No.805925

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~ 戦争回避成功ルート

soranoさん

第101話

2015-10-03 00:04:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1129   閲覧ユーザー数:1036

~ジュライロッジ~

 

「みんな、一気に行くぞ!!」

「月よ、災厄を退けよ――――クレシェントシェル!!」

戦闘を開始したリィンは号令をかけて仲間達の闘志を高め、エマはクラフトで自分達の防御能力を高めた。

「妖の型―――沙綾身妖舞!!」

「部長、ごめん――――シュッ!!」

「そこよッ!!」

リィンとフィー、ヴァレフォルの電光石火の速さでエーデルに攻撃した後、エーデルから離れ

「燃え尽きなさい……!ファイアッ!!」

「風よ、力を!―――旋風の精密射撃!!」

アリサとミルモはそれぞれ肩を並べて矢を放ち、二人の放った矢は合わさった後炎の竜巻の矢と化してエーデルを襲った。

 

「魔ノ雷ヨ……!」

「危なっ!?」

「わわっ!?」

しかしエーデルは魔導杖からクラフト―――雷招メ・ベルデを放ち、襲い掛かる魔の雷を見た二人は慌てた様子で回避し

「出でよ、烈輝の陣―――レイ=ルーン!!」

「雷光よ、我が右腕に宿れ!――――サンダーストライク!!」

「アアアアッ!!」

ベルフェゴールが放った純粋魔力が集束したエネルギーとセレーネが放った雷光が集束したエネルギーを魔導杖に光の導力を込めて光の刃と化させるクラフト―――ライトザンバーで斬り、相殺した!

 

「排除する。」

「逃がさない―――メルトストーム!!」

「行っくよ~!雷光の制圧射撃!!」

「フフッ、これは避けられないでしょう!?」

フィーは銃撃で、アリサとミルモは矢の雨を、ヴァレフォルはナイフの雨を降り注がせてエーデルを牽制し

「白き剣よ―――お願い!!」

「出でよ、冥界の魔槍よ――――死愛の魔槍!!」!

エマとベルフェゴールはそれぞれ後方からクラフトや魔術で攻撃し

「二の型―――大雪斬!!」

「光よ、我が剣に力を!ホーリーインパクト!!」

リィンとセレーネはエーデルに詰め寄ってそれぞれ強烈な一撃を放った。

 

「風ヨ!!」

「グッっ!?」

「キャアッ!?」

エーデルは魔力が込められた魔導杖で地面を叩いて凄まじい風―――――魔塊烈風を発生させて自身に詰め寄って来たリィンとセレーネを吹き飛ばし

「槍ヨ、貫ケ!!」

「「キャアッ!?」」

「あうっ!?」

「ッ!?」

「っと!」

「効かないわよ!」

続けて地面から魔界の槍を発生させて敵を貫くクラフト―――獄槍スンラスーアでアリサとエマ、ミルモとフィーにダメージを与えると共に怯ませ、ヴァレフォルとベルフェゴールはそれぞれ攻撃が来る寸前でそれぞれ回避した。

 

「フフッ、これはどうかしら!?」

エーデルの攻撃を回避したベルフェゴールは魔術―――連射暗黒弾・広範囲でエーデルに反撃し

「…………!!」

襲い掛かる無数の暗黒の魔力弾を見たエーデルは結界を展開して防いだ。

「うふふ、よく防いだわね♪」

「!?」

「すごい―――ねこアッパー!!」

「アァッ!?」

しかし転移魔術で一瞬に詰め寄って来た後に放たれたベルフェゴールのアッパーによって結界は破壊され、破壊された衝撃によってエーデルは怯み

「漆黒の闇よ、全てを包み込め――――ティルワンの死磔!!」

「アアアアアアアァァァァ―――――ッ!?」

更にヴァレフォルが発動した高火力の魔術によって大ダメージを受けると共に悲鳴を上げた。

 

「みんな、今回復するわ!!」

「風よ、癒しの力を……癒しの風!!」

そして二人が攻撃している間にアリサはクラフト―――セントアライブで、ミルモは治癒魔術で仲間達の傷を回復した。

「ポイッと。」

「アァッ!?」

二人の攻撃が終わるとフィーはエーデルの足元にFグレネードを投擲し、強烈な光を至近距離で受けたエーデルは怯み

「行くよ―――シュッ!!」

「秘技―――裏疾風!―――斬!!」

エーデルが怯んだ瞬間フィーはリィンと共に電光石火の速さでエーデルに追撃をした。

 

「聖なる光よ、敵を貫け!―――ホーリーランス!!」

「聖なる水よ……奔流となり、我が仇名す者達に裁きを!リ・カルナシオン!!」

「アークス駆動―――エクスクルセイド!!」

「光よ、罪深き者達に裁きを!贖罪の光霞!!」

「アアァァァァァ――――ッ!?」

リィン達が攻撃している間に詠唱を終わらせたエマとセレーネ、アリサとミルモはそれぞれ高火力の魔法攻撃を解き放ち、”魔人”の為光が弱点であるエーデルは大ダメージを受け、悲鳴を上げた!

 

「今のは効いたみたいね……!」

「今ので終わってくれるといいのですけど……」

エーデルの様子を見たセリーヌは声をあげ、セレーネは不安そうな表情をした。そして魔法攻撃によって起きた爆発による煙が晴れると、何とエーデルは未だ立っており、短い詠唱を終えたエーデルは魔術を発動した!

