No.778038

艦隊 真・恋姫無双 56話目 ( 居酒屋編 )

いたさん

遅くなって、すみません。 前作と同じくらい長い話ですが、一つに収めました。

2015-05-18 02:03:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1352   閲覧ユーザー数:1201

【 最終戦 始まり の件 】

 

〖 洛陽 居酒屋 鳳翔 店内 にて〗

 

朝の休憩時間(午前10時)より始まりし勝負も……既に日が落ちた。

 

一般家庭では、概ね夕食の時間になる頃(午後6時)である。

 

ーーー

 

鳳翔「これで……決まりになるのですね?」

 

華琳「そうね……そうなるわ! 次は『得意の物』で勝負ね! 鳳翔、貴女は何を選ぶ? 今度は、貴女に付き合わせて貰うわ!」

 

鳳翔「で、では……私は料理での決着を望みます! この店を背負い立つ者が、料理で勝負しないワケには参りません!」

 

華琳「なら結構! 料理での対決を行うわよ! ただ、急な話だから、食材、器具は店の物を使用。 それと──私たちの勝負を見守ってくれた見物客に、施したいけど良い? 必要経費は、私が持つわよ!」

 

鳳翔「───はい、承知致しました!」

 

★☆☆

 

華琳と鳳翔の意見が合意して、最終勝負が決まる。

 

ただ、急な話ゆえ───某有名な料理バトルのように奇抜な材料、驚愕する調理法、署名な評論家等は揃わない。 

 

しかも、華琳の提案は『観客にも施しをしたい』との事。

 

鳳翔としても異論は無い。 

 

寧ろ有り難い申し出であった。

 

鳳翔としても、自分たちのために訪れた客に、何かしら用意をしたい。

 

しかし、基本的に此処は……独立採算性。

 

お店の運営は、自分たちの売り上げで営業形態を保つ方法ゆえ、余りの損失は営業に響く。 質も量も落としたくない鳳翔の考え。

 

勿論……一刀に言えば、何とかしてくれるが……あまりに頼ると、鳳翔としても今後の影響に繋がる可能性もあり、易々頼れない事情もあった。

 

ーーー

 

華琳の方も、ただの善意で動いたワケでは無い。

 

実は、この勝負に……もう一つの目的がある。

 

洛陽に───『曹孟徳の名を広めること』

 

一連の流れで『曹孟徳』の優秀さをアピール、最後に腹を空かしながら見ている観客に『食』を施す事により、その名前を完全に植え付ける。

 

何故……行うのか?

 

凋落の漢王朝……求心力を失った王朝は、必ず戦乱に突入すると前王朝の例で分かるから。 群雄割拠の時代となり、血で血を洗う修羅の戦いが訪れる事を予見できたのだ。 

 

多くの人命が失われ、家財は略奪の憂き目に遭い、希望や未来を思う間も無く、明日の為だけに歩き続ける者たち!!

 

そうなれば、洛陽とてただでは済まない。 

 

多くの流民が辿り着き、平和だった洛陽も陰りが生じる。 

 

そんな時、人々は思うのだ! 空腹だった時、辛く哀しい時に、あの幸せだった思い出を………!

 

そして……人々は……思い起こす! 

 

 

────『頼れる群雄は誰か?』 

 

──『天の御遣いに近い能力を持ち、実績を得た人物は誰か?』

 

皆が皆、敬い慕う天の御遣いに、果敢に勝負を挑み、傑出した才を見せつけ、尚且つ……人民を大切にした群雄の名を!!

 

ーーー

 

双方の思惑が合い、鳳翔と華琳は……如何に勝負が決着ができ……更に多数の観客へもてなす事が実行可能かを考える。

 

多数の種類を作れば……人手は欲しい、《煮る、炒める、蒸す》と調理法の複雑化、材料不足と様々な要因が浮かぶ。

 

それでは、一品だけだと……大量過ぎて味が大雑把、料理勝負なのに比較が出来ない、個性の違いが分からない等……また問題が。

 

それでも……かの『曹孟徳』と『お艦』が編み出した料理と手順!

 

二人は、早速ながら準備を始めるのだった。

 

 

◆◇◆

 

【 審査員 紹介 の件 】

 

〖 居酒屋 鳳翔 店内 にて〗

 

二人から情報を受け、準備を始める店員たち!

 

ーーー

 

北上「え~と、皿、皿、皿~とぉ……うわあ! 駆逐艦集まってくんなー!」

 

菊月「手伝いに来たのに……その言い方は気に入らないな。 それに、私には『菊月』と云う誇りある名がある!」

 

如月「──ダメじゃない! そんな前方が見えない運び方をすれば、万が一皿が割れてしまって、北上さんの綺麗な顔に、傷でも付いたらどうするの!?」

 

北上「………そうかぁ……しびれるねえ! 菊月、如月……ありがとね♪」

 

大井「────北上さあぁぁん、大丈夫っ、無事ぅ!?」

 

北上「お、大井っちまでぇ? 何ぃー? もう何なのさぁ!?」

 

大井「だ、大丈夫のようね……えっ? だって……北上の顔に傷と聞いてぇ~心配で心配でぇ! 何も無くて良かったわぁー!!」

 

ーーー

 

那珂「那珂ちゃんの歌声で、ファンの皆を魅了しなきゃ!」ダッ!

