No.763042 IS ゲッターを継ぐ者剣聖龍・零さん 2015-03-08 14:32:21 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1236 閲覧ユーザー数:1213 |
『ぎ、ぎゃああああああああああ!!』
『ば、バカな! 我らが、ゲッター線がこんな奴らにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』
宇宙。
今、一つの戦いが終わりを告げた。
人類の存亡をかけた決戦。ゲッター線によって進化したバクテリア生物『インベーダー』と、真ゲッターロボ、真ドラゴンを筆頭に人類率いる鋼鉄のスーパーロボット軍団による戦い。
真ゲッターロボと真ドラゴンの合体必殺『ファイナルゲッタートマホーク』により、木星と融合した超巨大インベーダーとなったコーウェン&スティンガーは葬られ、それによって発生した次元震による異次元の裂け目も、真ゲッター・真ドラゴンの最終必殺『真シャインスパーク』により閉じられた。真ゲッターは失われ、真ドラゴンも大破してしまったが、人類存亡をかけた決戦は、鋼鉄の勇者達に軍配が上がった。
「お、終わったのか……」
ブラックゲッターを改造したゲッター『ゲッターロボベーオ』のコクピットでそう呟く少年『滝沢光牙』。彼は若干18歳で見た目は小柄な少年ながら、ゲッターロボに乗り、インベーダーやメタルビーストとの死線を潜り抜けてきたパイロットである。
彼の乗るゲッターロボベーオ、そして光牙自身も、この戦いでボロボロになっていた。
『光牙、無事か』
「號さん」
『よかった……無事だったんだね』
『お前なら大丈夫だと思ってたがな』
「渓さん。ガイさんも……なんとか無事でした」
ボロボロのベーオに、真ドラゴンのパイロット、ゴウ、渓、ガイから安否確認の通信が入った。光牙は無事だと答える。
だが自分よりも気になる人物がいたので、光牙はその人物達について尋ねた。
「……竜馬さん達は?」
『『『………………』』』
その問いに、俯き、やりきれないような表情になる三人。ゴウが首を横に振ったことで、三人がどうなったのかを光牙は悟った。
「そう、ですか……」
兄貴分であり、親代わりであった“彼ら”。
そんな人達がもういないと考えると、涙が頬をつたう。
……もう、会えないのだと……。
通信越しに渓やガイのすすり泣く声も聞こえてくる。無理もない。親代わりで兄貴分だったのは、渓やガイも一緒だったから。
悲しみに浸る光牙達。
だが、それを打ち壊すかのようにけたたましい電子音がコクピットになった。
『っ!? なんだ!?』
涙を拭い、急いで計器を確認する光牙。見ると、この周囲の時空が歪み始めていて、機体が引っ張られていることが分かった。
「何が起こって……! あ、あれは!?」
謎の現象に戸惑う光牙。
まさか、さっきの裂け目がまた!?
一瞬そう思った光牙だったが、それは違うということが直ぐに明らかになった。
ベーオが引っ張られている方に高エネルギー反応--白い何かが光を放っていたのである。それは真ドラゴンよりも大きく、ベーオであれば飲み込まれてしまいそうなものだった。
『光牙! 早く脱出しろ!』
真ドラゴンの方でも確認したのか、ガイからの通信が響く。
「ダメです! ベーオのコントロールが、利かないっ!」
光牙の言うとおり、先の戦いのダメージか、ベーオは動かない。ただ、成されるがまま白い光源体に引っ張られていく。
『クソッ! 真ドラゴン、動け! 動くんだ!!』
ゴウはなんとか光牙を助けようとするが、大破した真ドラゴンにはベーオの救助をするだけの力は残されていなかった。
「こ、この光……うわあああああああああああああああああ!!!!」
『『『光牙ぁぁぁぁぁぁ!!!!』』』
白の光に飲み込まれるベーオ。光牙の絶叫。ゴウ、渓、ガイの叫び。白の光源体は一際強い光を放ち、辺りを真っ白に埋め尽くす。
それが収まると、そこには、何もなかった。白い光も。ゲッターロボベーオも。そして光牙も。
インベーダーとの決戦が終了したこの日。ゲッターロボベーオ、搭乗者・滝沢光牙は行方不明となった。
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とある世界。ゲッターロボパイロットの少年『滝沢光牙』は、人類存亡をかけた最終決戦の直後、光に包まれ世界から消えた。
彼は時空を越え、とある世界に辿り着く。そこは別次元の世界『インフィニット・ストラトス』と呼ばれるパワードスーツによって女尊男卑となった世界だった。
光牙はそこで新たな物に触れ、新たな人物と出会い、新たな事を経験していく。
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