北城唯、今河和美、今河雪歩は悩んでいた。
「…なんであたしたちって…」
「こう、つるぺたなのかしらね…」
「泣くな、俺まで悲しくなる…」
「「「はぁ…」」」
周囲にある程度以上の乳房を持っている女が多いなか、三人は自分たちの平べったい胸を気にしていた。
がっくりうなだれていると、一人の高校生が通りかかった。九重歌凛だ。
「三人ともどうしたの?」
「あ、歌凛さん…、はぁ、いいわよね歌凛さんもおっぱいあって…」
「マシーナリーだもんなぁ、ズルいよなぁ」
「どうせ周りの女の子なんてみんな嘘つきなんだわ…はぁ…」
と、うなだれている唯、和美、雪歩の頭上に、別の高校生の声が響いた。
「よう、なにシケた面してんだ?」
「「「真凛さん!?」」」
現れたのは歌凛の双子の姉妹である真凛。
「はーぁ、どうせ真凛さんも持ってるんでしょ」
「打ちのめされてるあたしたちの気持ちも知らないでよくもまぁ…」
悪態をつく唯と和美。
「なんだよ、お前ら胸がないくらいで悩んでるのかよ?」
「ああそうよ!ないわよ!」
「悪かったわねつるぺたでッ!!」
「ん、だったら心配ないぜ。俺も持ってないから。触ってみなw」
と、真凛は唯と和美の手をとり自分の胸を撫でさせる。
「うそー!?高校生なのにこんなに…平べったい!?」
「どうして!?歌凛さんと真凛さんって双子じゃ…」
「ほら、俺ってばパワー重視で設計されてるからさ。余計なモノは省略されてんの。機能美ってヤツw」
と、その胸板を叩く真凛の顔はどこか誇らしげだ。
「設計コンセプトが違ったせいで体つきが違っちゃったのよね。双子なのにw」
「そうそうww」
「「「真凛さぁん…」」」
思わず歓喜の涙を流す唯、和美、雪歩。
「まあなんだ、胸が小さいからって気にする必要はないよ。俺は気にしないほうだし、それに」
「それに?」
「胸でかかったらそれはもう俺の知ってるお前らじゃないぜw」
「ちょ、ちょっと真凛!?」
「んだよ」
歌凛に呼び止められて真凛が振り返ると、先ほどまで喜んでいたはずの三人から黒いオーラが…。
「じゃあ一生つるぺたのままでいろってことですかそうですか」
「いや、そんなつもりで言ったんじゃなくて」
「さっきの涙返してくださいよ真凛さん?」
「それともここでブン殴ってもいいってことッスかね?」
「逃げるぞ歌凛、退却だ」
「イエスマム…」
「「「待てーぃ!!」」」
本日の教訓。口は災いのもと。余計なことは言わないように。
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ひとこと余計なマリンちゃんw
■出演
唯:http://www.tinami.com/view/742179
和美:http://www.tinami.com/view/743015
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