No.787877

リリカルST プロローグ

桐生キラさん

こんにちは!お久しぶりの方はお久しぶりでございます!
リリカルなのは二次創作、リリカルHSの続編、リリカルST始まります!
少しでも楽しんで頂けたら幸いです!

2015-07-06 17:00:07 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1956   閲覧ユーザー数:1803

 

 

 

 

 

プロローグS 新暦73年 とある管理外世界

 

 

 

「チッ、ちょっと遅かったか。ミネルバ、周辺一帯をスキャン、生存者を探せ。レーゲンは俺と来い」

 

「はいはーい」

 

「了解でーす!」

 

 

 

この俺、東士希は、管理外世界にあるとある研究施設にやって来た。

ここに来た理由は二つ

 

 

 

一つ目は、ここで非合法かつ非人道的な研究が行われていたらしい。

その調査と取り締まりでやってきた

 

 

 

そして二つ目、こちらがメインだ。

古代遺物、通称ロストロギア、そのうちの一つであるレリックと呼ばれる高エネルギー結晶体の回収。

この施設にあるかもしれないと言う情報だったが…

 

 

 

施設は俺が到着する頃には既に襲撃されていた。

恐らく襲撃者もレリックが目的の筈だ。

まだいるといいが…

 

 

 

「!?そこのお前!動くな!」

 

しばらく辺りを探索すると、一人の大男がいた。

杖を持っているし、魔導師、恐らく襲撃者だな

 

「…何者だ?」

 

男は杖をこちらに向け構えた。

 

チッ…こいつ、結構強いな。魔力量でいったらSランクはあるぞ

 

「時空管理局・特務隊所属の嘱託魔導師、東士希だ。施設の破壊活動の容疑でお前を拘束させてもらう」

 

男は一瞬驚くも、冷静に俺を観察しているようだった

 

「管理局員か、厄介だ…ウッ、ゴホッゴホッ!」

 

男は突然咳き込んだ。

なんだ?病に侵されているのか?

 

「チッ…管理局の魔導師、済まないが、この子を頼む。ルーテシア!」

 

二人目!?

 

紫髪の少女が突然現れたかと思えば、小さな無数の虫に視界を奪われてしまう

 

「あ!逃げます!」

 

チッ!

 

「ミネルバ!追えるか?」

 

「ダメ!この虫に通信妨害されてる!」

 

クッ、油断したか…まさか逃げられるとは…

 

「あいつさっき、この子を頼むとか言ってたな。一体なにが…」

 

俺は男がいた場所に行ってみる。

そこには赤毛の小さな、普段のリインちゃんと同じくらいのサイズの子がいた

 

「気を失っているのか」

 

外傷は見当たらない。眠っているだけか?

 

「え?この子まさか…」

 

「ん?知ってるのかレーゲン?」

 

レーゲンが赤い子を見て、何やら難しい顔をしていた

 

「はい。恐らく、古代ベルカの融合騎、それも純正、オリジナルです」

 

古代ベルカの、オリジナルの融合騎だと?

いつの時代かは知らねぇが、何百年前だと思ってやがる?

 

なんて事を、俺一人なら多分言ってたんだろうけど、レーゲンが言うなら間違いないのかもしれない

 

「わお、凄い子が見つかりましたね。どうします?」

 

どうするもこうするも、保護するしかないよなぁ。

その前に…

 

「こちら、特務隊所属の嘱託魔導師、東士希です。研究施設は既に全壊、襲撃者にも逃亡されました。レリックの反応も感知されません。いかがなさいますか?八神三等陸佐」

 

とりあえず、この件を上官に報告しないとな

 

『うん、とりあえず、そのカタッ苦しい敬語はやめてほしいかな』

 

「…はやて、一応仕事だろ?公私は分けろ」

 

まったく、こいつは…

 

『はいはい。とりあえず、応援がそっちに向かっとるで、それまで待機と周囲の警戒頼むわ』

 

「了解。それともう一つ…」

 

 

 

 

 

新暦75年 ミッドチルダ

 

 

 

 

カランカランと、扉についていた鈴が鳴り、人が入ってくる

 

「いらっしゃいませー。喫茶店【晋】へようこそ。アギト、接客お願い」

 

「いらっしゃいませ、お客様!こちらお冷になります。ご注文は……ブレンドコーヒーとフレンチトーストですね。かしこまりました。オーナー!ブレンドコーヒーとフレンチトースト!」

