No.807422 Another Cord:Nines 番外編Blazさん 2015-10-11 10:29:16 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:648 閲覧ユーザー数:613 |
番外編ⅴ 「Chaos!これが旅団劇場だッ!!」
「さて。久しぶりの劇場だけど、今回も不真面目に進行していくわ。精々頑張りなさいよ、貴方達?
では、語り部は私。レイチェル=アルカードが勤めさせていただくわ。
今回の話は「三枚のお札」。ちなみにあの
むかしむかし、ある所に小さなお寺がありました。
そこには和尚さんと弟子の小僧たちが平和に暮らしていました。
ディア(小僧)「だからって態々はげにしなくても………」←はげ
ガルム(和尚)「ま、俺は単に和服だからってだけで選ばれたからな…」
ある日のことです。
秋の季節になったその日、小僧はくりを取りに行きたいと思いました。
「うん。今夜は栗ご飯にしたいな。よしっ、和尚さんに頼みに行こう」
思い立った小僧は考えもなしに和尚さんのところに行き、クリ拾いにいくと言い出しました。
それを聞いた和尚さんは困った顔で頷きます。
「栗拾いに?それは危険だ」
「え、何でですか?」
「あの山には鬼婆が出るのだ。怖い怖い鬼婆でな。何人もの人が食べられているんだ」
「…なら。僕が倒して」
「今回そういう役割じゃねぇっての」
「ちっ…」
「分かったならさっさとソレしまえ。俺だって面倒だって思ってんだから…」
「でも、僕はクリを拾いたいんです。それで今日の晩御飯を栗ご飯にしたいんです」
「しかし山には鬼婆が居る。それにクリなら市場で買えるだろ」
「あれ安物であまり美味しくないんですよ」
「駄々こねんな」
というわけで
「どういうわけだ?!」
駄々をこねる小僧に折れた和尚さんは、仕方なく彼を送り出す事にします。
その前に、和尚さんは小僧にあるものを渡しました。
「……なら。これを持っていきなさい」
「……なんですかこれは?」
小僧に渡されたのは三枚のお札です。
一体なんのお札かと思っていた小僧に和尚さんはこう言います。
「いいか。困った事があればこれを使いなさい。きっと小僧の役に立ってくれるはずだ」
「え。狼のお母さんが」
「美和さんじゃねぇしもの○け姫でもねぇよ。わかったらさっさと行って来い」
と追い出すかのように和尚は送り出しました。
本心ではいつのまにあんなにキャラが変わったのだろうかと疑問に思い、いざという時は彼を追い出すか人身売買にでもかけようかと考えても居たのです。
「思ってもねぇこと、それらしく言うなぁ!!!」
山に入った小僧は、山中いっぱいにある大きなクリを見て驚きます。
いたるところ、それもかなり大きなものばかりでおいしそうなクリがたくさん落ちていたのです。
「うわぁ!クリが一杯だ!これなら美味しいクリご飯とモンブランができそうだ!」
帰ったらなにを作ろうかと思い夢中になる小僧は、見るクリを片っ端に籠に入れていきます。
ひとつまたひとつと入るクリに籠は段々と重く、そしてクリが溜まっていき、やがて籠が一杯になろうとしたときには小僧は山の奥に入っていました。
和尚に山の奥には鬼婆が出るといわれていたことを忘れ夢中になっていた坊主は、気が付けば自分の目の前に鬼婆が姿を見せていたことに気づけませんでした。
Unknown(鬼婆)「ぶははははははははは!!鬼婆だと思った?
