艦隊コレクション岩川基地
~00××鎮守府~
これは鎮守府の中でも性格に難があったり、性能が正規の者より大きく劣ったりと、難がある艦娘達の吹き溜まり・・・岩川基地00××鎮守府での一つの物語・・・
第二艦隊宿舎。その廊下を一人の少女が歩いている。
??「ふんふふ~ん。ケーキ、ケーキ、提督のケーキ。」
何やら手にケーキを持っている。
??「さ~てと。初春~ケーキ持ってきたぞ~」
初春「おお、提督手製のケーキか。待ってたぞ、叢雲。」
叢雲「さ、食べよう。」
初春「そう言えば・・・提督は如何してるのじゃ?」
叢雲「ん~?釣りだな。」
初春「・・・そうか。響は?」
叢雲「むぐむぐ。仕事。」
初春「わらわ達は?」
叢雲「・・・タダ飯食い。」
初春「・・・じゃな。」
叢雲「そう言えばやっと旗艦が配属されるらしいよ?」
初春「聞いておる。だが・・・くそ真面目と聞いておるぞ?大丈夫かの??」
叢雲「・・・どうだろうな。提督はちゃんと“あれ”を渡したようだがな?」
叢雲はそれでもケーキをもぐもぐしているが初春は少しばかり俯いていた。
コンコン
??「少しいいか?」
叢雲「だれじゃ?」
??「長門だ。この第二艦隊の旗艦に任命された。挨拶に来たのだが。」
初春「入ってもよいぞ。」
長門は扉を開けて部屋に入る。その先の光景に長門はまた頭を抱えた。
長門「はぁ、此処の奴らは危機感が無いのか?こんな真昼間から・・・」
初春「はっ!新入りの旗艦戦艦様は大層な性格じゃの?わらわ達がさぼってる?とんだ勘違いじゃ。」
長門「だったらなんだと言うのだ?」
叢雲「ん~。おやつ休憩?」
初春「そうじゃ、おやつ休憩じゃ。」
長門「だとしたら大鳳は一服。提督は釣り休憩か?」
二人「「いや、あの二人はサボり。」」
大鳳「失敬な。私も提督もサボってるわけじゃない。私は英気を養っていて、提督は待っているんだ。」
三人「「「待っている?」」」
大鳳「おっと・・・これはまだ秘密だ。さてと・・・長門、第二艦隊の面々に挨拶があるんだろう?後はその先の一部屋だけだ。さっさと行くがいいさ。」
長門「・・・分かった。」
そのまま長門は部屋を後にした。
初春「・・・嫌われてるのかや?」
叢雲「何かしたの?」
大鳳「はん。勝手に苦手意識を持ってるだけさ。さてと。(ガシ)・・・なんだ?」
初春「秘密というのは何か・・・そろそろ話して貰おうかの?」
叢雲「私達が赴任されてもう二年。あんたは“あの事件”より前からこの鎮守府に居るのなら知ってるはずだよね?」
大鳳「・・・はぁ。そのケーキ食っても良いか?」
初春「うむ、よいじゃろう。」
大鳳「・・・あむ・・・うむ、うまい。パクパクもぐもぐ。「食い過ぎじゃ!?」・・・さて、語ろうか・・・今から7年前の話だ。この鎮守府が・・・まだただの普通の鎮守府だった時の話。」
今回の登場人物
第二艦隊駆逐艦―初春
初春型駆逐艦一番艦。性格は基本尊大・・・と取られるが口調がそうだからそう取られるだけ。基本優しい子。
第二艦隊駆逐艦―叢雲
特型駆逐艦五番艦。性格は口調から分かる通り強気な性格。提督とはそりは合わないがそれでも信頼はしている模様。
第二艦隊旗艦―長門
三度目の登場になる長門。此処まで来て何を説明しろと?と思ったけど一つ。大鳳に対してかなり苦手意識を持っているもようだ。
第二艦隊装甲空母―大鳳
この鎮守府に配属されてもう8年になる古株。どうやら今回はまだまだ新参の二艦に昔話をするようだ。
岩川基地第00××鎮守府について
この鎮守府が岩川基地の艦娘から敬遠される理由となったのは今から七年前のある事件がきっかけ。その事件は有名になり、それからどんどん悪い噂になり、艦娘の墓場とか吹き溜まりとか言われてる。
あとがき
一刀「じょじょに第二艦隊のメンバーが判り始めたな。」
これから登場艦娘は増えて行きますよ~。
一刀「あの流れなら次は過去の話か?」
うんにゃ。一つ挟みます。長門が挨拶終わらせてないのでね。
一刀「そうか・・・誰が居るのか気になる話だ。」
それは追々。では次回は『二つの呂旗~現代史~ 同棲騒動Ⅳ』
一刀「特別寮の入居メンバーどうなるんだろうな?楽しみだ。」
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マルペケ第三話になります。
第二艦隊のメンバーがさらに判明。
これから過去話に向けてお話が進んでいきます。
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