No.775185

艦隊 真・恋姫無双 52話目

いたさん

呉の話が終わりです。

2015-05-04 11:44:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1212   閲覧ユーザー数:1083

【 星の危機! の件 】

 

〖 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて 〗

 

星「ハァッ! ハァッ! ハァアアアッ!!」

 

星が龍牙を、高速で連続突きを放つ──ッ! 

 

武の心得の無い者が見たら、焔により鈍く反射する銀色の光が、無数に残紅へ襲い掛かるように感じるだろう! まるで、魚群の如き方向性を持ち、前に立つ異様なモノを破壊せんと突き込んでいく!!  

 

残紅「ガアァアアアアアッ!!!」

 

───カンッ! キンッ! カッカッカッ!!!

 

しかし、残紅は……ケモノのように叫ぶと、手にした剣で捌いていく!

 

星「────くっ! これでも……喰らえッ!」

 

星は、連続突きを軽々避けられるので、一撃必殺の重い突きを繰り出すッ!

 

残紅「キカヌ! アタラヌ! オソスギル!! キリシマノ、ホウダンハ、マダハヤク──アツカッタァアアアアアッ!!!」

 

─────ガキィン!!

 

────シュッ!!

 

残紅は、星の槍が引かれるのに合わせて接近し、持っていた剣で横に薙いだ!

 

星「──────!?」

 

予想外の行動を起こされため、星の行動が鈍く……間一髪の差で……躱す事に成功できた。 しかし、星の着用していた……胸部の衣服部分が斬られ、肌色の部分が露出──! 

 

星「ーーーーーーー!!」

 

星は瞬時に片腕で隠し、後方……朱里たちの方へ下がる!

 

それを見て……残紅が卑下た嗤いを浮かべて、開いた距離を縮めた!

 

残紅「カァーッハッハッハッ! コノカラダヲ、テニデキテ、ハジメテ、ヨロコバシイト、オモエタコトハナイッ!」

 

星の身体を上から下まで眺め、舌なめずりをする残紅。

 

残紅「オンナァ───オマエヲ、キリシマノメノマエデ、テゴメニシテヤルッ! ウラムノナラ……キリシマヲ、ウラメェエエエエッ!!!」

 

星「……………キッ!」

 

……ジリジリ………ジリジリ………

 

星は、残紅を睨み付けながら───下がる!

 

星と朱里たちの距離は……およそ約一丈(約2㍍)まで縮んだ。

 

星「(……見下げた奴だ! しかし……これ以上……私が下がれば、奴は嬉々としてを私を倒し、霧島に向かっていくだろう! そうなれば、金剛たちの力を持ってしても、太刀打ちできるだろうか……?)」

 

だが───太刀打ち出来れば?

 

あの金剛の自信溢れる言葉に、一瞬期待をするが……頭を振る。

 

星「(───いやッ! 例え太刀打ち出来ても───私を人質に取れば、反撃を無効化できる。 蓮華や朱里の指揮では、私を見捨て攻撃できまい! だが……このままでは確実にやられるッ!?)」 

 

残紅と星の差は、僅か十歩程度で……近付ける!

 

星は───死を覚悟するしか無かった!

 

 

◆◇◆

 

【 金剛、朱里たちの合策 の件 】

 

〖 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて 〗

 

《 星が対戦する少し前 》

 

比叡「あぁあああ───ッ!! 何とかぁ、何とかしなきゃッ!! まさか、サウスダコタが、こんな世界に現れるだなんてぇ! わ、私たちの二の舞になっちゃう────ッ!!」

 

榛名「霧島ッ!! 貴女の頭脳でもッ! この窮地──どうにか出来ないのッ!?」

 

霧島「───残念だけど、今の私には………」

 

ーーー

 

蓮華「思春、明命! 助ける事は出来ないのぉ!?」

 

思春「(-_-  三 -_-)」

 

明命「………私たちにも、手の打ちようが………」

 

ーーー

 

風「………………」

 

稟「………………」

 

朱里「……………」

 

ーーー

 

金剛「……私にstrategy(作戦)があるヨ! 朱里ぃ~! 貴女たちも何か考えているよネェ? 私の考えも取り入れて下サァーイ!!」

 

朱里「こ、金剛しゃん!? 私たちの考え……分かるのですかぁッ?」

 

