No.766362

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第592話

2015-03-23 00:02:02 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2231   閲覧ユーザー数:2012

~エルベ離宮・紋章の間~

 

「ええっ!?じゅ、純潔を捧げたって……!」

「む、むう…………」

我に返ったクローディア姫は顔を真っ赤にし、答えに困ったアルバート大公は唸り声を上げ

「な、なななななななっ!?むぐっ!?」

「はわわわわわわわっ!?むぐっ!?」

「何度も会議の邪魔をしてすみません。」

(貴女達の気持ちはわかりますが、ここは黙っていなさい。)

顔を真っ赤にして混乱した様子で声をあげたエステルとミントの口をヨシュアと共に両手で塞いだフェミリンスは疲れた表情でエステルとミントに小声で指摘した。

「で、でででで、殿下!?一体何を!?」

「まさか”秘策中の秘策”とはこの事だったのかい?というか1度目のユミル襲撃の前だと言っていたけど一体いつリィン君とそんな関係になったんだい?」

リィンは混乱した様子で声をあげ、オリヴァルト皇子は目を丸くしてアルフィンを見つめて尋ねた。

 

「1度目のユミル襲撃が起こる数時間前――――11月30日のお昼過ぎに”鳳翼館”の露天風呂で療養しているリィンさんにわたくしの純潔を捧げました!」

「よりにもよってユミル襲撃が起こる直前でそんな関係になっていたとは……普通ならありえない偶然だな。」

「……他に言う事はないのですか、貴方は…………」

「ろ、露天風呂で殿下がリィンさんに…………」

アルフィンの説明を聞いて目を丸くしているヴァイスにエルミナは呆れた表情で指摘し、ユーディットは顔を真っ赤にしてリィンとアルフィンを見つめ

「で、殿下。時間はともかく、場所まで口にする必要はないと思うのですが……」

クレア大尉は大量の冷や汗をかいて疲れた表情で指摘した。

 

「さ、さすがに今の話には驚きましたね…………」

「ハア……この場合シュバルツァーの節操の無さに呆れるよりもアルフィン皇女の大胆にして積極的な行動による運の良さに感心すべきか…………?」

イリーナは表情を引き攣らせてリィンとアルフィンを見つめ、凄まじい頭痛を感じていたリウイは頭痛を抑えるかのように片手で頭を抱えて疲れた表情で溜息を吐いた。

「……………………(フ、フフッ……アルフィン皇女とも性行為を済ましている事は予想していましたけど、まさかユミル襲撃が起こる前にすませて既成事実を作っていたとは、さすがは兄様ですね~~~~~??)」

「ぬおっ!?エ、エリゼ、お、落ち着くのじゃ…………!お主の気持ちはわかるが今は国際会議中じゃぞ……!?」

「……………………」

魔力によって発生した電撃をバチバチと迸らせ、膨大な威圧を纏って微笑み始めると共にメモ用に持っていたペンを片手でバキッと音を立てて真っ二つに割ったエリゼの隣にいたリフィアは驚いた後表情を青褪めさせて必死でエリゼの怒りを抑えようとし、エリゼに微笑まれているリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせ、エリゼの様子に気付いたその場にいる多くの者達は大量の冷や汗をかいた。

(フフ、こんな国際会議はきっと歴史上初でしょうね。)

(ククク、そして我々はその歴史上初の会議に立ち会えたという貴重な経験ができたな。)

一方エイドスの小声の言葉に続くようにセルナート総長は笑いを噛み殺しながらリィンとアルフィンを見つめていた。

 

~待機室~

 

「アルフィン義姉様……」

「……………………」

「えええええええええええええええっ!?」

「で、でででで殿下とリィンが1度目のユミル襲撃が起きる前にそんな関係になっていたなんて……!?」

「しかも露天風呂でやっていたなんて、色々と滅茶苦茶だね。」

「ほえ~……と言う事はボク達が何度も入っていたあの露天風呂でアルフィンは処女を捨てたんだ~。」

「ミ、ミリアムちゃん!?」

端末で会議を見守っていたエリスは疲れた表情で頭を抱え込み、サラ教官は驚きのあまり口をパクパクさせ、エリオットとマキアスは混乱した様子で声をあげ、フィーはジト目で呟き、ミリアムの言葉を聞いたエマは顔を赤らめて慌て

