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真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」第七十四話

 お待たせしました!

 今回も拠点です。

 登場するのはあまり出番の無い劉備

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2015-05-24 08:25:42 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:4563   閲覧ユーザー数:3325

 

「おや、瑠菜さん…と劉備さんと公孫賛さん。お二人は久しぶりですね。何時洛陽に来られた

 

 のですか?」

 

「お久しぶりです、北郷さん。洛陽に着いたのは昨日だったのですけど、夕刻だったので登城

 

 は今日にしようと…」

 

「先生に『二人ともたまにはちゃんと洛陽に来て陛下に挨拶をしなさい』って言われてな」

 

 そういえば瑠菜さんは命からしばらく北方の視察を命じられていたんだったな…その報告も

 

 兼ねて二人を連れて来たといった所か。

 

「他の諸侯は時々は自分で来るのに二人は名代ばかりで全然来ようとしないからちょっと強引

 

 かとは思ったけど連れて来たのよ」

 

「でも瑠菜さん、留守の間の事は大丈夫なの?」

 

「そうなんだよな~、私の所は留守を任せられる者がいなくてな、それでなかなかこっちに来

 

 れなかったんだけどさ…」

 

 公孫賛さんはそう言ってため息をつく…しかし、何と言うか彼女ほどため息がしっくりくる

 

 人も珍しいな。よほどため息慣れしているのだろうか?

 

「幽州の留守に関しては星ちゃんと雛里ちゃんにお願いしてもらったんです…先生が。こっち

 

 も決して人手が足りているわけでも無いのですけど」

 

 瑠菜さんが…もの凄くその場で瑠菜さんが一人で全てを決めてしまったであろう光景が劉備

 

 さんの表情から見て取れる。

 

 しかし…三国志じゃ沢山の武将や文官に囲まれている劉備も此処では人手不足なのか。そう

 

 いえば、益州とか荊州とか西涼とかと関わっていないからあっち方面の人がいないし…まあ、

 

 伏龍・鳳雛がいるというだけでも凄いものなのかもしれないけど。

 

 

 

「それじゃあまりこっちに長くはいられないわけだね」

 

「はい、平原と鄴の留守は愛紗ちゃんにお願いはしているんですけど、ずっとというわけにも

 

 いきませんし」

 

「関羽さんは留守番か…それじゃこっちには張飛ちゃんと?」

 

「はい、鈴々ちゃんと朱里ちゃんに」

 

 ほぅ…諸葛亮さんはともかく、張飛ちゃんは珍しいな。

 

「愛紗ちゃんが『たまには鈴々にも社会勉強をさせた方が良い』って言ってくれたので一緒に

 

 来てもらったんです」

 

「なるほど…それじゃ二人は今は宿舎の方に?」

 

「朱里ちゃんは徐庶さんに会いに行くって朝早くから出かけましたけど…北郷さんとは会って

 

 ないんですか?」

 

「輝里と?…そういえば輝里も朝早くから『今日は大事な行事がある』とか言って大荷物を抱

 

 えて何処かへ行ったな」

 

 どうやら諸葛亮さんの行き先もそっちのようだな…しかし二人が行くような行事って何かあ

 

 ったっけ?

 

「まあ、行方不明というわけでも無いのだろうからそっちはよいか…という事は、今は張飛ち

 

 ゃんが一人で留守番って事かな?」

 

「多分、鈴々の事だしおとなしく留守番をしてるとは思えないな」

 

「…そうですね、多分一人で遊びに行っちゃってますよね」

 

 俺の質問に二人は少々苦笑いを浮かべながらそう言っていた。

 

 

 

「ふむ…なら、丁度お昼だし一緒にご飯とかどうかな?此処は俺が奢るし」

 

「いや、待て待て。私らだって一応普通に働いているわけだし、自分の飯代位は…『本当です

 

 か!それじゃ、私はあの正門のすぐ横の店が良いです!』…おい、桃香!幾ら何でもそれは

 

 あつかましいだろ!?」

 

 俺の申し出に公孫賛さんは辞退を申し出るが、劉備さんが満面の笑みで店のリクエストまで

 

 してくるのでそれをたしなめる。

 

 しかし…劉備さんのリクエストが正門の横にあるあの店か。あそこって凄ぇ高いんだよな…

 

