No.796121

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~ 戦争回避成功ルート

soranoさん

第75話

2015-08-14 00:18:29 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1520   閲覧ユーザー数:1334

~バリアハート・クロイツェン州統括領主の城館・執務室~

 

「何ですって!?じゃあクロウはあのヴァルド・ヴァレス同様”グノーシス”に適正している体質だって言うの!?」

「ええ……状況を考えればそうとしか思えないわ。」

サラ教官の推測にクロチルダは疲れた表情で頷き

「クロウがオルディーネ自身になるなんて、滅茶苦茶だ……!」

「まさか”魔人化(デモナイズ)”で”騎神”の姿になるなんて………」

「”グノーシス”―――話に聞いていた以上にとんでもない薬物を開発したようね、”教団”は……!」

マキアスとエマは信じられない表情をし、セリーヌは目を細めた。

 

「うふふ、そんなに警戒する必要はないと思うわよ?例えオルディーネが出て来ても今度はエリゼお姉さんとレン――――ヴァイスリッターとパテル=マテルもいるしね。ヴァリマール、ヴァイスリッター、パテル=マテルの三体がかりなら、幾らオルディーネと言えど、ひとたまりもないでしょう?」

「レンさん、それは……」

レンの指摘を聞いたツーヤは複雑そうな表情をし

「え……その言い方ですとレン姫も私達に協力してくれるような言い方ですけど……」

ある事に気付いたエリスは不思議そうな表情で尋ねた。

 

「申し出るのが遅れたけどレンも今後はリィンお兄さん達―――”紅き翼”の”協力者”になるからよろしくね♪」

「ハアッ!?」

「レ、レン姫まで僕達の”協力者”になるだって!?」

「意味不明だし。今度は何が狙いなの?」

レンの申し出を聞いたサラ教官とマキアスは驚き、フィーはジト目でレンを見つめて尋ねた。

「や~ね、そんなに警戒して♪”今回は”何の見返りも求めない純粋な”好意”よ♪」

「今までの事を考えたら、全然信じられないね。」

「フィ、フィーちゃん。レン姫に対して失礼ですよ……」

笑顔で答えるレンを警戒の表情で見つめるフィーをエマは諌め

「その……できればレン姫も俺達に協力してくれる”本当の理由”を知りたいのですが……」

リィンは複雑そうな表情でレンを見つめて尋ねた。

 

「フウ、メンフィルとの戦争の回避に成功したのに何でレンをそんなに警戒するのか理解できないわ。」

「まあ、暗躍や脅迫が得意のレンだから仕方ないよ、キャハッ♪」

溜息を吐いているレンにエヴリーヌは無邪気な笑顔を浮かべ、エヴリーヌの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「む~、レンやセオビットお姉様同様虐殺が得意のエヴリーヌお姉様に言われるなんて、ちょっとショック。」

そして頬を膨らませたレンの答えを聞いたリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

(な、なんてとんでもない物騒な会話だ……)

(さすがはメンフィルの”最凶の姉妹”と恐れられているだけあって、会話の内容も物騒過ぎね。)

(セ、セリーヌ!)

リィンは疲れた表情をし、呆れた表情をしているセリーヌの小声を聞いたエマは慌てた。

 

「レン。」

「は~い、わかっているわよ。―――レンがリィンお兄さん達―――”紅き翼”に協力する理由は”D∴G教団”に対する”報復”よ。」

静かな表情をしているプリネに視線を向けられたレンはリィン達に協力する理由を説明した。

「ほ、”報復”……ですか……?」

「……そう言えば以前プリネ達から軽く話には聞きましたがレン姫は幼い頃”D∴G教団”に……」

レンの口から出た物騒な言葉にエリスが不安そうな表情をしている中、ある事に気付いたユーシスは複雑そうな表情でレンを見つめた。

 

「そ。レンの人生を滅茶苦茶にした”D∴G教団”に関係している人達が生きていたら一人残らず”報い”を受けさせたいと思っているのよ。現存している”D∴G教団”の関係者――――ディーター・クロイスはヴァイスお兄さん達が生かす事を決めたし、マリアベル・クロイスはケビンお兄さんに”狩られた”からせめてこの世から抹消したと思っていたけど、亡霊になってまでしつこくこの世に留まっているヨアヒム・ギュンターを魂ごと滅しようと思っているのよ。」