「あの男は……!もし、メンフィルと戦争状態にならなければどうするつもりだったのだ!?」

「阿呆が……万が一その時の”行為”によって殿下が懐妊していたら内戦が終わってもエレボニアに大混乱が起きる事も予想できなかったのか……?」

「フフッ、色々な意味で”救済条約”に助けられたな……」

ラウラは厳しい表情で端末に映るリィンを見つめ、ユーシスは呆れた表情で呟き、ガイウスは苦笑しながら呟いた。

 

「ハア……もう何だか色々と滅茶苦茶な会議になってきたわね。」

「ア、アハハ……こんな公の場で自分の情事を口にするアルフィンさんも凄い度胸ですわよね……」

「……確かにある意味感心すべきかもしれないわね、あの皇女の度胸は。」

アリサが疲れた表情で溜息を吐いている中セレーネは冷や汗をかいて苦笑し、セレーネの言葉にセリーヌは呆れた表情で頷いた。

「そう言えばアルフィンがリィンに純潔を捧げた事をエリスが証明できるみたいな事を言っていたけど……」

「うっ。そ、それは………」

ゲルドが呟いた言葉を聞いたエリスが口ごもっているとその場にいる全員はエリスに注目し、全員の視線に耐えられなかったエリスは真っ赤にした顔を俯かせて答えた。

 

「その…………実は露天風呂で私と兄様が愛し合っている所をアルフィン義姉様が覗き見していまして………それで私達の”行為”が終わった後にアルフィン義姉様が現れて兄様には自分の純潔を奪うように、私には兄様を喜ばせる”方法”を教えるように”命令”して……その後いつの間にか3人で愛し合ったんです……」

エリスの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「な、なななななななっ!?さ、3人でだって!?」

「え、えっと…………」

我に返ったマキアスは顔を真っ赤にして混乱し、エリオットは答えに困り

「ニシシ、皇族のアルフィンに”命令”されたんなら仕方ないよね~。」

「まあ、リィンがとんでもないむっつりスケベって事実である事には違いないけど。」

「フィ、フィーちゃん!?一体どこでそんな言葉を覚えたんですか!?」

ミリアムはからかいの表情をし、フィーはジト目で呟き、フィーの言葉を聞いたエマは慌て

「あたし達が苦労していた時期にそんな事をしていたなんて……どうやら全部終わった後に全員でリィンをタコ殴りにする必要があるようね……!」

「ええ……!」

「例え殿下の事とはいえ、他人の恋路に口を挟むつもりは毛頭ないが……さすがに今の話は元エレボニア貴族として見逃せん話だしな。」

サラ教官は顔に青筋を立てて呟いて端末に映るリィンを睨み、ラウラとユーシスも続くようにリィンを睨んでいた。

 

「………………………」

「ユ、ユミル襲撃が起こる直前に……それも露天風呂で純潔をリィンさんに捧げたって……」

「……とんでもないです。マスコミのグレイスさん達が待機する部屋には会議の様子を見守る端末がなくて幸いしましたね。もしあったらアルフィン皇女とリィンさんの痴情の事実が世界中に報道されていたでしょうし。」

「アハハハハハハハッ!そしてその時点でアルフィン皇女にリィンの子供が宿っていたらとんでもない事態になっていただろうね♪」

「あんのリア充野郎が―――――!露天風呂でエレボニア皇女の”初めて”を奪うとか、あの野郎のリア充度は神がかっているんじゃねえのか!?」

同じ頃端末で会議の様子を見守っていたロイドは口をパクパクさせて固まり、エリィは表情を引き攣らせ、ティオはジト目で呟き、ワジは腹を抱えて大声で笑い、ランディは悔しそうな表情で咆哮を上げて端末に映るリィンを睨んでいた。

 

 

 

 

どんどんカオスな展開になると共にリィンの罪が暴かれ続けていますww一体この状況はいつまで続くのやらww


 
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