No.76645

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第七章 晴れ時々黄巾党、その後、虹が見えるでしょうw

紅い月さん

どうも、紅い月です。
愉快な殺し屋さん、第七章。

オリキャラ主人公なので、嫌いな方は戻ることをお勧めします。

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2009-06-01 00:10:12 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:8117   閲覧ユーザー数:5705

新たな仲間兼部下が出来た。

その後、軍議の時間はあっという間にやってきた。

 

「さて、これからどうするかだけれど……。新しく参入した凪達もいることだし、一度状況をまとめましょう。春蘭」

「はっ。我々の敵は黄巾党と呼ばれる暴徒の集団だ。細かい事は……秋蘭、任せた」

「はやっ!もう限界なんかい!?」

「やれやれ……」

 

うむ、秋蘭。溜息をつきたくなる気持は痛いほどわかるぞ。

俺は、軍議の傍でお茶を淹れながら静かに溜息をつく。

 

「黄巾党の構成員は若者が中心で、散発的に暴力活動を行っているが……特に主張らしい主張はなく、現状で連中の目的は不明だ。また首領の張角も、旅芸人の女らしいという点以外は分かっていない」

「分からないことだらけやなぁ~」

「目的とは違うかもしれませんが……我々の村では、地元の盗賊団と合流して暴れていました。陳留のあたりでは違うのですか?」

「同じようなものよ。凪達の村の例もあるように、事態はより悪い段階に移りつつある」

「悪い段階……?どういう意味ですか?」

「ここの大部隊を見たでしょう?ただバカ騒ぎをしているだけの烏合の衆から、盗賊団やそれなりの指導者と結びついて組織としてまとまりつつあるのよ」

「……ふむ?」

 

馬鹿だ~、コイツ全然分かってねえよ。

 

「要するに……今までのように、春蘭が大声で咆えたくらいじゃ逃げ出さなくなるって事」

「ああ、なるほど」

「……本当に分かってるのかしら?」

「秋蘭や季衣だけでは苦戦するという事だろう。それくらいは分かるぞ。バカにするな!」

「それは分かってるとは言わんだろ。馬鹿!惇ちゃんのバカ~♪」

「誰が馬鹿だ!?誰が!」

「お前しかいないだろっと!……よし、茶が出来たぞ~」

「ふんっ!」

 

俺は淹れたてのお茶をまず春蘭に渡して、次に華琳に渡す――――前に、春蘭がお茶を口に含むのを見届ける。

 

「ングッ、ングッ……………ブハッ!!!」

 

あ、やっぱ吐いたw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第七章 晴れ時々黄巾党、その後虹が見えるでしょうw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、やっぱこのお茶っ葉の白いのってカビだったか。良かった、毒見させといてw」

「ゴホッ!……ゲホッ!……き、貴様ぁぁぁ!!!わざとか!?わざとなのか!?」

「失敬な、わざととは心外だな。故意ではないさ。まあ、多分カビみたいなの生えてるからヤバイと思ったが……いや、待て。そもそも匂いからして危険な香りがして……いや、そもそもお茶っ葉の袋からしてボロボロだったが――――――」

「完全に故意ではないか!?」

 

はっはっはっ♪そうともとれるな♪

 

「まあ、気にするな」

「気にするわ!」

 

おお、怖い怖い。そんなに怒ることないじゃないか。

 

「待て、惇ちゃん。落ちついて考えろ。別の見方からすればお前は華琳の命の恩人となるんだぞ」

「……………………なんだと?」

「まず考えてみろ。もし、華琳がこのお茶を飲んだら?……そう!華琳の腹では耐えられなかったであろう!お前は華琳の為に毒見したことになるんだ!いよっ、この曹操が一の家来!曹操を最も敬愛する偉大な武将!春の字屋~!」

「ふ、ふむ、そうか!いや、成程!私が華琳さまの命を御救いに……」

 

………………………まさか、本当に誤魔化せるとはw

あ、皆、唖然としている。……だよな。これが曹操軍の要なんだからな。

 