金剛「当然! 英国は名探偵の産地として有名ネ! 私の紅茶色の脳細胞が囁く(ささやく)のデース! 『何か……策を持っているヨ』って! 朱里や他のみんなの行動もぉ……I understand you have!(理解してマース!)」

 

風「おやおや~また聞き慣れない言葉がぁ~?」

 

稟「私たちの行動が……読めると?」

 

金剛「それはァ……『Interlocking fire』でショウ? コレをコウして敵を全滅……合理的で有利な方法ネ!」

 

朱里「は、はわぁ────ッ!?」

 

風「これは……驚いちゃいました~!」

 

稟「人は見かけによらない……ですか。 ふふっ……一つ勉強になりましたよ。 それで、金剛殿の取り入れて欲しい策とは、如何様なものなんですか? 実に興味をそそらせますね!」

 

金剛「簡単な事ですネ! アイツを仕留めるには、まだ足りないのデース! アイツの素早い動きを止めて、仲間のDragonmaidを、救わなければならない問題があるからヨォ!?」

 

朱里「た、確かに───」

 

風「風たちも、考えてはありましたよ~! でも、金剛さんの意見も聞きたいですねー! 最良の策で、星ちゃんを救わなければー!!」

 

金剛「私の考えはァ───」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

稟「────風ッ! 起きなさいッ!!」

 

風「おぉーッ! あまりにも素晴らしい策で、つい寝てしまいました~」

 

朱里「金剛さん! すごぉいです! 凄いですよぉ!!」

 

蓮華「で、でも……失敗すれば、貴女の命も………」

 

金剛「………Battle(戦い)で……命の危険は付き物ネ。 これでも……私や妹たちも……戦友との別れの辛さを幾度も味わい、轟沈する時の悲しさ、身体や心の痛みを覚えているヨ! だから、二度と味わいたく無いけど……サァ」

 

蓮華「それなら……どうしてぇ!?」

 

金剛「このworld(世界)に来る前に、一刀提督は……私たちを、戦友を助ける為に、多数の敵から身を晒しマシタァ。 私たちが、泣いて引き留めたのにダヨ? 孤立無援の中、私たちより偉いのに、私たちより弱いけど……ネ」

 

蓮華「……うん……分かるわ」

 

金剛「一刀提督に相応しい『女』は、姿も当然ダケド~心も重要だヨ? 強敵相手に尻込みするようじゃ~Noなんだからァ! だからァ──私は、危険だろうと助けに行くんデース!! それに……約束したでショウ!?」

 

蓮華「───あッ!」

 

『──この私たちが居る限り、必ず轟沈なんかさせないヨ!』

 

金剛「さぁて……私の出番ネ! Follow me! 皆さん、準備をしておいて下さいネー! あのGod damn you(馬鹿野郎)に、女の意地を見せてやりマース!!」

 

★☆☆

 

金剛「だからァ───比叡ッ! それを渡して下サァーイ!!!」

 

比叡「えぇッ!? わ、私の持っている『コレ』を……!?」

 

金剛「事態は直面していマース! それがcheckmate move(最後の一手)になるかも知れないのデース! 早くぅ早くぅ早くゥウウウウウ!!」

 

比叡「で、でもぉ……これが何の役に立つので──」

 

金剛「……比叡ぃ~ホワイトデーでのお返し……遅くなっちゃいましたケド……今、貰っても……イイデスカァ?(上目遣い)」

 

比叡「わっかりました! 何時も……逃げ回る金剛お姉さまが、積極的に受け入れてくれる機会なんてぇ、そうはぁありません!! 金剛お姉さま、受け取って下さいッ! 私からの────愛の結晶ですッ!!」

 

金剛「Thank you so much!(どうもありがとうネ!)比叡!! これで……何とかなるワァ!!」

 

ーーー

 

榛名「霧島……金剛姉さんの『アレ』は………」

 

霧島「……対司令用の秘密兵器だそうですよ? 比叡姉さんで試すと、前に言ってましたが。 しかし、比叡姉さんなら、結果は見なくてもハッキリしていますけどね」

 

榛名「………なんて恐ろしい。 流石……提督Love筆頭の肩書きを持つ金剛お姉さま!」 

 

霧島「───ですが、肝心の司令に通じるかどうか、疑問を抱かざるを得ないですよ………」

 

榛名「…………………」

 

 

♬ーーー♪

 

金剛は、比叡より『手作りクッキー』を手に入れた!

