No.779434

【サイバ】激突!盟子VSマイカ先生【交流】

古淵工機さん

2015-05-24 22:30:27 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:790   閲覧ユーザー数:750

雪天小学校3年1組。

いつものように生徒が集まってくる始業前の時間。

 

「おはようステラちゃんにノパルス君!」

「おはよう!」

「おはよう!」

元気よく挨拶を交わすのはいつもの三人組、北城唯と今河和美・雪歩姉妹。

 

「んぁ~、おはよ~っ…」

のそのそと自分の席に座るのはノパルス・ハイメリア。

「おはよう。今日もいい天気ね」

ちょっと控えめな印象のステラ・レオーネ。

次々生徒が集まってくる中で、一人の生徒がなにやら仕掛けている様子…。

「ん…?おい盟子、朝っぱらから何やってんだ?」

 

雪歩が声をかけた相手は出門盟子だ。

「いや~、やっぱ学校といえばイタズラでしょってことでw」

「一応訊くが何しようとしてるんだ」

「イタズラの定番バケツトラップに決まってるじゃん!外からは見えないように昨日の夜から設置してたんだよねw」

「バカバカしい。そんなことに情熱注いでどーすんだよ。俺は戻るぜ」

と、雪歩は呆れ顔で自分の席に戻っていった。

やがて8時30分、始業のチャイムがなる。

「はい、皆さんおはようござ…」

担任の白金麻衣香がドアを開けた…その次の瞬間だった。

突然、着色された水の入ったバケツが彼女の頭上に降り注いだのだ!!

 

「きゃーーーーっ!?!?!?」

「うわ!先生がやられた!!」

「せ、先生大丈夫ですか!?」

「うひゃひゃひゃひゃひゃ!やーい!先生ってば引っかかってやんのー!やーい!」

クラスメートたちがざわつく中、イタズラが大成功して大喜びする盟子。

だが、その喜びの舞も長くは続かなかった…。

 

「やーいや…ごげ!?」

頭上からマイカの垂直チョップが炸裂!自業自得とはこのことだ!!

金属でできたマシーナリーの手でチョップされれば、いくら悪魔でもこれは痛い!!

「出門さん、あとで職員室に来なさい…いいわね?」

「は、はい…」

クラスは一同大爆笑。盟子はただ一人頭を抱えて席に戻る…。

そして昼休み。

「ったく、なんだよ先生の分からず屋…サイコーのイタズラだったってのに冗談わかんないんだから…」

と、盟子はぶつくさ文句をたれながら職員室の前にやってきた。

 

「失礼しまー…」

盟子が職員室のドアを開けた次の瞬間、降ってきたのは大量の氷水だ!!

「うぎゃああ冷たい冷たい冷たい!ていうか寒い!寒いー!!!」

あわてふためき脱出したと思ったら、こんどは床に仕掛けてあった片栗粉トラップに引っかかる!

「へぶ!?」

滑って転び尻餅をついた盟子が、恐る恐る顔を上げてみると、そこにはしたり顔を浮かべたマイカが立っていた…!

 

「ふふふ、今朝のお返しよ出門さん。不用意にイタズラをすると自分にも帰ってくるの。よーくわかったかしら?」

「な、なにもそこまでしなくたって…ぶえっくしょい!!」

 

…この勝負、マイカの勝ち。


 
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