 

吹雪「あぁ───那珂さん! 食材が足らないそうですからぁ、仕入れに行きますぅ!! だから、手伝いを──ッ!!!」

 

武蔵「私が行こう! 那珂には那珂の仕事があるのだ。 それに、運搬なら私に任せろ。 那珂の倍以上、働いて見せるさ!」

 

ーーー

 

最終勝負の為に、てんてこ舞いとなる店内! 

 

それと同時に……盛り上がる観客側!!

 

ーーー

 

青葉「さぁあーッ! 長い闘いを双方繰り広げましたが、とうとう最後となりました! 次は、料理対決と決定ぃいいいいいッッッ!!!」 

 

『ウオッオオオオオ────ッ!!』

 

青葉「それと、今回の審査員は、料理勝負と云う味覚での勝敗を決する者! 一人だけでは不公平です! そのため、複数の方に……公平を期し前へ……お集まり頂きました! ─────この方たちですぅ!!」

 

ーーー

 

麗羽「おーっほっほっほっ! 当然、わたくしが選ばれますわね! 数々の宮廷料理を食した──このっ! わたくしを! 唸らせる事が出来なければ、勝利は望めせんわよぉおッッ!!! 分かりましたか───ッ!!?」

 

斗詩「えぇッ!? わ、私ですか? な、何で私が……その、こんな審査員のような大役を──? ふ、普通代表? えっ?」

 

星「北から南と旅をして……あらゆる種類のメンマを食べて来た私だ! 私の味覚の牙城は、そう易々と崩れんと心するがいいッ!!」

 

風「ぐぅ───あ? あぁ……稟ちゃん、おはよう……ふぇ? 挨拶ですかぁ? 風の味覚は、普通ですよー。 美味しいければ……それでいいのですぅぅぅ……ぐぅー!!」

 

凪「あ、あの……呼ばれた理由が……よく分からないのですが………」

 

春蘭「華琳さまの……お手製の料理を食べれるとは……光栄の極み!!」

 

??「……『サウスタウン』に行く道を間違えたか? 『帝王』たる私が……このような下らぬ催しに……出ることになるとはな……」

 

ーーー

 

金剛「何でぇ、私がJudge(審査員)しなくちゃならないのデスカァ!! 居なくなった霧島を捜しているのにィ──ッ!! Shit!!!」 

 

青葉「───ボソボソ」

 

金剛「て、提督が……私を任命ィ? 『愛しの金剛にしか任せられない……重要極秘任務』ナンですカァ──ッ!? コレがァーッ!?!?」 

 

青葉「コクコクッ!」

 

金剛「Oh! 霧島…… am sorry that I was not able to be helpful!(力になれなくてごめんネッ!)……これは、とても大事なMissionなのデース! 比叡! 榛名! 私の代わりに………霧島を捜し出してクダサーイ!」

 

比叡「お任せを! 金剛お姉さまから、しっかり頼まれたんですからッ! この『私』に乗ったおつもりで、安心してお待ち下さい!!」

 

榛名「提督よりの指示であれば、そちらを優先して下さい! この榛名が、霧島を捜して、金剛姉さま達や提督の憂いを、必ず払してみせますッ!!」

 

ーーー

 

青葉「……どうでしょうか! 私、青葉の取材を元に、選び抜かれたぁ逸材ばかり! 皆さん───味に関しては、一家言持っている人たちばかり! 此方の8名の皆様ですよぉおおお──ッ!!」

 

『ウオォオオオオ─────ッ!!』

 

青葉「それと──お題の料理は──『羹』に決まりましたぁあああッ!! 点数は5点満点、その中で評価点を決めて頂き、手持ちの板に書き込んでください! 合計点の点数が多い方が──勝ちになります!!

 

★ーー★

 

羹(あつもの)……肉を野菜を煮込んだスープ。 とろみがあり、素材が幾分溶けている汁物。 

 

★ーー★

 

青葉「具を入れて煮こみ料理ですが、その具による食材、調味料に千差万別に変わる調理! これを如何に、辛口の審査員の口へと、どう合わせるかが……鍵を握っております!」

 

『ウオォオオオオ─────ッ!!』

 

青葉「さぁ───二人の料理人は、どうこなすかぁあああッ!!! こう御期待になりますぅうううう!!!」

 

 

◆◇◆

 

【 調理中 の件 】

 

〖 居酒屋店内 厨房 にて〗

 

華琳、鳳翔は、手際よく食材を見極め──処理をこなして行く。

 

ーーー

 

