No.763000

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

三人の仲が・・・・・

2015-03-08 05:17:06 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3925   閲覧ユーザー数:3029

第四章 拠点 集いし三羽の烏 (中編Ⅱ) 亀裂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事を見て回ってから数日が経った日

 

 

 

コンコン

 

凪「二人とも起きているか?」

 

シーーン

 

部屋から返事が無いので二人の部屋に入ってみると

 

沙和「ん~~~むにゃむにゃ」

 

真桜「ぐ~~~・・・・うへへへへ新しい工具や・・・・」

 

毎日の鍛錬と新しく始めた仕事の疲れから熟睡中だった

 

凪「二人とも疲れているのはしょうがないな・・・・・・とでも言うと思うか二人とも!!さっさと起きろ沙和、真桜!!」

 

バサッ

 

凪は二人がかぶっている布団を取り去り、窓から新鮮な空気を流し込んだ

 

二人「「・・・・・・グ~~~」」

 

凪「まだ寝るか・・・・・仕方ない、一刀様から教わった誰でもすぐ飛び起きる方法を試すか・・・・・フッ」

 

ビクンッ

 

真桜「な、なんや!!!」

 

沙和「ひえっ!!な、なんなの。急に背筋が・・」

 

二人は飛び起き顔をキョロキョロさせて辺りを見ると

 

真桜「な、凪一体何が起きたんや!?」

 

沙和「そうなの。急に背筋がゾッとした感じがしたの!」

 

凪「お前たちがなかなか起きないから一刀様から教わった起こし方をしただけだぞ」

 

沙和「項羽様から教えてもらった起こし方なの?」

 

真桜「それってどんなん?」

 

凪「簡単なことだ。寝ているヤツに向けて殺気を送り込むだけだ。簡単だろ?」

 

凪は流石一刀様だと言ったように胸を張った

 

真桜「殺気って・・・・」

 

沙和「そんな危ない起こし方は嫌なの~~~」

 

二人は体の震えの原因が分かり、毎回こんな起こされ方されるのかと思いうなだれたのであった

 

凪「ほら二人とも早く支度しろ。今日は特別訓練の日だぞ」

 

真桜「うっ・・・・マジか。また、虎さん、狼はんと鍛錬するんかい」

 

沙和「ひえ~~~~、また千ちゃんと鈴ちゃんとやるの」

 

凪「今日は違うぞ。タマ様とポチ様、それに・・・・・・・・」

 

真桜「ククク、タマにポチ?えらい可愛い名前やな」

 

沙和「真桜ちゃんシーーなの。まだ凪ちゃんが話してるの」

 

真桜は意外に可愛い名前が出て笑いがこみ上げていた

 

凪「真桜、タマ様とポチ様を甘く見るなよ。この御二方はお前が毎回鍛錬の準備運動でヒイヒイ言わされている炎蓮様と葵様が手塩にかけて鍛えて、あの鍛錬を最後まで耐え抜かれている方達だぞ。真桜などあっと言う間にやられてしまうぞ」

 

真桜「ええ!!・・・・て、驚いたけどその二人って誰なん?」

 

凪「いつもお前たちが相手してもらっている、鈴と千の夫だ。気を付けろよ、タマ様の力は私より強く、ポチ様は思春より素早いからな」

 

真桜「うげっ!!本当なん?」

 

凪「ああ、それに頭もいいから下手に動くとすぐ負けるぞ。私も時々危ないことがある」

 

真桜「そんな~~~うち千と鈴だけでも手一杯なのに何でその二匹が今日参加するん?」

 

沙和「それより凪ちゃん。さっき言いかけた続きって何なの?」

 

凪「ああ、それは真桜の答えにも関係しているぞ。実は二人にはある仕事を手伝ってもらおうと思ってな。これにはあるお方の許可がいるんだ。それに、この許可が下りたら、この仕事の割り当ての三日に一回呉覇将に次ぐほどの強いお方と鍛錬できるぞ」

 

