No.783106

二つの呂旗~現代史~ 同棲騒動Ⅵ

ユウヤさん

さて亜莎登場回と沙耶の意外な弱点発覚?

上下に分かれたお話ですがお気に入りは買い物してる方の話だったりします。

あと蓮華変態すぎます。陰でうぇっへっへっへって言ってそうで怖いです。

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2015-06-12 09:49:06 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3144   閲覧ユーザー数:2522

 

 まえがき

 

 この作品は二つの呂旗のアフターです。戦闘は有りません。日常風景が描かれます。恋姫たちも出ますが性格は違っております。ご注意ください。言葉使いもかなり違ってると思われますがご注意ください。それでもよろしいと言う方はどうぞご覧ください。

 

 

 

 特別寮入寮者入寮日二日前。

 

 沙耶「お兄ちゃん、恋さん、二人はデートに出てって下さい。」

 

 一刀「え?今から?」

 

 現在夕方四時。

 

 沙耶「詠さん、二人の邪魔をしてきてください。」

 

 詠「なんかおかしくない!?」

 

 沙耶「今日は亜莎ちゃんが来るので皆出かけてください。」

 

 恋「そうならそうと・・・言えばいい。」

 

 一刀「あれ?先生は??」

 

 沙耶「もう部屋で酒飲んで寝てます。」

 

 一刀&詠「あの人本当に教師か!?仕事どうしたし!?!?」

 

 

 

 

 第6話『同棲騒動Ⅵ』

 

 

 と、言う訳で寮内の人間を追い出した(一人除く)沙耶は、前倒しで寮に来るクラスメイトの亜莎を迎える準備をしていた。

 

 沙耶「さてと・・・邪魔者は排除したし、これで亜莎ちゃんが気後れしそうな癖のある人は居ないっと・・・」

 

 何気に失礼な妹である。

 

 ピンポ~ン

 

 沙耶「あ、来た!はいは~い。」

 

 沙耶はそのまま玄関へと急いで向かった。

 

 亜莎「さ、沙耶ちゃ~ん。た、助けて~~。」

 

 沙耶「・・・あの、どうして貴方が?明日の予定では無かったですか?蓮華先輩。」

 

 蓮華「・・・家を、追い出されました。」

 

 沙耶「何したんですか!?」

 

 蓮華「ちょっと一刀の盗撮写真を廊下の突き当たりで母様とぶつかってばらまいただけよ!なのに我が家に犯罪者はいらないって叩きだすなんて酷いと思わない!?」

 

 沙耶「我が寮にも犯罪者は要りませんけどね!?」

 

 蓮華「犯罪じゃないわよ!シャッター押したら一刀の着替えの現場が写り込んでるだけよ!そして他の部分を切り落としてその部分だけアップにしてるだけよ!」

 

 沙耶「なんて巧妙な盗撮だ!?」

 

 亜莎「あぅあぅ、沙耶ちゃん・・・此処って変態ばっかなの~?」

 

 沙耶「あ、えっと・・・違う・・・と良いなぁ。」

 

 亜莎「えぇ!?」

 

 色々先行き不安な気持ちを植え付けられた亜莎であった。

 

 沙耶「えっと、気持ちを切り替えて・・・蓮華先輩一人部屋確定でいいですね?」

 

 蓮華「・・・へ?」

 

 沙耶「たぶん華琳先輩と桂花先輩は一つの部屋を使うだろうし・・・詠さんと恋さんは一緒の部屋だし・・・お兄ちゃんは一人部屋確定だし・・・」

 

 蓮華「・・・一刀の部屋を撮影できる部屋が欲しいです。」

 

 沙耶&亜莎「「・・・・・・(ピ)お巡りさん、此処に盗撮魔が居ます!!すぐ来てください!!」」

 

 蓮華「さすがに洒落にならないからやめてぇぇぇぇぇ!!!」

 

 結局一階の隅の部屋になりました。とぼとぼと割り当てられた部屋に向かう蓮華の背を見送り、二人は二階に上がって行く。

 

 亜莎「沙耶ちゃん、私達の部屋は?」

 

 沙耶「私達は二階の階段近くの部屋だよ。」

 

 亜莎「よかった・・・私他の人と相部屋になりそうになった瞬間、おなかグルグル言って、頭グラグラして、オエッてなっちゃって・・・」

 

 沙耶「・・・それなんて病気?」

 

 亜莎「あぅ・・・自分でも異常だって分かってるよ~。」

 

 沙耶「本当に亜莎ちゃんは他人に免疫ないよね~。」

 

 亜莎「も~。自覚してるからこれ以上いじらないで~。」

 

 二人はそのままじゃれあいながら部屋へと入って行った。

 

 

 

 蓮華「ふ、ふふふふ。まずは脱衣所とトイレとお風呂と・・・一刀の部屋にも取り付けて・・・フフフフフフフフフフフフフフフフ。」

 

 一人、変態が部屋の隅で怪しい笑いを静かに上げていた。

 

 

 

 沙耶と亜莎が部屋で荷物を紐解きながら雑談に花を咲かせていた頃、一刀達は亜莎の歓迎会用の買い出しを行っていた。

 

 一刀「亜莎って何が好物なんだろう?」

 

 詠「さあ?案外辛い物が好きだとか?あり得そうじゃない??」

 

 恋「・・・これ。」

 

 一刀「ハバネロ単体でどうしろと?」

 

 恋「・・・丸かじり?」

 

 詠「そんな猛者何処に存在するのよ。」

 

 

 

 ??「ハバネロ単体とかほんま好きやな~」

 

 ??「そうなの~。想像しただけで火を噴けそうなの~」

 

