No.778869

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~ 戦争回避成功ルート

soranoさん

第7話

2015-05-22 14:37:13 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1305   閲覧ユーザー数:1211

 

同日、12:25――――

 

~バリアハート郊外・北クロイツェン街道~

 

オルディスがメンフィル軍に襲撃を受けていたその頃パント率いるメンフィル軍がクロイツェン州の領邦軍を圧倒していた!

「業火の理よ、我が呼びかけに応えよ――――フォルブレイズ!!」

「グギャアアアアアア――――――ッ!?」

「熱い、熱いよ―――――――ッ!?」

パントが放った業火の大魔術をその身に受けた機甲兵を操縦する兵士達は悲鳴を上げながら焼死し

「降り注げ聖光――――アストラルレイン!!」

「グアアアアアッ!?」

「ガアァァァァッ!?」

ルイーズが解き放った聖なる光の矢の雨は降り注いで戦車や機甲兵を破壊して兵士達を絶命させたり、重傷を負わせたりしていた!

 

「敵は怯んでいる!隙を逃さず戦線を一気に圧し上げろ!」

「ハッ!!」

「オォォォォォオオオオォォォォ―――――ッ!!」

「う、うわああああぁぁぁぁっ!?」

パントの号令によって士気を上げたメンフィル軍は怒涛の勢いで領邦軍に襲い掛かり、メンフィル軍の勢いに領邦軍は恐怖の表情で悲鳴を上げていた。

「おのれ……っ!まさか宣戦布告もせずに、攻めて来るとは卑怯者共が……!クッ……オーロックス砦からの応援はまだか!?」

自軍が圧倒されている事に唇を噛みしめた領邦軍の司令官は焦りの表情でオーロックス砦からの援軍を待っていた。

 

~オーロックス砦~

 

一方その頃、メンフィル軍の襲撃を知ったオーロックス砦に詰めている領邦軍は次々と機甲兵や戦車に乗り込んで北クロイツェン街道で起こっている戦闘の援軍に向かおうとしていた。するとその時砦に巨大な影が覆った!

「ん……?」

「空が急に暗く……まさか雨か……?―――え。」

「な―――――」

突如暗くなった空を不思議に思った領邦軍が空を見上げると何と、オーロックス砦の上空には合成儀式によって生み出された”戦略級”の魔物――――”歪竜”である”ペルソアティス”が滞空し、口に膨大なエネルギーを溜め込んでいた!

「な、なななななな、なんだあれはっ!?」

「り、りりりりりりり、”竜”!?」

「い、いかん!退避!退避――――――ッ!!」

”ペルソアティス”に気付いた領邦軍はオーロックス砦から逃亡し始めたが時すでに遅く、”ペルソアティス”は口から高純粋魔力が込められたエネルギーを解き放った!

 

「――――――!!」

「あ―――――」

「女神よ―――――」

”ペルソアティス”が放ったエネルギー波の威力はあまりにも凄まじく、兵士達の悲鳴をも掻き消してオーロックス砦を呑み込み、エネルギーが消えるとオーロックス砦は”消滅”してオーロックス砦があった場所は巨大なクレーターになっていた!

 

~南クロイツェン街道~

 

一方その頃、北クロイツェン街道での戦闘の援軍に向かった影響で見張りの兵士しかいないという南口の街道の物陰にはエフラム率いるメンフィル軍の騎馬隊が隊列を組んでいた。

「エフラム様、斥候の報告では南口に待機している領邦軍は北口での戦闘の援護に向かい、見張りの兵士達しかいないそうです。また”歪竜”によるオーロックス砦の”消滅”も確認したと先程報告にあがりました。」

「―――わかった。総員、これより作戦を開始する!今こそ同胞を傷つけた愚か者達に俺達メンフィルの怒りを思い知らせてやるぞ!!」

デュッセルの報告を聞いたエフラムは槍を掲げて号令をかけ

「イエス、マイロード!!」

「オォォォォォオオオオォォォォ――――――ッ!!」

エフラムの号令に応えたメンフィル兵達はそれぞれの武器を空へと掲げて辺りを轟かせる勇ましい雄たけびを上げた!

「―――総員、突撃開始ッ!!我らを阻む者達は全て蹴散らせっ!!」

「オォォォオオォォォォォォオオオォォッッッ!!!!」

そしてデュッセルの号令によってエフラム率いるメンフィル軍の騎馬隊は南口に突撃した!

 

「な、なななななななななっ!?」

「メ、メンフィル軍だとっ!?クソッ!お、応答せ―――――」

怒涛の勢いで突撃して来るメンフィル軍に見張りの兵士達は混乱し

「邪魔だ!そこを退け!セイッ!!」

「ぬぅんッ!!」

「グアッ!?」

「ガッ!?」

先頭にいるエフラムとデュッセルが繰り出した槍に心臓を貫かれて絶命し、絶命した兵士達の死体は騎馬隊によって弾き飛ばされて堀に落ちた!

 

~バリアハート市内~

 

「メ、メンフィル軍!?」

「まさか……近くで始まっている戦闘はメンフィル軍の襲撃か!?」

「う、うわああああぁぁぁぁっ!?」

「に、逃げろ――――ッ!メンフィル軍が市内に入って来たぞ――――ッ!!」

「こ、公爵閣下は一体何をしているんだ!?」

「ああ、ルーファス様がいてくれたらこんな事には……!」

バリアハートに突入して来たエフラム達に驚いた市民や貴族達は混乱し、逃げ回り始めた!

 

~貴族街・アルバレア公爵城館前~

 

「なっ!?騎馬隊だと!?北クロイツェン街道で戦闘しているメンフィル軍は囮か!」

「クッ……絶対にここを通すな――――ッ!!」

アルバレア公爵家の城館前を守っていた見張りの兵士達はエフラム達の登場に驚いた後、武器を構えたが

「そこを退け!聖炎槍!!」

「「ギャアアアアアア――――――ッ!?」」

エフラムの”聖炎”を纏った槍の薙ぎ払い攻撃によって絶命し、吹っ飛ばされた!

 

「よし!これより屋敷に突入し、アルバレア公爵夫妻を拘束する!総員、奮起せよっ!ただし、非戦闘員には決して手を出すなっ!!」

馬から降りたエフラムは号令をかけ

「オォォォオオオオオオオオオオオオォォォオ―――――――――ッ!!」

エフラムに続くようにそれぞれ馬から降りた騎馬隊の兵士達はエフラムの号令に雄叫びで返した後、エフラムと共にアルバレア公爵家の城館に突入した!

 

オルディスとバリアハートがメンフィル軍による襲撃を受けているその頃、カレイジャスはカレル離宮の上空に到着し、地上の状況をモニターで見ていた。

 

 

 

バリアハートでも容赦なく暴れまくっています、メンフィル軍wそして既にお気づきと思いますが第2部の原作イベントで突入するはずであるオーロックス砦が”消滅”しましたww

 


 
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