沙和「そのお方って誰の事なの?」

 

凪「それは一刀様の愛馬、戦場で最強の軍馬である騅様だ。騅様は此処の城に住んでいる動物の頂点で、千や鈴と言った動物たちがいつも寝ている小屋に入るには騅様の許可が必要なんだ」

 

真桜「それがさっき言ってた仕事の許可ってことなん?」

 

凪「ああ。それで、今日その許可をもらうために騅様が見に来て相手としてタマ様とポチ様が来られるのだ」

 

沙和「ねえ凪ちゃん。その仕事って何をするの?」

 

凪「仕事は簡単なことだ。朝、小屋の掃除と食事の準備をするだけだ。その合間に騅様が鍛錬をしてくれるんだ。この鍛錬は私と思春が毎回している。時々、炎蓮様や葵様達と言った方達が鍛錬をされていると聞くな」

 

真桜「なあ凪・・・・・本当に馬がそんなに強いん?」

 

真桜は疑問に思った『呉覇将に次ぐほどの強い』事、馬が人間より強いのかと思い質問したのであった

 

凪「当たり前だ。騅様はこの楚で一刀様と同じ戦闘経験を持っている上に、常に一刀様を背中に乗せて戦場を駆け抜け敵を蹴散らしていったのだぞ。一刀様から聞いたのだが、お前たちも聞いたことがあるだろうが、古の戦いである秦軍二十万を楚王と呉覇将の六人で勝利したのは知っているな?」

 

二人「「コクコク」」

 

凪「その時、一刀様は騅の突進力のおかげで楽に敵を倒すことが出来、楽に敵の攻撃を避ける事も出来たと言われた。それに騅様自身でもかなりの秦兵を倒したそうだ。そして、その速さもかなりの物でどの馬も追いつくことは出来なかったらしい」

 

真桜「本当にそれって馬の話なん凪?」

 

沙和「そうなの。普通に何処かの将の話を聞いているみたいなの・・・・」

 

凪「それほどお強いと言う事だ。それに騅様は私の本気の氣弾を難なく蹴散らしてしまうぞ」

 

二人「「・・・・・・・・」」

 

凪が胸を張って自慢するかのように言う姿を二人はただ呆けて見るしかなかった

 

凪「それじゃあ、行くぞ。お前たちが寝ぼけていたせいで時間が押しているからな、騅様たちがもう御待ちのはずだ」

 

そう言って凪は二人の手を取って走り出したのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物たちの居住区

 

 

騅「凪遅いな・・・・・。タマ、ポチお前たち暇だから何か面白いことを知ろ」

 

タマ「ええ!?そんな急に言われても・・・・ポチ何かあるか?」

 

ポチ「俺も急に言われても何もないぞ。騅さん、我慢してもう少し待ってみましょうよ。きっと凪も色々と事情があるんですよ」

 

騅「知らん。俺は暇なんだ・・・・・よし、鍛錬の時怪我しない様にお前たちの体を温める事を兼ねて一つ鍛えてやるか」ニヤ

 

騅は目を細めながら二匹の獣を見つめた

 

タマ「(ヤバイ・・・騅さんが俺たちで遊ぼうとしている)おいポチ・・・・」

 

ポチ「ああ。何としても騅さんから逃げないと・・・・・今日はお嬢たちが勉強が無い日だから、きっと彼方此方と連れ回される・・・・・騅さんと鍛錬した日には半日は動けなくなるから、お嬢たちが泣いてしまう」

 

タマ「それだけじゃねえ・・・・嬢が泣いたということは鬼が三人現れる・・・・それだけは絶対にしてはいけない」

 

二匹の猛獣はどうにかしてこの状況を避けられないかと頭を悩ませていると、とうとう地獄の宣告とも言える声がかかった

 

騅「それじゃあ始める・・・・期限は凪が来るまででいいぞ。それまで俺から逃げ続けろ、いいな?」ニヤニヤ

 

騅は闘気を溢れんばかりに漂わせた

 

そして

 

