ある日のこと。
「ドラゴ郎兄ちゃーん!」
「ぐげっ!?」
いつものように龍野ちるがドラゴ郎こと龍野吾郎に体当たりする。
その衝突速度は凄まじく、天空市でもきっての高出力を誇るドラゴ郎でさえ後ろに吹っ飛ばされてしまうほどだ。
「あら、元気いいわねドラゴ郎くんの妹さんって」
声をかけてきたのはクラスメイトであり、ヒーロー仲間でもあるセルマ・ピュローネ。
「い、いやさ…元気いいのはいいで構わないんだけど…」
その瞬間、再びちるがドラゴ郎の胸に飛び込む!
「そーれもう一回!どーん!!」
「げぼっ!?」
あまりの衝撃に地面にめり込んでしまうドラゴ郎。
「…あー、毎日大変だわね…」
「それも1回や2回じゃないから困るよ。…もつのかな僕の身体…」
そこへ、ドラゴ郎とちるの兄である龍野隆一が通りかかった。
「なんだなんだ?非番だってのに騒がしいが…」
「!!…兄ちゃん逃げろ!全速力で!!」
「おいどうしたんだよドラゴ…」
「わーい!リュウイチ兄ちゃんだー!!」
「ぐおぉぉーーーーっ!?」
「…遅かったか…」
あわれリュウイチ、ちるの全力抱きつきを受けて吹っ飛ばされる。
「おはよードラゴ郎くん…ドラゴ郎くん!?」
まだ地面にめり込んでいるドラゴ郎を見て慌てふためいたのはアルディナ・ルーヴ。
「一体なんでまた地面なんかに…」
「おい見てみ!リュウイチさんまで壁に埋まってんで!?」
と、口々に叫びながらやって来たのは飯田橋ミウと天満橋テムナ。
「実は妹が元気よすぎてさぁ…ねぇ兄ちゃん?」
「ああ…兄貴はツライぜ…」
「…大変やな…さすがに同情するわ」
「あたしも…」
龍野家最強の妹ロボ・ちる。
彼女を受け止められるものは…たぶんいないのかもしれない…。
Tweet |
|
|
3
|
1
|
追加するフォルダを選択
タイトルの通り。
超合金の身体と身体が激しくぶつかり合う
そんな光景w
続きを表示