意識が戻ってきた、だが体が動かない
しかし白い光が僕を包み込んでいるのが分かる
それはとても暖かった
優しい女性の声が聞こえた
「冥琳、この子がお前の弟になるんだよ」
女性は『冥琳』と読んだ幼き娘に、生まれたての赤子を見せる
「うわぁ~、小さくてかわいい♪」
冥琳が人差し指を赤子に指しざし、それを軽く握られた
「ねぇ~母様、お名前何て言うの?」
冥琳は目を輝かせて母に尋ねた
「うん?お名前はね、楯(じゅん)字は公煉(こうれん)でね真名水仙(すいせん)よ」
「すいせん♪」
名前を呼び優しく弟の頭を撫でる
~???side~
じゅん・・・・こうれん・・・すいせん
ただそれを心の中で何ども繰り返し呼び続ける
それが自分の名だと心に刻むように何度も・・何度も
そして強く生きていこうと心に決めた
月日が流れ僕はいろんなことをした
父様から剣術を学んだり、母様と冥姉さんから勉強を教えてもらったり、近所の子供達と遊んだりして
楽しい日々を送っていたが
戦が耐えないこの時代、父様は頻繁に家を空けることが多くなった
そこで僕は体を鍛え始めた
ある日鍛錬中に、怪我をして父様にかなり怒られた
「水仙、無理して強くなろうとしなくて良い、私はお前が怪我をしたと聞いてとても心配に思ったぞ」
父様は言葉を続ける
「急がなくて良い、ゆっくりでいいからな」
そう父様は優しく言うと僕を抱き寄せ頭を撫でてくれた
僕は、始めて愛されていると心の中で思った
ゆくっりと強くなっていこうそしていつか恩返しをして行こう
それが僕がちょうど10歳になった日のことだった
少年が1人墓石の前に立っていた
「父さん、母さん僕15になったよ」
サーサー
風が少年の頭を撫でるように通り過ぎていく
「父さん達が愛した呉の町を僕は守り続けていく、それが僕からの恩返でいいかな」
サーサー
「じゃそろそろ儀式が始まるから、行くね」
サーサー
風が少年の背中を押すように吹く
「僕を愛してくれてありがとう」
そう呟くと少年は歩き出した
あとがき
どうもぐらです^^)
いや~今回は番外編を書かせてもらいました
時間的には序章から零章である儀式がはじまる前のお話になってます
展開が急すぎてすみません、それから表現が下手ですみません
うまく伝わりにくい場所もあったと思います
それとこのサイト機能を全然理解していないのコメをどう返せばいいか迷っています;^^)
コメをくださった本当にありがとうございます
かなり励みになっておりますw
ちょっとここで質問したいんですがいいかな?
Q 汜水関攻略時ですが原作(ゲーム)では袁術は兵糧を送らなかったのですか?
まぁ~かなり先の話になりますが、答えてくれるとうれしいですw
さて次回予告
水仙君の武器の名前と形状と初陣をお書きします
次回
~呉の楯~
『若楯の初陣』
お楽しみに~
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序章の続きとなってます
※誤字やコメお待ちしてます