「……………ん~?しかし、そもそもお前が変な茶を淹れなければ―――――」

「さて!そろそろ軍議を進めようかな!お茶は新しく淹れなおすよ、うん!」

 

気付かれる前に退避!……ん?なんか向こうから沙和がやって来たんだが。

 

「すいませ~ん。軍議中失礼しますなの~」

「どうしたの、沙和。また黄巾党が出たの?」

「ううん、そうじゃなくてですね~」

「何だ。早く言え」

「町の人に配ってた食糧が足りなくなっちゃったの。代わりに行軍用の糧食が配ってもいいですか~?」

「……桂花、糧食の余裕は?」

「数日分はありますが……義勇軍が入った分の影響もありますし、ここで使い切ってしまうと、長期に及ぶ行動が取れなくなりますね」

「……とはいえ、ここで出し渋れば騒ぎになりかねないか。いいわ、まず三日分で様子を見ましょう」

「お~し!なら俺に任せな!これでも侍女長wとして賄いを配るのは得意だ。」

「なら、久遠に任せるわ。しっかりやりなさい」

「任せな!どこぞの阿呆と違って食い意地ははってないんだ。盗み食いなぞせんよ」

「待て、食い意地のはったどこぞの阿呆とは誰のことだ?」

 

はっはっはっ♪やだなぁ惇ちゃん、そんなの決まってるじゃないか♪

 

「さあねえ?まあ、春ちゃんの様に好物が『牛の踊り食い』じゃないから、食い意地は普通ですな」

『牛の踊り食い!?』

 

おお、凪達がびびっとるびびっとるw

 

「待てい!いつ私の好物がそんな豪快すぎる物になった!?そんな物食べた事すら―――――」

「……………覚えてないの?前に食ったじゃん」

「……………………え?」

 

混乱する惇ちゃん。さ~て、真実は如何にw

 

「前に言ったじゃん、私はコレが好きなんだって言った後、目の前で生きた牛にかぶりついたじゃん」

「いや、そんな事が――――」

「よ~く思い出せ春ちゃん。お前は特に忘れっぽいんだから。ホラ、記憶にあるだろ?」

「え?ええ?え~~~~~~~~~~~~~?」

 

おお、混乱しとる混乱しとるw

 

「ムシャムシャとかぶりつき、暴れる牛を力づくで抑え込み、皮や肉を生のまま食い千切り――――」

「いや、さすがにそれは!―――――」

「―――――本当に無いって言えるの?」

「うう?私は食べたのか?………いや食べた記憶が……いや忘れた可能性も……」

 

いいぞ~♪どんどん悩め。悩んで悩んでどんどん脳を破壊しろよ~w

 

「んじゃ、華琳。俺はそろそろ行くわ。あ、それと華琳」

「何かしら?」

「部隊の規模が増えれば糧食の消費も増える。……聡明な華琳さんの事だ。これだけ聞けば何が言いたいか分かるだろ?」

「……………なるほど、良いところに気付いたじゃない」

「いやいや、たまたまっすよ」

 

あれだけの大部隊、現地調達だけで武器も食料も確保出来る筈も無し。どこかに、連中の物資の集積地点があるはず。

ま、理解できたようで何より。んじゃ行きますか。

俺は未だ頭を悩ませている春蘭を尻目に糧食の配給に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――もう少し自分の記憶に自信を持とうぜ、惇ちゃんw

「はい、並んで並んで~。まだ配る食料はあるからな~。ソコ!割り込みしない!」

 

俺ってば大活躍!戦場よりも働き甲斐があるね。……最近自分の本職忘れちゃいそうだぜw

あれから俺以外は偵察に向かい俺一人配給に勤しんでいる。ま、たまには一人もいいかな?

 

「おい、そこのアンタ」

「はっ、自分でありますか?」

「そうそう、列の整備を頼めるか?」

「はっ!了解です!」

 

俺は兵士たちに指示を与えテキパキと動く。

 

「……ふむ、たまには男達といるのもいいかな」

『え!?』

 

俺の一言に兵士たちは全員尻を押さえる。………何その反応?