華琳「具は、鶏肉、木耳(キクラゲ)、葱、筍(タケノコ)、豆腐が主ね?」

 

鳳翔「他の方にも振る舞いたいの事でしたから、鍋は大きな物にしました。 大まかな手順は同じですので、最後に小分けして……それぞれの鍋で味付けすれば、よろしいかと……」

 

華琳「………その鍋の管理は、誰がやるの?」

 

鳳翔「流琉さんにお願いします。 私たちが、一番信用できる人ですので」

 

華琳「妥当ね! 流琉なら温度管理、食べ頃の見極めも信用できるわ!」

 

流琉「あ、ありがとうございます! 精一杯努めさせて貰いますッ!」

 

ーーー

 

鳳翔「それから、今回……本格的にやれば、とろみが出るまで時間が掛かりますので、これを使用したいと思います」

 

華琳「この……白い粉は?」

 

鳳翔「『片栗粉』です。 植物の栄養素が固まった無味無臭の食材ですよ。 これで、お団子を作る事もありますが……」

 

華琳「面白いじゃない! これも食材に入れましょう!」

 

鳳翔「よろしいのですか? 未知なる食材になるかと……」

 

華琳「味付けまでは、同じなんでしょう? ならば、影響は無いわよ。 それに、まだ知らない食材があるなら、是非試して……意見を聞きたいわ! 未知だからこそ、試して使い道を探る! それが、私のやり方よ!!」

 

鳳翔「………………」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

───サクッ!

 

───トントンッ! トントンッ!

 

華琳「筍は全部切れたし、木耳も水から戻した。 ………鳳翔、そちらはどうなの?」

 

鳳翔「鶏肉も細切れにしました。 葱も切り終わりましたので……よいしょと……」

 

華琳「その割には、何か忙しそうね?」

 

鳳翔「私の友人が、天の国に伝わる『独自の羹』を用意してくれましたので、その準備を。 こういう物は、勝負の後で……皆さんへ振る舞った方が、喜ばれるのではと……」

 

華琳「……天の国の? ……見せてもらっても良いかしら?」

 

鳳翔「どうぞ───『な、何よこれッ! これが羹なの!?』 やっぱり、そう思われますよね? 文化の違いで……全く違う物になる好例ですよ」

 

華琳「全然……熱くもないし、完全な塊じゃない!? しかも……甘ったるい匂いが漂う……これって……」

 

鳳翔「天の国……私たちの居た国が……昔、肉食厳禁な時がありまして、代用で作ったのが始まりだそうですよ? 私の友人が用意してくれましのは、大きさは通常の倍以上ありますが、美味さは保証付きです!」

 

華琳「発想の転換……なるほど、良い勉強になる。 それに、勝負の勝ち負けに拘らず……その姿勢、尊敬に値するわね!」

 

鳳翔「…………ありがとうございます。 しかし、曹孟徳さまも、それ以上の行いをなさっているのでは?」

 

華琳「ふっ! 私は私なりの思惑……言わば、未来への投資を行っているのに過ぎない! この世の中は、貴女たちが動いても……必ず戦乱の世に移る! ならば、先に投資して、有利に動ける準備をして置くものではないの?」

 

鳳翔「……流石ですね。 提督や私たちも……見解は同じように見ています。ただ、勘違いされていますが、私たちの行動は、漢王朝を延命させるのでは無く、大陸の争乱を……如何に最小限に防げるかどうかなんです!」

 

華琳「それなら、何故……私と組まないの? 貴女たちのような卓越した将が居て、先見性が高い君主が居る! どうみても、私と繋がりを持てば、大陸を早期に抑え、内外の乱を鎮圧して……新王朝を立てれるわよ!」

 

鳳翔「…………私たちの敵は、遥かに巨大で残酷なんですよ。 曹孟徳さまが思い描く戦いと……まるで違う『想像の域を超えた』ものになります!」

 

華琳「────それは、何なの! どういう意味ッ!?」

 

鳳翔「今はまだ……でも近い内に……必ず体験されます。 山をも崩壊させる一撃! 空を支配する絡繰り! 瞬く間に殺される数千数万の命! 見たことも無い──異形の者! この時代の人の手に……余る技術!!」

 

華琳「──────! 益州での戦いの事を指しているの!?」

 

鳳翔「………あの戦いは、ほんの僅かな示威行動に過ぎません。 本当の戦は───これからです!!」

 

華琳「…………………」

 

鳳翔「だからこそ、今は許される限り……楽しんで貰いたいのですよ。 もし、戦に巻き込まれても……今日の出来事が心の励みになり、生きる糧になってくれれば……私は嬉しいのです!」

 

華琳「………あと一つだけ聞かせて頂戴。 その戦い、北郷の命令があれば、鳳翔も出陣するの? ────この店を閉店してまで!」

 