 

♬ーーー♪

 

 

◆◇◆

 

【 残紅の最後……? の件 】

 

〖 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて 〗

 

残紅が───目を血走らせ、呼吸が荒くさせながら問う!

 

残紅「ハッ! ハッ! ────キメロッ! 『生キテ凌辱ヲ受ケル』カ、『死シテ屍ヲ晒ス』カ!」

 

星「わ、私は──最後まで勝負を諦めん! 此処を通さん!!」

 

残紅「ナラバ────シネ! シシタアト……チジョクヲ、アタエテヤル!」

 

そう言って、顔をにやつきながら、唇を舌で一舐めした。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

因みに……サウスダコタは、建造すると『艦娘』になる。

 

『艦息』『艦オッサン』『男の娘』『漢女』には……ならない。

 

では、この状態はどういう事かと言うと……元の身体の持ち主『趙慈』に関係する。 『趙慈』は、武で一旗揚げるつもりで、兵士を志す。 寝食を忘れ、己を磨き上げて命令に忠実に行い、後に厨二病に罹病して……今に至った。

 

早い話……『年齢=彼女イナイ歴』……だった。 無論、健全な男子であるため、欲求不満は──かなりのモノである。 

 

そこに、サウスダコタが憑依して……身体を操作。 

 

趙慈の理性を無くし、本能のタガを外して、身体能力の飛躍的な活躍を促せば、当然、三大欲求である『性欲』に繋がる。

 

すると……身体は『男』なので……精神も流され……こうなった……と。

 

『健全なる精神は、健全なる身体に宿る』である!

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

剣を構え、星を刺殺せんと図る残紅!

 

星は、片手で胸を隠し、片手で槍を操作しようとするが……槍の長さ、重さが邪魔をして上手く操れ無い。

 

では、胸を露わに両手で操作……は不可! 見せて良い異性は──『北郷一刀』ただ一人! ここは、乙女の譲れ無いところである!

 

星「………無念!」

 

そう言って、目を閉じた星の後ろより───謎の怪鳥音が響いたッ!!

 

『バァァァニング、ラァァヴゥウウウ──ッッ!!』

 

残紅「────ファッ!?」

 

星「こ、金剛殿ッ!?」

 

─────ストッ!

 

金剛「Yes! 私の実力、見せてあげるネー!」

 

金剛姉妹の金剛が、疾風の如く走り、星の身体に寄り添った!

 

残紅「キリシマノアネ……コンゴウ!? ナラバ……キサマカラ!!」

 

剣を改めて構え直し、刺殺せんとするが、金剛が星を抱き締めて、後ろに跳んだ! それと同時に、左手を前に出して叫ぶ!!

 

金剛「霧島! 今、デース!!」

 

霧島「……ふふッ、投擲開始よ! サウスダコタァアアアッ!!」ブンッ!

 

橋の出入り口で待機していた霧島が、金剛より渡された袋を投げたッ!

 

残紅「ソンナモノ──コザカシイッ! 『ザシュ!』────!?」

 

霧島より投擲された『袋』は、残紅に真っ直ぐ向かう! しかし、残紅は素早く真っ二つに切り裂いたッ!

 

袋は破れ……中から粉々になった『比叡手作りクッキー』が飛び散る!

 

残紅「ナッ!? ──グッ、ガ……ガッハッ!! メ、メガァアアアッ!」

 

残紅が───顔を抑え、もがき苦しむッ!!

 

朱里「稟さん! 風さん!」

 

稟「────弓、放てぇえええッ!!」

 

風「───射って下さいー!!」

 

ーーーー!

──────!

ーーーー!

 

稟と風は、左右同時に……残紅に向けて弓を射る! 

 

後の世に伝わる『十字砲火』の戦術である。

 

左右同時で、狭い橋の上、しかもクッキーによる目潰し?で、動きも取れない!! 必然的に────!!

 

残紅「『グサッ、グサグサグサグサグサッ!』ギャアアアア────ッ!!」

 

針鼠のような姿になる残紅!!