 

「お~い、誤解すんなよ?いつも俺の周りってば女ばっかじゃん。同性と関わるのって稀有なんだよ」

「あ、なるほど。そう言う事ですか」

 

兵士たちは尻から手を離す。………ところで何で尻を押さえたのかなあ、オイ!

 

「って事で始めるぞ。題して、自分の好きなのはどんな女性かを言ってみよ~!、ドンドンドン♪パフパフパフ~♪」

『はぁ!?』

 

苦情や文句は一切言わせませんのであしからずw

 

「いや、あの、何故そんな事を?それよりも配給を―――――」

「男が集まればそんな話をするのは当り前だろうが!大体喋りながら手を動かせばいいだけの話だろ。秘技!赤い彗星アタック!」

 

通常の三倍の動きで配給を開始する。そして、どんどん列の人が少なくっていく。はっはっはっ!ザ○とは違うのだよ、ザ○とは♪

 

「これで良し。後は予備の分だからな。手持ちの分はもう急がなくてもいいだろ、落ちついて配れ。じゃ、始めるぞ!意義のある者は言えよ。拳で返答してやるからw」

『…………………………無いです』

 

うむ!皆素直だなぁw

 

「じゃ、まずお前から。どうぞ!」

「じ、自分でありますか!?いきなり好みの女性と言われても………」

「なら、上層部の連中の中では誰が好みなんだよ?」

「ええ!?それは……その……か、夏候淵さまで……」

「ほう、秋蘭か。なるほど、いい判断だ。アイツは面子の中でも常識派だからな。……やや姉煩悩だが。じゃ、次お前」

「じ、自分は筍彧さまがいいです!」

「………………なんで?」

 

 

 

 

 

 

「筍彧さまに思い切り罵倒されながら足蹴にされてみたいです!」

 

 

 

 

 

ズザッ!とそいつから全員が体の距離も心の距離も離れる。

 

「そ、そうか。まあ、性癖はひとそれぞれだしな。うん。……次!」

「はっ!自分はその……許緒さまで―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………ナニ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バッ!バカ、おまっ!?」』

「え?皆、どうし――――――ひっ!?」

 

あっるえぇぇぇぇぇぇぇぇ?どうしたんだい、俺の顔を見て怯えるなんて……クスクス……俺の顔に何か付いているのかい?

 

「い、い、い、い、い、いや、あの!今のはその……言葉の……」

「言葉の………?なんだ?言ってみろよ」

「いえ!許緒さまを恋人にしたいとかではなくてですね!……そのあの元気さに惹かれるとかでですね!……あの笑顔を見ていたくなるとかで……」

 

 

 

 

キュピィ~~~ン!!!

 

 

 

 

「だよね!アレはもう幾数もの宝石の輝きですら曇って見える至宝だよね!いやいや、分かってるじゃないか!」

 

何故か全員胸を下ろす。………なんでだろ?

 

「季衣の前ではもう金銀財宝も無価値だよね。いや~、グレイトすぎるぜ!マイシスターは!」

「?………はあ、何を仰ってるのかはわかりませんが、そうですね。許緒さまは素晴らしい方ですから、いずれ素晴らしい殿方をお見つけに―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――――――――――――――――あ?」

 

 

 

 

 

『ひぃ!?』

 

どうしたんだよ、皆~。そんなに脅えてさ~。怖いモノでも見たのかい?フフッ……アハハ……。

 

「な、な、ななななな何を言ってるんだい、君は?季衣にこここここ恋人だって!?早すぎやしないかなあ?」

「い、いや、あの…いずれの話ですから……」

「過去も現代も未来もないわぁ!季衣をどこぞの馬の骨になぞ………あ、いいこと思いついた♪」

「…………ど、どのような話でしょうか?」

 

うんうん♪素晴らしい考えだよ。それはね―――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これから、季衣に近づく毒虫共を全て殺虫すればいいんだよ♪ナイスアイディア~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやいやいや!それはちょっと………』

 

何を本気にしてるんだろう彼らは?

 

「……………冗談だよ………………今の所は(ボソッ)」

『いまボソッと何か言ったぁ~~~!?」

 

フハハハハハハッ!!!冗談、冗談に決まってるじゃないか!

