No.769081

【サイバ】口は災いの【交流】

古淵工機さん

2015-04-05 14:41:16 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:636   閲覧ユーザー数:619

北城唯、今河和美、今河雪歩は悩んでいた。

 

「…なんであたしたちって…」

「こう、つるぺたなのかしらね…」

「泣くな、俺まで悲しくなる…」

「「「はぁ…」」」

周囲にある程度以上の乳房を持っている女が多いなか、三人は自分たちの平べったい胸を気にしていた。

がっくりうなだれていると、一人の高校生が通りかかった。九重歌凛だ。

「三人ともどうしたの?」

「あ、歌凛さん…、はぁ、いいわよね歌凛さんもおっぱいあって…」

「マシーナリーだもんなぁ、ズルいよなぁ」

「どうせ周りの女の子なんてみんな嘘つきなんだわ…はぁ…」

 

と、うなだれている唯、和美、雪歩の頭上に、別の高校生の声が響いた。

「よう、なにシケた面してんだ?」

「「「真凛さん!?」」」

現れたのは歌凛の双子の姉妹である真凛。

「はーぁ、どうせ真凛さんも持ってるんでしょ」

「打ちのめされてるあたしたちの気持ちも知らないでよくもまぁ…」

悪態をつく唯と和美。

「なんだよ、お前ら胸がないくらいで悩んでるのかよ?」

「ああそうよ!ないわよ!」

「悪かったわねつるぺたでッ!!」

「ん、だったら心配ないぜ。俺も持ってないから。触ってみなw」

と、真凛は唯と和美の手をとり自分の胸を撫でさせる。

 

「うそー!?高校生なのにこんなに…平べったい!?」

「どうして!?歌凛さんと真凛さんって双子じゃ…」

「ほら、俺ってばパワー重視で設計されてるからさ。余計なモノは省略されてんの。機能美ってヤツw」

と、その胸板を叩く真凛の顔はどこか誇らしげだ。

 

「設計コンセプトが違ったせいで体つきが違っちゃったのよね。双子なのにw」

「そうそうww」

「「「真凛さぁん…」」」

思わず歓喜の涙を流す唯、和美、雪歩。

「まあなんだ、胸が小さいからって気にする必要はないよ。俺は気にしないほうだし、それに」

「それに?」

 

「胸でかかったらそれはもう俺の知ってるお前らじゃないぜw」

「ちょ、ちょっと真凛!?」

「んだよ」

歌凛に呼び止められて真凛が振り返ると、先ほどまで喜んでいたはずの三人から黒いオーラが…。

「じゃあ一生つるぺたのままでいろってことですかそうですか」

「いや、そんなつもりで言ったんじゃなくて」

「さっきの涙返してくださいよ真凛さん?」

「それともここでブン殴ってもいいってことッスかね?」

 

「逃げるぞ歌凛、退却だ」

「イエスマム…」

「「「待てーぃ!!」」」

 

本日の教訓。口は災いのもと。余計なことは言わないように。

 


 
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