バタン!
アペンド:!? なんだ!?
そこには、ドアを荒々しく開けた、息が切れているミリアムが立っていた。フォーリナーチームのピットから全速力で警察の観覧部屋に走り込んできたのだった。
ミリアム:はぁ・・・はぁ・・・ア、アペンド刑事、コーシー刑事、早くレースを中止して下さい。はぁ・・はぁ・・
アペンド:!? 何か事件が起きたのかね!
ミリアム:今、うちのボカロットに乗っているのは、多分、メカニックのトニオ・・・の偽物です!
アペンド:!? どういうことだ?
ミリアム:ヤツは、うちのパイロットのプリマを暴行して怪我を負わせ、更に本物のトニオを殺して、変装し、うちのチームに紛れ込んでいました。トニオに関しては、ネットニュースで報道されてます
アペンド刑事は、すぐにスマートフォンの機能でネットニュースを確認した。そこには、確かにトニオの死体が確認された報道がされていた。
アペンド:プリマさんを襲い、今、ボカロットに乗っているのは、間違いなく“偽トニオ”なんだね?
ミリアム:プリマは間違いなくトニオに襲われたと怪我を負った状態で話してました。ボカロットについては、乗ったところを見てないので、断定できませんが、うちのピットにトニオの姿がないので、確率は高いです
コーシー:アペンド刑事、どうします?
アペンド:“トニオを殺害した“部分はウチの判断が待たれるが、ピットにいたトニオは偽物、そして今、ピットにそのトニオの姿が見えないのだから、確率は確かに高い・・・しかし・・・
ミリアム:何迷っているんですか!! 殺人鬼がレース用の武装したボカロットに乗っているかも知れないんですよ! 事件が起こる前にすぐに中止して下さい!
アペンド:し・・しかし・・このレースはミクさんの大事なレースで・・・
ミリアム:警察の方々は“事件が起こる事を防止するため”に、今、ここでレースを監視しているんじゃないんですか!?
アペンド:それは“事件になりうる確固たる証拠”が集まった時だ。これだけ大きな意味を持つレース、警察とはいえ、不確定要素だけで何でもすぐに中止できる権限はもっていないのだよ・・・
コーシー:それ以外でも、確率は高いかもしれないが、一番の決め手である“該当ボカロットとの無線交信”が確認されないと、レースは簡単には中止できないのだ。くそっ! ボカロットのパイロットめ! ここまで計算していたか!
アペンド:とにかく、今できることは、センターに移動して、レース中に使用される“全無線”をオープンにして、フォーリナーチームのボカロットからの無線などから、証拠になりうる交信がされた時を持って、レースを中止することにする。それでいいね?
ミリアム:仕方ありません。それで手を打ちます
こうしてアペンド刑事、コーシー刑事、ミリアムは、全ての情報を統括している『センター』に移動し、全ての無線交信をチェックすることにした。
(コース)
レースが開始し、第1直線を走行していたミクの『ネギロイドZ』に、パイロット間無線が入った。
ミク:はい、こちら『ネギロイドZ』号のミクです。えっと、フォーリナーチーム『ヨーモノ改』号のプリマさんですね? 何でしょうか?
???:・・・アペンド刑事と接触したとは、お前、ホント、ツいてないなぁ、ん~?
ミク:男の声!? あんた、誰? センターに通報しますよ!
???:別にセンターや警察に通報しても、傍受されても構わないが、レースは中止になっちまうから、お前にも被害が及ぶんじゃねーか?
ミク:・・・マジで、あなた誰?
???:トニオ・・・おっと、もうフォーリナーのピットで“ばれている”だろうから、名前を教えてやるよ。トニオを殺して変装してレースに紛れ込んだ俺様はな、『ジャック』って言うんだ
ミク:知らない名前だし、そもそも何でプリマさんの代わりに、そのボカロットに乗っているんだ!?
ジャック:・・・お前を殺すためだよ。あの事件の事を少なからずとも、アペンド刑事から聞かされたヤツは、皆殺しなんだよ。くっくっくっ
ミク:あの事件・・・・・!? ま・・・まさか・・・あなたの正体って!?
ジャック:そうだよ、アペンド刑事が捜査している“誘拐殺人事件”の犯人だよ。アペンド刑事の娘を含め誘拐してきた奴らを殺し、アペンド刑事も殺したはずだったが、何故か生きていやがったから、これは未遂だが、その事件の真犯人だよ
ミク:何で、私がアペンド刑事と接触した事を知っている!?
ジャック:俺は犯罪のプロなんだよぉ。警察無線や関係回線の盗聴なんて朝飯前なんだよぉ。おまえ、どっかでアペンド刑事から捜査しているこの事件について、聞かされたよな? 途中で回線が切れていたが、おそらくその先の細かい事も教えて貰ったわけだろ? まずいんだよ、こーゆーの。事件について知っているヤツが増えるのは。だからお前には消えて貰うことにするわけだよ。この“ロボット同士の乱闘で怪我人が出ても許される”レースでな
ピーーーガガガ!!!!