 

「はいはーい。レーゲン、コーヒーの準備」

 

「了解です!」

 

俺は現在、喫茶店を経営している。

俺の相棒であるレーゲンと、二年前出会ったアギトと一緒に……

 

 

 

 

 

 

プロローグT 新暦75年 ミッドチルダ

 

 

 

カチャリカチャリと、手に持った二丁の拳銃型デバイスの整備を済ませていく。

 

どこにも異常はないか、コンディションはバッチリか、魔力が安定しているかなどなど…

 

全てをチェックし終え、空を仰いで大きく深呼吸をする。

 

その時目に入った太陽が眩しくて、あたしは思わず、片手で影を作った

 

良い天気だ。吹く風もとても心地良い。ミッドチルダが四季のある世界で本当に良かった

 

そう思えるくらいには、あたしの心は随分と落ち着いていた

 

「シュッシュッ!」

 

ただ、あたしの隣にいたパートナーは、随分とソワソワしているが…

 

「ちょっと落ち着きなさいよ、スバル。そんなに上がってたら、出来るものも出来ないわよ」

 

あたしがスバルと呼んだ目の前の女性は、そんなあたしの声を聞いてワーっと涙目になった

 

「だってティア!これ3回目だよ!?そろそ受からないと、お父さんに怒られちゃうよ!」

 

そう言って、スバルはジタバタと動き回った

 

現在、あたしことティアナ・ランスターと、相棒のスバル・ナカジマは、今回で3回目となるBランク魔導師昇格試験を受けようとしている。

 

あたしとしては、今の実力ならBランクは余裕だと思っているのだが、スバルはそうは思っていないらしい。

スバル自身も、能力で言えばBは間違いなくある。それどころか、彼女のふとした時の爆発力も考慮すればAくらいあってもおかしくはない。

なのに、何故これで3回目なのか。それはひとえに、あたし達の運の悪さにあると言ってもいい。

 

初めて試験を受けようとしたのは1年前。

あの時は確か、部屋の時計が全て2時間ずつズレていたのだ。

当時は寮で、スバルと相部屋だったあたし達は見事に遅刻。筆記試験すら受けられずに門前払いを食らった。

後日、何故2時間ズレていたのか確認したところ、サマータイムに突入した事を忘れたまま時計の設定を変えずに試験日を迎えてしまったのが原因だった。

 

2回目は半年前の事。あの時はそれぞれに理由があった。

あたしもスバルも筆記試験をパスした所までは良かったのだが、そこから先が不幸だった。

スバルは昼食に食べた魚介に当たり緊急搬送。

あたしはあたしで、魔力測定の際に魔力ではなく氣を送り込んでしまった為、機材にエラーが発生しそのまま故障。機材の故障によりその日の試験は続行不可能となった。

ちなみに、機材が故障した原因があたしにあるとはバレていないらしく、正体不明の謎の現象という事になっている。

おかげで次回受ける際、筆記試験は免除との事になったが、まぁ何も問題はないわね

 

そして3回目となる今回、いよいよもって、あたし達は実技試験を受ける所にまで到達した

 

正直、こんなところで足止めを食うとは思っていなかった分、あたしの人生プランは大きく修正を余儀なくされてしまったが…

 

「うわぁーん!緊張するよー!」

 

目の前の少女を見ていると、ため息が漏れてしまうが、プランの修正くらいどうでも良いとも思えてしまう。

それだけ、スバルとの付き合いは長いし、信頼している。

彼女と一つの目標をクリアする為なら、まだまだ安いものだ

 

「大丈夫よスバル。あたしとあんたなら、絶対にやれるわ。これまでがそうだっただしょ?それはこれからも変わらないわ」

 

そう言うと、スバルはあたしをジッと見て、徐々に落ち着きを取り戻していったようだった

 

「……うん、ティアと一緒なら、出来る」

 

スバルは小声ながらも、しっかりとそう言った。その言葉から、どこか力強さも感じる

 

「よく言ったわね。なら行くわよ。あたし達の力を上に見せつける!」

 

「うん!頑張ろう、ティア!」

 

 

 

これがあたしの第一歩

 

 

 

とある目標に辿り着くためのファーストプレゼンテーション

 

 

 

ここでの結果が、活躍が、とある人物達の目に留まった事によって、あたしは目標への近道を手に入れた

 

 

 

「兄さんの夢は…あたしが継ぐ!」

 

 

 

そしてあたし達は駆け出した

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

こんにちは!お久しぶりの方はお久しぶりでございます!桐生キラです!