残念!コジマの鬼じゃあアアあああああああああああああああああ!!!」
スタッフ(Blaz)「行くトコまで逝ったな」
スタッフ(支配人)「ああ、逝っちまったよ」
スタッフ(げんぶ)「南無三…」
突然現れたコジマ馬鹿の鬼婆に二重の意味で驚いた坊主は腰を抜かしてしまい、その場にへたり込んでしまいます。
成す術ない坊主はやがてコジマ鬼に彼の家にまで連れて行かれてしまいました。
コジマ鬼は食べるのではなくコジマ塗れにしようと思っていたのです。
「べ、別に僕リンクスなんで…」
「駄目。薄いから」
「薄味ですか!?」
「そう。キリヤ辺りはまぁ……まぁまぁかな」
スタッフ(キリヤ)「喧しいッ!!!」
と仕様も無い話をつづけていると、遂にコジマ鬼の家であるB7に連れて行かれてしまった坊主。
未だに腰を抜かして情けないリア充は抵抗もせずに降ろされると、彼が坊主にかけようとするコジマ粒子の塊のバケツを見て怯えてしまいます。
「え、ええ…そんなに?!」
「うん。コジマ薄いから」
「だから薄味!?」
「味の問題なんだよ。うん」
このままではコジマ塗れの馬鹿になってしまう。
そう思った時です。
「あ。Unknownさん、僕トイレに行きたいです」
「は?後でいいでしょ。別にディアを食べるわけでもないし」
「い、いやそれが今まで我慢していたんですけど、どうにも…」
トイレに行きたいと言い出した坊主にコジマ鬼は考えます。
このままコジマ塗れにするのは容易い事ですがもし漏らしてでもしてしまえば折角のコジマ粒子が台無しになってしまいます。
そこで溜息を吐いたコジマ鬼は仕方なく彼にトイレを行かせることにしたのです。
「………仕方ない。ドアの外で待っててあげるから。ちゃんと済ませてくれよ?」
「あ…ありがとう御座います…」
どうにかトイレに行く事が出来た坊主はホッと一息つくと、本当にトイレを始めてしまいます。
――――全く、汚らわしい……
スタッフ(Blaz)「ウサギー声漏れてっぞー」
語り部(レイチェル)「黙ってなさい」
しかし坊主がトイレを始めて五分。あまりに彼のトイレが長いなと思ったコジマ鬼は戸を叩いて坊主に訊ねます。
「おーい。まだかー?」
『ま、まだです…今デカイ…』
「大便までもかよ…ったく…ちゃんと拭けよー」
『は、はーい…いたたた…』
それから三分。まだ長いなと思ったコジマ鬼はもう一度訊ねます。
「まだかー?」
『もう少し待ってください』
そしてまた三分待ちます。ですが…
「ディアー?」
『もう少し待ってください』
そして二分。
「おい長すぎないか?!」
『もう少し待ってください』
何か様子が変だ。
そう思ったコジマ鬼は無理矢理戸を開けて中を確かめます。
するとそこには…
安倍ラエル「やらないか?」
「やるかボケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と怒りの余りアサルトアーマーを九回解放してしまいました。
安倍ラエルはコジマ粒子によって粒子に返され、更には事象からも消されてしまったのです。
そんなことで無駄なコジマ粒子と体力を消費している間、坊主は後ろから緑の光が光っているのに気づきつつも無視して走り、夜の山を降りていました。
「ひえぇ…お札を使ってなかったら危なかった…」
坊主はトイレに入ったときに小声で安倍ラエルを召喚し自分の代わり、囮としていたのです。
その前に坊主も危なかったのですがそこは慣れていたようで口八丁で避けるとトイレに一つだけ付けられていた窓から急いで逃げ出したのでした。
「まぁ…これで時間は稼げたし、後は逃げ切れば……」
ですが、その後ろから狂気の叫びと共に緑の塊が走ってきます。
そう。コジマ粒子を駄々漏れにしているコジマ鬼です。
「待てやこのリア充がぁぁぁぁぁぁぁぁァぁァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「ぎゃあああああああああああああ!!!緑が!緑の塊が全力疾走してくるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!??!?!?!」
緑の気色の悪い塊が全力で坊主を追ってくるので、坊主は言葉にもならないほど醜い顔で驚き逃げ出します。
傍から見ればあらシュール。緑の塊が禿げた子供を追いかけるという意味不明極まりない構図が出来上がりました。
しかも二人そろって狂声に叫んでおり、それは山々を響かせ、更には城下町などにも響、これが後に怪談話になるのはまた後で。
スタッフ(Blaz)「話さなくていいっての」
緑の塊に追われる坊主は余りの恐怖に考えることもできなくなりますが、そこで和尚から貰った残る二枚のお札を思い出します。
「は!そうだ、このお札で…!!」
残っていたお札の一枚を取ると、坊主は緑の塊を消す為に精一杯の声で願いを言い放ちました。
「対コジマ除染水になれ!!!」
すると、お札から突如現れたのは大量の水。
それはコジマ粒子を除染する除染水だったのです。