 味は確かに最高なんだけど。華琳なんかは洛陽に来る度にそこでしか食事をしない位だし。

 

「北郷、こいつの言った事を真に受ける必要なんか無いからな。私は屋台とかで十分だし!」

 

 公孫賛さんはかなり慌てた様子でそう言ってくる。

 

「瑠菜さんはどうです?」

 

 どうしたものかと迷った俺は瑠菜さんに聞いてみる。すると瑠菜さんは少し迷った風な顔を

 

 してから、 

 

「私もあの店には興味があるのよね…でも、今日はやめておきましょう。桃香、あの店は今度

 

 自分のお金で行きなさい」

 

「…は~い」

 

 瑠菜さんがそう劉備さんに言うと彼女は不承不承ながらも答えていたのであった。

 

「それじゃ、あっちの屋台村に行ってみようか」

 

「屋台村?そんなのがあるのか?」

 

「ああ、此処のちょっとした名物の一つだよ。行ってみれば分かるけどね」

 

 

  

「うわぁ~っ、凄い!これ皆屋台なんですか!?」

 

「これは凄いな…しかもどの屋台の料理も美味しそうだな!」

 

 屋台村に足を踏み入れた途端、その屋台の多さに劉備さんと公孫賛さんの顔は驚きに包まれ

 

 ていた。

 

 この屋台村は洛陽の各場所で営業していた屋台を一ヶ所に集めたものだ。そもそもは屋台に

 

 よって道が塞がれていた事による交通の混乱の解消の為にと及川が発案してきた方法なので

 

 あるが、今や人気スポットとなっていたりする。

 

 ちなみにこの屋台村は張三姉妹のライブ等が行われる舞台と洛陽で一番大きい銭湯が隣接し

 

 ており、ライブ観覧→銭湯での入浴→屋台村での食事の為だけに洛陽に来る人達もいる程の

 

 人気ぶりになっている。ちなみに今日は舞台ではライブではなく何か違うイベントが行われ

 

 ているらしく、朝から大勢の人が来ているようだが。

 

「私も此処に来るのは久しぶりだけど…見る度に賑やかになっていくわね」

 

「屋台の人達にとっては此処で営業出来るのが最高の栄誉みたいですよ。他の場所に店を出す

 

 許可よりも此処に屋台を出す許可を求める人達の方が多いらしいですし」

 

 そんな話をしながら手近な屋台で食事をと思ったその時、少し離れた所から何やら言い争う

 

 ような声が聞こえてくる。

 

 ・・・・・・・

 

「むか~~~っ!もう怒ったぞ、このちびっ子!!」

 

「ふんだ、お前だって鈴々と同じ位チビなくせに何を偉そうに言っているのだ!!」

 

 ・・・・・・・

 

「おい、桃香。今の声って鈴々じゃないのか?」

 

「やっぱり今のってそうだよね。誰と喧嘩してるんだろう…って、止めなきゃ!」

 

 

 

 俺達がその声のした所に到着するとそこには、張飛ちゃんと…あれ?もう一人は許褚ちゃん

 

 じゃないか?何時こっちに来たんだろう?

 

「季衣、もうその辺でやめようよ…そもそも私達は華琳様の命で陛下への御届け物を持って来

 

 たんだから」

 

「だったらそれは流琉一人で行ってくれば!?こんなちびっ子なんか僕一人で十分だから!」

 

「その台詞、そのままお前に返してやるのだ!!お前の頭の上の春巻なんか鈴々が全部引っこ

 

 抜いてやるのだ!!」

 

 一緒に来たらしい典韋ちゃんの言う事にまったく耳を貸さず、許褚ちゃんは張飛さんと睨み

 

 合いを続ける。

 

「まったく…一体何があったのかは知らないけど、止めるぞ桃香!」

 

「うん!」

 

「瑠菜さん、俺達も」

 

「ええ、此処は四人で行きましょう」

 

 俺達が二人を止める為に飛び出そうとしたその時、

 

「それまでだ!街中での騒ぎは許さぬぞ!!」

 

 反対方向から現れて二人の間に割って入ってきたのは……………あれ?あの仮面をかぶって

 

 るのは命だよな?何故此処に?今はまだ確か執務中の時間のはず…ああ、また書置き一つで

 