その時、ミクとジャックの機体の無線に、センターからの無線が割り込んできた!
アペンド:ジャック・・・き・・・・貴様だったのか!!!
カチッ
ミクもジャックも、無線会話の範囲をセンターと相手に増やした。
ジャック:おー! 死に損ないのアペンド刑事ではないですか!? 遂にみつかっちまったなぁ! まぁミクを葬ってから、さっさと逃げるがな。運良く、俺の顔は無線では見えないようだし
アペンド:そうはいかん! すぐにレースを中止して、コース全体を警察で包囲すr
ミク:待ってください!
アペンド、ジャック:!?
ミク:レースは中止しないで下さい!
アペンド:ミクさん、何を言っているんだ! 気持ちは分かるが、これはレース中止に値する重大事件だ! キミが殺される事を防ぐだけでなく、凶悪事件の犯人が、遂に姿を現したんだ! キミにエラソーな事を言ったのにこんな事を言う権利がないのはよくわかるが、キミの夢、諦めてくれ
ミク:私はアペンド刑事の事も夢の事も、諦めるつもりはないです
アペンド、ジャック:!?
ミク:このレース続行中で、レースの規約に則した形で、私がこいつを捕まえます
アペンド:キミは命を狙われているんだぞ!
ミク:コイツの目的は、私の命です。本人の声を聞いているのだから、諦めて逃げる事は考えられません。だったら、殺されないで私がこいつを捕まえれば、いいんじゃないですか?
アペンド:キミはパイロットだろ! 一般人が事件に関わるのは危険すぎる!
アペンド刑事の言うことは、もっともだ。しかしミクは臆しなかった。
ミク:アペンド刑事、絶対レースを中止しないでください! 私がレース中に捕まえます!
ジャック:ふ・・・ふはは・・・はーーーーーーはっはっはっ! おもしれー! やれるモノならやってみな! こっちも本気でお前を殺しにいくぜ!
ミク:覚悟の上です!
アペンド:やめなさい!
ミク:絶対中止しないでくださいね!
ガチャ・・・・・ピーーーピーーー
遂にミクはセンターとの回線を切ってしまった。
ジャック:…だとよ、アペンドさん、どうする?
アペンド:くっ・・・・・仕方ない、レースは続行する。しかしジャック! どういう形でも、最後にお前をお縄にするのは、我々だ! 覚悟しておけ!
ジャック:へいへい。んじゃな
ブチ・・・ピーーーーピーーーー
ジャックも回線を切ってしまった。これで、もう、戻れなくなってしまった。
コーシー:…いいんですか?
アペンド:やむを得まい。とにかくレースを妨害しない程度で、警察に応援を頼んで、レース場を包囲してくれ。ヤツをレース場から逃がすな!
コーシー:了解です
レースに勝つ、重大事件の犯人に殺されない 犯人を捕まえる…。果たして巧くいくのだろうか?
アペンド刑事は『ネギロイドZ』と『ヨーモノ改』以外の全機体のパイロットに、レースを続けながらミクをサポートするように伝えた。全パイロットが最初驚いたが、快諾してくれた。
(第2直線)
第1カーブから第2直線に入ったとき、ミクの機体『ネギロイドZ』を襲う準備をしていたジャックの機体『ヨーモノ改』へ、咲音ちゃんの機体『へべれけ00』がタックルを仕掛けた!
咲音ちゃん:ミクさんは先を急いで! レースさえ終われば警察もどうどうとコースに入って来られるでしょ!
ミク:咲音ちゃん…
しかし、フォーリナーチームのメカニックの目を盗んで違法改造されていた『ヨーモノ改』の出力はハンパではなかった!
ジャック:邪魔なんだよ! ミク以外黙ってろ!!!
バキッ!!!
『ヨーモノ改』の拳が開き、タックルしてきた『へべれけ00』の肩を掴みとり、握りつぶし、更に掴んだ手を振り回して、コース外へ放り出してしまった。
ガシャン!!!!
コースのわきのポストに直撃した機体に乗っていた咲音ちゃんは、頭から軽く血を流してはいたが、無事だった。しかし当然、走行不能になっていた。
咲音ちゃん:ミクさん・・・レースも・・・そいつの撃破も・・・頑張ってね・・・
ガクッ
咲音ちゃんは気絶してしまった。すぐにセンターから救護車が発進した。これで『メイコ酒蔵株式会社』チームはリタイアになった。
(第2カーブ)
カーブで『ネギロイドZ』を捕まえようとした『ヨーモノ改』の頭上へ、今度はリンレンの『ロドローラ02』がローラーを振り下ろそうとしていた!
