「猫と蜘蛛」
作:某犬犬
「……俺は…死んだのか…?」
「いらっしゃいませ。オーダー伺います。何になさいますか?」
「そ、そうですね…。猫とかはどうなんですか?」
「猫ですと向こう400年間、予約で一杯ですね。」
「400年もですか?」
「えぇ皆さん、猫が良いって仰るんですよねぇ。」
「じゃ、待ってる間ってどうなるんですか?」
「順番待ちの間は各種地獄巡りで魂の洗濯をして頂く事になります。」
「うわぁ、それはキッツイですね。」
「今ですと、蜘蛛なら直ぐに御用意できますが、如何でしょう?」
「蜘蛛ですか?蜘蛛…蜘蛛…。んー、じゃぁ蜘蛛でお願いします。」
「蜘蛛で宜しいですか?オーダー確認します。蜘蛛が御一つと言う事で。」
「はい、お願いします。」
「蜘蛛入ります!」
「へい蜘蛛一丁!」
「蜘蛛一丁!」
「はい、目をつぶって下さい。」
「はい。」
「ジッとしてて下さいねぇ。行きますよぉ。」
パシャッ
「……?あっ俺蜘蛛か。巣張らなきゃ。よいしょっと。」
今日もせっせと生きるとさ。
おわり。
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もし生まれ変われるなら猫になりたいと言う方
残念やっぱりあの世でも思い通りには行かないのです。
でも‥‥