鳳翔「そうですね──その時は、一時閉店となりますよ。 私は、提督の指示に従い、修羅となり戦いに赴きましょう! 提督に勝利を捧げる……その日まで!!」

 

華琳「……………………」

 

 

◆◇◆

 

【 結果 発表 の件 】

 

〖 居酒屋 店内 審査員席 にて〗

 

────半刻後(約1時間後)

 

青葉「そろそろ、調理も終わる頃だと思いまぁす! 審査員の先生方、準備は宜しいですか? 宜しいですかねぇ!?」

 

ーーー

 

麗羽「早くなさい! このわたくしが、豪華な夕食を口にせず、審査を引き受けて上げたのですからね! 料理が出来れば、即時こちらへ持って来なさい! それが、高貴なる者に対する義務と云うものですわ!!」

 

斗詩「す、すいません! 本当に~ぃすいませんッ!!」

 

星「此方も頼みたい! 『空腹が最高の調味料』と言えど、流石に限度がある! 腹の虫を鎮めるのも、楽では無いのだからな!」

 

風「───ぐぅ……」

 

凪「………………」

 

春蘭「───腹が減ったぁあああッ! は、早くしてくれぇえええッ!!」

 

金剛「Meal(食事)も大事だけどォ、Tea も欲しいネー!」  

 

??「ふんッ! ……何様のつもりだ? この私を待たせるのだ、それ相応の覚悟をするんだな!」

 

★☆☆

 

華琳「それでは……鳳翔。 順番はどちらがいい?」

 

鳳翔「どちらでも………」

 

華琳「ふふふ……大した自信ね! ならば、私が先行で行かせてもらうわ! 皆が皆、腹を空かせて待っている状態は、この上も無い好機! 砂漠で水を待つ旅人のような者たちに、この料理を与えれば……虜になるは必定!」

 

鳳翔「そうですね……その考えは間違っていません」

 

華琳「味付けは完璧! 一流の宮廷料理人でも及ばない味付けを施したわ! だから……今度は、今度こそ、貴女を越えてみせるッ!! 覚悟なさい───鳳翔!!」

 

鳳翔「………提督が……よく仰られました。 『大事な事は《まつげ》と同じ。 目の前にあるけど、気付かれ難い』と……」

 

華琳「ふんッ! 負け惜しみなら──後で聞いて上げるわ!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

青葉「───それでは、お待ちどうさまでした! どうぞ!」

 

───カッカッカッ!

 

華琳「今日は、時間も限られているし、材料も限られているから、簡単な物を調理したわ! 『紅白浮玉羹』と名付けた羹(スープ)よ! 中身は一緒だけど、味付けは……二人とも違うから、よく堪能して味わいなさい!!」

 

───コトッ!

 

────コトッ

 

一つずつ、審査員の前に調理した物を置いて行く。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

華琳が出してきた料理は、とろみがついた『スープ』である。

 

具は、筍、豆腐を小さく切り分けた物が、スープの上を漂う。 

 

同時に、名前の由来である、鶏胸肉を細切れにし団子にした『つみれ』と、片栗粉で作った『白玉』が、同時に浮かんでいる。

 

全てが、一口サイズに整えているため、柔らかく噛みやすい。 

 

しかも、白玉と『つみれ』を調整することにより、腹を適度に満たすことが出来る。 ラーメン類と同じくような物であるが、分量も調整し易い、作り方は簡単。 そのため、小さな子から老いた者まで……満足できる物であった。

 

此処までは、華琳、鳳翔の共同作業での結果。 審査員に振る舞った後、観客に出さねば暴動が起きてしまう。 だから、かなり多めに作らねばなるまい。

 

味付けは、それぞれの考えに基づいて調理してある。

 

味付けは、麗羽を中心に考えて、宮廷料理の味付けで整えた。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

『この中で、味に一番口煩いのは麗羽! ならば、麗羽に合わせた料理にすれば、勝利は此方のモノ』と判断した結果である!

 

ーーー

 

麗羽「では……賞味致しますわ! フーフー……はむっ! ウグウグ……あら流石に、よく解っていますわね! 肉汁の閉じ込め方、野菜の煮え具合……この調味の仕方も、一流宮廷料理人に劣らずの付け方ですわ! おーっほっほっほっ!!」

 

斗詩「あぁ……美味しいです! 美味しいですよッ! 凄いなぁ……あ、あれっ!? 文ちゃんが、此方を涎垂らしながら見てる!? 麗羽さまが、文ちゃんを審査員に頼みたくない理由、よぉく理解できましたよ………」

 

春蘭「うむッ! 流石は華琳さま! これなら何杯でも食べれるぞ!! な、何ぃ!? 大食い競争じゃないから一杯だけだとッ! じゃ、じゃあ、次の分を早く出せぇえええッ! 其奴の分を不味いと評価すれば、それで終わりだろうがぁああッ!!?」

 

ーーー

 