リン、レン:ミクさん! 先に行って!
ミク:リンさん! レンさん!
しかし、ここでもレギュレーションに確実に引っかかるような“法外なパワー”を持つ『ヨーモノ改』は、攻撃してきた!
ジャック:無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!
『ヨーモノ改』の両手拳が見えないようなスピードでローラーにパンチを繰り出し、ローラーは瞬時に“ボロボロ”になってしまった。
ジャック:邪魔なんだよ!!!!
『ヨーモノ改』はひしゃげたローラーをつかみ取り、ブンブン振り回してコース外に投げ飛ばしてしまった!
リン、レン:うわぁ!!!!!
ガスッ!!! ガラガラガラ!!
ボロボロの『ロドローラ02』はコース外の建物に直撃し、崩れた建物の下敷きになってしまった! リンレンの聞き取りづらい無線がミクの機体に入ってきた。
リン、レン:が・・・・頑張ってね・・・・私たちは大丈夫だから・・・
すぐにセンターから救急車とレッカー車が出動し、助けに向かった。こうして、また1機、リタイアしてしまった。
(第3直線)
しつこくミクの機体を後ろから羽交い締めにしようと、『ヨーモノ改』は襲いかかってきたが、後ろから、ルカのボカロット『タコルカー8』の8本足が『ヨーモノ改』を先に羽交い締めにしてしまった!
ルカ:これからこいつの機体を握殺します。ミクさんは逃げて!
ミク:ルカさん!! わかりました!
ジャック:ほぉ~、殺人のプロを握殺するとは良い度胸だ。しかし、そう言うことのプロを舐めて貰っては困る
ジャキ! ジュイーーーーーーーン!!!
なんと『ヨーモノ改』の腕の内側から、戦闘用大型ジャックナイフがせり出し、しっかり握った状態で関節をフリー状態にし、『タコルカー8』が握っているタコの足を1本1本、切り取って行ってしまった!
ルカ:きゃぁあぁぁぁぁあ!!!!!
ミク:ルカさん! 早く脱出して!!
バシュ!
ルカは機体についている緊急脱出口から脱出した。ミクの予想通り、8本の足を切り取った後、『ヨーモノ改』のナイフはコクピットを貫いていた!
ミク:貴様、コクピット狙いは“失格”だぞ!
ジャック:パイロットが脱出した事を確認した上でやったことだ。問題なかろう? それに今はそんなことを論じている時か?
ミク:くっ・・ルカさん、逃げてね
ルカ:あなたも死なないでよ!
こうして、また1チーム、リタイアが出てしまった。
(第3カーブ)
今度は先行する『ヨーモノ改』は、振り返って、ミクの『ネギロイドZ』に直接攻撃を加えようとした。しかし、『ネギロイドZ』の後ろについていた、リュウトの恐竜型ボカロット『ガッチャ』の口から、火炎が吹きだした!
リュウト:これでどうだ!
しかし、『ヨーモノ改』の改造具合は洒落になってなかった。火炎の直撃を喰らっても、無傷だった。
リュウト:そ・・・そんな・・・
『ヨーモノ改』は先ほどのジャックナイフを再び握り、『ガッチャ』の首の横から、横一閃に斬り払ったのだった。
ガゴン・・・
機体の重要部分を首切りで破壊してしまった。
ジャック:機体が爆発するぞ? いいのか?
リュウト:う・・・うわぁ!!!!
リュウトはすぐにコクピットから脱出し、そしてその直後に、『ガッチャ』は爆発し、屑鉄と化してしまった。
リュウト:ひっく・・・えぐ・・・ミクさん、ごめん・・・絶対こいつやっつけてね
ミク:うん、絶対に!
こうして、印種不動産チームのボカロットもリタイヤしてしまった。残るは、ジャックとAHSチームとアシュチームとミクのチームだけだった。
(第4直線)
先行していた『ヨーモノ改』は、また振り返り、今度は後ろの『ネギロイドZ』目がけて、飛び道具を使ってきたのだった!
ジャック:オラオラ! ガトリング砲だぜ~!
ジャキ!
ジャックは『ヨーモノ改』の左手に装備してあったガトリング砲の標準を『ネギロイドZ』に合わせて構えた。
ジャック:死ねよ、おらっ!
ネル:そうはいくか!
ビュン! ビュン! ビュン!
今度はアシュグループのボカロット『トリオー』が、3機、“コウサクー”、“ドブロクー”、“エイプリル”の分離した状態で、各機から“ワイヤー”を射出し、『ヨーモノ改』の頭部、左手、右手を拘束していたのだった!
ハク:よくもみんなのボカロットを!
ネル:絶対、ここで破壊してやる!
