かったものの、矢を胸に刺され、あまつ長江に流され、命を失ってもおかしくなかった!!」

 

 

孫権さんは怒って言う。

 

 

俺はそのことに対して何も言えなかった。

 

 

冥琳「しかし蓮華様。北郷がわたしたち二人を救ったのは事実です。」

 

 

蓮華「だがっ!!」

 

 

一刀「いえ、孫権さんの言うとおりです。」

 

 

雪蓮「一刀!?」

 

 

一刀は立ち上がり孫権の前に来た。

 

 

そして一刀は深く頭を下げた。

 

 

一刀「すいません。あなたの言うとおりだ・・・・。祭さ・・・黄蓋さんは一歩間違えたら死んでいた・・・・。」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・・」

 

 

一刀「謝って許してもらおうと思いません。怒るのも当然でしょう・・・・」

 

 

華琳「一刀・・・・・」

 

 

祭「北郷。顔を上げよ。おぬしのおかげでわしらが生きているのは事実。・・・・権殿。」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・・・・」

 

 

一刀は顔を上げ、また「すいません」といい

 

 

一刀「ちょっと外の空気を吸ってきます。」

 

 

そう言い一刀は大広間出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小蓮「おねえちゃん、言いすぎだよ!!」

 

 

冥琳「蓮華様、小蓮様のいうとおりです。もっと別の言い方があったのでは?」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・」

 

 

一同「・・・・・・・・・・・・」

 

 

沈黙が続く

 

 

その時

 

 

華陀「あの、ちょっといいかな?」

 

 

沈黙を破ったのは華陀だった。

 

 

華陀「確かにあの時、黄蓋さんは矢を受けていた・・・・・だけど、矢尻が少し潰れていて矢は心臓まで全然届いていなかったんだよ。」

 

 

全員「!!!!!!!!!!」

 

 

華琳「どういうこと?矢尻が潰れていたなんて・・・・ありえないわ。秋蘭、あの時武器の管理責任者は?」

 

 

秋蘭「確か・・・北郷です。華琳さま。」

 

 

全員「!!!!!!!」

 

 

全員がさらに驚く。だけど一番驚いているのは・・・・・蓮華だった。

 

 

 

蓮華「そんな・・・・」

 

 

雪蓮「いかなくていいの?蓮華。」

 

 

蓮華「っ!!!!」

 

 

蓮華は慌てて一刀の後を追いかけた・・・・・・

 

 

 

 


 
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