 抜け出してきたな、こりゃ。きっと今頃はまた夢や月が怒っているに違いない。

 

「何なのだ!お前みたいな変態仮面は平原や北平にいる蝶々だけで十分なのだ!」

 

「そうだそうだ!これは僕達の喧嘩だから、お前には関係ないだろう!それにそんな変な仮面

 

 をかぶっていたって何も怖くなんかないんだから、引っ込んでろ!!」

 

 当然の事ながら正体を知らない二人はそう言って命を罵倒する…本当、知らないって凄いな。

 

 

 

「ねぇ、一刀?あの仮面の人ってもしかして…」

 

「うん、もしかしなくてもそうです」

 

 さすがに瑠菜さんは気付き、それと同時に完全に顔が引きつる(ちなみに瑠菜さんは『李儒』

 

 と名乗っている間の命の事は話に聞いているだけで仮面をかぶった状態を見るのは初めてで

 

 ある)。

 

「っていうか、平原や北平に出る変態蝶々って何?」

 

「ああ、最近あっちで悪さをしている奴やゴロツキが出ると突然現れてそいつらをのしていく

 

 蝶々の仮面をかぶった奴が出て来てな…確か名前は」

 

「華蝶仮面様です!」

 

 俺の質問に何故か劉備さんは瞳を輝かせながら答える。

 

「華蝶仮面…様?」

 

「そうです、そうなんです!何時も颯爽と現れて悪者を鮮やかにやっつけて、そして何も名乗

 

 らずに去っていく…まさに正義の味方というべき存在なんです!!」

 

「…そう言っているのは桃香位でな。他の者や民達にとってはただの変な見世物みたいな状態

 

 なんだよ。愛紗の奴は絶対捕まえて正体を突き止めるって息巻いているし色々と困ってるん

 

 だよ…」

 

 ああ、なるほど…だから命の仮面を見た張飛ちゃんはその華なんとかの同類と思って『変態

 

 仮面』呼ばわりしたわけだな。そういえば及川からの報告の中にあっちの方で怪人っぽい奴

 

 が出るっていうのがあったけど…多分その変態仮面さんの事で間違いないようだな。

 

 

 

 しかしその変態仮面とそこにいる命はさすがに大きく違うわけで…(仮面が怪しいという意

 

 味では同じかもしれないが)。

 

「何じゃと!?妾のこの仮面の何処が変態だというのじゃ!!大体、街中で喧嘩騒ぎなんか起

 

 こして迷惑千万なのはお主らの方であろうが!!喧嘩をするなら外でやれぃ!!」

 

 いやいや命さん、此処は既に外ですから。それを言うなら『もっと人気の無い所でやれ』と

 

 か『人の邪魔にならない所でやれ』とかじゃないんですか?…って、そんな事はどうでもい

 

 いから早く止めないと!

 

 俺達は命の事も止める為に動こうとするが…。

 

「そんなに言うならお前から先にやっつけてやるのだ!!春巻、お前も手伝え!!」

 

「お前に命令されなくてもこいつは僕がやっつけてやる!!」

 

 あろう事か張飛ちゃんと許褚ちゃんは命に向かって攻撃を仕掛けてしまう。さすがに二人か

 

 らの同時攻撃はやばいかと思ったその時、命はさっと剣を一閃させると張飛ちゃんの武器と

 

 許褚ちゃんの武器が絡み合ってその勢いで二人は頭をぶつけてしまう。

 

「痛~っ…おい、ちびっ子!僕に何か恨みでもあるのか!!」

 

「何を言っているのだ!!春巻こそ鈴々に喧嘩を売っているのではないのか!!こっちの方が

 

 痛かったのだ!!」

 

 頭をぶつけあった二人はそう言ってまた睨み合うのだが…。

 

「いい加減にせぬか!!」

 

 そう言った命が二人に容赦無く拳骨を見舞うとさすがに沈黙する…さすがは命、空様ばりの

 

 痛そうな拳骨だな。

 

 さすがにそのままというわけにもいかないので俺達は二人を回収して典韋ちゃんや命と一緒

 

 にその場を離れる。

 

 

 

「さて…それでは何故あのような事になったのかを聞きたいと思います」

 

 場所は変わって…結局、劉備さんがリクエストした店に来ていたりする。此処は高いだけあ

 

