「きゃーっ!」
ここは天空市。一件平和に見えるこの町に、突如として悲鳴がこだまする。
「へっへっへっへ…いいじゃねえかお嬢ちゃん」
「悪いようにはしねえって」
「いやぁ…やめて、助けて!!」
見ると、ヒューマンの女性が、屈強なサイクロプスとディアブロの男に詰め寄られていた。
「おう、金目のものは頂いていくぜげへへへへ」
「ついでにこいつの初めてもなグヘヘヘヘヘ」
と、男たちが手をかけようとしたそのときだ!!
「お待ちなさい!」
「だ、誰だキサマ!?」
男たちが振り向くと、満月をバックに一人の女性の影があった。
耳をよく見れば分かるが、ウサギ形のセリアンスロゥピィである!
「か弱き乙女を二人がかりで襲うなどもってのほか!そんなあなたたちはハイパー☆メリルが懲らしめてあげるわ!」
「ハイパー☆メリルだとぉ!?ナマイキだ!やっちまえ!!」
サイクロプスは斧をふるい、ディアブロはヌンチャクを振り回して飛び掛る!
「とうっ!」
だが、ハイパー☆メリルはそれをすばやい動きでかわすと、まずはサイクロプス男に向け、光魔法を一閃!
「ハイパー…フラーッシュ!!」
「ぐわあああ!!目が!目がぁぁぁ!!」
「おのれキサマ!ただでさえ目が弱点の奴になんてことを!!」
「しゃべってるヒマはないわよ!メリル・ストロングキック!!」
「ぎゃあーっ!!」
強烈な蹴りを喰らい、ディアブロの男も撃沈。
その後、この二人の暴漢は駆けつけた警察に引き渡され、襲われていた女性も無事に解放されたのであった。
翌日、フローエ・ツァイト。
『ハイパー☆メリル、またまた大手柄』
「すごいなぁ…ハイパー☆メリルって。あたし憧れちゃう」
新聞記事を読んでいたアンネ・フライベルクが呟くと、食事をしていた高井戸ミミナが反応する。
「でもあの人って一体誰なのかにゅ?」
「うーん、どこかで見たような顔なんだけど…」
すると、ミミナと一緒に食事をしていたマオ・スペアが照れくさそうに答えた。
「あぁ、あれね…あたしのママなの」
「「え…!?」」
「あ、あれマオちゃんのママなのかにゅ!?」
「すごいなー、憧れちゃうなw」
「いや…娘のあたしとしてはちょっとハズかしい、かな…///」
マオはひどく赤面した。
光のヒロイン『ハイパー☆メリル』こと、メリル・スペア。
正義のために戦う彼女、その正体は二児の母親であった。
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嬉しいやら、恥ずかしいやらwww
■出演
メリル:http://www.tinami.com/view/767517
アンネ:http://www.tinami.com/view/739789
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