騅「ヒヒ~~~~~~~ン!!!!!!」

 

前足を一度持ち上げて二本足で立ち始めの合図を出したのであった

 

ズシーーーーーーン

 

騅の上げていた足が地面に落ちたとき騅の重さが表されているかのように地面が揺れ、下ろした勢いのまま騅は二匹の向かって駆けだしていった

 

騅「オラオラ、早く走らないと轢いてしまうぞ!!!!!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドド

 

騅は砂埃を上げながらタマとポチに迫って行った

 

二匹「「ひいいいいいいいいいいいい」」

 

バッ

 

二匹は急いで騅とは逆の方向に向かって走り出したのであった

 

タマ「うわ~~~~~~~~~!!!!お、おいポチ何とかしろ!!このままじゃ俺たち怪我じゃ済まない!」

 

ポチ「何とかって言っても・・・・・ヒッ」

 

ポチがタマの方を向いて話そうとしたらタマの隣に騅の頭が有り

 

騅「何をしている?こんな速さじゃ主を守る事も出来ないぞ。もっと速く走れ。足に力を籠めろ!さもないと俺の蹴りが飛んでくるぞ」

 

タマ「ひ、ひ~~~~~~~!!!!!」

 

余りにも驚いたせいだろうかタマは前足を持ち上げ二本足で走り去ってしまった

 

ポチ「え!!!あいつ二足歩行してる!!!!」

 

騅「ふん、やれば出来るじゃないか。しかし、あの走り方じゃ主を背負えないだろうが・・・・」

 

ポチ「え!!突っ込むとこソコ!?二足歩行はいいの?」

 

騅「そんな事はどうでもいい。それよりお前は何をしている?タマみたいに速く走れ。さもないと踏み潰すぞ」

 

そう言って騅はポチの後ろに付いて前足を振り上げポチに何度も振り落していった

 

ポチ「うわ!・・・・ヒッ・・・あ、危ない!!!」

 

騅「ほらほら、早く逃げないとお前の尻尾が踏まれて短くなるぞ?」

 

ポチ「それだけはやめて~~~~~~」

 

ダッダッダッダ

 

ポチは今まで出したことの無い速さでタマの元に走って行った

 

騅「出せるじゃないか。それをいつもやればいいものを・・・」

 

騅はそう言いながらスピードを上げて二匹を追いかけまた同じことを繰り返していった

 

それを見ていた凪達三人は

 

真桜「凪・・・うちまだ夢を見とるんやろうか・・・・」

 

沙和「そうなの・・・・・・虎と狼がお馬さんに追い立てられているの」

 

凪「いや、夢じゃないぞ。現実だ」

 

真桜「でもな凪・・・あの虎二本足で走ってたで」

 

凪「ああ、時々走っているぞ。確か涼刀様が仕込まれていたからな。それに炎蓮さんが酒の席の芸としてもさせていたから身に付いたのだろう。ただ、私もあんなに早く走れているのは驚きだ」

 

沙和「仕込んだって・・・・それで走れている方が・・・・あ、虎さんこけたの。やっぱり二足歩行は無理があったみたいなの」

 

凪「ほら二人とも、見ていないで私達も向かうぞ。それに、今追いかけ回されているのは今日二人を鍛えてもらえるタマ様とポチ様だぞ」

 

真桜「え、そうなん?・・・・・それやったら、このままうちらが行かんかったらあのお馬さんに追い掛け回されて疲れて動けんように・・・・・ククク」

 

沙和「うわ、真桜ちゃんセコイ事考えてるの」

 

真桜「そんなん言っても沙和も同じこと考えているやろ?」

 

沙和「フッフッフ当たり前なの真桜ちゃん」

 

二人はコソコソと凪に聞こえないように話していると

 

凪「多分だが御二方が追われているのはお前たちのせいだから、きっと後から仕返しされるぞ。しかも、このまま放っておくともっと酷い目にあうぞ」

 

凪は淡々と状況を分析して話をしていった

 