 

 

という訳で、リリカルなのは二次創作第二弾、リリカルST、始まります!

 

 

第一弾、リリカルHSの続編となる今作でございますので、人物関係等、前作を読んで頂けると分かりやすいかもしれません。

 

 

物語は主にStrikerS編を中心に、桐生キラ的オリジナル要素を混ぜつつ展開されていきます。それに伴い、二次創作らしく大抵の原作キャラが崩壊気味でお送りします(笑)

 

 

また、今作はSサイド、Tサイドという裏表二つの陣営、及び主人公で進んでいきます。

 

 

表を担うのはTサイド、主人公ティアナ・ランスターが主に語り手を担う、機動六課サイドのお話でございます。

 

 

裏を担うのはSサイド、主人公東士希が主に語り手を担う、六課サイドの裏で喫茶店経営するのがメインのお話になります。

 

 

シリアスになるのか、と問われるとそうでもありません。基本的に前作同様ゆるゆるのぐだぐだのへろんへろんでございます。シリアスとか疲れますので(笑)

 

 

そんな感じのリリカルSTでございます。

 

 

なお、更新はかなり不定期です。なるべく時間は取りますが、社会人の時間の取れなさを甘く見ていた様です(笑)

 

 

しかし、始めた以上は完結を目指しますので、何卒お付き合いしてくださると幸いでございます。

 

 

それでは、桐生キラ作品では恒例の、キャラ紹介をして締めさせていただきます。

 

 

また次回にお会いしましょう!

 

 

 

 

 

 

リリカルST 登場人物

 

 

 

喫茶店【晋】

 

 

 

東 士希

Sサイド主人公。

喫茶店のオーナーにして六課のスポンサー。はやての恋人。

神器事件の贖罪を済ませ、自分の店を持つという目標を達成する。魔力量だけならSSSだが、運用が下手なので総合AAの魔導師。

「はぁ…はやてと妹達が恋しい…」

 

 

レーゲン

通称神騎。ユニゾンデバイスにして喫茶店のスタッフ。

記憶を全て取り戻し、順風満帆なツッコミライフを送っている。リインと仲良し。全長170cmくらい。

「士希さん!?寂しいのはわかりますが、営業中にギャルゲはやめてください!」

 

 

アギト

通称烈火の剣精。ユニゾンデバイスにして喫茶店のスタッフ。命名ザフィーラ。

とある研究施設で士希に拾われた元ツンデレ。最近はツン1:デレ9の割合。全長130cmくらい。

「は、はやての代わりは無理だけど、妹くらいには…な、なんでもない!!」

 

 

 

機動六課

 

 

 

八神 はやて

二等陸佐。六課の部隊長。ボケとツッコミ、両方こなせる器用な人。

健全なバストアップに貢献したいとか言って胸を揉む事に全力をかけている。士希とは恋人関係。結構甘えたがり。

「はぁ…最近、おっぱい揉んでないで力が…」

 

 

リインフォース・ツヴァイ

空曹長。ちっさい上司。暴走しがちな人外魔境である六課の良心的なツッコミ役。

レーゲンやアギトに愚痴る毎日。

「はやてちゃん、せめて部下の前ではそんな事言わないでください」

 

 

高町 なのは

一等空尉。スターズの隊長。フェイトちゃん中毒であり、砲撃中毒。

最近はセクハラをしてくる後輩に、指導という名の砲撃を撃つ日々。

「教導って、好きな時に人を撃てるからいいよね!」

 

 

ヴィータ

三等空尉。スターズの副隊長。実は面倒見の良い六課のストッパー役。

エターナルロリだが、割と何でもこなす万能な人。

「あたしって戦闘方面の隊員だよな?なんで事務仕事ばっかやってんだろう…」

 

 

スバル・ナカジマ

二等陸士。スターズ隊員。

空港事件でなのはさんに助けてもらって以来、なのはさん信者に。なのはさんの砲撃は愛と思い込んでいるので、砲撃がくる度に悦んでいる。

六課内、防御力最強。

「なーのはさーん!L!O!V!E!ラブリー!なのはさん!!」

 