 ってそんなに人で混み合っているわけでもなく、しかも個室形式になっているので人目につ

 

 く事も無いのでその場にいた関係者全員で此処に来たのであった。

 

(本来なら城内に戻るべきなのだろうが、戻って夢や月に見つかるのを恐れた命が強引にこっ

 

 ちに連れてきたというのもあったりする)

 

「そんなの春巻が悪いに決まっているのだ!!」

 

「何だと!そもそもお前があれもこれも買い占めていたのが原因だろう!!」

 

「いい加減にせい!!」

 

 質問を始めると二人は相手が悪いとばかり言っていたが、命が一喝するとおとなしくなる。

 

(ちなみに既に皆には命の正体は話し済である…そもそも此処に入った時に仮面を外している

 

 ので、それですぐに皆が分かったというのもあるのだが)

 

「オホン、こっちが聞きたいのはあくまでも何があったのかなので、どっちが悪いのかはそれ

 

 を聞いてからこっちが判断します」

 

 そして典韋ちゃんの話を聞くと(結局他の二人の話は要領を得ない内容に終始したので、彼

 

 女の話から内容を判断する事にした)、どうやら昼近くに洛陽に到着した許褚ちゃんと典韋

 

 ちゃん…というより許褚ちゃんが役目を果たすより食欲の方が勝ってしまったようで、陳留

 

 でも噂になっている屋台村に来てみた所、人気の屋台の食べ物のを次々張飛ちゃんが買い占

 

 めてしまっていたのに腹を立てた許褚ちゃんが喧嘩を仕掛けた…という所のようだ。

 

「はぁ…何と言えば良いのやら」

 

「本当に申し訳ございません、まさか陛下や北郷様にまでご迷惑をかける事になるなんて!」

 

 典韋ちゃんは一人そう言って謝っていた。

 

 

 

「ふん、今の話を聞いてやっぱり鈴々は悪くないって分かったのだ!」

 

「何を!!どう聞いたってお前が買い占め過ぎなのが原因じゃないか!!」

 

「とりあえず二人は静かにしてもらって良いかな?このままじゃ何時までたっても話は進まな

 

 いんで…というわけで審判役の瑠菜さんと公孫賛さんは今の話を聞いてどう判断しますか?」

 

「えっ?私が審判役?先生は分かるけど何で私が?」

 

 俺の言葉に公孫賛さんはそう言って困惑の表情を浮かべる。

 

「さすがに瑠菜さん一人でってわけにもいかないし、此処にいる人で公平に見てくれそうなの

 

 は公孫賛さんしかいないもので。典韋ちゃんと劉備さんはそれぞれの側の人ですし、命が判

 

 断したらそれは決定事項になってしまうので此処は証人という形でいてもらうのでね」

 

「…北郷は?」

 

「俺は司会役ですから…ささっ、二人とも意見の方をよろしくお願いします」

 

 俺がそう言って二人を促すと、何やら二人で相談をし始める…そして小半刻後。

 

「ええ~っと…それでは、これより…やっぱりこういうのは先生の方が良くないですか?」

 

「白蓮、もう決まった事です。良いから進めなさい」

 

 瑠菜さんに促されつつ公孫賛さんが結果を発表し始める。

 

「それでは改めて…結果、二人ともそれぞれに問題有という事になった」

 

「何で鈴々に問題があるのだ!?」

 

「そうだ、こいつはともかく僕は悪くないぞ!!」

 

 発表された結果に二人は当然の事ながら猛反発を見せる。

 

「静かに。では公孫賛さん、そうなった理由をお願いします」

 

 

 

「ええっと…まずは許褚。幾ら鈴々が次々と食べ物を買い占めたからといって街中での喧嘩騒

 

 ぎは良くない。それが原因で物的被害や人的被害が出てしまった後では遅いからな。それに

 

 君と典韋はそもそも曹操殿の命で陛下への届け物を持って洛陽に来たのだろう?それを果た

 

 さずにあそこにいた事自体が問題だな」

 

「うっ…」

 

「続いて鈴々。ああいう場所で一人で多くを買い占めるのはやはり問題がある。平原の者達な

 

 らば鈴々の事を知っているから対処も出来ようが、此処は鈴々の事を知らない者達の多い場

 