テト:ヽ(*`Д´)ノ
ギギギ・・・・・・
確かにワイヤーは、足とバーニアを吹かせて引っ張っている3機の力で、ピンと張っており、『ヨーモノ改』の機体からも、ギギギと音を立てていた。しかし…
ジャック:なかなかの策だが、まだ甘いな。相手を破壊するってのは、相手の策を上回った時に成功するってもんだ。だから!
ビリビリビリビリ!!!!!
『ヨーモノ改』の全身から、高圧電流が放たれ、金属製のワイヤーを伝って、3機にも電流が流れた!
ネル、ハク:きゃあぁぁぁあぁ!!!!
テト:゜。(゜Д゜;)≡(;゜Д゜)・。゜
ガタン・・・・
全身の回線が焦げ付いてしまった3機は、そのまま地上に転がって動かなくなってしまった。爆発するわけではなかったが、中の3人は気絶してしまったようだ。
ジャック(機体外のスピーカー):ほいほい、センターの方々、3機、リタイアだよ、邪魔だから、さっさと持っていったらどうだ?
その声の後、センターから救急車と消防車が駆けつけ、3人を救出し、機体を運び出した。これでリタイア。残るはジャックと、AHSチームとミクだけだった。
ジャックは無線でミクに話しかけた。
ジャック:さて、残るは、あの白くて☆マークの可愛いボカロットと、お前と俺だけだな。お前、俺を捕まえるとか言って置いて、結局、お前を助けるために、他のチームはリタイア続出で、怪我人も出ている。お前、自分の発言がどれだけ“無責任”だったか思い知って、そろそろ良心の呵責に押しつぶされているんじゃねーか?
図星だった。ミクは自失呆然に近い状態だった。操縦桿からは手を離していないが、レースで完走する事も怪しい状態だった。
ジャック:さて、あの変な☆マークのボカロットはまだ後ろだから、今度こそ邪魔も入らないだろう。そろそろ、俺のやること、完了させて頂くぜ?
ジャキ!
ジャックの『ヨーモノ改』の右手には、あのジャックナイフが握られており、その刃先は、ミクの『ネギロイドZ』の、『コクピット』に向けられていた。
ジャック:んじゃま、さよなら!
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーム!!!!!!!!
ジャック:!!! ぬ・・・・・・・ぬおおおおお!!!!!!!!!!
ガシャン ズガン!!!! ズガン!!!!! ガゴン!!!
ジャックの『ヨーモノ改』は、どこからか飛んできた星型ビーム光線の直撃を受け、機体がほぼ大破状態になって、コース上を転がっていき、最後のバンクのカーブの外壁にぶつかり、煙を出して動きを止めた。
ジャック:な・・・・・な・・・なにが・・・起きた・・・・?
ミクは頭部のカメラを、ビームの軌道上の発射地点であろう場所に向けた。その第4直線の後ろに、☆型の発射口から煙を出して、呆然と立ちつくしている、AHSグループの『ラブリースター』が見えた。
ミキ:す・・・・凄い威力・・・・
(続く)
CAST
アペンド刑事(豊田咲子):初音ミクAppend
ミク:初音ミク
ゼッケン00)メイコ酒蔵株式会社
メカニックのアカイト:アカイト
パイロットの咲音ちゃん(18歳):咲音メイコ
ゼッケン01)ナガネギーコーポレーション
メカニックのミクオ:ミクオ
ゼッケン02)ジナラシ組
パイロットの鏡音リン:鏡音リン
パイロットの鏡音レン:鏡音レン
ゼッケン03)タコルカー鮮魚組合
メカニックのトエト:トエト
パイロットの巡音ルカ:巡音ルカ
ゼッケン05)印種(インタネ)不動産
メカニックの勇気めぐみ:GUMI
パイロットのリュウト:リュウト(ガチャッポイド)
ゼッケン06)AHSホールディングス
専務だけど仮設メカニックのテルさん:氷山キヨテル
パイロットのミキ:miki
ゼッケン07)アシュグループ
パイロットの弱音ハク:弱音ハク
パイロットのネル:亞北ネル
パイロットのテト:重音テト
ゼッケン08)海外用品卸商・フォーリナー
パイロットの偽トニオの姿:Tonio
本物のトニオ((死体):Tonio
メカニックのミリアム:MIRIAM
プリマ:Prima
他の開発チーム:海外ボカロ
ヒーゲ:ヒゲのあの方
フナ・コーシー:とある刑事役の役者さん
ジャック、その他:エキストラの皆さん
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☆当方のピアプロユーザーネーム“enarin”名義で書いていました、ボーカロイド小説シリーズです。
○第14作目の第4話です。
○今回もミクさんを軸に、今まで書いてなかった“レース物”、“サスペンス”、“ちょっと良い話”で作ってみました。
☆まさかの決着!
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