 

「さてと、お開きにするか」

「え、あの桐生さまは?」

「………俺?」

「ええ、自分一人言わないなんてずるいじゃないですか」

 

口々にそうですよと賛同の声が聞こえる。………俺の好みねえ。

 

「そんなの決まってるだろうが。俺の好みは―――――」

 

ビシッとサムズアップ。ふっ、決まったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――全員好きに決まってるだろうが!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?』

 

そんなに驚くなよ。照れるじゃないかwテヘリ♪

 

「さ、さすが天の御遣い……」

「マジでハンパネェ……」

「益荒男だ……この人こそ真の益荒男だ……」

 

そこまで驚くなよ……

 

「んじゃ、配給終わり。撤収な。ちょっと華琳の所に行ってくるから後片付け頼むな」

『はっ!』

 

んじゃ、行きますか……………ん?あいつらなんか言ってないか?

 

「流石に全員はなあ……」

「ああ。そもそもあの人たち一人でも相手にするってのも不可能だろ」

「一人ですら命が持たんな………」

『あの人こそ正に怪物!神をも恐れぬ所業だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――テメエら、全員はっ倒したろうか?

「さて……華琳はっと……お、何人か帰ってんじゃん。華琳~、季衣~、凪~、その他大勢w~」

「そこっ!私を省くな!」

「そうよ!ミミズ男の分際で!」

「うぅ……隊長……ウチの事嫌いなん?」

 

いい反応だ……これだから、からかうのは止められない。クックッ……

 

「で、偵察の成果は?」

「春蘭が敵の陣地を見つけてくれたわ。ただ敵は既に物資の移動の準備を始めていたようだから、早急に手を打つ必要があるわ。すぐに陣を撤収するわ、皆、急いで支度なさい」

「まだ、秋蘭と沙和が戻っていませんが……」

「待つ時間も惜しいわ。現地で合流するように遣いの者を出しなさい」

「はっ!」

「予備の糧食も置いていくしかないわね。配る時間も惜しいけど……捨て置くと、今度は取り合っていさかいの種になるか……。いっそ、沙和を残して撤収と配給を任せるべきかしら?」

「じゃ、俺がやるよ。まだ、体が本調子じゃないし、先に出発しといてくれ。終わり次第、そちらに向かうから」

「分かったわ。全員、ただちに準備を終わらせなさい!」

『はっ!』

 

いってら~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳達が出発した後、再び配給を開始する。

それも一息つき、ゆっくりとお茶を飲む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間経過

 

ズズッ……………………………ホフゥ♪

 

 

いい天気だ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

三時間経過

 

ズズ~……………………………プハァ♪

 

ああ、お茶が五臓六腑に沁み渡るわ~♪

 

 

 

 

 

 

六時間経過

 

ズズズズ~~~~……………………………ホォォ~~♪

 

平和だね~♪…………………なんか忘れてるような?

 

 

 

 

 

 

九時間経過

 

ズズッ――――――――――胃がふやけてしまいましたw

 

「桐生様!!!」

 

ん?何か兵がやって来たな。なんだろ?

 

「桐生様!曹操さまより伝令です!」

 

華琳から?……………あれ?何か嫌な予感が………

 

「仕事が終わり次第急いで来いとの事です!あと、ゆっくりお茶なんか飲んでたらひっぱたくとの事です!」

 

バレバレ!?やっべ~w

 

「分かった!急いで行く!とりあえずこの―――――」

「更に伝令がありまして、お茶を飲んでいてお茶請けの饅頭を食べる暇があったら急げとの事です!」

 

華琳さんエスパー!?饅頭を片付けようとする俺の動きが読まれていたというのか!?