 所、そういう所ではもう少し考えて行動するべきだったな」

 

「うにゅぅ~~~…」

 

 公孫賛さんが告げたその理由に二人ともそれ以上何も言い返せなかった。 

 

「…ではあるが、双方ともそれを此処で罪にする程の物では無いと判断する。内容については

 

 それぞれの主君に改めて報告の上、各自の判断に委ねる事を提言する…で良いですか?」

 

「うむ、妾は特に異存は無い。一刀、瑠菜、白蓮と協議の上で桃香と華琳への報告書の作成を

 

 命じる。妾への報告まではいらぬがの」

 

「「ははっ」」

 

 命のその言葉でとりあえずこの問題については終わりという事になり、その後そのまま皆で

 

 食事会となったのであった(その場で白蓮・桃香・鈴々・季衣・流琉からは真名を預かるま

 

 でになったのであった)。

 

 これで一件落着…だったはずなのだが、俺達はすっかり命が何故此処に一人で来ていたのか

 

 すっかり忘れてしまっていた為、この後に訪れる災厄(?)を予想だにしてなかったのであ

 

 った。

 

 

 

 

 

「お帰りなさいませ…命様。やはり一刀さんも御一緒でしたか。随分とお楽しみだったようで

 

 すね」

 

「姉様、一刀、今回ばかりは私もあなた方をかばう事は出来ませんからね」

 

 とりあえず報告書については明日改めてという事で俺と命は瑠菜さん達と別れて戻って来た

 

 のだが…そこに待ち受けていたのは、笑顔の裏に怒りの武神のオーラを纏わせた月と夢の姿

 

 であった。

 

「ま、待て、二人とも…これには深いわけが…『『問答無用!』』…待て、話せば分かる。落

 

 ち着いて話せば…」

 

 その夜、当直の兵士や侍女の中には意味不明の叫び声を聞いた者達がいたとの事であった。

 

 ・・・・・・・

 

 次の日の朝。

 

「北郷…そのやつれようはもしかしてあの後で何かあったのか?さっきお会いした陛下の様子

 

 もおかしかったし…」

 

「気にしないでくれ、白蓮。そう、色々と気になるだろうがどうか触れないでいてくれ…はは

 

 っ、はははははっ」

 

「白蓮ちゃん…やっぱり洛陽って怖い所だね」

 

「そうだな…私達は北方の地にいる方が落ち着くようだ」

 

 白蓮と桃香はそう言いながら少しばかり顔をひきつらせていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、イベントが行われていた舞台では…。

 

「朱里、戦い切ったわね…」

 

「うん、もはや我が生涯に悔いは無いよ、輝里ちゃん…きっと幽州にいる雛里ちゃんもこの成

 

 果を聞いたら喜んでくれるはず…」

 

「ふふ…何せ三ヶ月以上の日数を費やして三人で創り上げためくるめく夢の世界…そして刷り

 

 上げた数千部に及ぶそれが全て完売…これこそ我らが勝利よ!でもまだこれからよ!私達の

 

 真の戦いは此処から始まるのよ!!」

 

「それじゃ輝里ちゃん…」

 

「そうよ、ついに大陸中に打って出る時が来たのよ!!さあ、朱里!立つのよ!!戦士に休息

 

 の時は無いわよ!!」

 

「はいでしゅ!!この芸術を大陸に…いえ、羅馬に広めるまで!!」

 

 何やら徹夜明けらしい輝里と諸葛亮がハイテンションのまま意味不明な事をぶち上げていた

 

 のであった。

 

 

                                        続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 投稿がおそくなっていて申し訳ありません。

 

 なかなか時間が取れないのとモチベさんのご機嫌が斜めなせいで…

 

 でも何とか頑張っていきますので。

 

 今回は…色々ゴチャゴチャした話になってしまいました。我ながら

 

 良く分からない感がありますが、ご容赦の程をお願いします。

 

 とりあえず次回も拠点です。さすがにそろそろ誰かとの18禁的な物

 

 をお送りしようと思っていますが…誰にしよう?(オイ

 

 

 それでは次回、第七十五話にてお会いいたしませう。

 

 

 

 

 追伸 輝里と朱里の事はそっとしておいてやってください。

 

 

 

 

 

  


 
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