艦隊コレクション岩川基地
~00××鎮守府~
これは鎮守府の中でも性格に難があったり、性能が正規の者より大きく劣ったりと、難がある艦娘達の吹き溜まり・・・岩川基地00××鎮守府での一つの物語・・・
長門は秘書官室を後にすると、そのまま第二艦隊の宿舎に向かって歩いていた。明らかに不機嫌な状態のままでだが・・・
長門「なんなのだ!あの提督にしてあの秘書官とは・・・この鎮守府が艦娘の墓場とは真実だったか!」
長門はそう悪態をつきながら歩を進めた。長門の右手は海になっており、そちらに視線を移すと、その視線の先には北郷が釣りをしてるのが視界に入った。
長門「・・・くそ!なんだと言うのだ!!」
それ以上は長門も何も言わなくなったが、それでも足取りは怒りに満ち溢れていた。その歩みは一人の艦娘の呼びかけによって止められることになった。
??「響には顔通し済んだかい?」
長門「・・・大鳳。」
大鳳「そう睨むなよ。ん?タバコの事が気に食わないか?いいじゃないか。此処はちゃんと仕事をこなせばある程度は自由なんだからさ。」
長門の目の前には鎮守府入り口で出会った大鳳が、煙草をふかしながら歩いて来た。
長門「何の用だ?」
大鳳「いやいや、私達の旗艦様の顔を改めて拝みに来たんだ。いやはや、景気の悪い顔だ。これは私らも遂に次回の出撃で轟沈かねぇ・・・」
長門「・・・(キッ)」
大鳳「おお、怖い怖い。さてと・・・旗艦いじりはこれまでにしてと・・・あんた、提督について、というかこの鎮守府について何処まで知ってる?」
長門「どこまで?私が知ってるのは腑抜けの提督と「あ゛ぁ゛ん?#」・・・艦娘の墓場とか規格外の艦娘の吹き溜まりとしか聞いていない。」
大鳳「・・・ちっ。結局お前も前に来た旗艦共と同じかよ。胸糞悪ぃ。」
長門「違うと言いたいのか?」
大鳳「私はこれでも響に次ぐ古株だ。勿論この鎮守府がそう呼ばれるようになった前から居る。教えてやってもういいが・・・今のままじゃ駄目だな。お前は気に入らない。」
長門「何が気に入らないと言うんだ!」
大鳳「表面しか見てないその態度だ。まあ、私達の表面の態度が悪いのは認めるよ。だがね・・・それを鵜呑みにしすぎるってのも問題だ。ちゃんと知ろうとする態度ってもんがある。そのままじゃ・・・あんた旗艦でありながら沈むよ?この鎮守府は・・・そう言った呪いがあるんだ。」
長門「・・・なん・・・だと?」
大鳳は一つ、この鎮守府にある摩訶不思議な呪いを話し始めた。
大鳳「他の鎮守府は旗艦がオーバーダメージを受けても特殊な力で守られるのは知ってるね?」
長門「あ、ああ。」
大鳳「この鎮守府から出撃した艦隊にはその加護が無い。もしもオーバーダメージを受けた場合は・・・」
長門「・・・轟沈・・・する?」
大鳳「その通り。さてと・・・出撃があって生き延びられたら教えてやるよ。この鎮守府がどうしてそう呼ばれるようになったのか・・・その理由と、提督の背負った物の重さをね。」
大鳳はそう言い残すと宿舎へと戻って行った。
長門「・・・なんだと言うんだ本当に・・・此処は、何なんだ。」
長門はそう言っていいようのない不安を植え付けられ、狼狽するしかできなかった。
今回の登場人物
第二艦隊旗艦―長門
岩川基地第00××鎮守府第二艦隊旗艦。性格はまっすぐで真面目だが、表面的にしか物事を捕らえられず、色々な隠語やそう言った遠回りの言い回しを表面的に捕らえてしまうのでほとんどの鎮守府で厄介者扱いされてしまったらしい。
第二艦隊装甲空母―大鳳
従来の装甲空母“大鳳”と違いかなりさばさばした性格。ある事件を境に大分性格が変わってしまったらしい。常に歩きたばこでただそのタバコに火が入る事は稀である。どうやらある先輩艦娘の姿を模倣してる模様。
岩川基地第00××鎮守府について
鎮守府を中心に左翼には第二艦隊宿舎、右翼には工廠や入渠場などが入ってる整備棟が立ち並ぶ。何故か第一艦隊の宿舎や第三以降の宿舎は存在しない。正面には桟橋が伸びており、よく提督が釣りをしている。
あとがき
一刀「いや、長門がめちゃくちゃ愛紗に見えるんだが・・・」
では次回です。次回は『二つの呂旗~現代史~ 第三話』です。
一刀「・・・く、このスルーを止める術を俺は持たない・・・」
・・・まあ、それは俺も思いましたよ?でもですね・・・アニメ長門も可愛い物に目が無いとかめっちゃ愛紗じゃないですか?
一刀「・・・あれ?否定する部分なくね?」
提督が、提督がって言ってるあたり・・・間違ってなくね?
一刀「・・・納得しちゃった♪」
という訳で次回にまたお会いしましょう
二人「ノシ」
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艦これ二次創作第二話です。
響との面通しを終えた長門は入口であった艦娘"大鳳"と再びあいまみえる。
大鳳のキャラめっちゃおかしくなってますがご容赦願います。
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