風「フーフーッ! フーフーッ! …………なんですかー? その『わざとらしい~』って顔しながら、風を見てますけどぉー? 風はぁ、猫舌ですので、熱い物は冷まして食べないと、火傷をしちゃうんですぅー!!」

 

ーーー

 

凪「………美味しいには、美味しいのですが……こう味が……」

 

星「間違い無く、味は一流品! 煮こみといい、味付けの適度………普通の時なら……な。 今は、味が些か………」

 

ーーー

 

金剛「Oh! Beef burgundy (ビーフバーガンディー) を煮こみ過ぎた料理に似てマース! でも、思っていたより───味が薄いヨー!」

 

ーーー

 

??「ふんッ! ………Vegetable Food(精進料理)と同じ味か。 流石、小人だけに……味付けも類似するわッ!」

 

ーーー

 

点数は5点満点で評価。

 

上の三人が5点、風、凪4点、星が3点、金剛が3点、??が1点。

 

─────計30点

 

 

※※※※※※※

 

 

青葉「はぁい! ありがとうございます!! それでは、鳳翔さん……次をお願いします!」

 

鳳翔「承知しました………どうぞ」

 

───コトッ!

 

────コトッ

 

ーーー

 

麗羽「華琳さんの物と……全然変わりませんわね? これで同じ味付けでは、大幅減点ですわよ!?」

 

斗詩「───れ、麗羽さま! コレって、先程より味付けが濃くなってます! 味が引き立てられてますよッ!」

 

麗羽「………! か、華琳さんと比べて違う味! しかし、両方とも甲乙付け難い調理だなんてぇ! あの店主、何者なんですの!?」

 

ーーー

 

風「あぁ………今度は熱くないですから、ユックリ味見できますねぇ~! おぉー! これはぁ……美味しいですよぉ~!!」

 

ーーー

 

凪「あ、あれッ!? わ、私の物だけ『真っ赤』ですが……!? ………! こ、これはッ! 辛子が沢山───ッ!!!」

 

星「────! ほぅ……塩辛い! 丁度……ひと働きした後だ、こう云う物があると有り難い!!」

 

ーーー

 

春蘭「ば、馬鹿な………華琳さまの物と同じくらい美味いだと!? し、しかし、華琳さまが勝たなければ成らないワケだから……減点に! い、いや、この夏侯元譲が……そのような姑息な真似を! だが、しかし!?!?」

 

ーーー

 

金剛「さすがぁ……鳳翔だけあるネ! 私の好みの味知っていたヨッ!!」

 

ーーー

 

??「フッフッフッ・・・・実に、実に愉快だ! 我が心臓が、喜びにうち震えているぞ! 味の勝負と言いながら……あの女の眼光! 私に実力で勝負を挑まんとしている! この『帝王』になぁッ!!」

 

ーーー

 

麗羽、斗詩、風、春蘭、凪、星、金剛、??が全員五点!

 

……合計35点

 

青葉「この勝負! 『居酒屋 鳳翔』店主 鳳翔の勝利ですッ!!!」

 

『──────────!!!』

 

ーーー

 

鳳翔「か、勝てましたぁ! 勝てましたよ!」

 

吹雪「ば、万歳ぃ!! 万歳!!」

 

『万歳! 万歳! 万歳!!』

 

(海軍式の万歳は、空間状の狭さから口だけで叫ぶ事が多い)

 

ーーー

 

秋蘭「華琳さま……残念でした!」

 

華琳「……私は、この結果を受け入れる! 負けは負け、次の戦いがある時に、また挽回すればいいのよ! これを、私の飛躍への糧へと変えるッ!!」

 

ーーーー

 

1日掛かりでの勝負は、こうして鳳翔側、2対1により勝利を得る事が出来たのだった。

 

 

 

◆◇◆

 

【 挑戦者あり! の件 】

 

〖 居酒屋 鳳翔 店内 にて 〗

 

客1「良かったな、また当分……此処で修業できるんだって!?」

 

流琉「はい! あと一月だけ、此方で御世話になれます!」

 

客2「やっぱな! アンタが居なきゃ……売上が下がちゃうからな! 鳳翔さんも悲しがるぜ!! いやぁ、良かった良かったぁ!!」

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

あの勝負の後、観客全員に『曹孟徳さまからの施し物』として、無料で先程の調理品『紅白浮玉羹』と鳳翔よりの贈り物『間宮羊羹』を振る舞われた。

 

★ーー★

 

《 羊羹 》

 

羊羹(ようかん)も、元は羊の肉に甘味を付けた物だが、禅宗文化で肉類禁止のため、似たような物を代用。 今の物は、織田信長の時期頃から。

 

★ーー★

 

観客の数は、普段は四十人が限度なのだが、この時ばかりは八十人程に増えて、非常に忙しい状態であった。

 

しかし、審査員をしてくれた星、風、斗詩、金剛が進んで手伝ってくれたり、金剛の妹たちも駆けつけて、応援してくれたために何とかなった。

 

