No.768574

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

さて新参の加入最後の章
キリトの説教は終わったの?
いいえ、これからも続きます。
生きろキリト。
ではどうぞ

2015-04-03 11:15:01 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2042   閲覧ユーザー数:1755

 

 

 

 

 

 

 

 

 咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新参の加入4~覚悟~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一騎とキリトはあの後一時間ほどで直葉の説教から解放され、ひとまず居間でお茶を啜っていた。

 

 キリト「ずずず~~~~」

 

 一騎「ずずず~~~~」

 

 二人「「はぁ~~~お茶がうまい。」」

 

 アスナ「一刀、そろそろ説明してもらえる?此処は何処で、どうしてこうなったのか。」

 

 一騎「・・・少し長くなるぞ?」

 

 一騎の雰囲気が一気に真面目な物に切り替わったのを感じ取ったキリト達は正座をして吉体勢になっていた。

 

 一騎「まあそう堅くなるな、言ったろ?長くなる。楽な姿勢で聞いてくれ。」

 

 そう言われてキリトは胡坐をかき、その上にユイが乗り、隣にアスナが添うという形を取ったが・・・直葉とサチの目はちょいちょい怖かった。

 

 一騎「こほん・・・まずはキリトとアスナは此処に居る理由は話したな?そこから直葉が此処に来た理由を俺なりに考察した。つまりは推測だが・・・それでも大まかな的は射ていると思う。そもそもキリト達が此処に来るのにも俺が居るからという条件だけでは来ることは無かったんだ。」

 

 キリト「つまり他の要因もある?」

 

 一騎「ああ。その最たる理由は直葉が晋に操られていた事にある。つまり本来キリト達が来るべき場所は及川・・・つまり敵大将の元だった筈だったんだ。だが俺との縁が強い二人は召喚って言えばいいのかな?とにかく時間と座標がずれた。結果、直葉達は及川の所に召喚され操られて軍を率いて進軍。その後にキリト達が違う座標・・・つまり俺の側に召喚されたって言うのが俺の推測。」

 

 アスナ「つまり一刀と出会って無かったら私達も・・・」

 

 一騎「及川の操り人形だったろうな。」

 

 キリト「そいつ・・・最低だな。」

 

 一騎「・・・まあ、これがキリト達が居る理由だろう。直葉、リズ、シリカの三名もおそらくキリトに縁があるからだと思う。エギルやクラインがどうしていないかは・・・まあ術者の力量が影響したんだろ?女が中心なのはあの馬鹿の趣味って事で納得できる。」

 

 ユイ「あ、あの。」

 

 一騎「ん?なんだい?」

 

 ユイ「私達がこうしてパパとママと話せるのはどうしてか教えてもらえますか?」

 

 直葉「・・・お兄ちゃん、パパってどう言う事かなぁ??#」

 

 一騎「話が進まなくなるからお預け。」

 

 直葉「うぅ、はい。」

 

 一騎「では説明しよう。サチ、君はキリトにボイスレコーダーを残したね?」

 

 サチ「は、はい。」

 

 一騎「その思いの強さはさすがに俺も驚いたが、それが功をなした・・・って言っていいのかな?言霊は時に魂を宿す。君はその言霊に無意識に魂を込めたんだ。そしてユイ。君も本物の知性を持ち合わせた故に魂を有したことになった。だったらその情報に肉体を与えてやればいい。俺は多くの異世界―外史を渡って来た。ホムンクルスの技術ぐらいならすぐに提供できたからね。で、君たちを生き返らせたって事。」

 

 サチ「そんな事が・・・」

 

 直葉「じゃ、じゃあ私達がその・・・ゲームのキャラクターの姿を取れるのは?」

 

 一騎「それは後遺症みたいなものだろうか?他の外史に渡った副産物とも言えるかな?俺も元々此処まで強かったわけじゃない。いろんな世界のいろんな概念・・・ゲーム的に言えば設定だな。それを有することが出来た。魔力然り、氣然り。」

 

 アスナ「私とキリト君は正しくSAOの設定を副産物として持ってこれたって事?」

 

 一騎「その通り。直葉も何かしらのゲームをやっていたようだな?キリト。」

 

 キリト「そ、そうだよ!スグ、何なんだ?あれ。」

 

 直葉「え!?あ、あれはその・・・アルヴヘイムオンラインって言うゲームのキャラで・・・リーファって名前でプレイしてたの。お兄ちゃんがSAOに囚われてからお兄ちゃんが惹かれたゲームの世界がどんなものか知りたくて・・・」

 

 一騎「兄思いだな。で?理解できたのか?」

 

 直葉「うん。すごく・・・綺麗だった。それにね!ALOは空を飛べるの!すごいんだよ!!」

 

 キリト「お、おぉ。」

 

 一騎「熱く語りたい事は分かったが、今はこっちの話。」

 