これならコジマの塊であるあの塊にも効くはず。だったのですが…
「たかが除染水ッ!敵ではないわぁ!!!」
なんということでしょう。
コジマの塊は除染水を泳ぎ始めたのです。
しかも鮮やかなクロールでそのシュールさを更に際立たせるほどに。
「嘘ぉ!?」
これには坊主も驚きを隠せず口を開けて唖然としてしまいます。
ですがこのままでは塊が泳ぎきって向かってくる。坊主はまた直ぐに走り出します。
「じ、除染もできないほどにこびり付いてる!?どんだけコジマ粒子大好きなんですかアンタは!!!」
「ふははははははははははははは!!!我はコジマ、コジマは我!!!ぺルs…」
「ペルソナできないでしょ!!!(作者が詳しく知らないので)」
山を走る塊と坊主。
坊主はなんとかして塊を追い払おうと思いますが、彼に残されたお札は一枚。
どうやれば塊に対抗できるかと考えていた時、塊が先に動いたのです。
いえ。彼は呼び出したのでした。
「こうなったら…来いッ!!!」
「なっ!?」
すると塊の声に反応して地面から何かが飛び出します。
それも一つではなく十はくだらぬほどの数。そこに現れたのは…
「我ら名前を血風連ッ!振るう刃を相手を選ばず。退かねば血潮の海となる!!!」
漢ミュージカルさながら、血風連が地中から姿を見せたのです。
「けっ…ええ!?」
「小坊主、姫様からの命により、貴様を捕らえるッ!!!」
「え、姫!?」
姿を見せた血風連はそう言うと塊と共に坊主を追いかけます。
しかも彼らも足は速く更には山は火事が起こったかのように明るくなり、坊主は逃げ場を失っていきます。
なぜ彼が血風連を従えているのか。それはある人が勝手に押し付けたからです。
スタッフ(支配人)「いや犯人はアンタぐぼぁ!?」←カカト落としを喰らう。
スタッフ(キリヤ)「支配人ッ!?」
スタッフ(朱雀)「支配人さんが死んだ!」
スタッフ(刃)「このひとでなしッ!!」
「「「「「「いざ、お縄にかかれぃッ!!!!」」」」」」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
塊に加え、血風連からも追われる身となった彼は無様にも泣きながら下山していきます。
しかし途中で血風連が妨害に入り中々下へと進めません。
前に後ろに。右に左に。上から。そして下からも。
あらゆるところから現れる血風連に坊主はただ逃げるしかできませんでした。
しかし。逃げてばかりでこのままでは助からない。そう思った時坊主は最後の一枚のお札を使うことにします。
「くっ…こうなったら…!」
「ディアめ!自分の得意なものを使う気だな!!」
「デバイスを召喚すればこちらのものです…!」
語り部「あら。それじゃあ時代背景無視ね」
スタッフ(Blaz)「お前が言うか!?」
語り部「仕方ないわ。なら…」
坊主は最後の一枚のお札を使い腕時計を呼び出します。
「え、何コレ!?」
「腕時計?」
「ぼ、僕デバイスを…」
語り部『時代背景無視だからよ。諦めなさい』
「それレイチェルさんが言えますかッ!?」
語り部『黙りなさい。その場から救われたいなら言うとおりにするのよ』
「…へ?」
突然の事に戸惑う坊主は腕時計の縁にあるボタンを押し、時計を変形させます。
そこにも驚く坊主ですが、次の瞬間。坊主は大声で叫んだのです。
「来いッ、ロボぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
するとどうでしょう。
坊主の後ろからなんと…
「「「「「な、なにぃ!??!?!」」」」」
「え、何アレ!?」
ジャイアントロボが現れたのです。
Blaz「時代背景無視してんのお前じゃねぇか!!!」
支配人「血風連よりもタチ悪いぞ!?」
刃「最近ジャイアントロボにでもハマってるんですか?」
「………。」←呼び出した本人もビックリ
「な…ジャイアントロボ!?」
ロボは現れたと同時に目の前にいた血風連を拳一つで蹴散らします。
同時に坊主も巻き込みますが、塊も吹き飛ばしたので無視して攻撃し撃滅していったのです。
「いやなんで巻き添えに!?」
Blaz「ウサギの方から命令下してんだ。そりゃそうなる」
ディア「あれ、じゃあ僕のは!?」
竜神丸「ああ。アレは単に呼び出し機能だけを搭載した予備です」
ディア「何故に!?」
竜神丸「元々同じ機能にしようかと思案していたんですが何分時間や人工知能がネックになりましてね。仕方なく諦めた次第です」
ディア「なら本物を下さいよ!?」
竜神丸「それは無理な相談です」
ディア「え!?」
竜神丸「だってそれでは面白くないじゃないですか…」←この上ない愉悦の顔
ディア「……………。」
ロボに押されて劣勢になった塊だったコジマ鬼は最後の手段としてあるものを呼び出そうと決心します。
それはこの危機的状況では彼にとって彼の最大の反撃だったのです。
理由や被害は何であれ。
「こうなったら、ロボにはロボ。巨体には巨体だぁ!!!」
「え…ちょっまさか!?」
「そう。コジマの塊、我等が神!!