真桜「いやでも、あそこに入っていくのは・・・・」

 

沙和「そうなの。そんな勇気沙和にはないの」

 

凪「二人とも・・・・・朝早くからお前たちを鍛えようと集まっているあの方たちに申し訳ないと思わないのか?」

 

真桜「そんなん言っても、うち凪みたいに強く成れるとは思わんし・・・・」

 

沙和「沙和も凪ちゃんみたいに強くなれ成れないの・・・・沙和は凪ちゃんみたいに武が凄いわけじゃないし」

 

真桜「そやで。うち等は凪とは違うんや、いくら鍛えても凪みたいに強く成らん。それに、今の仕事はそんなに武が必用とは思わんしな・・・・」

 

沙和「コクコク」

 

真桜は始めたばかりの絡繰りの仕事、沙和は服の委託などの事を思い何気なしにそう言ったのであった

 

凪「・・・・・・・・・・」

 

凪はその二人の言葉にショックを受けて何も言葉が出てこなかった

 

自分は二人のためにと思い考え鍛錬をしてきた。それに、炎蓮や葵、他の方達からも二人には期待をされていた。そして、自分自身も二人と一緒に三人で背を任せあえる仲になりたく自分の時間を削りながらここ数日頑張ってきた

 

しかしだ、真桜と沙和から出てきた言葉はそれを否定するような言葉だったのだ。凪は如何すればいいのか解らくなっていた

 

真桜「?どうしたんや凪?急に黙ったりなんかして」

 

沙和「そうなの。何か上の空みたいなの」

 

二人は凪の変化に気が付き心配した声で聴いてきたのだが

 

凪「・・・・い」

 

真桜「ん、何て言ったん?」

 

凪「も・・い」

 

沙和「聞こえないの。もう一度言ってほしいの」

 

凪「もういいと言っている!!!」

 

二人「「!!!!!」」

 

凪「これから二人は好きにすればいい・・・・・・私はあの方たちに謝ってくる。お前たちは私が振る最低限の仕事をしてくれ。そうしたら後は自分が見つけた仕事を好きにやると良い」

 

凪はそれだけを言い残して二人の元を離れ、騅達の元に行きお詫びをしに行った

 

真桜「・・・・・一体何やったんや?」

 

沙和「分からないの・・・・」

 

二人はただ呆然としているしかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の一刀達の鍛錬の後にある親衛隊での鍛錬

 

 

ガキーーーン

 

ガキーーーン

 

トス

 

恋「ん・・・・・凪、どこか痛い?」

 

恋は凪の様子が変なことに気づき、構えを解き言葉を投げかけた

 

凪「・・・いえ。何もありません、続きをお願いします」

 

凪はそう言い返し、構え直した

 

恋「?それならいい・・・・・でも、気持ちが入ってない攻撃は駄目」

 

凪「すみません。気を付けます」

 

恋「ん・・・・じゃ、行く」

 

恋は構えた方天画戟を凪に向かって横薙ぎ斬りかかった

 

凪「・・・!」

 

ガキン

 

凪「チッ」

 

何時もの凪なら反応が遅れることは無いのだが、やはり一呼吸遅れ集中が出来ていなかった

 

恋「・・・・集中する」

 

ガキン

 

ガキン

 

恋は凪に言葉をかけながらも激しい斬撃を浴びせた

 

今は鍛錬の時間だから、手を抜くことはしない。もし体調が悪いのなら鍛錬に出ない事を言い渡していたし、確認もしたからである

 

凪「ハッ・・・・・・クッ・・・・(ガキン)あっ!!」

 

恋「!!!」

 

ブン

 

ザク

 

凪は恋の攻撃を反らすことに失敗してまともに攻撃を受けてしまった

 

恋も攻撃が当たると思ったのだろう、攻撃が当たる瞬間に力を緩めたのだが方天画戟の切味もあり、凪の脇腹に突き刺さったのであった

 

ズル

 