「何ですって!?マリアベル・クロイスが”狩られた”ってどういう事よ!?」

レンの話を聞いたサラ教官は血相を変えて尋ね

「………話によりますと”碧の大樹”にて”星杯騎士団”によって”外法認定”されていたマリアベル・クロイスはロイドさん達に同行していた”星杯騎士”によって抹殺されたとの事です。」

エリゼは静かな表情で答えた。

 

「し、七耀教会の関係者が暗殺を実行するなんて……!」

「……七耀教会に”外法認定”される程、その人物は”墜ちていた”という事ね。」

「恐らく”歴史”をも変えかねないその所業が許せず、そのような事をしたのでしょうね……」

「……………………」

エリゼの話を聞いたマキアスは信じられない表情をし、セリーヌは静かな表情で呟き、エマは重々しい様子を纏って呟き、クロチルダは複雑そうな表情で黙り込んでいた。

 

「うふふ、レンもマリアベル・クロイスが殺される所を見たけど、七耀教会もあの”白面”ゲオルグ・ワイスマン同様マリアベル・クロイスの事を相当抹殺したいと思っていたみたいよ♪何せワイスマンの時同様”塩の杭”を使ったのだからね♪」

「”塩の杭”ですって!?」

「サ、サラ教官……?どうかしたのですか?」

レンの話を聞いて血相を変えたサラ教官が気になったマキアスは戸惑いの表情で尋ねた。

 

「――”塩の杭”とはかつて”ノーザンブリア旧大公国”に突如現れた”天災”クラスの”古代遺物(アーティファクト)”だ。それによってノーザンブリアの大地や民達の大半は塩と化し、ノーザンブリアは貧困と飢餓に苦しむ事になり、ノーザンブリアにとって全ての”元凶”に当たる。」

「あ…………」

「………………」

「サラ教官……」

レーヴェの説明を聞いたリィンとユーシスは複雑そうな表情で、エマは心配そうな表情でサラ教官を見つめ

「……アタシもその話は知っているわ。確か触れるだけで塩と化するとんでもなく危険な”古代遺物(アーティファクト)”だったわよね?」

「ふ、触れるだけで塩と化するって……!」

「余りにも恐ろしい古代遺物(アーティファクト)ですね……」

セリーヌの説明を聞いたマキアスは表情を引き攣らせ、エリスは不安そうな表情で呟いた。

 

「……皮肉な話よね。まさか”教授”の後釜であった彼女の抹殺の為に”教授”の時同様”塩の杭”が使われたなんて……」

「何ですって!?まさかマリアベル・クロイスは”結社”の”蛇の使徒”になる予定だったの!?」

重々しい様子を纏って呟いたクロチルダの言葉を聞いてある事に気付いたサラ教官は信じられない表情で尋ねた。

「ええ、本当なら”碧の大樹”の決着がついたら彼女は”結社”入りし、”教授”が”外法狩り”に抹殺された事で空席となった”蛇の使徒”の”第三柱”になる予定だったのよ。―――最も自分が殺される前に”結社”は既に崩壊しているなんて、彼女も私同様夢にも思わなかったでしょうね……」

「姉さん……」

疲れた表情で肩を落としているクロチルダをエマは心配そうな表情で見つめ

「……それで?色々と話は逸れてしまったけど、結局アンタは何で脱獄したバンダナ男の為にメンフィル軍に”投降”したのよ?」

セリーヌは複雑そうな表情でクロチルダを見つめて尋ねた。

 

 

既にお気づきと思いますが、このルートでは何とレンちゃんも加入しますwwなのでレンちゃんとエリゼがいる事で今後の騎神戦は複数のバトルになりますwwヴァリマール、ヴァイスリッター、パテル=マテルによるバトル……うん、もう完全にロボ系のゲームみたいなバトルになって、ただでさせ原作の騎神戦も軌跡シリーズのバトルとは言えないのに、ますます軌跡シリーズからかけ離れるバトルになるでしょうね(汗)


 
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