 ?「そうか?むしろ唐辛子ペーストを塗りたくって七味ふりかけてわさびとからしを中に詰めてもイケるが・・・」

 

 ??「・・・感じは逝くって感じるわ。」

 

 ??「もう人の食べ物じゃないの~」

 

 

 

 一刀「・・・」

 

 詠「・・・居たわね。」

 

 恋「冗談の・・・つもりだった。」

 

 三人の居た場所から離れた場所に居る三人組の話を聞いてドン引きをする三人だった。

 

 一刀「と、とにかくハバネロは無しだ。そうだな・・・カレーにするか。」

 

 詠「結局辛い物系!?」

 

 恋「唐辛子ビタビタ?」

 

 一刀「恋、冗談でもそう言う事はもう言わないように・・・恋のだけそうするよ?」

 

 恋「すみませんでした(ビシッ)」

 

 その時の恋は今まで見たことが無い位、ビシッとした謝罪姿だったとか。

 

 一刀「ははは。冗談だよ、恋。さ、そうときまれば材料を集めようか。」

 

 詠「私はスパイスを見て来るわ。」

 

 恋「じゃあ、高級お肉。・・・豚、牛、鳥~♪」

 

 一刀「・・・・・・本格カレーを作れと?」

 

 本日のメニューは高級お肉の本格スパイシーカレーに決まったようです。

 

 一刀「く・・・ナンってどうやって作るっけか・・・」

 

 案外ノリノリの一刀であった。

 

 そんなこんなで材料を買い物かごに入れて値段を脳内演算した詠は驚愕する。

 

 詠「・・・カレーの材料が万超えしてるわ。」

 

 恋「超高級。ジュルリ。」

 

 一刀「はいはい、よだれ拭こうね~。恋も手伝うんだよ~。」

 

 恋「・・・カレーの為なら仕方ない。」

 

 詠「本当にあんたら仲良過ぎ。まあ彼氏彼女なんだから仕方ないけどさ。」

 

 そう言いながら苦笑いをする詠は本気で呆れているようすであった。

 

 一刀「詠も手伝ってくれよ?沙耶は・・・色々残念だからさ。」

 

 詠「そうなの?」

 

 恋「・・・そこは恋も詳しく知らない。」

 

 一刀「まあ・・・家でそうだったからさ。学校じゃ優等生だけど、調理実習が無くて幸いだったと言っておくよ。」

 

 詠「は?調理実習で失敗するとかあり得ないでしょ?」

 

 恋「・・・さすがの恋も調理実習で失敗はしなかった。」

 

 それを聞いた一刀は遠くを見つめながらこう言った。

 

 一刀「俺に教わりながら・・・インスタントラーメンすら作れない妹をどうしろと?」

 

 詠「・・・重傷ね。」

 

 恋「・・・救えない。」

 

 涙なくして語れない、そして聞けない話であった。涙の意味は大分あれなのだが・・・

 

 一刀「とにかく沙耶に料理はさせちゃ駄目。あれが本気で料理した場合何が起こる事やら・・・」

 

 詠「ちなみにインスタントラーメンは如何なったの?」

 

 一刀「何故かお好み焼きになった。」

 

 詠「どうしてそうなった!?」

 

 一刀「どうしてだろうな・・・」

 

 恋「それ・・・美味しかった?」

 

 一刀「見た目お好み焼きなのに、味が味噌ラーメンだった。パッケージは醤油ラーメンなのにな・・・触感はパリパリスナックフードを食べてる感じ?時々湿気た煎餅のむにょむにょ感が有ったりした。飽きが来ないようにとの配慮だと言っていた。」

 

 詠「地獄ね!?」

 

 恋「・・・うぷ。」

 

 一刀「完食した後俺は言ってやったよ。・・・もう料理は・・・するなよ?って・・・」

 

 二人「「お疲れさまでした!(ビシッ)」」

 

 二人は一刀に敬礼をしながら目からはとめどなく涙を流していた。

 

 一刀「さ、帰ろうか・・・」

 

 その日の夕食はちょっとしょっぱい味がした詠と恋だった。

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 一刀「蓮華の変態度合いが異常だ。」

 

 盗撮魔蓮華。これからどんな変態行動を取らせようか迷うわ~。

 

 一刀「止めてあげようよ!?」

 

 さて、今日のゲストの登場です。

 

 一刀「お前はスルー天丼しすぎだろう!?」

 

 今日のゲストは・・・今作で出番の無い静香お母さんです。

 

 静香「どうも、北郷静香です。」

 

 一刀「・・・出番無いの?」

 

 はい、ありません。

 

 静香「だから此処に出せって脅したのよ。フフフ。」

 

 怖かったです。

 

 一刀「そ、そうか・・・」

 

 静香「ま、それは置いておくとして。一刀、孫の顔が見たいから早くお願いね。」

 

 一刀「まだ高校生です!?」

 

 歳は問題ないだろう?

 

 静香「資金面でも問題無いわよね?」

 

 一刀「それはそうだけど!?」

 

 静香「しょうがないわね・・・卒業したら期待してるわよ?」

 

 一刀「が、頑張ります。」

 

 では次回予告お願いします。

 

 静香「次回『孫権伝 第六話』よ。街に戻った一刀は北郷隊を結成して後はどうなるのか・・・楽しみね。」

 

 ま、女性は増えて行くでしょうがね。

 

 静香「もう予定調和よね。」

 

 一刀「はいはい、どうせ種馬ですよ。」

 

 二人「じゃ、また次回。ノシ」

 

 一刀「どうしよう・・・俺の嘆きすらスルーされる。」

 


 
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