凪は体が崩れ落ちるんと同時に脇腹に刺さっていた方天画戟が抜け、血が滴り落ちはじめていた

 

それを見た思春が急いで駆け寄り

 

思春「おい凪しっかりしろ!!大丈夫か!?」

 

凪「ううう・・・」

 

恋「思春・・・すぐ鷹を呼ぶ。恋が凪を見ている」

 

思春「!!わかりました。凪の事をお願いします」

 

思春は恋に凪の事を任せて一目散に駈け出して行った

 

恋「凪、もう少し待つ。すぐに思春が鷹を連れてくる」

 

凪「申し訳ありません、恋様。自分の不注意がしでかした怪我なのに・・・・」

 

恋「それでもごめん。恋・・・凪がおかしいのは気づいてた」

 

凪「しかし・・・」

 

恋「あの時に止めるべきだった・・・・・だからこれは恋のせい」

 

恋は凪の脇腹を抑えながら謝り、凪が意識を失わない様に言葉を投げかけた

 

凪「それでも・・・・ううう!!ハァ、ハァ・・・それでも自分がしでかした事です」

 

恋「凪・・・・・・・」

 

凪「ハァーーハァーーー」

 

凪は呼吸が荒くなり始め体中から汗が大量に噴き出しはじめていた

 

恋「凪、傷口に気を集める・・・・そうしたら、少しは楽になる」

 

凪「ハァ、ハァ・・・わかりました・・・・やってみます」

 

凪は氣を傷口に集め始めるが、痛みで顔を歪ませ上手く集中できていなかった

 

恋「凪頑張る・・・・・もう少ししたら鷹が来る」

 

凪が怪我をして十分ぐらいしただろうか、やっと鷹が思春に連れられてやってきた

 

鷹「恋殿、後は任せてくれ」

 

そう言って、恋が居た場所に鷹が座り恋は離れて思春の元に行った

 

鷹「・・・・・・深いな。でも、鍛えているだけはある。すぐ治療すれば治る。すまないが俺の鞄に糸と液体が入った入れ物があるから取ってくれ」

 

思春「これでいいのか?」

 

鷹「ああ」

 

鷹は思春から渡された液体の入った入れ物の蓋を開け、それを凪に直接かけた

 

凪「うわあああああああ!!」

 

凪は傷口にしみる痛みのせいで悲鳴を上げた

 

思春「貴様!!凪に何をした!!」

 

思春は鈴音を鷹の喉元に付け殺気の籠もった声を投げかけた

 

恋「思春・・・やめる。今は鷹の邪魔しちゃ駄目」

 

思春「しかし!!こやつは凪に得体の知れない物をかけたのですよ!!」

 

恋「大丈夫・・・・鷹はこれまで皆の治療をしてきた。だから信じて待てばいい」

 

恋は思春を説得しながらも凪を心配そうに見つめた

 

鷹「助かる恋殿。今、変な事をされると手元が狂って縫合が上手くいかなくなるところだった。それに甘寧、いま凪にかけたのは消毒液と言ってな、傷口に異物が入らない様に消毒したのだ」

 

そう言いながら鷹は素早く的確に凪の傷口を縫合していき

 

鷹「よし、縫合終了。最後に・・・・・・はああああ!!!元気になれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

ズシュン!!

 

鷹「これで良し。後は傷口が完全に塞がるまで安静にしていればいい。すまないが何方か凪を部屋に連れて行って寝かせてやってくれないか?」

 

思春「それは私が行こう」

 

恋「お願い。恋は御主人様にこの事を報告しないといけないから」

 

鷹「一刀の所に行くなら俺も行こう。怪我の状態を伝えないといけないからな」

 

恋「(コク)着いて来る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀の執務室

 

 

コンコン

 

一刀「ん?誰だ?」

 

恋「恋・・・・御主人様入っていい?」

 

一刀「恋か。良いぞ入って、今お茶とお菓子用意させるから。すまないが蓮華頼む」

 

蓮華「わかりました」

 

蓮華は恋とすれ違う感じに部屋を出ようとしたら

 

