愛していたよ華琳・・・
華琳「あれから2年が経つのね・・」
華琳は感傷に浸っていた
桃香「華琳さ~ん」
雪蓮「かり~ん」
華琳「桃香、雪蓮。」
桃香「こんなところで何やってるんですか?」
華琳「昔のことをおもいだしていたのよ。」
雪蓮「あの子のこと?」
華琳「ええ・・・。」
寂しげに答えた。
桃香「華琳さん、大丈夫?」
華琳「ええ大丈夫よ。」
雪蓮「大丈夫よ、華琳。一刀は帰ってくるわ。わたしの勘がそう言ってるから。」
と親指を立てていう雪蓮。
華琳「・・・そうね。あいつは帰ってくるわ。その時はたっぷりとお仕置きをしてやるんだから。さあ、パーティーの続きをしましょう。」
一刀side
「ふぅ・・・」
一刀はため息をつく。
及川「なにため息ついとんねん、かずぴー。せっかくの親友の晴れ舞台なんやからもっと喜んでや~。
一刀「わりぃわりぃ」
そう今日は俺の親友、及川の結婚式だ。俺はその仲人を頼まれた。
一刀「それにしてもお前が結婚とはな。正直びっくりだ。」
及川「俺かて結婚の一つの二つするわ!なめるなよ~かずぴー。」
一刀「いや二つは、まずいだろ・・・・」
っと一刀は突っ込む。
及川「それよりかずぴー、また告白されたん?」
一刀「・・・まあな。」
及川「そしてまたフッたと?」
一刀「ああ。」
及川「なんでやねん!どんだけや!!そりゃあ、かずぴーがいきなり格好よくなったのは俺かて分かるけど・・・もてすぎや!!そして誰とも付き合わんお前もお前や!!はっ!!まさか実はあっちの趣味で俺のことが好k『ボコッ!!』じょ、冗談や。」
一刀「あほかっ!俺はただ・・・」
一刀はまだ想っていた。魏のみんなのことを
一刀(華琳・・・みんな・・・・)
華琳と分かれたあと自分の部屋にいた。あれからもう6年が過ぎてる。
今でもみんなのこと想う一刀は誰とも付き合わなかった。例えどんな美人でも。
一刀「・・・・・」
及川「かずぴー?どないしたん?」
一刀「なんでもないよ。それよりお前、今日頑張れよ!!」
及川「おう!!かずぴーも仲人頼むで~。」
一刀「ああ!任せろ。」
そして無事親友の結婚式が終わった。
家に帰る道を歩いていく一刀
一刀「結婚か・・・ははっ、俺は結婚なんて一生しないだろな。」
そう言いながら歩く一刀。
一刀「華琳・・・・・・」
そう呟いた刹那、突然声が聞こえた
???「愛する人のもとへ帰りたいですか。北郷一刀。」
一刀「!!!誰だ!!!!」
???「もう一度問います。愛する人のもとへ帰りたいですか?」
一刀は突然の出来事に混乱した。声の主の姿が見えない。しかし落ち着きながら一刀はこう答えた。
一刀「ああ、戻りたい。俺はみんなの所に戻りたい!!」
???「もうこちらの世界に戻ることはできませんよ?それでも行きますか?」
一刀は少し迷った。こちらにも家族、友人、大切な人がいる。でも思い出してしまう。
あの時の少女の涙を。自分が悲しませてしまったことを。
一刀「・・・・ああ俺の居場所はあそこなんだ!!だから俺を華琳達の元に連れっててくれ!!」
???「わかりました。導きましょう。あなたを外史へと」
声の主はそう言った瞬間辺りが白く輝いた・・・
・
成都
鈴々「うまいのだ!これなんて料理?」
華琳「はんばーぐという天界の料理よ」
星「ほうこれが・・・」
愛紗「うむ天界の料理とはこんなにもおいしいものなのか」
天界・・・その言葉を聞いた魏の武将たちはどこか悲しい顔をした。
そのことに気づいた愛紗は、しまったと心で呟いた。
周りの空気が重くなる。
その重い空気を断ち切ろうとパーティーに参加していた華陀が口を開いた。
華陀「俺もこの、ぱーてぃーに参加してよかったのか?」
雪蓮「ええ、もちろん!だってあなたは冥林と祭の命を救ってくれたんですもの。ねっ冥林。」
冥林「ああ、華陀のおかげで私は病で死なずにすんだ。改めてお礼をいわせてもらおう。」
祭「うむ、全くだ。」
華陀は言葉に詰まる
雪蓮「華陀?」
華陀「・・・・・・実は二人を助けたのは俺じゃない。」
雪蓮「え?どういうこと?」
華陀「二人を助けたのは御使い殿・・・北郷殿なんだ。」
全員「「「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」」」
その場にいる全員が驚く
華琳「華陀!!どういうこと!!??一刀が二人を助けた?」
華陀「曹操殿、北郷殿が倒れた時のことを覚えているか?」
華琳「え、ええ。確かあの時あなたに診てもらったのよね?」
