No.800388

【サイバ】Like mother, like daughter, eh?【交流】

古淵工機さん

小説作品ですが例大祭タグ、お許しください!
あと今回は英語でことわざみたいな感じのお話になってますw

■出演
エリシア(Gt/Vo):http://www.tinami.com/view/774824

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2015-09-04 23:46:12 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:813   閲覧ユーザー数:772

天空稲荷神社・例大祭の最中。

 

「まさか例大祭でライブやるなんて思ってもみなかったよね」

「ねーw」

午前のライブを終え、休憩時間もかねて屋台巡りをしているのはエリシア・グレイ、ミュア・ブリーズ、キャメロン・ベルの3人。

中学生ガールズロックバンド・Emceeの面々である。

 

「あっ!ミュアこの屋台寄ってこうよ、Come on!」

「面白そう!ねぇエリシアは!?」

「行くに決まってンじゃん!Let's Go!!」

やってきたのは『鬼斬島田』の屋台。

 

「いらっしゃいませ!」

「やっほー貞興くん!Riceball買いに来たよー!」

「んー、そのライスボールって表現、いかにもだよなあw」

「や、あたしら全員英語圏の出身だしねw」

「普段から日本語で会話してるから忘れてるんだけどねwあ、じゃああたし鶏五目」

「あたしはそうだなぁ、鮭親子で」

「じゃああたしは高菜そぼろで」

「ずいぶん通だね…君ら全員外国人なのにw」

「何言ってンの。今はもう天空市民だよ!?」

「たはは…、おや、あれに見えるは愛さん!」

貞興が目をやると、そこには北城愛と今河美歩の姿があった。

「ふーっ、やっぱりこれだけはやめられないわよねえ。屋台めぐり!」

「ねー!こうして仕事のことを忘れてのーんびりとね!すいませーん!鮭とおかか一人15個ずつくださいな!」

「あなたたち良く食べますねホント」

冷や汗を書きながら苦笑いを浮かべる貞興。

「でも大丈夫なの?美歩さんは取材って名目だからまだいいとして、愛さんが神社の仕事サボったりなんかして」

「大丈夫。リアル身代わり人形を置いてきt…」

 

その時、愛の背中に悪寒が走った。

「お母さ~ん…?人にはサボるなって言っておいてどういうことかしら~っ?」

「ゆ、唯!?」

「あ、ごめん愛ちゃん!あたし取材に戻らなきゃ!」

美歩はそそくさと逃げるように立ち去っていった。

「美歩ちゃ…卑怯者ー!」

「さぁて、覚悟できてるかしらお母さん?…すいません、うちの母が」

「あ、うん…大変だね唯ちゃん…」

かくして唯に引きずられながら愛、退場。

「…ああいうのってさぁ…」

「うん?」

「あたしたちの国のコトワザで『Blood will tell(血は争えぬ)』って言うんだよね」

「…あー…」

 

…血は語る。血は争えぬ。


 
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