麗羽は双方の味比べに夢中、春蘭も手伝いを申し出てくれだが、秋蘭より『物を破壊して経費が余計に掛かる』と言われ、壁の隅で座っている。

 

ーーー

 

吹雪「ほ、鳳翔さん! 先程の目つきの悪い人が、鳳翔さんを呼んで来いって! ………武蔵さんを急いで呼んできますから、一緒に行った方が!」

 

鳳翔「………大丈夫よ、心配しないで。 ちょっと留守にします……」

 

ーーー

 

鳳翔は、少し前に??から呼び出され、隣りの空き地に向かった。

 

吹雪は、知らせた手前……鳳翔の身の上が心配になり、武蔵たちに相談するが、武蔵たちも笑いながら手を振る。

 

『鳳翔さんが……負ける筈が無い……』と。

 

★☆☆

 

〖 店付近の空き地 にて 〗

 

鳳翔「………貴方ですか? 私をお呼びしたのは………」

 

??「これは失礼。 私の名はギー○。 ギー○・ハワー○。 あなたのその脅威的な強さに興味があって、ここへ……お呼びしたわけですが……」

 

鳳翔「…………………」

 

??「フハハハッ! ……良い目だ! 私はな、欲しいものは、全て手に入れないと気がすまないタチでね。 今度とて例外ではない! オカミ! 貴女は、この私と一緒に──『サウスタウン』へ来て貰う!!」

 

鳳翔「………嫌だと……言ったら?」

 

??「愚かな……! そうだな………私に勝てれば……オカミの下に私が付こう! そうすれば、私はオカミの指示に従う! 簡単だが……実現はゼロに等しい! 所謂……無駄な努力……と云うものだ!」

 

鳳翔「その約束……間違いなく?」

 

??「『ブシニ……フタコトメハ……ナイッ!』 オカミの国では、こう云うのだろう!? 無駄な約束だが、誓おうじゃないか!!」

 

鳳翔「そうですか……安心しました。 それでは───」フッ!

 

??「─────!?」

 

────

 

『レップゥゥウケェン!!』

 

─────ザザザッ!

 

ガッ! ブン!! 

 

『ダブルウゥゥゥレップゥゥウケェン!!』

 

─────シュッ!

 

??「オカミ! 貴様が……ここまでやるとはな───!! だが、私を本気にさせた事、後悔するがいいッ! これで最後だぁああああッッ!!!」

 

────ガガガッ!

 

───ドンドン!

 

『ハアァァァァ……』

 

『ラッッショォ───モオォ───ン!!』ドドォォォ!

 

 

 

★★☆

 

〖 居酒屋 鳳翔 店内 にて 〗

 

華琳「ふぅ……やっと片付けが済んだわ……。 秋蘭、手伝ってくれた皆も、お疲れ様! あらっ? 鳳翔は………?」

 

吹雪「あ、あぁ……先程、目つきの悪いお客様に呼び出されて………!!」

 

華琳「な、何ですって!? アイツ……人を見定めるような態度で居るから、気に食わなかったのよ! どこに呼び出されたの! 私が直ぐに向かっ──」

 

………カラカラカラァ………

 

華琳「ほ、鳳翔ッ!? 貴女──大丈夫だったの!?!?」

 

鳳翔「あっ──曹孟徳さま、手を煩わして申し訳ありません! 意外に……少し手こずりまして……。 吹雪さん、この人を奥座敷に、運んで貰えませんか? ……大丈夫ですよ! 急所は外してありますから!」

 

吹雪「は、はいっ!!」

 

ギー○「グゥゥ………………」

 

武蔵「ほう………鳳翔が手こずるとは……なかなか使える奴だな?」

 

鳳翔「えぇ……私たちの世界に居なかった人でしょうね。 詳しい事情は、後に聞くとして、当分の間、ここの店員と云う事で雇わせて貰います。 近頃は、私も忙しくて………」

 

華琳「……………」

 

 

◆◇◆

 

【 勝負が終わり……の件 】

 

〖 居酒屋 鳳翔 にて 〗

 

 

─────ガラガラガラァ!

 

吹雪「───ありがとうございましたッ! また、御来店お待ちしております! あ、あのぉ……お手伝いも……助かりましたッ!!!」

 

華琳「いいのよ……私の提案から始まった事だから、勤労の義務が生じるのは当然な事。 ………貴女のような、素直で真面目な娘(こ)なら、鳳翔も気に入ってるでしょう! これからも……頑張りなさい!」

 

秋蘭「此方こそ……世話になった。 今日の事は、生涯忘れない楽しい日だった。 個人的にも寄らせて貰う……。 ではな!!」

 

ーーー

 

流琉「………皆さん……ありがとうございました!」

 

吹雪「……また、お会い出来ること……楽しみにしています!」

 

武蔵「何時でも……此処に寄れ。 出迎える者は違うかもしれんが、流琉の事は伝えておこう! …………元気でな!」

 