華陀「そうだ。北郷殿を診察した後、北郷殿は呉にいる周喩さんが病に犯されているかもしれない、呉に向かって周喩さんを診てほしいと言ってきたんだ。そして赤壁の戦いが始まったら長江の下流付近にいてくれそこに流れてくる人を助けてほしいと・・・。そしたら黄蓋さんが流れてきたんだ。呉に向かうときこのことは内緒にしてほしいといってきたから今まで話さずにいたんだけど・・・。」
真桜「どういうことや」
凪「隊長が・・・」
翠「でもなんでだ?あの時はまだ敵同士だったんだぞ?助けて得なんてないじゃないか。」
翠の言うとおりだ。助けて得なんてない。みんなは疑問に思った。
朱里「もしかしたら北郷さんは、こういうことになることを予測していたのかもしれません。」
風「なるほど~。そういうことですか。」
桃香「どういうこと?朱里ちゃん、風ちゃん。」
朱里「はい、例え三国が統一しても呉の柱石とも言える冥林さんと祭さんがいなくなれば呉に大きな被害が及びます。」
風「そう感じたお兄さんは二人を助けたと思われます。」
桂花「あいつがそんなことまで考える分けないじゃない!!。」
稟「でも、それしか説明がつきませんよ。」
霞「わからんで~。あいつは魏の種馬や。女を見殺しなんか出来なかったちゃうん?」
華琳「ハァ、あいつは最後の最後までやってくれるわね・・・。」
全員「・・・・・・・」
全員が黙り込む
いつの間にか夜になっていた。華琳は立ち上がり一刀と別れた場所に向かおうとしていた。
春蘭「華琳様。どこへ?」
華琳「あいつと別れた場所へ行くわ。今日で・・・ちょうど2年目だから・・・。」
桃香「なら、わたしも付いてっていいですか?」
愛紗「桃香様が行かれるならわたしも。」
鈴々「鈴々も行くのだ~」
雪蓮「わたしたちも行かないとね。」
冥林「そうだな。」
華琳「なら全員でいきましょう。その方があいつも喜ぶわ。」
華琳は魏、蜀、呉の全員を連れて一刀と別れた場所に向かった。誰もしゃべらなかった。
目的地に向かうにつれて季依と流琉が泣き出した。
季衣「兄ちゃん・・・うっうう、ぐすっ。」
流琉「季依泣かないでよ・・・わたしも、ぐすっ、悲しく・・・」
秋蘭「季依、流琉・・・。」
秋蘭は何も言えなかった。自分も悲しくて泣きそうになったからだ。
鈴々「・・・・・・・・・」
いつもならここで季依をからかうのだが鈴々もそれはダメだと分かっていた。ここで慰めようか、でも言葉が思い浮かばなかった。
ふと一つの光が輝いた。蛍だ。一つの光がまた一つまた一つと増えていき無数に増えていく。まるで蛍が慰めるかのように・・・。
朱里「わぁ、綺麗。」
雛里「ほんとだぁ、こんなに多くの蛍、見たことないよう。」
華琳「・・・まるでわたしたちを導いているようね。一刀・・・・。」
雪蓮「華琳、あとどれくらい?」
華琳「もうすぐよ。」
そう、もうすぐ。 あいつと別れ散々泣いた場所。
ここを抜ければ・・・・・・
華琳「!!!!!!!!」
桃香「どうしたんですか?・・・えっあれって!!」
全員「「「「「!!!!!!!!!!」」」」」」」
全員がその場に凍りつく
みんなの視線の先には一人の男が立っていた。白いスーツに赤いネクタイ、身長は180センチくらいの高さ。男の周りには多くの蛍が飛び回っていた。
その男も視線に気づいたのか、こちらに一歩、また一歩と近づいてきた。
月が雲に隠れていて顔は確認できない。しかしその隠れていた月も顔を出し、光が照らされる。
そして男は華琳の一歩手前まで来る
華琳達は驚きのあまり言葉が出ない。
最初に口を開いたのは男・・・一刀だった。
一刀「綺麗になったな・・・」
華琳も口を開く
華琳「・・・・・第一声がそれ?」
一刀「遅れて・・・ごめん。」
華琳「・・・許さ・・・ないわ」
一刀「じゃあ、どうしたら許してくれる?」
華琳「誓いなさい。もう・・・どこにも行かないって。わたしの前から消えないって。誓いなさい。
華琳の声が小さくなる。
一刀「誓うよ。もうどこにも行かない。華琳の側にいる。ずっと・・・。」
華琳「うっ、ぐすっ・・・バカ」
一刀「華琳」
華琳「・・なによ」
一刀「ただいま!!!」
満面の笑顔で。一刀はそう言った。
その言葉を待っていたかのように魏のみんなは一刀にとびかかる。
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新しいパソコンにしたので前の小説を引き継げられなくなるのでまた載せます