 

「そうか、華琳め。そっちがその気なら―――――」

「更に言えば、行動を読ませないために変な踊りを踊ろうとしないように!との事です!」

 

……………………………………ガタガタブルブル………読まれてる。読まれてるよ~w

 

「最後の伝令ですが、更に行動を読ませないために舌で鼻を穿りながら片足で立ちながら回転して、更に肩を脱臼して「旋風人間~」など言った後、怪鳥音を発しないように!との事です!」

 

さすがにそれは出来ませんから!!!……とりあえず挑戦w………………舌は鼻に届かないも、それ以外は可能だったw……イケメンwで売ってる俺だから見せたりしないがw

 

「と、とりあえず理解した。今すぐ向かう!」

 

俺はすぐさま聞いてあった場所に走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――超ヤッベ~、完全に忘れてた~w

「いくぜ、駆け抜けろ~!覚悟を決めろ~!っと、ふう、いい眺めだ♪」」

 

とりあえずは急ぎました。風の抵抗で顔面が歪むほど急ぎましたw

 

で、目的地についたいいモノの………何故か砦の天辺w

 

…………………オレ、どうやって来たんだ?

 

あ、皆戦ってる戦ってる。頑張れ~♪………とりあえず降りるか。

降りようとすると誰かが登って来た。……誰だ?敵?………こんな所に?

 

「よいしょよいしょ……………あれ、兄ちゃん?」

 

キャアアアアアアアアアアアアア♪♪♪マァイシスタァァァァァ♪♪♪

何これ?神の思し召し?……特に神様信じてないんですがw

 

「季衣、なんでこんな所に?」

「それはこっちの台詞だよ。兄ちゃんもここに旗をさしに来たの?」

 

旗をさす?………なんの話だ?

 

「あ、そっか。兄ちゃんあの時いなかったんだ。あのね、華琳さまが敵にこの砦をボク達が占拠したと判るように旗をあちらこちらに置いとけって命令がきたの。それでさ、皆で一番高いところに置くように競争してるんだよ」

「なるほどな。でも、俺旗持ってないから関係ないし~。ん~?おお、よく見ると皆、旗を持っているな。……あ、春ちゃんだ。―――ッ!後ろから敵が!?このっ、これでも喰らえ~!!!」

 

俺は持っていた棍棒(しんどかったんで杖代わりにしてた)を春蘭の方に投げる。

だが、春蘭は気付いていたのかあっさり後方の敵をぶった斬った―――――あれ?

俺が投げた棍棒は、狙いを大きく外れ、壁にぶつかり跳ね返って春蘭の足下に……

棍棒は春蘭の右足と左足の間で噛みあわせ、春蘭をつまずかせ、転びそうになった後―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――あ、城壁から落ちたw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクハナニモヤッテマセンシ、ミテマセンヨ~w

 

「……………………兄ちゃん?」

「………いいかい、季衣?僕達は何も見てないよ、そう言う事にしよう。お兄さんとの約束だよ。言ったとしても誰も喜ばないからね?」

「…………………うん」

 

いい子だよ、本当に。兄ちゃん泣けてきたぜw

………とりあえず、降りて俺も敵を倒すか。

 

 

 

 

 

降りて辺りを見回していると、何人かの敵の群衆が現れる。

ん?俺を見ているが………ああ、武器の確認か?俺、丸腰だもんな。……あ、舌舐めずりしてる。いやらしい顔をしてるよ、ホント。

っと、言ってる間に襲い掛かって来たよ。外見で判断して実力の違いも分からん阿呆共が………ぶっ飛ばす!

 

「いくぜ、必殺!恐怖の千本ノック、人間編!!!」

 

説明しようw、恐怖の千本ノック、人間編。まず、相手を殴る、吹っ飛んでる間に他の敵も殴ります。これを千回繰り返すだけですwベリ~シンプル~♪

え?千人も敵いないだろうって?ご心配なく!一人の敵を何十発も殴ればいいだけの話ですから!w

ですが、2割ぐらい終わらせると、追うのにも飽きてくる。そんな方はキャッチャーフライの様にアッパー系で敵を殴ってください。重力で戻ってきますからw

 

「ジェット…………アッパー!!!」

 

おお、飛んでる飛んでるw……アレは鳥か?飛行機か?……いや、黄巾兵だ!w

 

「オラオラァ!飛べ飛べぇ!!!」

 

本日の天気は晴れの後に所により黄巾兵が降るでしょう。お出かけの方は巻き込まれないよう傘を持ち屈強な筋肉をお纏い下さいw

 

やがて、9割ぐらいが終わる。そろそろフィニッシュだ。………架けろ、天空にそびえる栄光の虹を!!!