「闇ヨ、力ヲ……!」

「キャアアアアァァァッ!?」

「グッ、ち、力が……!?」

「そ、そんな!?エーデル部長の傷が……!」

「どんどん回復して行ってる……!」

「どうやらこの術は私達の力を吸い取って、自らの力の糧とするみたいです……!」

エーデルが発動した範囲内の敵の力を吸い取り、自らの糧とする魔界の魔導―――魔陣ダークドレインの範囲内にいた事で力が吸い取られ始めたアリサは悲鳴を上げ、リィンは呻き声を上げ、エーデルの傷が回復している様子を見たセレーネとフィーは信じられない表情をし、エーデルが放った術の正体を推測できたエマはリィン達に助言をした。

 

「止めなさい!」

「アァッ!?」

ヴァレフォルが投擲したナイフが命中したエーデルは怯んだ為、術を中断し

「烈風脚!!」

「ガアッ!?」

更にベルフェゴールによって蹴りで吹っ飛ばされ

「癒しの光よ、我らに力を……キュア・プラムス!!」

その間にセレーネは治癒魔術で仲間達を回復した。

 

「裁キヨ!!」

吹っ飛ばされた後空中で受け身を取って着地したエーデルは魔導杖を掲げて魔術を発動した。するとエーデルの頭上に無数の流星が現れた後、ベルフェゴールとヴァレフォル目掛けて降り注いだ!

「っと!小規模とは言え、流星の召喚まで使えるなんて、信じられない程強化されているわね……!」

「こんな可愛い娘をここまで変貌させたヨアヒムって奴、絶対に許せないワ!」

「それには同意ね!唯一の救いはその娘が”処女”である事よ!」

「全くもってその通りね!もしその娘の”処女”まで奪っていたら、あの司祭の魂を微塵斬りにして滅してやるワ!」

エーデルが放った小規模な流星を召喚する魔導――――流星フレアをベルフェゴールとヴァレフォルはそれぞれ回避する為に、回避行動に集中した。

 

「四の型―――紅葉切りっ!!」

「せーの……!ハアッ!!」

攻撃が二人に集中している間にリィンとフィーはそれぞれエーデルに攻撃をし

「アークス駆動―――ダークマター!!今よ!」

「はい!雷雲よ刃となれ!サンダーブレード!!」

「部長、目を覚ましてください!―――プリズミックミサイル!!」

「行っけ~!―――旋風爆雷閃!!」

更にアリサはアーツでエーデルの動きを一時的に止め、その間にエマとセレーネ、ミルモは魔法攻撃による集中攻撃をエーデルに叩き込んだ!

 

「アァァァ――――ッ!」

集中攻撃をしたにも関わらず、未だエーデルは倒れず、何とエーデルはクラフト―――魔眼を発動してリィン達の動きを封じ込めた!

「キャアッ!?か、身体が……!」

「動かないよ~!?」

「これは……!?」

「リィンや”殲滅天使”が使っているのと同じ……!」

「く、空間の呪縛……”魔眼”まで使えるなんて……!?」

魔眼によって動きを封じ込められたアリサとミルモは悲鳴を上げ、ある事に気付いたリィンとフィー、エマは信じられない表情をした。

「滅ビヨ……!」

「!エーデル部長から膨大な魔力を感じますわ……!」

「クッ……!あんなのを放たれたら、ひとたまりもないわよ!?」

そして魔導杖を掲げて膨大な魔力を溜め込み始めたエーデルを見たセレーネは声をあげ、セリーヌは厳しい表情で警告した。

 

「――――ご主人様達を守るわよ、ヴァレフォル!」

「ええ!」

その時ベルフェゴールとヴァレフォルが急いでリィン達の元に戻り、協力してドーム型の結界を展開した!

「マダンテ!!」

ベルフェゴール達が結界を展開した瞬間、エーデルは全ての魔力を解き放ち、超越した大爆発を起こした!

「クッ……!」

「バルディエルの時と比べれば、こんなの軽い方よ……!」

結界越しに伝わる衝撃にヴァレフォルとベルフェゴールは表情を僅かに歪めつつも結界の維持に集中した。そしてエーデルが放った全魔力を解放する究極の魔導であるSクラフト―――マダンテが終わると、結界にいくつかの罅が入った状態でありながらもリィン達は全員無事だった!

 

「!今ので一時的に大量の霊力(マナ)を失ったようです!」

「今がチャンスよ!」

「わかった!―――縛!!セレーネ、フィー!!」

エマとセリーヌの助言を聞いたリィンはクラフト―――魔眼を発動して、失った魔力を回復する為に瞑想を始めたエーデルの動きを封じ込めた後セレーネとフィーに呼びかけ

「はい!運命の門、 汝も見るか、高貴なる極光!!」

「これで終わらせる……!アクセル………!」

リィンの号令に力強く頷いたセレーネは詠唱をして自身の背後から門を現させた後門から聖なる光の奔流をエーデル目掛けて解き放ち、フィーは分け身達と共にエーデルに襲い掛かり

「マジェスティ・ゲイト!!」

「シャドウ―――ブリゲイド!!」

そして二人はそれぞれのSクラフトの最後の一撃を同時にエーデルに叩き込んだ!

「ウ……アアァァァァァァ―――――――ッ!?」

ついにダメージに耐えきれなくなったエーデルはまるで頭痛を抑えるかのように頭を抱えながら悲鳴を上げて地面に崩れ落ちた!

 

 

 


 
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