いでよ!!ビットマンッ!!!!」
コジマ鬼は周囲の汚染も省みずコジマ兵器の塊であるネクスト。その中で最も汚染の酷い機体アクアビットのビットマンを召喚。しかも丁寧に兵装全てがコジマ兵器となっていたのです。(肩部には予備のタンク付き)
「やっぱそうなりますか…!」
「当然ッ!アクアビットなくして私は無いのだよ!!」
「そこまで豪語しますか普通…」
「そりゃそうでしょ。コジマ兵器あってこそ今の私だよ?」
「ひ、否定できないのがなんか空しい…」
「はははははははは!!その空しさと共に敗北するがいい!このビットマンに―――」
ですが。
登場直後、ビットマンは間髪入れずにロボの右ストレートを直撃で喰らい腹に大穴を開けました。
《 めごしッ 》
「「あ」」
登場空しく、アクアビットの科学の粋はたった一撃で沈んだのでした。
「ビットマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!??!?!?!?!??!?!?」
「うわぁ…綺麗な大穴を開けて…」
Blaz「そりゃ装甲を犠牲にしているレイレナードとアクアビットのパーツだからなぁ」
キリヤ「GA製からまだしも紙装甲だからそうならぁな」
コジマ汚染と共に爆散したビットマンを見て坊主はチャンスと考えるとまた走ってその場から逃げ出します。
幸い、血風連もコジマ鬼もビットマンによる二次災害と被害と精神ダメージで混乱しており、坊主を追う事はできず結局その場に足止めを喰らってしまいました。
坊主はその間にコジマ汚染の広がる山を急いで下山し、なんとか寺へと逃げ帰ったのです。
「た、ただだだだだだだたただだだだ…」
「とり合えず落ち着け坊主っていうかディア。なんか色々とあったのは分かったから。今お客さん来ているから」
「はぁはぁはぁ………へ?お客様?」
一方。なんとかロボが帰っていったのを見てコジマ鬼は坊主の後を追いかけて寺へと向かいます。
コジマ入りのドリンクを飲んでコジマ粒子と水分を補給した鬼は体力を回復させ、いよいよ坊主が戻った寺へと辿り着きました。
「つ、疲れた…けどやっと追いついたぞ、この寺に…!」
息絶え絶えなコジマ鬼はコジマ粒子を撒き散らしながら寺へと向かいます。
当然見ていた他の坊主たちは慌てて退散。鬼は坊主と和尚、そして客人が居るだろう本殿に着きますと大声で叫びました。
「リア充の坊主は何処じゃあ!!直ぐに出てこんかぁい!!!!!」
「き、来たぁ!?」
「………まぁ任せろ」
すると本殿の襖が開き、彼の声に応じたのか中から
それを見たコジマ鬼は舌なめずりをして襲う用意をして身構えます。
(和尚かガルム。能力は厄介だけど勝てない訳でもない。悪いが原作無視でやらせてもらう…!!)
しかし。この時コジマ鬼は寺に客人が来ており、その客人が出てきたのだと知りませんでした。
何より―――
コジマ鬼の命はここで終わったも同然だったのですから。
「―――――え?」
現れたのは二丁の銃。
そしてその奥からは…
「オープン、セサミ」
この上ない笑顔を振りまく最強の吸血鬼が居たのです。
= 舞台裏 =
刃「だ、団長張り切っているなぁ…」
げんぶ「セット派手に壊すだろうな。団長だから…」
ルカ「修理が大変ですね…」
レイチェル「あら。貴方達何を言ってるのかしら?」
Blaz「え?だってアレ団長…」
クライシス「ふむ。随分と派手にやっているな彼も」←舞台裏でのんびりとティータイムをしている。
「「「「「「……………え?」」」」」」
レイチェル「ちなみに。これで
スタッフロール
・出演・
坊主 ディアーリーズ
和尚 ガルム
鬼 Unknown
血風連
お客様 旦那
・スタッフ・
Blaz
げんぶ
支配人
キリヤ
黒鉄 刃
ルカ
朱雀
竜神丸
語り部 レイチェル=アルカード
提供 OTAKU旅団
協力 国際警察機構
BF団
アクアビット
レイレナード
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久しぶりに始まる旅団劇場!
今回は再び日本の昔話「三枚のお札」です!
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