 

ティアナ・ランスター

Tサイド主人公。二等陸士。スターズ隊員。自称凡人。

飛行は出来ないけど、空中は歩ける。素手で岩を砕ける。なんか魔法じゃない弾丸を撃てる。指揮能力と状況把握能力に秀でている。スタミナは無尽蔵。

「別に特別なスキルや、膨大な魔力量があるわけじゃない。ホント、私って普通よね。こんな異質な部隊でやっていけるのかしら」

 

 

フェイト・T・ハラオウン

執務官。ライトニングの隊長。常識人枠だけどスピード狂。

なのはさんを愛している。

「そろそろ光速の領域に踏み込もうと思うんだけど、どうかな?」

 

 

シグナム

二等空尉。ライトニングの副隊長。戦闘狂。

実ははやてとフェイトに並々ならぬ想いを抱いていたり、シャマルと大人な関係にあったりする。

士希とは不倶戴天の仲。

「そろそろ士希を殺そうと思っているんだが、どうだろう?」

 

 

エリオ・モンディアル

三等陸士。ライトニング隊員。

士希を兄と慕い、また武術の師匠として尊敬している。

ラッキースケベのスキル持ちで、敵味方問わず発動する。

「いや!あの!僕男の子ですから!流石に一緒にお風呂はマズイですって!」

 

 

キャロ・ル・ルシエ

三等陸士。ライトニング隊員。

アニメ好きがこじれて若干中二病に。たちが悪いのは、アニメの技を使えてしまうこと。

ルネと仲良し。

「やっちゃえ、フリード!バーストストリーム!!」

 

 

シャマル

医務官。武器はフォーク。

士希の指導もあり、食べられる料理を作れるようになった。

シグナムとの力関係はこの人の方が上。

某有名海外ドラマの主人公の吹き替えをしている人が好き。

「きゃー!力ちゃーん!」

 

 

ザフィーラ

六課の番犬。

はやての固有戦力としてカウントされているが、戦闘の機会はほとんどない。

士希と仲良し。

「はぁ…今日も士希の店に行くか」

 

 

 

聖王教会

 

 

 

カリム・グラシア

教会所属の偉い人。はやてや士希の友人。サボりたがり。

未来予知のレアスキル持ちだけど、シャッハの接近は予知できない。

「よし、ちょっと士希さんのお店に行ってくる」

 

 

シャッハ・ヌエラ

教会所属のシスター。カリムの護衛。

なかなか仕事をしないカリムを叱る日々。

士希とは割と仲良し。

「行かせると思いますか?シャッハ」

 

 

 

管理局

 

 

 

ルネッサ・マグナス

管理局所属の捜査官。

魔法は使えないけど、それをカバーできる身体能力の持ち主。

士希に保護された過去を持つ。

キャロと仲良し。

「まったく…本当に士希さんはどうしようもないクソ虫ですね」

 

 

ユキ・ブレア

管理局所属の捜査官。

ルネと同居しており、仕事でもコンビでやっている。ルネと同じく魔法は使えないけど身体能力は高い。情報収集能力に長けている。

士希と同じ世界出身。

「ルネ~、お酒とってー。お酒がないと私死んじゃうぅ」

 

 

ヴェロッサ・アコース

管理局所属の査察官。カリムの義理の弟。

はやてを妹のように可愛がっている。同じ妹好きとして、士希とは親友の仲。

「士希!今度の妹フェス、チケットが取れたぞ!!」

 

 

 

一般人

 

 

 

ヴィヴィオ

謎の美幼女。士希曰く「才能の塊」。

子どもらしく、士希が教えた事をみるみる吸収していく。

「見て見て東おじさん!氣を撃てるようになったよ!」

 

 

イクスヴェリア

とある事情で士希が探している人物

 

 

ジークリンデ・エレミア

ひょんな事からユキとルネと同居する事になったファイター。ユキやルネを格闘術の師匠として崇めている。

「ちょ、ユキさんにルネさん!?飲むんはええけど、散らかすんはやめてよ!」

 

 

東 咲希

士希の双子の姉。ティアの姉貴分で師匠。

武力チート。飛行や難しい魔法は使えない。

ティアに多大な影響を与えている。

「人間が想像できる事ってのはな、その気になりゃできるんだよ」

 

 

 


 
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