 

「ウイニング・ザ・レインボー!!!!!」

 

ふっ、決まったな。見よ、この俺の拳から放たれる七色の光を!

ちなみに七色に光ってるのは氣です。外見を変えてるだけで質は変わりませんのであしからず。

 

「恐怖の千本ノック、これにて終了!MISSION COMPLETE!」

 

辺りを見回す。………やりすぎた~w

………うぇ、当分肉は喰えんなw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――今回のバトル、これにて終幕!……うぅ、気持ち悪っ!

戦闘終了後、簡単な会議が開かれた。

 

「作戦は大成功でしたね、華琳さま!」

「ええ。皆も御苦労様。特に凪、真桜、沙和。初めての参戦で、見事な働きだったわ」

「ありがとうございます」

「おおきに」

「ありがとうなの~」

「さしあたり、これでこの辺りの連中の活動を牽制することが出来た筈だけれど……」

「出来ただろうけど、時間稼ぎにしかならんだろ」

「でしょうね。だから、連中の動きが鈍くなった今のうちに、連中の本隊の動きを掴む必要があるわ」

 

どうやってさ?敵は本拠地ないんよ?

 

「こればっかりはどうしようもないわね。地道に情報を集めて回るしかないでしょう。しばらくは小規模な討伐と情報収集が続くでしょうけど、ここでの働きで、黄巾を私たちが倒せるかどうかが決まると言っても良いわ。皆、一層の努力奮闘を期待する!以上!」

『はっ!』

 

あいよ~♪ま、普段どおりに働くさ。……過労死しないよな?

 

「ああ、そうだ。例の、旗を一番高いところに飾るという話だけれど……結局だれが一番だったの?」

 

そんなんあったな。くそう!参加したかったぜ~。

 

「で、誰なの?」

『……………………』

「なに?まさか、誰も見ていなかったの?」

「いえ、おそらく、季衣でしょう」

 

だよな~w砦の一番高いところに置いたんだもんな。アレは勝てんわ。

 

「……え?ボク~?」

「どこに挿したの?」

「ええっと……一番大きい建物の、屋根の上ですけど」

「正殿の屋根に突き刺さっていた、あれか!?」

「…………どうやって挿したの?」

「ボク、木登り得意なんですよ」

『…………………』

 

木登りとは違うと思うんだが………だが、それがいい!!!季衣だから許します!……他の人ならツッコミますw

 

「……ならその勝負は季衣の勝ちで良いわね。季衣、何か欲しい物はある?」

 

え!?ご褒美あんの!?ド畜生~!本当に参加するべきだった~!

 

「え……特に、何もないんですけど……」

「欲のない子ね。何でも良いのよ?」

「えっと……それじゃあ、その権利、兄ちゃんにあげてもいいですか?」

 

…………………………WHAT?

 

「久遠に?どうして久遠にあげるの?」

「一番高いところに既に兄ちゃんいましたし、兄ちゃんが参加してたら多分兄ちゃんが勝ってますんで。それに兄ちゃんの事大好きなんで」

「バッ、馬鹿!そんなこと言ったら!?」

 

……………ブワッ(涙)!季衣ィイイイイイイイ!!!俺も好きだああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――しばらくお待ちください。只今イモウトミンを充電中ですw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう……お肌がツヤツヤですな♪……え?何があったかって?国家機密です♪

 

「で、何が欲しいわけ?」

 

あ、華琳さん、ウンザリしてる。……皆もかwちなみに季衣は俺の肩の上だ。仲睦まじい兄妹だね♪

 

「欲しいものね~………愛が欲しいです♪」

 

あ、場が凍ったwスベッたぁぁぁぁぁ!!!

 

「いやいや嘘ですから!今度はマジでいいますからぁ!」

「………今度ふざけたら殺すわよ」

 

怖いってば!

