phase.0 『 偶然✖️必然 』
「ハァ、ハァ、ハァ…」
深夜の街中を1人の少女が、息を切らして走る。此処が何処かは彼女自身にも解らない。ただ、逃げる為に時空まで越えたのだ。ここまでして捕まるわけにはいかなかった。白いローブに身を包み、些か目立つその格好も幸か不幸か、人気が無い為に気にはならなかった。
(それにしても、静か過ぎる。まさかっ!)
彼女がそう感じた時には既に遅く、目の前には彼女を追っていた者達が道を塞いでいた。
同じ頃、一人の少年が家路を急いでいた。
「やべぇ、遅くなっちまった」
この辺りは0時を過ぎると何処も店仕舞いしてしまい、人通りが無い。というか外に出る人間は皆無と言っていい。親父の実家のツテで此処の高校に通っているが、どうにもこの決まりだけは慣れないものがあった。
「…なんだ?この感じ」
ふとした違和感。人気を感じないだけじゃ無い。何か異質なもの…。
「あっちか…」
見据えた先に足を向ける。
「ロボ子じゃ無ぇし、組長やコウモリ娘でも無いか」
どちらかといえばチカ嬢に近い何か。
「厄介事でなければいいが…無理だよなぁ」
頭を掻きながらもどうするか…
「考えても仕方無ぇか。まっ、行けばどうにか解るか」
更に、同じ頃…、
「まったく、管理局の連中は何を考えておるのだ。夜中にいきなり連絡しおってからに」
「仕方ありません、それが此方の世界で過ごす間の条件ですし、オリジナル達は別件で動けないようですし」
「う〜…、ボク眠い〜」
(…zzz)
4人の少女達も、少年と同じ場所を目指していた。
偶然その世界に居合わせた彼等は、出逢うべくして今、出逢う…。
あとがき
ツナ「待ち切れずに書いちゃったぜい!」
一刀「…なあ、これ本当にリリカル物なのか?」
ツナ「うん?」
一刀「分かった…、本当にリリカルだけか?」
ツナ「・・・」
一刀「何!その沈黙!」
ツナ「今回のテーマはラブコメ+バトル+カオス、デス」
一刀「テーマが不穏過ぎる!?」
ツナ「いやいや、『Re:道』は悪と覚悟で書いてるつもりですしね。次回辺りは空気も出るかなぁ〜」
一刀「不安だ」
ツナ「では、一応今回はお約束で締めましょう」
一刀「アレか」
ツナ「リリカル!本気狩る!一刀刈る!!!」
一刀「俺なんか悪い事したか!?」
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新作デス。
なのはとは名ばかりの魔法少女モノ、始まります。
注:オリキャラでます。なのは以外にもでます。