まえがき
この作品は二つの呂旗のアフターです。戦闘は有りません。日常風景が描かれます。恋姫たちも出ますが性格は違っております。ご注意ください。言葉使いもかなり違ってると思われますがご注意ください。それでもよろしいと言う方はどうぞご覧ください。
登場人物が増えて行く中、一刀と恋と沙耶は静香から渡された紙に書かれた住所を元に、件の別宅に到着していた。
一刀「・・・ものすごく・・・豪邸です。」
恋「恋も・・・これは知らなかった。」
沙耶「お父さんって・・・此処で何してたんだろうね?」
一刀「聞くなよ・・・知りたくもない。」
恋「・・・・・・ナニ?」
二人「「その言葉を発した貴方はとても変態です。」」
恋「・・・聞かなかった事に・・・」
沙耶「できませ」
一刀「何も聞かなかったよ恋。」
沙耶「あれぇ!?」
とんでもない豪邸に変わらず漫才を繰り広げるバカップルであった。
第三話『同棲騒動Ⅲ』
入学式のドタバタから早一週間。引っ越し作業も終了し、落ち着いた日常を取り戻したかに見えた週明けの月曜日。先週一杯は恋と沙耶を交えた三人での登校風景が日常だったのだが、今日に限って一刀は日直と部活の朝当番という不慮の偶然が重なり、朝早く登校する羽目になった。
一刀「ふぁぁ・・・朝四時起きとか勘弁だな・・・」
?「何?朝から情けない顔をさらして。」
一刀「・・・酷いな。朝は弱いんだから仕方ないだろ?詠。」
詠「ふん。知らないわよそんな事。」
後ろから声を掛けて来たのは
一刀「なら知っておいてくれ。ちなみに朝は大好きな恋にぎゅ~って抱きついてこないと最近一日が始まらない事にかなりの危機感を覚えて来た。」
詠「何問題発言してんの!?まったく・・・羨ましい。」
一刀「へ?」
詠「あ・・・わ、忘れてちょうだい・・・」
詠はすぐに俯いてしまった。その頬は・・・特に赤くは無かった。ただちょっと、寂しそうだった。
一刀「詠・・・」
詠「忘れてって言ったでしょ!さ、日直の仕事をしに行くわよ!」
一刀「ああ、そうだな。」
そう返事を返した一刀は詠の後ろをついて歩き始めた。
嘉擢詠―彼女はフランチェスカ学園で唯一北郷一刀に正面から告白をした猛者であった。常日頃から一刀は彼女はもう決まっている素振りを見せていて、詠自身も答えは分かっていたようだった。ただ、思いを伝えたくて、踏ん切りをつけたくて告白したらしい。その心情を一刀は汲み、真正面から自分には大事な女性が居ると伝えたのだ。勿論話の内容はそれだけではないのだが、それ以来、詠とは他の女生徒よりも頭一つ二つ飛び出た関係を築けていた。
詠「今週はこのくらいの時間から一緒に登校できそうね。」
一刀「ん?ああ、そうだな。でも大丈夫なのか?お前の家って結構大変だろ?」
詠「ん?そうね・・・今日は2時起きよ。」
一刀「・・・お、お疲れ様です。姐さん。」
詠「姐さん言うな。」
ちなみに詠は五人姉妹の三番目だ。嘉ノ擢家五人姉妹は上から幽香、霞、詠、月、音々音の五人姉妹で、それぞれかなり癖のある人達ばかりだ。それぞれの説明は、追々して行こうと思う。
一刀「それにしても・・・こうして登校するのも一週間ぶりになるのか。」
詠「そうね・・・恋が来るまで貴方と私の登校風景が日常だったのにね・・・」
一刀「な、なあ詠。やっぱり俺のことなんか忘れてさ。」
詠「言ったでしょ!私は・・・それでも貴方が好きなのって。敵わないし叶わないのも分かってるけど・・・貴方以上の人なんて早々見つかる訳ないわ。」
一刀「・・・その高評価は純粋に嬉しいよ、詠。」
そのまま一刀は詠と他愛の無い話をしながら登校することにした。詠曰く霞がまた酒飲んで二日酔いで単位落したとか、幽香がまた他校の生徒を半殺しにしたとか、月がまた男のあれを蹴り上げたとか、音々音が俺の話を聞かせろとせがんで来たとか話していた。