北上「今度出会うときは、『スーパー北上さま』になっているかもねぇ?」

 

大井「カッコ良くなった北上さんに、惚れるの禁止! ───絶対よッ!!」

 

那珂「那珂ちゃんの新曲……スタンバイしとくからねぇ!!」

 

菊月「今度会うのは……此処か……それとも戦場か? しかし、会えるのなら、この店で再会をしたい!」

 

如月「流琉ちゃん……今度は逢えたら、私たちの姉妹を紹介するわね。 私の大事な姉妹たちを。 もぅ~そんな寂しい顔しないの! 菊月! 貴女も大事な妹なんだからぁ~!」

 

菊月「こ、こらっ! ツンツンするなぁー! べ、別に寂しくなぞ……」

 

ーーー

 

鳳翔「───じゃあ、途中までお送りします! 吹雪さん、後……お願いね?」

 

吹雪「はいっ! いってらっしゃい!!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

〖 宿舎までの道上 にて 〗

 

華琳「うぅ───ん! 今日は、本当に楽しかったわ! 仕事から離れて、民の顔を近くで見ながら、絵を描いたり、彫刻して、料理を行う。 しかも……相手は『天の御遣い』! これが、心躍らない訳ないでしょう?」

 

秋蘭「良かったですね、華琳さま!」

 

鳳翔「此方も……冷や汗ものでした……」

 

華琳「近頃……仕事仕事ばかりで……気楽な事がなかったのよ。 賊の討伐、十常侍の捕縛、陛下の崩御……極めつけは『天の御遣い』よ! 本当に……一変に色々あって大変だったわ!」

 

鳳翔「………………」

 

華琳「さて、流琉……まず始めに言っておくわ! 曹孟徳の命令として、後一月、『居酒屋 鳳翔』で修業を積む事を命じます! 一月あれば、全てを物に出来るわよね? それまで、陳留への帰還は禁止!」

 

流琉「────えっ!? 華琳さま!?」

 

秋蘭「今回の事は、鳳翔を華琳さまの下へ……と思っていたのは間違いない。 しかし、別の側面も兼ねていて、流琉の修業成果の確認、華琳さまの顔と活躍を広めるための宣伝もあったのさ!」 

 

華琳「だけど、勝利できれば……貴重な権威付けになったんだけど……残念だったわ! それにしても、さすがは鳳翔ね。 私の事前に立てた計画、圧倒的な劣勢を……機知で返すなんて……恐るべしだわ!」

 

鳳翔「…………………ですが…………私の受けた攻撃は、全部精神的大破ばかりでした……………。 もう、思い出しくも……ありません!!」

 

華琳「………鳳翔、その頓知の話。 全て、貴女の主君『北郷一刀』から聞いた話なのよね?」

 

鳳翔「は、はい。 その通りです……」

 

秋蘭「……華琳さま……桂花が言っていました『天の国の戦い』を知る男。 ……もしや、かの者が……!?」

 

華琳「鳳翔……貴女……『川越の夜戦』って知ってる?」

 

鳳翔「えっ! 何で曹孟徳さまが!? 夜戦好きの川内さんから、提督が寝物語に度々せがまれて語っている……軍記物の名称じゃ! まさか……川内さんの夜戦好きが……他国まで広がっているなんて………」

 

華琳「…………何か勘違いしているけど、違うわよ? そう、知っているのなら……間違いないわ。 あの桂花に……影響を与える程の軍略を持つ男ね。 天の御遣い……伊達では無いと云う事……かしら!」

 

鳳翔「……………?」

 

華琳「さて……鳳翔。 私は勝負に敗れた。 それは、事実だから約束事も果たすつもり。 だけど……教えて欲しいのよ。 貴女、味付けを……どのようなにして決めたの?」

 

鳳翔「審査員の中には、私の知り合いも居たので、最初は薄味を基本として、審査員の姿を確認しながら、味をそれぞれの皿ごとに整えました!」

 

華琳「確かに……私も、審査員の姿を見て、味付けをしたわ! それなのに……何故、鳳翔の味付けが好まれて、私の味付けが敬遠されたのか分からないのよ! 材料、具の調理も同じ。 違いは……味付けだけなのよ!?」

 

鳳翔「曹孟徳さまが確認されたのは、失礼ながら友人の方々の好みだけ。 私は……自分の知らない審査員も含めて、その行動、持ち物等を観察して、状態を把握しながら、味付けしたからだと思います!」

 

華琳「そ、そんな事が……できるの?」

 

鳳翔「私が、何故……入り口の前で、お客様と挨拶を交わすのか……これで

御理解されると思います。 人は、肉体労働が激しいければ……塩気を欲しがる。 それに、一人の方は……猫舌で食べる事が、つらそうでした……」

 

流琉「──鳳翔先生の調理は……基本薄味なんです。 ですが、汗をかいた方、身なりが汚れた肉体労働の方には、塩を一緒にお出ししてます! 塩気を欲しがる事を、経験上……ご存知なんです!」