 直葉「あ、はい。」

 

 一騎「さて・・・ひとまず理由は分かったと思う。勿論すぐに納得しろとか理解しろとは言わない。戦える三人には一応覚悟を効いておきたい。」

 

 三人「「「覚悟?」」」

 

 一騎「・・・人を殺す覚悟だ。」

 

 五人「「「「「!?」」」」」

 

 一騎「キリトとアスナ、それに直葉はもう分かってると思うが今は戦争中だ。それも三国志のIFの世界でな。そんな世界に俺やお前達のような奴がごっちゃになってSFが混じり始めてやがる。人と魔物が入り乱れる剣と魔法の世界であり、命のやり取りをやっている歴史の世界でもある。キリト、お前は向こうで“ヤッテいるか?”」

 

 キリト「・・・ああ、三人ほど。」

 

 一騎「・・・それの比じゃないと言う事を言っておく。向こうはデータの破損みたいなモーションで消えるが・・・此処は本当に人が死に、血が吹き出し、死体が転がる。そんな場所だ。選択肢は二つ。俺達に任せてお前達は此処に引きこもるか。護るために、そしてリズ達を救うためにその両の手を血で染めるか。」

 

 キリト「・・・お、俺は。」

 

 アスナ「一ついい?一刀。」

 

 一騎「ん?」

 

 アスナ「一刀の考えを・・・聞かせて。覚悟じゃなく考え。」

 

 一騎「・・・そうだな。今となってはこの考えが俺の覚悟その物だと思う。奪われたく無くば奪え、守りたければ殺せ、救いたければ背負え、命とはそう言う物だ。」

 

 サチ「全部・・・命って言葉が当てはまるんだね?」

 

 ユイ「命を奪われたくなければ命を奪え。」

 

 直葉「命を守りたければ命を殺せ。」

 

 アスナ「命を救いたければ命を背負え。」

 

 一騎「ああ・・・そして最後に・・・命を貫きたければ命を賭けろ。」

 

 キリト「・・・それが・・・覚悟。」

 

 一騎「ああ・・・この世界で生きる覚悟。そして殺す覚悟だ。」

 

 キリト「・・・・・・分かった。俺はやるぞ。アスナを・・・ユイを・・・スグを・・・サチを・・・リズを・・・シリカを・・・守るために。」

 

 アスナ「キリト君、私は守られてばかりじゃないよ?だって私もキリト君を守りたいもん。」

 

 キリト「アスナ・・・」

 

 アスナ「キリト君・・・」

 

 一騎「ごほん。イチャ付くのは後にしてくれ。」

 

 二人「「//////」」

 

 直葉「私も戦う。私には羽と魔法もあるし、戦力になります。人を殺せと言われたら・・・迷うと思うけど・・・お兄ちゃんと離れ離れになるよりはましです!」

 

 サチ「私もお手伝いします。私は弱いけど・・・きっと強くなってみせる!」

 

 ユイ「私も微力ながらお手伝いします。情報の整理くらいなら出来ますから!」

 

 一騎「ありがとう、皆。・・・さて直葉。」

 

 直葉「はい。」

 

 一騎「説教解禁。」

 

 直葉「!?・・・オニイチャン、チョットドウジョウイコウカ?」

 

 キリト「WHAT!?」

 

 一騎「生きろキリト。」

 

 アスナ「頑張ってキリト君。」

 

 サチ「えっと・・・ガンバ!」

 

 ユイ「ガンバです。パパ。」

 

 キリト「なぜこうなったし!?!?」

 

 その後しばらく道場からキリトの悲鳴が聞こえてきたが気にしない気にしない。

 

 

 

 一騎「あ、今さらりと重要な物を渡すよ。これは操られていた人を元に戻す護符な?相手の額に直接張り付けるのが条件だ。アスナに渡しておく。」

 

 アスナ「本当にさらりと渡された!?」

 

 一騎「向こうで操られているのが二人限りとは限らないからな。余分に百枚ぐらい渡しておく。」

 

 アスナ「百枚!?分厚!」

 

 一騎「ちなみに百万はこれぐらいの厚さだ。」

 

 アスナ「これが百万の重み・・・ってなるか!?」

 

 一騎「相変わらずアスナはノリがいいなぁ。グッジョブだ!」

 

 アスナ「一刀の時だけだよ!私が此処まで突っ込みに回るの!」

 

 こうして新たに五人の仲間を得た一騎は最終決戦に向けて動き出した。

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 はい、新参の加入はこれにて終了です。キリト?彼は犠牲になったのだ。

 

 何の犠牲かは置いておくとして、これから最終決戦に無kて行軍が開始されます。

 

 遂に全軍の激突が・・・始まるのか?

 

 次回『軍神、鳳雛合流』

 

 始まらねえ!?

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
14
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択