 

金剛「───しっかりするネ! 早く皆のところへ向かうヨ!!」

 

星「あぁ……! ───金剛殿! 後ろだぁ!!」

 

金剛に促され、顔を上げる星は、金剛の後ろを見て叫ぶ!

 

残紅「ニ、ニガサ……ン! キリシマ………コンゴウ!!」

 

残紅が、剣を杖にしながら………ヨロヨロと前に進む! 

 

同時に───後方より親衛隊と待機していた兵士たちが、対岸の橋に集まる様子が見て取れる! その数───千人以上!!

 

蓮華と味方の兵10人は、その様子を見て──顔を青ざめる!

 

思春も明命も……得物を構え死守する様子を見せた!!

 

金剛「…………これでFinish!? な訳無いデショ! 私たちは、食らいつけば、相手が倒れるまで離さないワ! ──榛名ッ!  It's Showtime!!(それでは、ショウタイム!!)」

 

榛名「はいっ! 榛名、行動を起こしますッ!!」

 

金剛と星が、朱里の方に走り込む! 

 

二人が無事に帰還した事を確認した榛名は、前方を見た!

 

ヨロヨロと近付く残紅、狭い吊り橋に殺到する兵たち!

 

榛名「………提督や私たちの仲間に……危害を加える者は、この榛名が許しませんッッ!!!」

 

────スパッ! スパッ!

 

───グラァ………ズドォオオオオオッッンンン!!

 

『──────────ッ!?』

 

『ーーーーーーーーー!!!』

 

『★∩∥@#**¶‡§☆!!!』

 

吊り橋を支える縄の部分を切断すると、此方に付いていた橋の先端部分が、ユックリと離れた! 

 

橋の上に残るは、残紅と親衛隊、兵士の五、六人! その者たちの命も飲み込み、暗闇に包み込まれた堀切の中へ───落下して行った!!

 

残紅「オノレ……オノレェェェ────ッッッ!!」

 

多くの兵の絶叫の中に、残紅からの言葉が聞こえる!

 

『カナラズゥ! Rematch(再戦)シ、キサマラヲ──ッッ!!』

 

多数の声に消される事なく……朱里や金剛たちに届く!

 

再戦を誓う──証(あかし)として───

 

 

◆◇◆

 

【 本来の目的へ──! の件 】

 

〖 河南尹 新城 袁術軍野営地 付近 にて 〗

 

吊り橋が崩れ去り……追っ手は全て対岸に集まり、此方を見て騒ぎ立てる。

 

十常侍の三人は、未だ目覚めず……縛られたまま。

 

目立った被害も無く………こうして……任務は完了した。

 

ーーー

 

蓮華「星……大丈夫?」

 

星「うむ……身体に支障は無い。 それよりも……金剛殿、忝い(かたじけない)! 貴女の活躍が無ければ……私は……」

 

金剛「言ったでショウ? 轟沈なんかさせて、皆を哀しませる事は、この金剛が許しまセーン! でも、Activity(活躍)したのは──私だけじゃナイネ!? ここに居る……皆のお陰デース!!」

 

朱里「そ、そんな! 私たちの策は補助的な物であって───」

 

稟「今回は、金剛殿たち……姉妹の御活躍が著しい! 私たちの仕事は微々たる物ですよ……」

 

風「ですがぁー、金剛さんが折角私たちを、評価してしてくれるのですよー! それは、無にするのも失礼ですねー?」

 

ーーー

 

蓮華「…………私は…………」

 

比叡「駄目ですよ~? そんな沈んだ顔をしてはぁ! 金剛お姉さまも言ってますが、貴女も活躍された一人なんです! もっと自信を持って!」

 

蓮華「だけど……私が足を引っ張ったために……」

 

霧島「………人に、完璧な者など居ませんよ。 それに、この任務自体、孫仲謀さまが意見を挙げて、採用された事が発端! それが無ければ……皆の活躍はありませんでした。 私からも御礼を言わせて下さい!!」

 

榛名「えぇ! この出来事を提督が聞けば……必ず喜ばれます! だから、安心して……」

 

蓮華「皆……あ、ありがとう……」

 

ーーー

 

明命「残りの反乱軍は……どうするのですか?」

 