 

華琳「そういえば……その前に、鳳翔の彫刻で猫が暴れまくったわね! 皆、汗だらけで、猫を捕獲していた! ───そこを、把握していなかったわ! 自分の調理に自信を持っていて……相手の状態を弁えていなかった!」

 

鳳翔「………………」

 

華琳「『敵を知り己を知れば……』孫子を諳んじる(そらんじる)、この私が実行しなかったなんて……負けるのは当然の結果ね!」

 

秋蘭「……………」

 

流琉「華琳さま………」

 

華琳「では………あの時の約束通り……私の出来る範囲での願い事……かなえて上げるわ! さすがに……領地や臣下が欲しいとか、私の命を望むとかは……駄目よ!?」

 

鳳翔「………私の願い事は、流琉さんの事でしたので……もう、いいんです。 何もありません。 もし、願うのであれば……また、御来店していただきませんか? 店員一同で、お待ちしていますので………」

 

華琳「それは……願いでも何でもないわよ! 私は、彼処が気に入っているのよ! 臣下に止められても──来店するわよ!」

 

鳳翔「ふふふ……ありがとうございます! ならば……貸しの一つ……と、覚えて頂ければ………」

 

華琳「分かったわ。 しかし……無理な物は、ハッキリと断るから! それは断言するわよ! じゃあ………鳳翔。 流琉の事……お願いね?」

 

鳳翔「はいっ! お任せ! 私の可愛い弟子ですからッ!」

 

流琉「─────あ、ありがとう……ございます!!」

 

華琳「それじゃ……私たちは、明日帰るわ! あらっ? 秋蘭、春蘭はどうしたの? 姿が見えないけど………」

 

秋蘭「華琳さま!! あ、姉者は、鳳翔の店員たちと宴会を……!!!」

 

華琳「………鳳翔、もう一つ御願いを頼んでいいかしら? 春蘭を私たちの宿舎に連れて来て貰える? まだ、閉店時間の後でいいわよ。 ……あの娘(こ)なりに、天の御遣いの事……色々と考えていたようだから……」

 

鳳翔「………わかりました。 流琉さんに頼んで、お連れしますから……」

 

 

ーーーーーー

ーーーーー

 

こうして、前代未聞の対決が終わりを告げた。

 

この勝負で、何を得て……何を失ったかは……人それぞれ。

 

ただ、決まっていたのは──明日からの忙しい日々──だけだった。

 

 

◆◇◆

 

【 後日 の件 】

 

〖 洛陽 居酒屋 鳳翔 店内 にて〗

 

…………カラカラカラァ………

 

鳳翔「あらっ? いらっしゃいませ……。 本日は、何になさいます?」

 

暖簾を手で避けて、店内に入れば……鳳翔さんの暖かい笑顔が見える。

 

ーー

 

流琉「はぁーい! 出し巻き卵できましたぁ!!」

 

調理を終えた注文の品を置き……持って行くように呼び掛ける、流琉の明るい声が、店内に響き渡る!!

 

────何時もの賑やかな店内。

 

忙しく動き回る吹雪たち……店員。

 

ただ、何時もと違うことは、新たな新人が着任した事。

 

ーーー

 

客「おーい! 注文!!」

 

ギー○「フン! 私に注文を取らすとは……貴様、死にたいの『ギー○さん!』………クッ! 早く注文を言えッ!!」

 

ーーー

 

鳳翔に敗れたギー○は、こうして店で働かせてもらっている。

 

ーーー

 

ギー○「くそぉおおおッ!! 私とした事がぁあああッ!!!」

 

客「( ▼Д・) フッ! ……後悔するよりも反省する事だ。 後悔は、人をネガティブにする………」

 

ギー○「き、貴様ぁ────『許るさんッ』!!」

 

鳳翔「ギー○さん………? そこまで血の気があるのなら……また、お相手して差し上げますが………!?」

 

ギー○「──────ッ!!」

 

ーーー

 

そんなこんながありましたが……『居酒屋 鳳翔』は、元気に営業中。

 

偶に……長く店を閉めている場合も……あるかも知れませんが………

 

皆様の御来店……お待ちしております!

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

今回……少しネタ切れになり、『戦極姫4』を久々に取り出して……気晴らしをしておりました。 『戦極姫5』も『天極姫』も持ってますが、不具合あり過ぎて放棄。

 

そんなこんなで……ネタが浮かび……やっとできました。

 

おかげで……前のオマケで出しました……ギー○が出てきましたが、スネー○共々……チョイチョイ出していこうと……思っておりますけど。

 

果たして……どう話に関わるか……まだ考えていません。

 

後、華琳たちが作った料理は、作者の創作ですので……検索しても無いですので。 同じように作っても、美味しいかは不明ですよ?

 

次回からは、普通に続きに入りますので、宜しくお願いします!

 

 


 
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