蓮華「あら鷹も居たのね。ならお菓子とお茶はもう一人前多くしないとね」

 

鷹「いや、良いぞそんなに構わなくて。俺はすぐに出ていくから」

 

蓮華「そう?わかったわ」

 

鷹は蓮華に告げた後、すぐに部屋に入り扉を閉めた

 

一刀「何だ鷹も居たのか。如何した?お前がこの部屋に来るのは珍しいな?」

 

一刀はおどけた風に鷹に話しかけたが鷹から返事が来るのではなく

 

恋「御主人様ごめんなさい。恋・・・凪に大怪我させちゃった」

 

一刀「???どういうことだ?鷹、凪は無事なのか?」

 

鷹「ああ、さっき治療が終わって甘寧が凪の部屋に運んでいる。怪我の具合としては恋殿の方天画戟が凪の脇腹に突き刺さっていたみたいっだが、うまく力の加減をしたのだろう内臓には被害は言っていなかった。ただ傷口が大きいせいか血がかなり流れていたから、少しの間は安静にして血を作らせたほうが良い」

 

一刀「そうかわかった。ありがとうな鷹。また俺の大事な家族を助けてくれて」

 

鷹「別にいいさ。それに、もうここに居るやつらは俺にとって家族みたいなやつばかりだからな」

 

鷹は笑顔で一刀にそう言った

 

一刀「はは、嬉しい事を言ってくれる」

 

一刀もそれを笑顔で返したのであった

 

鷹「それじゃあ、俺は診療所に戻るぞ。・・・・ああ、そうだ一つお前に言うことがあった」

 

一刀「ん、何だ?」

 

鷹「雪蓮何だが、まだ赤ん坊に乳をやらないといけない時期なのだが酒を飲んでいるから止めてほしい。酒のせいで乳が出にくくなったり、赤ん坊に悪影響にしかならない」

 

一刀「わかった。後で言っておくよ。そうだ、他の妊婦たちの状態は如何だ?」

 

鷹「何時陣痛が来てもおかしくないぞ。一応七乃が付きっきりで此処に居てもらっているから、七乃の指示に従ってくれ。俺もすぐ駆けつけるから」

 

一刀「わかった。恩に着るよ」

 

鷹は部屋から出て行くと

 

一刀「さて、恋。どうして凪は怪我をしたんだ?」

 

恋「恋といつもの鍛錬をしてたら・・・・凪集中してなくて・・・恋の攻撃をいなしきれなかった」

 

一刀「凪が集中していなかった?凪にしては珍しいな・・・・何かあったのか?」

 

恋「わからない・・・・・・でも、かなり落ち込んでいるように見えた」

 

一刀「そうか・・・・幼馴染と何かあったのか?一度凪に聞いてみるか・・・恋、凪は今部屋か?」

 

恋「ん。思春が部屋で寝かせてる」

 

一刀「そうか、なら後で聞いてみるか」

 

恋「御主人・・・・・・ごめんなさい」

 

一刀「別に恋が謝らなくてもいいさ。どっちが悪い手わけじゃないし」

 

恋「それでもごめんなさい」

 

一刀は恋の下げた頭に手を置いて

 

ワシャワシャ

 

荒い手つきで恋の頭を撫で

 

一刀「うん、そこまで反省しているなら次からは気を付けるようにしような。恋も凪がおかしいのは気づいていたんだろう?なら、次からは部下や友達たちが変だったら気を付けるようにしような」

 

恋「うん」

 

恋は乱れた髪に手を置きながら頷いたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

ん~~~~他の拠点・・・・どうしよう・・・

 

拠点最後は子供の話にするのは決めているのだが・・・本編に繋がる話みたいにしようと考えています

 

他のどうしよう・・・・色々浮かぶけど話が纏まりません

 

孫呉空の方が書けそう・・・・

 

取りあえず三羽烏の話を書いてしまって決めますので次回もお楽しみに

 

では待て次回

 


 
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