 

「欲しいもの………土地かな?」

「土地?流石に領地はあげれないんだけれど……」

「いや、そんな大したものじゃないよ。そろそろ酪農や酒造りに手を出してみたいんだよね~♪」

「……………………は?」

「まだまだ国は発展途上。だからこそ、色々と手を加えねば!夢はデッカク大陸一の大商人!」

「絶対過労死するわね、この男………はぁ、とりあえず、考えておくわ。今はコレをあげるわ」

 

わ~い♪ご褒美~♪って饅頭!?コレがご褒美って華琳さんよ、酷過ぎない!?

 

「華琳、コレがご褒美って……」

「あら?ソレに見覚えないの?」

 

見覚え?こんな物に見覚えある訳が……………アレ?この饅頭、見覚えが……

 

「この饅頭、お茶請けにはピッタリよ。なんたって、天の御遣いが選んだ一品だもの♪」

 

……………………………………………ジーザスw

 

とりあえず、この饅頭は季衣にあげて、季衣を下ろしてと……………ダッシュ!!!

 

「コラ!待ちなさぁぁ~~~~い!!!」

「御免なさ~い!!!許してくださ~い!!!」

「許すわけないでしょ~~~!!!」

 

この後、華琳からフルボッコの刑に処されましたw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続くw

(おまけ)

「ところで、春蘭、その怪我どうしたの?」

 

「ん?これか?いや、戦闘中にな、何かに足をすくわれ城壁から落ちてしまってな………ハッ!?笑うなよ!?」

 

「…………………笑わないよ。怪我大丈夫?ちゃんと治療した?怪我には気をつけてね」

 

「………………………え?どうした、変なものでも食べたのか?気持ち悪いな」

 

「そんな事無いですよ。仲間だから心配するのは当り前じゃないか。はっはっはっ!」

 

 

 

 

――――――――春蘭、ごめんなw

あとがき

どうも、紅い月です。

そんなわけで『愉快な殺し屋さん 第七章』お送りしました。

 

久遠以外の他のキャラの出番少ないw

コメディ要素がやや不足w

既に愚痴ばっかりの自分です。

 

まあ、とりあえずレス返しにいってみます。

 

>munimuniさま

その場で思いついた事をPCにぶつけていますw

 

>K.sさま

最強ですwデメリットの方も最強ですw

 

>南風さま

ガンガン崩壊させてくださいw

 

>フィルさま

食べたら命の危険性があるのでお勧めしませんw

彼はどこまでいっちゃうのでしょうか?

 

>ルーデルさま

行き着く先までですw

 

>ブックマンさま

申し訳ありません。その技を使う機会が今回無かったので、次回か次々回に使わせていただきます。

 

>YUJIさま

桐生リアンw

 

>水薙 零さま

ご返事はショートメールに書いたとおりの事です。

某無敵超人ですか。コレは特に何かを参考にしたわけではないですが、なるほど。モデルがありですか。誰の事でしょうか?

 

>ゲストさま

ほうほう、そんな技があるんですか。

 

>YOROZUさま

その内、某狂戦士のようになりますw

 

>andou kiyohikoさま

凡人なら何回死ねばいいんでしょうかw

 

>春河さま

途轍もない事になる事間違いないですw

 

>雪蓮の虜さま

きっとあらゆる敵をねじ伏せる力を得る事になるでしょうw

 

>もっさんさま

凄すぎて自爆しましたがw

 

 

 

さて、レスも終わりました。

突然ですが次回よりレス返しを終了させていただきます。

理由は簡単。自分がレス返しが苦手だからですwオイ

返答はコメント欄に書かせていただきます。ご了承ください。

 

次回はストーリー通りではなく閑話を挟みます。

そこで、今回不足していた 笑い成分を補わせていただきますw

きっと、とてつもない受難を魅せてくれることでしょうw

 

 

では、前回、読んでくれた方、支援してくれた方、コメントしてくれた方に感謝を。

そして、今回読んでくれた方にも感謝を。

 

 

誤字、変なところがあればお知らせください。

 

ではでは本当にありがとうございました!!

それでは、また次回にお会いしましょう!!

ではではー。


 
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