そんな会話をしながら学校に到着するとまずは二人はそれぞれの部活の用事や委員会の用事を済ませることにした。ちなみに詠は図書委員である。
そんなこんなで朝7時ごろになると徐々に校内に生徒を見かけるようになり、これから朝の登校風景の喧騒が溢れるのかと教室で詠と二人(勿論他の生徒もいます)で外を眺めていたら。いきなり生徒会長の麗羽が教室に入ってきた。
麗羽「一刀さん!一刀さんは居らっしゃいまして!?」
一刀「ん?生徒会長??おはようございます。どうしたんですか?」
一刀は麗羽に敬語でご挨拶。一刀の方が年上とはいえ現在は先輩で生徒会長と役職も上である。そこの所の礼儀作法はわきまえる一刀である。
麗羽「実は本日のショートホームルームからロングホームルームまで体育館で生徒総会を開きますの。議題は貴方と獅龍さんと妹さんの同棲に関してですわ!」
一刀「・・・へ?だってそれって問題無いってことになったんじゃないの??」
麗羽「あの生徒指導教諭は馬鹿ですの!?校則にはこう書かれてますの!一つ、学校指定の寮、もしくは下宿で当校生徒が寝泊まりする際は保護担当者を立てるものとする。一つ、それ以外の寝泊まりがある場合は保護責任者を立てるものとする。と。」
一刀「えっと・・・俺が兼任じゃ駄目なの?」
麗羽「貴方は例え成人してるとは言え当校のいち生徒ですわ。つまり・・・貴方にその資格はありませんわ!そう、無資格者ですわ。違法ですわ。論外ですわ。」
一刀「さ、さすがに違法は無いでしょうよ。でも・・・そうですね。分かりました。そこで保護責任者とか許可の類をすればいいんですね?」
麗羽「いいえ?違いますわ。」
一刀「・・・えぇ!?違うの!?!?」
麗羽「そこはワタクシがしっかり考えてありますわ。問題は・・・この部屋割ですわ!!」
そう言って麗羽が出してきた紙は一刀の家の見取り図と誰がどの部屋に居るかが書かれていた紙だった。
麗羽「な、何で恋さんと一刀さんが同じ部屋で沙耶さんがあさっての方向に居ますの!?なんですの?音が聞こえないようにとかそういう配慮ですの!?って何の音を聞かせたくないんですの!?!?」
一刀「え?それは勿論セクロs」
麗羽「それはもういいですわ!と、とにかくこれは大問題ですわ!なのでこの家は特別寮として登録して、担当の先生を配置、生徒総会では入寮者の選別をいたしますわ!!」
一刀「あれ!?そう言う私的な事して言いの!?!?」
麗羽「職権乱用ですわ!」
一刀「それは俺が突っ込むセリフだよねぇ!?」
こうして北郷一刀の甘い甘い恋との同棲生活は幕を閉じることになる・・・
あとがき
一刀「うわ・・・キャラブレまくり・・・」
いいじゃない?だって此処は乱世じゃないんだもん。
一刀「まあそうだな。さて、麗羽はかなり優秀そうだが?」
そこはそうですね・・・一気にキャラも増えましたし、次回は連続で投稿してキャラ説明を突っ込んでみようと思います。
一刀「設定公表とか内容薄くするって言われそうじゃない?」
仕方ありませんよ。名前だけ出しても、は?何だこれ??ってなるよか、ああ、こう言う性格の子なのね?そう言う感じにしたのね?ってなるほうが読みやすくないですか?
一刀「そうだな・・・ただ・・・お前ブレイクの仕方間違ったよ、彼女はこんな娘には決してなりはしない!って後ろから刺されるなよ?」
大丈夫。その時は紅いシューになるだけだから。
一刀「・・・もうこの男いや。」
では次回予告。次回は双呂旗の登場キャラ説明を挟んで『孫権伝第三話』です。よろしくね~。
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今回は一刀と一番仲のいい異性が登場です。
誰なんでしょうねぇ?ま、タグでわかると思うけど・・・
では本編どうぞ