パンの店、ル・シャトン。
店の前では少女たちが談笑していた。
「へえ、もう桜の季節なんだ」
「桜といえば稲荷神社でさくら祭りやるってさー」
「ほぇー」
「ねえ、ミミナちゃんは行くの?」
「モチのロンだにゅw」
話をしているのは長岡シラセ、六浦真緒、マオ・スペア、パム・エルル、高井戸ミミナの5人だ。
「ねえ、マオちゃんはどうするにゅ?」
「あーあたしね…博物館の仕事があるから今回はパスだわ…」
「うーん、残念だなー」
「シラセはどうするの?」
「そりゃもちろん行かなきゃでしょ?実はこの日のために着物買っちゃったのよねw」
と、ガールズトークを繰り広げていくと、店番をしていた飯田橋ミウがやってきた。
「みんなおそろいでどうしたの?」
「あ、ミウ…」
「ミウちゃんはお祭り行くのかにゅ?」
「うーん、行くって言っても稲荷山公園に屋台出すんだけどねw」
「そうそう、ル・シャトンの季節限定チェリーパンとか売ろうと思ってるのよね」
「あ、ママ…」
出てきたのはミウの母親・美亜だ。
「さくら祭りには桜風味のパン。これはガチでしょ…」
だがその時、威勢のいい声が筋向いから響いた。
「ちょお待てぇ!祭りの屋台の定番ちゅうたらたこ焼きに焼きそば、お好み焼きやろが!Understand?」
英語交じりの大阪弁の持ち主はお好み焼きの店・みおつくしの店主、天満橋シンシアだ。
「あら、今時定番だけじゃやっていけないんじゃないかしら?」
「いやいやおかげさまで毎年売れまくってますからー!今年も勝たしてもらいまっせミーアさん!w」
「望むところよw」
双方不敵な笑みを浮かべるミーアとシンシア。
「うわー、大人げねえなー…」
「スマンなミウ、ウチの母ちゃん祭りのたびにああなるねん…」
呆れるミウに声をかけたのはシンシアの娘・テムナだ。
「あーそうだにゅ。テムナちゃんは…」
「ん?あー、うん。屋台の店番でな」
「あ、やっぱりにゅ?」
「じゃあ今回もあたしら母娘そろってライバルってワケだ…」
「ま、そういうこっちゃなw」
ふと、真緒がシラセに尋ねた。
「そういやシラセ」
「なに?」
「お花見ためだけじゃないんでしょ?お祭りに行くのって」
「うーん、そりゃあまあ…なんていうかァ~…」
おおっ!シラセの目がだんだん変わってきた!
裏人格が発動した瞬間だ!!
「…この浴衣の胸元をちょいとはだけてよ。そいつで男どもを誘惑すんだよwキシシシ、何人引っかかるかねえ?」
「それはダメだ!!」
「アブないやろいろんな意味で!!」
すかさずミウとテムナのツッコミが炸裂した…。
さてその頃、マオは突然かかってきた電話に対応していた。
「え?ああ、はい…え?設備メンテのため臨時休館?あ、はい…どうもです」
「どうしたにゅ?」
「いや、なんか臨時休館だから休みになっちゃった。祭り行こうかなw」
その言葉を受けた真緒とパムは思い切り飛び上がった!!
「やったあ!ねえねえ桜の木の下で写真撮り合いっこしよう!」
「そうよ!みんな巻き込んで撮り合えば楽しいよ!!」
「そうね!やっちゃいますか!」
「「「おーっ!」」」
「あっちはあっちでヘンなテンションだにゅ…」
今年のさくら祭りもにぎやかになりそうである。
続く!
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今回全員ペディさん原案w
■出演
マオ:http://www.tinami.com/view/750390
真緒:http://www.tinami.com/view/750426
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