風「このままにして置けば、ひとまず問題ないですねー! 唯一の通路である吊り橋を破壊しましたから、逃げる事は不可能ですー!」

 

稟「まぁ……後は、この地の太守に、袁術殿から知らせて任せれば、無視も出来ませんから大丈夫でしょう! 捕らえれば……自分の過失を最小限に抑える事が出来ますし……」

 

明命「それなら……大丈夫ですね!」

 

思春「だが……太守が自分の無能を棚に上げ、反乱軍の言い分を聞かずに、皆殺しにするかもしれん。 そこの対策も献策できるように、お願いしたい!」

 

風「それも既に対策済みですー! 格上の袁術から『事情を全て知っている』旨を一緒に通知すれば、馬鹿な真似も出来ないでしょうー!」

 

稟「十常侍の逃亡……即ち政治の改善の始まり。 今までの政策とは違う事を知らしめる、良き指針になるでしょう!」

 

ーーー

 

蓮華「そう言えば……あの『煙幕』は何だったの?」

 

朱里「あ、あれは……霧島さんから………」

 

霧島「あの『煙幕』は、私たち軍艦が使う煙幕なんですよ!」

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

霧島が渡した物は、HC発煙混合物……発煙弾で使用される薬品である。

 

通常、発火装置を使用するため、『焼き石』を用意し、その上に振りまく事を指示した結果である。

 

ただ、この中に……比叡のカレー粉末も……w

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

蓮華「……まだ、喉が痛いわ………」

 

霧島「量的には、かなり薄めたのですが………」

 

朱里「少し吸っただけですから、一日で治ると思いましゅ!」

 

ーーー

 

星「あの者は……また現れるのか? 普通……あそこまで致命傷を与えられば……生きてはおれまいが?」

 

霧島「……………私の関わりで、生じた争い! その時は、私の手で引導を渡して上げるわ! 二度と復活できないように────!!」

 

金剛「一人で解決しようなんてェ……お姉ちゃん、No! なんだからネ!」

 

榛名「私も協力します!」

 

比叡「私も……関係あるんだからぁ! 妹だけに任せるワケないでしょ!?」

 

霧島「─────!?」

 

星「ふふっ……なるほど。 ………ここの姉妹も『桃園の誓い』『断金の交わり』と同じくらいの絆があると見える……」

 

金剛「私姉妹の絆は、『Diamond(ダイヤモンド=金剛)の絆』ネ!! この世界で、一番固い絆なんダカラァ───!!」エヘンッ!

 

霧島「『ダイヤ』だけあって……『恋の炎』には弱いかも……」

 

比叡「金剛お姉さまは、誰にも渡しませんッ!」

 

榛名「提督は……榛名が!!」

 

金剛「ちょっとー待ちなサァーイ!! いいですかぁー!? 提督は私のモノ、私は提督のモノデェース!! Without permission(許可無しに)提督や私と付き合うには、無理ですヨォ───!?」

 

比叡「そんなぁあああッ!?!?」

 

榛名「金剛お姉さまぁ───横暴です!!」

 

霧島「ふぅ……………」

 

星「あぁ、何となく理解できた。 これは、気を付けねばな……」

 

蓮華「…………………」

 

明命「……………むぅ!」

 

思春「…………フッ」

 

朱里「はわわわっ!!」

 

風「さすが───お兄さん、種馬の肩書きは、今だに健在ですねぇー!」

 

稟「一刀殿らしい……」

 

ーーーーー

 

この後、蓮華たちは袁術軍に帰還。

 

その戦果は、残っていた冥琳たちを喜ばせるに充分だった。

 

十常侍たちの奪還、反乱軍の首謀者の死を報告。 残りの処置を近隣太守に行うように要請するように進言した。

 

袁術は、孫権の働きを褒め、その旨を承諾して使いを送り出す。 

 

そして、残り一日を休息してから、洛陽に向かうのであった。 

 

 

ーーーーーー

ーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

『洛陽に集結するのが、一体何時になるんだぁー!』と思いつつ、書いてる作者です。 ようやく、呉が終わりました。

 

次が白蓮側になりますが……軽く流して(オイッ!)、黄巾の乱にむかいたいと……思います!

 

予想以上に話が手間取り、投稿が遅くなるかもしれませんが、またよろしくお願いします。

 

 


 
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